コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

東京五輪2020 男子サイクルロードレース

日本の夏は蒸し暑いです。とってもとっても暑いです。
なので、順当にいけば、東京五輪は、こないだツール優勝したポガチャルが優勝候補筆頭なのですが、ポガチャルは暑いの苦手らしいのですよね。
暑さに強い国といえば、オーストラリアですが…。
うーん。TTはともかく、ロードはちょっと難しそうな気がしてしまう…。

私の優勝予想は、レムコ・エヴェネプールですかね。
ベルギー強いよ。
ただ、いつも組んでいるチームではないので、通常のレースよりも予想がつけにくいのが世界選手権と五輪です。

せっかくの五輪レース、本当は沿道観戦したかったのですが、コロナ感染拡大防止のため、観戦自粛のお願いが公式に出ていましたので、自宅で映像で観戦しました。

神社の境内を走るパレード走行などが終わって、いよいよレース開始!アクチュアルスタートとなります。
スタートと同時にかかるアタック。
世界選手権や五輪とかだと、一人で参加している国とか、プロトンにいても勝負が難しい国が最初の逃げに乗る印象があるので、きっと今回もそういうアタックでしょう。

とか言ってたら、ベネズエラのオールイス・アウラールが入ってる!!
あと、スロバキアのユライ・サガンがいる。ペテル出られなかったからお兄ちゃんだけ出たんだね…….。
8人の逃げグループができました。


で、まだまだ長いしこれで落ち着くかと思いきや、
なんか、残り200kmあるのに、がんがん集団のペースをあげるベルギー勢。

ええっと。

あれかい?
ジロのフルームの90km逃げみたいなやつを、日本でやるのかい?
と思ったけど、スピード落ちた。


残り180km
先頭の逃げグループと、メイン集団とのタイム差は13分。
集団の先頭は、ナミビアのトリスタン・デ・ランゲという選手です。
有力国がコントロールしない不思議。


残り173km
ナンビアのランゲが集団から一人抜け出しました。
ただ、アタックというほどの勢いはないです。

残り170km
逃げは8人。
追走はランゲですが、タイム差はちょっとわかりません。
メイン集団は、15分30秒くらい後ろです。

ここまでタイム差開いていなければ、そしてもう少しレースがすすんでいれば、すごく力のあるタイムトライアル(一人ずつロードーバイクで走る競技)が選手が、メイン集団から飛び出して先頭グループに合流することは稀にあるのですが、
現時点でこのタイミングでの飛び出しは、正直言ってあまりレース展開上はあまり意味がありません。

とくに勝負はうごかないと思う。


ただ、170km切ってから、メイン集団の牽引をスロベニアが始めました。
牽引メインでやってるのは、スロベニアのヤン・トラトニクかな?


残り162km
先頭グループでは、アゼルバイジャンのエルチン・アサドフが遅れています。

メイン集団は、ベルギーのグレッグ・ファンアーヴェルマートが牽引中。


残り160km
先頭グループ、7人か8人。(アサドフどうなったかよくわかんない)
追走がランゲ、約17分差。
メイン集団は、ランゲから約2分10秒くらい後ろです。

牽引はしてるけど、タイム差は開いているなあ…。

そして、集団の3~5番手が、ポーランドチームです!!
ボドナル、クウィアトコウスキー、マイカ
イカを前に引き上げておく、位置どり…かな?

残り156km
イギリスの、ゲラント・トーマス、ゲイガンハートが落車!!
うわああ、なんてこと。
二人とも走り出しますが、トーマス、右肩が大きくジャージが破れています……。

一方先頭では、アーヴェルマートが集団のスピードを上げています。

残り152km
集団にトーマスとゲイガンハートが戻りました!
先頭とメイン集団とのタイム差は約18分。


残り146km
いつの間にか先頭は、残り5人になっています。
まだ残っているおーちゃん。

ベネズエラ代表のオールイス選手は、2019年マトリックス・パワータグという日本チームに所属してを走っていたので、国内レース見ているファンには名前が知られています。めっちゃ強かった。


残り138km。
先頭逃げグループ5人とメイン集団との差は、約16分。
依然として集団は、スロベニアとベルギーが交互にひいています。
そして3~5番手もずっと、ポーランドのボドナル、クィアト、マイカの順番です。ボドナルは見るからに体格大きいのでぱっと見でわかりますが、クフィアととマイカはヘルメットの網目の大きさで見分けるとわかりやすいです。細かい方がクウィアトコウスキー。


