コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2018 第17ステージ

今日は65kmしかないベリーベリーショートステージ!!!
なんかカタカナで書いたら美味しそうですね。

1級のぼってくだって、1級のぼってくだって、超級のぼって終わり!っていうステージです。
スプリンターにはきっつい……。

今日は、ただ短いだけでもなくって、スタート方式も特殊です。
その名も、グリッドスタート!!

MotoGPとかとおんなじらしいのですが、
私みたいに「モトとか言われてもわからないよ……」って人にとってはきっとこれがわかりやすい!

マリオカート!!!


マリオカートみたいに、総合1位の人から順番にスタートラインに近い方から順に、1位のひとはここ、2位のひとはここって、20位までが完全にきまった場所にいて、前からスタートするのです。
それ以下の人は、あなたはここ!!っていうのは厳密には決まってないけれど、5人ずつ4列の20人ずつのブロックになっていて、そのブロック内での場所は指定されていないという形みたいです。

ってことは、もちろんないね、パレードラン。


どうなるのかまったく想像できないけれど、そのトップ20人の中でモビスターのキンタナ、ランダ、バルベルデがいるから一番有利じゃん!!

とか思ったけれど、別に20番以降にいても、そんなに場所離れているわけじゃないから、あっという間に追いつくのでは……?
そんでもって、TTのスタート台みたいなのないから、勢いつくわけじゃなし、それこそモータースポーツみたいに、最初から猛スピードなんてできないよね……?


数々の疑問を残しつつ、期待を膨らましつづけ、いよいよ信号が青になった!!

さあ、レースがスタート!
どの選手も、よっこらせと足をペダルにのせてゆっくりと踏み出します!!


……。


思ってたのと違う。


すぐに、ちょっと後ろからどんどん逃げたい選手がやってきます。

総合上位はすでにゆっくりモードです。
左によけている総合上位勢。
そして逃げたい選手は、その右側からどんどん前にあがっていきます。


もうデマールが遅れてしまいました。
きつい登りと下りしかないコースだもんな……。ピュアスプリンターにはきつい……。


そうこうしているうちに、気づいたらアスタナのカンゲルトが単独で逃げていました。


というか、逃げ……にげっているほどにげじゃないっていうか、
始まってすぐ登りなもんだから、集団が追いかけるつもりなくても前に出たい選手と集団でいたい選手に差がなくって、ただ遅れた選手だけがどんどん離されていくという感じ。

実際には、逃げたい選手とコントロールしたいメイン集団、の展開なんだけど、途切れ途切れの長い集団に見える。
不思議。

ただ、それは逃げに乗りたがった選手がいっぱいいたからかもしれません。
だんだんいつもの形になってきました。
たくさんのばらばらとした逃げ、とメイン集団。そして遅れていく平地組。


やがて先頭のカンゲルトに、コフィディスのニコラ・エデが追いつき、先頭は2人になります。
その後ろから、3人の追走がせまります。
現在山岳賞ジャージの、クイックステップ・フロアーズのアラフィリップ。
コフィディスのヘスス・エラダ。
UAEクリスティアン・ドゥーラセック。

でもエデは遅れてしまい、またカンゲルトの単独先頭になります。
追走は4人に。
ちなみに残り55kmの地点で、メイン集団は約2分30秒くらい後ろになりました。
いつものレースがやってきた!


そのうち、追走グループから、じわり……とアラフィリップが抜け出しました。エラダとドゥーラセックが、じわじわと追いついて、また追走は3人になります。
先頭のカンゲルトからは、20秒差くらい後ろです。

そのさらに35秒くらい後ろに、6人のグループができました。
モビスターのバルベルデとソレル、ボーラ・ハンスグローエのマイカコフィディスのナバーロとさっき遅れていったエデ、それに、アスタナのフライレがいます。

合間にぱらぱらと他の選手もいるので、もっと増えそうな気配があります。



あっという間に、カンゲルトはもう最初の1級山岳山頂を1位通過しました。
スタートから最初の峠まであっという間!!


