ハンマーシリーズ 2017 ハンマーチェイス
チームタイムトライアルで争われる、ハンマーレースの最終日。
時間差でスタートしていき、決まったコースを3周する、周回レースです。
もう一度、ルールを確認。
・各チーム5人で走り、4人目の選手がゴールしたタイムがフィニッシュタイムになります。
・自分のチーム以外のチームの後ろについてはいけません。
グループ2(9位〜16位)も、ラスト大爆笑で面白かったんですけど、それはまあここではおいておいて、
グループ1の模様を書きます!
最初にスタートしたのは、スカイ!
32秒あけて、サンウェブ。
そのあと28秒あけて、ニッポ・ヴィーニファンティーニ。
そこからは10秒〜20秒くらいの間隔をあけて、続々とスタートしていきます。
ロット・ソウダル。
モビスター。
キャノンデール・ドラパック。
オリカ・スコット。
ロットNLユンボ。
全8チーム!
あっという間に、4位のロットがニッポに追いついて、抜いていきます。
審判バイクが来てニッポに「後ろにつくなよー」みたいなことを言って、ニッポはラインをかえました。
そのままレースが進んでいきますが、オリカがペースをあげてて、一つ前のキャノンデールやモビスターを抜いていきます。
が。
1周目のフィニッシュラインの時点で、異変が。
後ろの3チーム。
ロットNLユンボとキャノンデールとモビスターがほぼ合体している。
チームを超えての先頭交代こそしていないものの、完全に間をあけず1列に並んでいます。
一応、オフィシャルの意地なのか、ラスト3チームのタイムは、1秒差で表示されていました。
2周目に入り、オリカがどんどん上がって来て、どんどん後方のチームがあげていき、
なんということでしょう。
ロット・ソウダル、ニッポ、モビスター、キャノンデール、オリカ、ロットNLの6チームが、合体しちゃいます!(笑)
30人。
まあ長い集団。
2周目終了時点で、スカイが先頭、続いてサンウェブが18秒差、その後ろに先頭と1分4~5秒差で約30人の大集団、という展開。
……展開……?(笑)
30人にはなりましたが、さすがにチームを越えての先頭交代はしていません。
「ルール守ろうとはしているんだけど、道狭いから横にずらせないし、間あけたらまけちゃうし」みたいな感じなのかもしれません。
残り3.5km。
2位だったサンウェブが、先頭のスカイに追いつき、そして追い越しました!
そして、少しずつスカイとの距離を広げていくサンウェブ。
この時点で、サンウェブはまだ5人いますが、スカイは4人。
残り700mで一人サンウェブの選手がトレインから離れます。
さあ、どっちも4人!計8人!
残り500mでスカイがアタック!!
ぐいぐいスピードあげて、横に並んでいきます。
そして。
混じった。
トレインが合流してしまった!
先頭から、スカイ、サンウェブ、スカイ、スカイ、スカイ、サンウェブ、サンウェブ、サンウェブ。
みんなでコーナーを曲がる!
全員混戦状態でがんばるけど、
ここで4人4人の二つのグループにに分かれてしまう!
前の集団がスカイ3人、サンウェブ1人。
そして、後ろがスカイ1人とサンウェブ3人。
スカイの最後尾は、ゲオゲガンハート!!
スカイの勝利はゲオゲガンハートに託されている!
全然トレインになっていない、2チーム8人でのスプリント!!
そしてゲオゲガンハートは負けなかった!
フィニッシュラインを通過前、一番最初に勝利を確信してガッツポーズをしたのは、
スカイ最後尾のゲオゲガンハート!
そりゃね!他のチームメイトは前にいるから、ゲオゲガンハートだけが、他のサンウェブの選手が4人目(つまり自分)の前にいるのか後ろにいるのかがわかるからね!
ゴールして、ゲオゲガン君を振り向いて、「あ、かったんだ」って他のスカイの選手もガッツポーズ!
そんなわけで、
ハンマシリーズ初回、最終日のハンマーチェイス、優勝はチーム・スカイ!!
鳥肌が立つほどの感動とか、興味深いとか、心踊るとかと違う意味で(そういう気持ちもないわけじゃないけど)、いろいろと面白かった!!
ゴールのとこ大爆笑して見てしまった。
3日間通して思ったのは、
事前に考えるのとやってみるのって、やっぱり全然違うのだなってことでした。
各選手、各チームががんばって新しいことにチャレンジしてみた結果、よくわかんないものができたけど、みんな真剣にレースをにやってるから、偶然が偶然を呼び、わけわかんない展開になっていて、それがとっても面白かったです!
次にハンマーシリーズやるときは、たぶん今回とはいろいろルールとか変更するのだろうけど、
どんな意味でもいいから(笑)、また楽しいレースになるといいな!