残り128km
最初に逃げていた8人のうち、最初にグループから落ちてしまった、アゼルバイジャンのアサドフが吸収されました。

残り126km
ベルギーが5人全員前の方に上がってきました。ポーランドがそれでちょっと後ろに下がった。
……そういや、フランス、スペイン、イタリア、オランダ、コロンビアあたりのメインどころの国が、まだまだ全然出てきてないなあ……。


残り122km
フランスのギヨーム・マルタンが自転車交換してました。
先頭は依然5人。
集団はその16分15秒くらい後ろです。


残り117km
タイム差約14分35秒。

残り111km
タイム差14分。
メイン集団スピードあげております。

メイン集団は相変わらずベルギーとスロベニアが牽引していますが、ポーランドが下がってスペインが上がってきているのかな?


残り106km
先頭グループは富士山麓登りに入っていきます。

残り105km
メイン集団は、逃げから落ちてきていたブルキナファソのデュモンを吸収。
続いて、ルーマニアエドアルド・グロスも吸収。
先頭とのタイム差は、約12分30秒。
集団牽引に、ニュージーランドも参加し始めました。

先頭残り102km。
メイン集団も富士山の登りに入っていきます。

残り100km
タイム差は10分40秒くらいです。
じわじわって感じの縮め方ですかね。
登り、長いからな……


残り99km
アーヴェルマートがプロトンから離脱しました。
今日めっちゃ集団引いていたので、仕事を終えました!お疲れ様です!!


残り98.5km。
タイム差約9分35秒。
登りでどんどん差が詰められていますね。


残り96km
スペインのオマール・フライレが集団から遅れていきます。
山得意なのに……ちょっと意外。


残り95km
デンマークのユールイェンセンも遅れた!!

残り94km
タイム差は、7分を切りました。
チェコのスティバルも集団離脱!!フランスのカバニャも遅れる。
ここにきて、イタリアが集団先頭に出てひき始めました。
増田、新城も厳しいか……。


残り93km
ポーランドのボドナルが集団を離れました…。ううっ、お疲れ様……。
そんでもってバルベルデも!!
スペイン、ここで落ちるか?っていう選手が、遅れていく……。
昨日チームスタッフに感染者出ているのだよね……。もちろん直前のPCR検査が陰性だったから、選手は今日出場しているのだけれど、大丈夫だろうか……。


残り86km
先頭は登りを終えて下りに入っています。
タイム差は約5分。

残り78km
タイム差4分40秒。
先頭は下りがほぼ終わって平坦っぽい区間。(細かいアップダウンがある)
メイン集団はまだがんがん下るぜの真っ最中です。


残り75km
メイン集団も下り終わりました。
タイム差4分20秒。

まだ先頭を引いてるスロベニアのトラトニク。すごいね。


残り72km
あれ?ボドナル?集団の前の方にいた?気のせい?

残り70km。
ボドナル帰ってきていた!!!おかえり!!
先頭の前から2番目です。再び、ポーランドがみんな前にいる。

どうやら、さっきの件で、バルベルデや新城も集団に戻ってきたみたいですね。


残り68km。
タイム差4分35秒。

残り66km。
見覚えあるとおもったら、スピードウェイの中入ってますね!
スピードウェイ内のコース内で補給をとる先頭5人。

続いてやってくるメイン集団。
まだ一番先頭はトラトニクですぐ後ろにボドナルがついてますが、スイスも前の方にあがってきてますね。

あ、増田選手も集団後方に見つけた。


残り57km!
スロベニアのポランツェ、フェンスひっかかって落車!
そして、ゲラント・トーマスがリタイアしました…。
あああ……。水曜のTTまでに、怪我がよくなればいいのですが……。


残り56km
いつの間にか、タイム差は約2分30秒。


残り54.8km
メイン集団先頭でイタリアのアタック!!カルーゾだ!!
チェックに入る、ベルギーのティシュ・ベノート!!
一度集団がおついて、もう一度アタック!
オランダのウィルコ・ケルデルマンと、ベルギーのマウリ・ファンセヴェナントがついていきます!
さらにそのアタックに追いついた集団内で、再びアタックがかかります。
今度はベルギーのレムコ・エヴェネプールとアイルランドのエディ・ダンバー、そしてさらにイタリアのヴィンセント・ニバリの3人のアタックです!!

一方、先頭の逃げグループでは、ユライ・サガンが逃げるのをやめてスピード落としました。


残り51km。
先頭とのタイム差は約50秒!