すぐにアラフィリップ、デューラセック、エラダの順で、追走の3人も山頂を追加。
下りへれっつごー!!
1分後くらいに、バルベルデのグループも山頂を通過していきます。
増えてた。9人。


下りで、アラフィリップとデューラセックは、カンゲルトに追いつきました。
これで先頭は3人になります。
エラダは、遅れてしまったのかな。
あんまり下りが遅いイメージはなかったんだけれど。


このまま、先頭3人、後ろに追走グループって形で下りおわって、2つ目の1級山岳の登りにいきます。

メイン集団も登りにはいると、アーゼードゥーゼルが次々に前にでて、スピードをあげていきます!!
ディリエ、ナーセン、そしてラトゥール!!これは、バルデのアタックの前触れか……!?

残り33km。次の1級山頂までは残り約4km。
先頭は3人、1分後ろにバルベルデのグループ。もう6人くらいしかいない……?
メイン集団はそのさらに2分後ろで、アーゼードゥーゼルが果敢に戦っています。でもメイン集団っていっても、20人くらいしかいないです。

山頂まで残り3km。
先頭は依然3人、カンゲルト、アラフィリップ、デューラセック。
追走のバルベルデグループは6人。
モビスターのバルベルデ、アスタナのオマール・フライレ、ボーラのマイカと、そして同じくボーラのミュールベルガー、バーレーンメリダのペリゾッティ、EFドラパックのダニエル・マルティネス。


その後ろのメイン集団では、ラトゥールがずっと一人で引き続けています。
が、前のバルベルデグループからおりてきた、モビスターのソレルが合流し、そのまま先頭を引きはじめました。


先頭の3人、山頂まで残り1km!
バルベルデグループが、一人減り、二人減り、小さくなっていきます。

メイン集団は、先にバルベルデグループから離れて降りてきた選手たちと合流しました。
ゲシュケとかがここでデュムランに合流したかな……?

そして山頂直前で、アラフィリップが駆け出しカンゲルトがついていく。
山頂1位通過はアラフィリップ、2位がカンゲルト、ちょっと遅れて3位通過がデューラセックです。
続いたバルベルデグループは、約30秒差で山頂を通過。
残っているのは、バルベルデ、マイカ、フライレ、マルティネス、あとペリゾッティ。

メイン集団は、まだモビスターのソレルが引き続けていますが、そのすぐ後ろにスカイがトレインを形成し始めました。
そして、メイン集団も山頂を通過!!
みんなで下ります。



先頭は、山頂通過のタイミングでアラフィリップとカンゲルトの2人になりました。
その後ろは、先頭2人に遅れてしまった、単独走行中のデューラセック。
そのまた後ろに、バルベルデグループの5人です。ここは、マイカが先頭で降っています。


残り22km。
ここで、サガンが下りで落車のニュース!!
サガンは、メイン集団からさらに後ろを走っていました。
サガンが落車って、珍しい……。何があったんだろう……。
怪我してないといいけれど、下りだとその可能性は低い……。


残り18km。
先頭の2人、アラフィリップとカンゲルトがほぼ下り終わりました。
最後の超級山岳、今年のツールで一番高い山、サン・ラリー・スランへと向かっていきます。

1分10秒後ろに、UAEのデューラセックを吸収して6人になったバルベルデのグループ。
そのさらに1分20秒後ろがメイン集団です。

が、最後の登りがはじめるところで、アラフィリップがやめた!
力尽きたっていうよりも、今日の山頂は目標にしていないようです。
これによって、先頭はアスタナの、タネル・カンゲルトの単独先頭になります!!

その後ろの追走グループでは、バルベルデがペースをあげて、ついていってるのはマルティネスとマイカだけ!!3人に減ります。

メイン集団ではソレルがまたペースをあげます!!


残り15kmを切りました。
先頭は今日ずっと最初から逃げ続けているカンゲルト。
1分後ろがバルベルデ、マルティネス、マイカ。フライレがなんとか食らいついて戻ってきて、ここが4人。アラフィリップが前からおりてきましたが、バルベルデたちはかわしていきます。
その約1分50秒後ろのメイン集団では、UAEダニエル・マーティンがアタックし、それにうまくのったキンタナがいよいよアタック!!!

うまくメイン集団から離れていきます。

残り14km。
カンゲルトと、バルベルデのグループとのタイム差は1分10秒。
……広がっている……?

キンタナは、いつのまにか合流していたアダム・イェーツを従えて、ぐいぐい登っていきます。前から降りてきたアラフィリップをかわしたタイミングで、
引き離して一人になりました。


残り13.3km。
メイン集団でログリッチェがアタック!!
すぐに、フルームがチェックします。
チェックして……2人でメイン集団から飛び出していく……?


