ツール・ド・フランス 2016 第6ステージ
中継がはじまった、130kmくらいの地点で
ランプレ・メリダの新城幸也が逃げていた!!!!
ボーラ・アルゴンのバルタと二人での逃げ!
おおおおお願い神様!新城に、勝利を!!
そんなわけで、本日は、Jsportsの実況の方も解説の方も、またそれを見ている私も完全に新城びいきで見てました。
いつも、逃げってほんと最後の最後になるまで、「どうせ吸収されるんだろうなあ……」ってちょっと冷めて見てしまうことが多いんですが、今日はもうそれどころじゃなくて、残り100kmくらいからタイム差を気にして見ていました。
そんな地点のタイム差を気にしたって、全然展開がわからないんですけどね!!
タイム差は、5分くらい開いたりしながらも、ずっとこの二人の逃げと集団の図式で、レースはすすんでいきます。
そして、残り58km地点で、新城が前に出る!!!
下りアタックか!!?
じゃなかった。
新城の下りがはやくて、一瞬バルタを置いていっちゃっただけだ。
残り45km地点。
新城とバルタの二人と、集団とのタイム差は、1分15秒くらいです。
集団は、ディレクトエネルジーのトマ・ヴォクレールがひいています。
ううー。スピードを抑えておくれヴォクレール。
幸也にツール・ド・フランスのステージ勝利をさせておくれ。
残り43km。
集団とのタイム差が、1分を切ってきました。
ヴォクレール、そんなに、そんなにがんばらなくても!
残り40km。
集団との差は、47秒くらい。
うう、迫ってきている。
がんばって、新城幸也!!
残り35km。
先頭の二人が下りに入ったため、ちょっとだけタイム差が戻りました。
その差、1分5秒くらい。
残り34km。
集団とのタイム差、50秒。
あああああ。差が詰まってきてるぅぅ。
逃げて、新城!!
残り31km。
集団とのタイム差、40秒差。
ここまで、集団はずっとディレクトエネルジーがひいています。
あ、またヴォクレールが集団を引き出した。
残り29km。
つに30秒差。
新城と一緒に逃げていたバルタがちょっと辛そうに見えます。
ほとんど幸也がひいてる。
バルター!くじけるなー!
二人でもうちょっと逃げてくれー!
残り26km。
タイム差28秒。
ここでバルタがアタック!!あんなに疲れているようにしてたのは芝居だったのか!?
腰を上げて新城を引き離しにかかりますが、新城幸也は決して離れない!!
しばらくバルタも粘りましたが、そのうち諦めました。
残り25km。
タイム差30秒。
ああ、集団が新城の後ろに見えてるぅぅぅ!!!
なんとか。
ここで、ここでもう一度、
今度は幸也がアタックを決めてほしい……!
集団では、ヴォクレールがまたスピードをあげにかかります。
もういいよ、もういいよヴォクレール、そのくらいにしておいてよ……!
残り24km。
タイム差、10秒。
残り23km。
タイム差、5秒。
ああ、もう、タイム差の表示が消えたー!!
そして、残り21.7km、
ついに、新城とバルタは、集団に吸収されました。
もうこれで、ステージ優勝の可能性はほぼありえません。
うう、残念。
でも、もしかしたらステージとれるかもって思って、テレビ前で応援するのは楽しかったです。素敵な時間をありがとう、新城選手!
それに、もしかしたら、新城が敢闘賞を取れるかもしれない……!!
一方、プロトンは、逃げを吸収したここからは、各チーム、ゴールスプリントに向けての位置取り争いに入ります。
うう、私、そんなすぐに「うし、じゃあ集団スプリント!」って気持ち切り替えられないよう。新城の逃げ切り勝利を祈っていたので、ちょっと気が抜けてしまいました。
そんな私の心境をよそに、
残り18kmくらいから、すでにグライペルの背後に陣取るサガン。
準備早っ!!
まあティンコフはサガンのためのチームじゃなくて、コンタドールのチームの側面が強いから、勝つためのトレインなら他の選手の後ろの方が有利なのだとはおもうのですが、それにしても早っ!!
そんな中。
残り11kmで、実況陣のところに情報が。
新城幸也、本日の敢闘賞決定!!!
やったぁぁぁぁぁぁぁ!!あとは今日ちゃんとゴールするだけ!!
本当におめでとうございます!!
なんかすっごい元気でた。
さっきのパンクしたタイヤみたいな腑抜けた気分どっかいった。
応援していた選手が、評価されるって、嬉しい。
残り5km。
スカイ、ロット・ソウダル、ディレクトエネルジー、ロットNLユンボあたりが、トレインを作っています。
やっぱりロット・ソウダルがうまい。
コーナーとかでも、くずれない。
残り3.4km。
ティンコフが右前方へ。
サガンのための引き?
でもサガンが見当たらなくて、アシストの選手キョロキョロしています。迷子か。
残り2.7km。
コフィディスやカチューシャも前方へ。
残り2km、ロットNLユンボ、カチューシャ、エティックス、ロットソウダルのトレインが、前の方に集中!
ディレクトエネルジーがちょっとさがった?
残り1km。
トレックが先頭。他の選手もならんで、とにもかくにもトレイント組む組む!
残り600m。エティックスの選手が先頭で、最後のカーブを曲がります。
残り400m。最後のカーブが終わります。
ゴール向かって右から、クリストフ、キッテル、カヴェンディッシュが横並びの位置で全速力!
その一列後ろが、こちらも向かって右からグライペル、サガン、そしてフォルテュネオ・ヴィタルコンセプトのマクレイ。
先頭の三人は、クリストフがちょっと下がってしまい、カヴェンディッシュVSキッテルの図式へ!
そこに、カヴェンディッシュの右から、ちょっと後ろにいたマキュレイが前に出てきます。
でも、カヴェンディッシュが他の二人よりもちょっと速い!!そのままゴール!!
カヴェンディッシュ、今大会ツール3勝目をとりました!!!
すごい!!
見事なスプリントでした!圧勝というには差は小さいけれど、
他の選手に対して惜しかったというには、カヴェンディッシュが飛び抜けていました。他の選手より、ラストのスプリント、頭一つ低かった気がします。
カヴェンディッシュ1位、キッテルが2位、マクレイが3位となり、
これで、カヴェンディッシュはサガンからマイヨ・ヴェールを取り戻しました!
そして、新城幸也が敢闘賞を受賞!!見事、本日の表彰台へのぼりました!!
本当に素晴らしい!今年の2月に大腿骨を骨折して、ツール出場に回復が間に合うのかって、いろんなところで心配されていたのが嘘のようです。
今日は、Jsportsさんが、レース中継の最後に、ちょっとだけ受賞直後の新城選手と生電話をつないでくれました!!
本っっっっっ当にありがとう!Jsports!!!!
新城選手のコメント。
「踏む前に捕まっちゃったんで、全然足をつかってないのにゴールしちゃいました。いいウォーミングアップでした!」
約160kmを、たった二人で逃げていて、こういうコメントを言えるところが、一流選手なんだなと思いました。そして、レース直後で疲れているはずなのにもかかわらず、その声の明るいこと。
こんなに大変なステージレースで戦っていくには、やっぱりメンタルな前向きさもとっても大事なんだなと思いました。
深夜に、とっても元気をもらいました。
ありがとう!新城選手!