アタックかけてる3人は、うーん、10秒くらいは集団から差がついたかな。

メイン集団もかなりスピードでてますが、レムコががんがん逃げてます。


残り49km
先頭はもう2人になってます。
チェコのミハエル・クークレ。そして、ベネズエラのオールイス・アウラール。

一方、追走3名はメイン集団に吸収されます。

残り48km
最後に残っていた逃げの2人を、メイン集団が吸収しました!!
集団先頭は、フランスのコントロールです。牽引するのはブノア・コスヌフロワ!
まだまだしばらく富士スピードウェイ内のコースを走ります。

残り42km
メイン集団はイタリアチームが牽引し始めました。
かなりなスピードです。
60人くらい集団に残っていますが……振り落とされそう……。
なんか、スプリントステージのフィニッシュ手前10km前みたいなスピードの上げ方しています。

コスタリカのアマドールが遅れる!!

さあ、集団は三国峠に向かっていきます!
先頭はベルギーが主導権を取り戻しました。
スペインのヨン・イサギレ、イギリスのゲイガンハートが遅れていきます。

そしてスロベニアのトラトニクも仕事を終えた。
凄かったよお疲れ!!

って言ってる間にデンマークのアスグリーンも遅れた!


残り38km
集団先頭は、40人ちょっと切るくらいかな…一気に減った気がします。
スロベニアのポランツ、スペインのバルベルデ、遅れていきます。
ユキヤも遅れた!スイスのキュングも遅れる!でもキュングもTTススペシャリストだ!
ああ!オランダの、トム・デュムランも遅れた!!

残り37km
集団25人くらい。
ベルギーのベノートが仕事を終えて遅れていきます。
って、ああ!!エヴェネプールも遅れた!!

と、そこですっと、本当に静かにすっと、集団から前に抜け出た選手が。


スロベニア、タデイ・ポガチャル!!!
え!!?なにこのさりげなさ!すご!!!

ついていく、カナダのマイケル・ウッズ。そしてアメリカのブランドン・マクナルティ!!


残り36.5km
先頭の3人が、追走集団から約20秒差を付けています!
追走の先頭はベルギーのワウト・ファンアールト!!

ポガチャルもウッズもマクナルティもワウトもみんなツール組だな!!!


残り35.8km
先頭3人とメイン集団とのタイム差は、約10秒。
もうメイン集団って言っても、10人くらいしか残っていなさそう。
とか言っている間に、クウィアトが集団先頭に出ました!
っていうか、そのまま飛び出た?
その勢いについて行ったのが、イタリアのベッティオール、コロンビアのウラン、エクアドルのカラパスです。
この4人が先頭に追いつき、先頭が7人になります。

追走が、ベルギーのワウト・ファンワールとフランスのゴデュ、デンマークのフルサン、オランダのモレマです。

残り33km
追走グループ4人が先頭フループにに追いついた!!
残ったの、見事に強い選手が、各国一人ずつですね。
一瞬落ち着いたかと思ったら、カナダのウッズが飛び出しました!!

フルサンとクウィアトがここの登りで若干遅れますが、すぐに登りが終わります。
ここから平坦と下りがメインになるので追いつくでしょう!

先頭のウッズの下りが見事!!
わずかな差を詰めさせません。


残り28km
下りが終わり、下りのときに何となく開いていた差も詰まり、一瞬この11人のグループが落ち着いた隙をついて、モレマが飛び出します!そしてチェックに入ったクウィアトとマクナルティが、そのままの勢いで先頭に!!

が、追いついて、みんな一列。先頭に立ちたくないので、だんだんスピードが落ちます。

そしたら途端飛び出したデンマークヤコブ・フルサン!
先頭で追いかけるワウト!
若干誰が追いかける?とお見合い気味になるけど、結局またまとまります。

残り26km
まだアタックして、お見合いしながらでも追いかけて吸収、みたいな流れを続けている追走グループ!

でもクウィアトがうまいこと前にいったかな!?
と思ったらポガチャルも来て、ワウトもきました!
結局みんなきた。うん。なかなか新しい逃げができない。


残り25km
またいったマクナルティくん!!若手頑張れ!普段はポガチャルの影に隠れガチだけど実は優秀なチームUAEの若手のマクナルティくん頑張れ!!
ついて行ったのはカラパス!!