メイン集団では、フグルサング、バルギル、など有力選手が次々に脱落していきます。


残り12.7km。
メイン集団はデュムランが引いていて、後ろにぴったりゲラント・トーマスがついています。
メイン集団にのこっているのは、他にバルデ、ランダ、クライスバイク、あ。まだベルナルがいる。これだけ。


残り12km。
先頭は依然としてカンゲルト。
1分20秒くらい後ろに、追走グループ、バルベルデ、マイカ、フライレ、マルティネス、ここにキンタナが合流しました。バルベルデがグループの先頭にたって、あげていきます。
その後ろに、ダニエル・マーティン

……。
あれ、マーティン、いつ出たの?
さっきのアタック?

グリッチェとフルームの二人は、その後ろのメイン集団に合流。
今度は、ベルナルがこのグループを引いていきます。

残り11km。
メイン集団に、スカイのポエルスが戻ってきました。
そして、先頭を引き始めます。
……戻ってこられるようなタイミングあったか!!?


残り10km。
先頭は、まだカンゲルトががんばっています。
後ろの追走は3人になりました。
バルベルデ、キンタナ、そしてマイカです。
バルベルデの引きでどんどん差がつまっていて、タイム差は50秒くらい。
その20秒くらい後ろを、UAEダニエル・マーティンが単独で走っています。
メイン集団は、さらにその20秒くらい後ろで、前から降りてきた選手を吸収したりして、今11人になっています。

やがて、バルベルデが役割を終え、追走はキンタナとマイカの2人になりました。

残り9km。
カンゲルトはまだ一人で先頭にいますが、でももう後ろ15秒差でキンタナとマイカがやってきました!
その後ろに、ダン・マーティン。
メイン集団と先頭とカンゲルトとのタイム差は、1分15秒くらいにまで縮まっています。

残り8.5km。
先頭のカンゲルトに、キンタナとマイカが合流!!
カンゲルトはついていこうとしますが、すぐに遅れます。
メイン集団とのタイム差は、約1分10秒!

残り8km。
先頭は、キンタナとマイカ!二人とも、モトからお水をもらいました。
ダン・マーティンは、その20秒くらい後ろにいます。
なんとかおいつきたいところ……!
メイン集団は、まだまだポエルスが引き続けています。

残り7km。
先頭はキンタナとマイカ
というか、キンタナにマイカがついていく形で、ずっとキンタナが先頭を引き続けています。
苦しげなマーティンは、その20秒後ろ。うーむ。縮まらない。
メイン集団は、キンタナたちから1分10秒離れたまま、こちらもタイムは縮まりません。

残り6.5km。
イカが遅れました!!
キンタナが単独先頭!!!
きたー!!!山のキンタナの走りをまっていたー!!

メイン集団では動きなし!
残っているのは、ポエルス、ゲラント・トーマス、フルーム、ベルナル、クライスバイク、ログリッチェ、バルデ、デュムラン、ランダの9人!!


残り5.7km。
バルデがメイン集団から遅れました!!
一方、一人でもくもくと登っているダニエル・マーティンは、前からおりてきたマイカと合流します。
キンタナとのタイム差は、30秒差。離されました。っていうか、キンタナがはやい!!


残り5.2km。
フルームが一瞬、アタックをしかけて、後ろからデュムランが来そうなのでやめました。

残り5km。
キンタナとメイン集団とのタイム差は、1分17秒。
こっちも離されている。

メイン集団ではクライスバイクがアタック!!
ポエルスは仕事を終えたので、ベルナルがじりじりチェックに向かいます。

先頭のキンタナは快調に飛ばしていきます。
一人だけ、別のところを走っているみたいに、軽く登っていきます。


残り4km。
先頭は単独で、モビスターのキンタナ!
30秒後ろに、ダン・マーティン!なかなか追いつけない!マイカはついていけなかったようでここにはいません。
1分12秒後ろに、メイン集団。
ベルナルが引いていて、残っているのは、トーマス、フルーム、デュムラン、ログリッチェ、クライスバイク、ランダ。全部で7人!!
まだ誰も、動かないのか……!

残り3km!
キンタナ、ペース落ちません!
追走のマーティンとも、メイン集団とも、タイム差変わりません!!

