ジロ・デ・イタリア 2017 第14ステージ
今日は山頂ゴールの日!
総合争いが激しくなる日です。
今日からの見所は、おそらく最終ステージのTTで圧倒的な速さを誇るであるトム・デュムランに対して、他の総合狙いの選手がいかにタイム差をつけられるか、みたいな感じになります。
デュムランは遅れないことが重要。
キンタナやニバリは、いかにデュムランを置いていき、さらにほかの選手にも差をつけるかということが大切になります。
それを踏まえて!!本日の第14ステージ!!
今日は、逃げが3人いて、メイン集団はほぼエフデジが引いていました。
「悪いけど今日は、ピノーがステージとるからな!!」という意思表示。
逃げの3人は、最後の山岳が来る前の、17.3kmで吸収されます。
吸収直後はトレックがひいていましたが、スピードをあげつつバーレーンが前に出たり、最後の登りに向けての攻防が激しくなります。。
このあたりの石畳で、何回か落車がおきます。
ロット・ソウダルの鉄人アダム・ハンセンも落車!!
ああ!
残り10kmを切って、厳しい坂がやってきました。
先頭から徐々に集団がくずれていきます。
モビスターがスピードあげて、すぐ後ろにいたエフデジが「やーだ」って追いかけるのやめて、先頭のモビスターもあれってなって、どのペースでどうするの?ってペースが早いのに書くチームがお見合いみたいな変な感じになります。
そのどのどさくさに紛れて、スカイが一人単独アタック!!
……ピンクフレームのアイウェア……。
ディエゴ・ローザだ!!!
がんばれローザ!!めずらしくスカイにおいて、自分の勝利を狙えるチャンスだぞ!!
だんだんと坂の勾配が厳しくなっていきます。
厳しいっていうか、歩いて登るのもげっそりしそうな斜め具合。
モビスターが集団を引いて、残り6.2kmでローザを吸収していきました。
そのままペースを落とさず、モビスターが先頭でごりごり引いてに登っていきます。
前4人がモビスターで、その4人目がキンタナです。背後にニバリ。ニバリの後ろがエフデジ2人。ということは、後ろにいるのがピノーでしょう。
……トレックのモレンマがいない?遅れた?
残り5.5kmで、今度はディメンションデータのアントンがアタック!!!
ちょっと集団は様子を見て、そこからカチューシャ・アルペシンのザッカリンが抜けた!!
チェックにいくアダム・イェーツ、続いたポッツォヴィーボ!
そのままアントンを吸収しますが、後ろから集団が追いつきます。
今度はモビスターのアナコナが、先頭に出ます。二番手につけているのがバーレーン・メリダのベリゾッティ。
残り4.2km。
アーゼードゥーゼルのポッツォヴィーヴォが出た!!
誰も反応しない!!
一旦見おくったキンタナ、様子を見ていたのか、一旦間を空けてからアタック!
すぐにザカリンが追いかけ、そのまま2人はポッツォヴィーヴォに追いつきます!
このあたりで、まずユンゲルスが、続いてピノーが遅れる!!
先頭、キンタナが一瞬ペースをあげます。
ザッカリンは追いつく。ポッツォヴィーヴォは遅れる!
キンタナとザッカリンが二人で先頭交代をしながら、登っていきます。
その後ろから、デュムランが前に出て、じわじわと差を詰めに行きはじめます。
キンタナが再度腰をあげる!
はっやい!!
これにザッカリンはついていけず、背後から上がってきたデュムラングループに吸収!!
デュムランはマイペース走法で登っていく!続く、バーレーン・メリダのニバリ、オリカ・スコットのアダム・イェーツ、スカイのランダ、合流したザッカリン。
あ、でもイェーツがちょっと遅れた!
デュムランは誰にも先頭を任せず、自らライバルを率いてキンタナを追っていきます。
そして残り1.7kmで、デュムランがキンタナに追いついた!!
キンタナに追いつくと同時にデゥムランがアタック!!
ザッカリン、ランダ、キンタナはついていく。
……って、あれ!?ニバリいない!!?遅れたの!!?
ペースを落としたデュムランは、すぐ後ろにいたザカリンに先頭交代を要求するも、ペースが遅くなったと見るやいなや、また自ら前にいきます。
おそらく今日のこのチャンスで、ニバリやピノー、イェーツなどのライバル達とのタイム差をを広げるために、自分から行くことにしたのでしょう。
4人に9秒遅れてニバリ。
そこから20遅れてピノーグループ。
残り1kmを過ぎても、まだまだデュムランが先頭。
そのうち、道路の様子が変わりました。
石畳。ゴールが近い。
ここでザッカリンがアタック!
デュムランがつづく!ランダがその後ろ!
キンタナ……追えない!!?!?
そのまま最後のカーブをまがったところで、
デュムランが最後にアタック!!
ザッカリンを軽々と抜いていく!
サンウェブのトム・デュムラン、圧勝!!
続いてザカリンが3秒差でゴール。ランダは9秒差。
最後に遅れたキンタナが14秒差。
そこからもっと遅れて、それでも追い上げてきたピノーが35秒差。
イェーツ41秒、ニバリは43秒。
総合順位は、1位はタイム差を広げたデュムラン。
2位キンタナで変わらず、3位ピノー、4位ニバリ、5位ザカリンとなり、昨日3位だったモレマは6位になりました。
あ。何気にアスタナのカンゲルトが7位にあがってる。
デュムランは今日、マリア・ローザだけでなく、マリア・アッズーラもゲットしました。
デュムラン、強いな。ここまで登れるとは。
3週目の男、ニバリの覚醒がいつになるかが、気になるところです。