この二人の飛び出しは、ちょっと後ろを離しました!
残り24kmで、先頭2名と追走グループとのタイム差14秒。


残り23.5km
一旦落ち着いたかに見えて、クウィアトコウスキーが追走から飛び出しました!!でも吸収される。

残り22.5km
今度は追走からウッズが飛び出した。モレマが先頭で追いますが、でもうまくはいきません。

残り22km
先頭2人。
カラパスとマクナルティ。
後ろ25秒差で、追走が11名。ファンアールト、ポガチャル、ゴデュ、アダム・イェーツ、ベッティオール、モレマ、ウラン、フルサン、シャフマン、クウィアト、ウッズ。

あれ、シャフマンとイェーツ、いつきた?



残り17km
先頭逃げている2人と、追走グループとのタイム差36秒!

残り15km
追走にベッティオールが、ペダルを回すのをやめました。
追走はこれで10名に。

残り12km
タイム差は44秒。
追走では、ワウトが先頭に出てガンガンスピードあげ始めました!!
なんか吹っ切れた感じのワウト。もういいや、行ってしまえ!!みたいな。
そのスピードについていけず、フルサン、クウィアトコウスキーが遅れた!!


残り8km
タイム差15秒!!
先頭2人!マクナルティとカラパス!
追走は8人!!ほとんどずっとワウトがひいている気がします。

残り6km
富士スピードウェイの中に入ってきたかな?
すると、登りに入ったところで、先頭2人のうちカラパスがアタック!!
マクナルティついていけない!!

カラパス独走状態!!

残り4.5km
追走集団がマクナルティを捉えました!!マクナルティ吸収されます!
集団先頭はウッズ!!後ろはウランかな?


残り4km
カラパス逃げる!!追走とのタイム差は約30秒。
追走集団はモレマで、次がファンアールト!

残り3km
タイム差詰まらずまだ30秒あります!!
追走集団はちょっとお見合いの気配とちゃんと先頭交代しようよ的な気配が入り混じっててよくわかんない。

残り2km
タイム差40秒!!追走、ペースあがりません!

残り1km!
タイム差50秒!快調にとばすカラパス!
追走はウランが先頭にでてるが、うまく回る様子がない!

残り300m
振り返ったかカラパス。遠くに追走集団!

残り100mで、もう一度振り返って確認。
よっしゃあとばかりに右手でガッツポーズ!

そのまま、とびっきりの笑顔でフィニッシュ!!!
東京五輪2020金メダルをとったのは、エクアドルのリチャル・カラパス!!


続いてやってき追走グループは、銀メダル争いのスプリントに向けて、完全に牽制しあう状態に入っています。

残り300m
さあスプリントが始まった!
ここまで先頭に出されていたワウト!
普通は不利だけどしかしそうだよねやっぱりねワウトが速いよって思ったけどあれポガチャルがすごい勢いでワウトの後ろから飛び出して中央からきたぞこれどっちだ!!?

上からの映像でも、目視ではわからないくらいの僅差です。
写真判定の結果、リムの差で銀メダルは、ベルギーのワウト・ファンアールト!!
銅メダルは、スロベニアのタデイ・ポガチャル。

4位がオランダのバウク・モレマ
5位がカナダのマイケル・ウッズ
6位がアメリカのブランドン・マクナルティ
7位がフランスのダヴィド・ゴデュ
8位がコロンビアのリゴベルト・ウラン
9位がイギリスのアダム・イェーツ
10位がドイツのマキシミリアン・シャフマン

なお、日本人選手は、新城幸也が35位。
増田成幸は84位でした。
ユキヤもマスピもお疲れ様!

ちなみに、ボドナルはリタイアです。
後ろの方の順位ならフィニッシュする意味がほぼないのが、サイクルロードレースなので、数日かけて行うステージレースでもない限り、チームメイトをアシストするのがメインの仕事の選手は、役割終わったらリタイアは結構普通です。
なのでボドナルお疲れ様!!

いやあ……最高に面白いレースでしたね。
最後各チームのエースが一人ずつしか残らなくなる、このコースの難易度考えた人すごい。
バチバチの戦いになる厳しいコースは、とっても面白いレースでした。


ただ、選手たちはバブル内にいて感染の可能性は低いはずとはいえ、実際に来日してからPCR検査が陽性になって出場できなかった選手やスタッフがいますし、今日は沿道にたくさんのお客さんがいて、中には選手に対して大きな声を出している方もいました。

ワクチン接種されている選手が多いだろうとは思いますが、体質的にできない人だっていますし、選手たちは、決して安全とはいえない、感染の危険に晒された中でのレース出場だったと思います。

本日出場した選手たちが、新型コロナウイルスに感染することなく、TTをはじめとする他の自転車競技に万全な状態で出場することができ、終わった選手たちは、健康なまま、無事に帰ることができますように、願っています。

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