……ってことは、ダニエル・マーティンもすごいね。

メイン集団が3km地点を通過した瞬間、ログリッチェがアタック!!
ゲラント・トーマスが追います!

ランダとフルームが一瞬おいていかれますが、これはなんか、よくあるだけだと思うから問題なさそう。
すぐにまたみんなでまとまります。

そうこうしている間に、キンタナはもう残り2km!!
これはもうステージ優勝は決まりな気がする!!


と、今度はデュムランがアタック!!
またトーマスがチェック!クライスバイクとログリッチェがそれを追います。

そのままフルームがこないのを確認して、今度はログリッチェがいきます。

そのころ、キンタナは残り1km!
30秒後ろにダニエル・マーティン
メイン集団はそのさらに30秒後ろ。

アタックしてちょっとだけフルームを引き離したログリッチェ、ぴったり後ろにつくトーマスと、すぐ後ろにデュムラン。
フルームはこの3人から20秒遅れました。


キンタナはもう残り200m。
ぜんっっっぜんスピードが落ちていません。
軽やかにダンシングをしながら、フィニッシュへと向かっていきます。

そのままなめらかな登りで、フィニッシュ!!
ステージ優勝は、モビスターのナイロ・キンタナ!!
山のキンタナがかえってきたー!!
いや、別にどっか行ってたわけじゃないけど、でもなんか、改めて軽やかな登りが見られてよかった!
ツールのステージ優勝は、5年ぶりだったそうです。
おめでとう!!


28秒遅れて、UAEダニエル・マーティンが2位フィニッシュ!
3着は、47秒差で、スカイのゲラント・トーマス!
4位が52秒差でロットNLユンボのプリモシュ・ログリッチェ、5位が同タイムで、サンウェブのトム・デュムラン。
クライスバイクが6位、ベルナルが7位、クリス・フルームは、1分35秒差の8位でした。



そんでもって、この結果を受けての総合!
1位は、今日も若干タイム差をつけた、スカイのゲラント・トーマス!
1分59秒差の2位が、サンウェブのトム・デュムラン。
3位は、スカイのクリス・フルームで、トーマスからは2分31秒差。今日一日で離されました……。
4位が、ロットNLユンボのプリモシュ・ログリッチェで、2分47秒差。
5位が、今日タイム差を縮めた、モビスターのナイロ・キンタナで、3分30秒差です。

ポイント賞は、ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
今日はなんとかフィニッシュはしたようですが、ジャージが破れて怪我をしていました。背中、右足、右腕。ツイッターで、フィニッシュ後に歩く映像があったのですが、とっても痛そうでした。骨とか大丈夫なのかな……。
山岳賞は、今日もいっぱいがんばった、クイックステップ・フロアーズのジュリアン・アラフィリップです。
新人賞は、アーゼードゥーゼルのピエール・ラトゥール。
今日のでベルナルがかなり上に行ったかと思ったのですが、今日までにかなりタイム差がついていたのですね。ラトゥールがキープです。

敢闘賞は、アスタナのタネル・カンゲルト。
納得!敢闘したもん!!




終わってから気づきましたが、
今日、最初に言及していた、モビスターが勝ちましたね!
……いや、でもなんか、考えてたモビスター有利っていうのと、だいぶ違ったけれど。レース展開に、グリッドスタート、まったくもってなんの関係もなかったし。



今日の画期的な試み、グリッドスタート。
その利点。

ものすっごく考えたけれど、
スタート前に並んでいるところがかっこいい、くらいしか思い浮かばなかった。

みんな色違うから、戦隊ヒーロー大集合みたいな迫力があっていいよね!!

レース内容に影響をあたえるには、グリッドスタート兼、タイム差スタートみたいにしないと難しいんじゃないかなあって思いました。

でもまあ、選手が危険にならない限り、新しい試みは、悪くないよね!
アチェンジがOKになったり、トレイン組むのが違反じゃなくなったり、自分で替えのタイヤ運んだししなくてよくなったり、いろんな変化を繰り返して、100年以上自転車レースは続いているのだもの。


明日はほぼ平坦ステージです。
……ペーター・サガンが心配です。

日々切ない気持ちになるツール。

ルイスレオンもポートもキッテルもカヴェンデッシュもウランもいなくて、フルーネウェーフェンもグライペルもガビリアもニバリもたくさんいろんな選手がリタイアすることになって、
わたしは悲しい!!!


サイクルロードレースの応援に、発煙筒はないほうが好きです。


以上。
ツール・ド・フランス2018のラルプデュエズの感想でした。

でも、ゲラント・トーマスは2日連続のステージ勝利おめでとう!


……ただでさえ、各チーム1人ずつ昨年よりも人数減っているのに。
今年最終日を迎える頃には、プロトン半分くらいになってるんじゃなかろうか。

ツール・ド・フランス 2018 第11ステージ

今日は108.5kmの短い距離のステージ。
そこに、超級山岳が2つ、2級山岳が一つあって、最後が1級山岳フィニッシュという、登るか下るかしかないステージでした。


レースがスタートすると、5人の逃げがぱぱっと決まり、サガンが中間スプリントをとって離脱すると、後ろから追走が合流したりしてわやわやしたあと、最初の超級山岳はアラフィリップがとりました。

そのまま飛び出したアラフィリップにくっつくように、ロット・ソウダルのデヘント、フォルテュネオ・サムシックのバルギルも一緒になって3人で逃げ始めます。
おお、豪華だ。

でも、後ろの追走の選手たちにやがて合流。
ここにフォルテュネオ・サムシックがいっぱいいて、フォルテュネオトレインが引くバルギルのための先頭集団、になります。


一方先頭から6分くらい後ろにいた、スカイが率いるメイン集団。
先頭集団が残り距離60kmを切ったくらいから、ここまで集団を牽引していたスカイではなく、メイン集団でモビスターがスピードを上げだして、ぱらぱらと選手が脱落していきます。

そして、54.4kmで、メイン集団からモビスターのバルベルデが単独アタック!!
スカイは、誰も追いません。
そしてバルベルデは、前待ちしていた、モビスターのソレルに合流してメイン集団から逃げていきます!


そして残り50km、先頭付近では、バルギルが超級山岳を1位通過していきます。
続く2級山岳も、バルギルが1位通過し、長い下り区間に入ります。


残り35km
この時点で先頭のバルギルがいる集団と、バルベルデまでが1分58秒。フルームがいるメイン集団が2分57秒といった感じ。

残り21km
ここで、下り区間中にデュムランがプロトンから抜けた!!チームメイトのソーレン・クラークアンデルセンと一緒に、二人で飛び出しました!
一方、先頭集団ではBMCのカルーゾが飛び出して単独先頭!!


残り18km
カルーゾは追走グループに吸収され、これで先頭は5人。
フォルテュネオ・サムシックのバルギルとモアナール、BMCのカルーゾ、ミッチェルトン・スコットのミケル・ニエベ、アスタナのバルグレン。

この先頭グループから落ちていった選手がいっぱいいて、そのさらに後ろ、先頭グループから2分30後ろのところにバルベルデ&ソレル。
その15秒くらい後ろに、デュムランとクラークアンデルセン
メイン集団は、そのさらに40秒くらい後ろです。


残り15km。
デュムランとクラークアンデルセンバルベルデに合流、すると同時に、ソレルが役目を終えます。
すごく長いあいだ引き続けたソレル。お疲れ様。
一方先頭でも、モアナールが仕事を終えて離れました。

残り13km。
クラークアンデルセンが離れて、デュムランとバルベルデの2人のグループができました!

残り11km。
バルグレンが先頭からおちました!
これで先頭は3人。バルギル、ニエベ、カルーゾ。
その後ろにいた、逃げから脱落した集団から、コフィディスのヘスス・エラダとダニエル・ナバーロがあがってきて、先頭に近づいてきました。


残り9km。
スカイの先頭がクヴィアトコウスキーに!!途端にスピードがあがるメイン集団!
このメイン集団と先頭グループとのあいだは、すでに2分を切っています。

一方、その前にいるバルベルデ&デュムラングループですが、バルベルデがデュムランから遅れました!
デュムランは単独で前を目指します。

そしてちょうどそのころ、コフィディスの追走2人が、先頭の3人に合流。
これで、先頭は5人になりました。
その瞬間、飛び出したニエベ!
追いかけるのはBMCのカルーゾ。がんばってエラダもついていっている?
バルギルは遅れた!!!


なお、この時点でメイン集団は15人くらい。
各チームエース級しか残っていませんが、スカイは4人もいます。
さすが。


残り8km。
先頭は単独、ミケル・ニエベ。
追走は、これまた単独でカルーゾ。
その後ろから、コフィディスのヘスス・エラダ。
そこから1分くらい後ろに、デュムランがいます。

一方メイン集団では、落ちてきた選手をどんどん吸収して前にあがっていきます。バルベルデ、バルグレンも吸収。
そして同時に、どんどんここから落ちていく有力選手たち。カチューシャのザカリン、アスタナのフグルサングなどなど。スピードについていけず、メイン集団から脱落していきます。

残り7km。
先頭のニエベとスカイ率いるメイン集団とのタイム差は、約1分40秒。

残り6.6km。
デュムランがバルギルを捕まえました!
とらえたっていうか、バルギルがどんどん下がっていく……。

残り5.5km。
どんどん減って、メイン集団は11人。
その前にいるデュムランは、先頭とのタイム差、1分切りました!


残り5.1km。
ここで、メイン集団からゲラント・トーマスがアタック!!
クヴィアトは役目を終えて離れていきます。オールアウト!!倒れないで!!


残り4.8km。
一旦牽制の気配があったあと、今度はメイン集団でバルデがアタック!フルーム、キンタナ、ニバリ、ログリッチェと続く。ダニエル・マーティンだけが遅れた!

おいかけて、続いてフルームがアタック!!
それがまた吸収されて、バルデがアタック!
フルームがマイペースでおいかけて、そのままペースアップ!
フルーム、キンタナ、ログリッッチェ、バルデの4人グループに。


残り3km。
先頭は単独のイエベ。
35秒後ろに、デュムラン、追いついたトーマス、二人においつかれたカルーゾの3人組。
ヘスス・エラダはここから遅れてしまった模様!
そしてメイン集団では、一旦離されかけていたマーティンが戻ってきて、そしてアタックをしかけた!!!
フルームだけが追いかける!!

他の選手は牽制がはいってなかなかいかない!!
ようやくバルデがちょっと追いかけるけれど、これは利用されるって思ったのかすぐやめる。
その隙に、マーティンとその後ろにくっついていったフルームは、みるみるタイム差を広げていく……。


残り2km。
先頭は依然、単独のミケル・ニエベ。
26秒差で、デュムラン、トーマス、カルーゾの3人。
その10秒後ろに、ダニエル・マーティンとフルームの2人。
その30秒後ろに、バルデ、ログリッチェ、ニバリ、キンタナ、そして追いついてきたクライスバイクの5人。


とうとう残り1km!
ニエベが先頭で単独!
それを20秒差で追う3人のところに、フルームがダニエルをぶっちぎって、単独で追いついた!!

と、フルームが追いついてくる直前で、この追走グループからゲラント・トーマスがアタック!!!
ニエベは残り400m!!

ただこのトーマスの勢いが半端ない!!
残り300mでトーマスがニエベを抜いた!!
そのまま独走で、笑顔で、かっ飛ばしていって、そのまんまフィニッシュ!!!

ステージ優勝、チーム・スカイのゲラント・トーマス!!

フィニッシュ直前で抜かされたニエベ。
最後のカーブを曲がってフィニッシュ地点に姿を現したところで、今度は後ろからフルームがきた!!
そのままフルーム、その真後ろについたデュムランがニエベを抜き、デュムランが最後にフルームをさして、トーマスから20秒差で2位デュムラン、3位がフルーム!22秒差で4位がカルーゾ。ニエベは最終的に5位!
6位がダニエル・マーティンで27秒差。7位に、追走グループにはついていけなかったヘスス・エラダ。57秒差。
そのあとは、さらに2秒遅れて8位バルデ、9位がニバリ、10位がキンタナ、11位がログリッチェでした。


もう残り1kmまで、ニエベが勝つと思っていた。
スカイ、いつもだけれど、とっても強いぞ!!きっちり今回のステージを、狙ってとってきた印象があります。


そして、総合。
1位は当然、チームスカイのゲラント・トーマス!
差で、2位が同じくチームスカイのクリス・フルーム。1分25秒差。
3位がサンウェブのトム・デュムラン。1分44秒差。
4位が、バーレン・メリダのヴィンセント・ニバリで、トップと2分14秒差。5位がロットNLユンボのログリッチェで、2分23秒差となってます。

ポイント賞はボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
山岳賞はクイックステップ・フロアーズのジュリアン・アラフィリップ。
新人賞はアージェードゥゼール・ラ・モンディアルのピエール・ラトゥール。

ちなみに、敢闘賞は、モビスターのアレハンドロ・バルベルデでした!



今年のツール、こっからスカイはどうするんだろう。
ゲラント・トーマスで総合優勝を狙うのかな。
それとも、フルームでのダブル・ツールを狙うのかな。
どっちでもまだまだ可能性あるだけに、こう、見てる方としてもどっちをメインの視点にして見ていいかわからないね。
そして、このスカイと戦う他の総合系チームは、私のこの「ど、どっち?」っていう戸惑いを、そのままレースの中に持ってきて戦うってことだよね?戦略立てづらいよね!大変だよね!

フルームが絶対的にエースってイメージはそのままなんだけど、
トーマスが遅れる要素がぱっと思い浮かばないんだよなあ……。

以前からよく、イノーVSレモンとか、アームストロングVSコンタドールとか、ウィギンスVSフルームとかの確執の話を耳にしたことがあって、そういうドロドロした人間関係も面白い、とかって聞くのだけれど。

私、そういうの見るのものすごく苦手だから、
もし本当にそういうドロドロした関係性になってしまっていたとしても、できればそういう面は、観客には見せないでほしいな……。

ツール・ド・フランス 2018 第9ステージ

今日わかったこと。

私が好きなのは、パリ〜ルーベであって、石畳だからいいというものではない。


今日ね、すっごく、ものすっっごくたのしみにしていたの!!
一年に二回パリ〜ルーベみられるようなもんじゃんって思っていたの!!

でもね!!でもね!!!!
中野さんや雨澤選手の解説を聞いていて気づいたのですが、石畳っていうのは、適正があるのですよ。
大柄で、体重があって、筋肉の力でいろんなものをねじ伏せながら走れる選手向けなのです。

パリ〜ルーベっていうのは、そういう選手たちがあつまった中で、かけひきがあったりさらにそこを圧倒的な独走力とかで勝っちゃうのが好きなのですよ。
でも、ステージレースで一つ、パリ〜ルーベみたいなステージにしちゃうとね、全然石畳適正がない選手がいっぱい走ることになるわけでね。

次々に位置どりに失敗したり石畳に弾かたりして、転んでは怪我して走って転んでは怪我してリタイアしての繰り返し……。


こんなカタストロフ的な展開をツールに望んでいたわけじゃないよ。
つらい。


そして。
なんということでしょう。

本日、リッチー・ポートが、落車でリタイアしました。
石畳区間が始まる前、レース序盤に集団落車があり、鎖骨をやってしまったのか、そのままリタイア。


その後も、今日は総合勢を中心に、
これでもか!これでもか!!えいえい!!とばかりに、軒並み片っ端から次から次へとことごとく落車していきました。

ちがうー!!!
私が求めているツールのスペクタクルは、こういうことではないのだー!!

誰が逃げたとかアタックした、よりも
誰が転んだ立てるか大丈夫か追いつけるか、
誰が止まったメカがトラブルか戻れるか、
ばっかり。


もはや誰が転んでないかを数えた方が早いのか?みたいになってて、もう誰がアタックしても気にせずに見ていたら、
気づいたときには、BMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマートとクイックステップ・フロアーズのイヴ・ランパルトと、そんでもってトレック・セガフレードのジョン・デゲンコルブが逃げていました。

……デゲンコルブが、ルーベのステージで、最後の最後に先頭のグループに、いる……。

デゲンコルブは、2015年のパリ〜ルーベで優勝しています。
けれど、2016年の1月に交通事故にあって大怪我を負い、それから一度も大きな舞台で勝てたことがありません。


デゲンコルブ……。
そうだよ。今日だよ。
今日はデゲンコルブの日だよ。

ツールで、ルーベだ!ジョン・デゲンコルブの復活として、これ以上ふさわしい舞台はないよ!!
勝って!!
勝ってほしいよデゲンコルブ!!!

ここまで誰かに肩入れしてみることあんまりないのですが、この3人の逃げが成立したときから、とにかくデゲンコルブ勝ってくれって祈ってました。

この3人の後続の集団にサガンとかがいるのですが、サガン以外の選手がなかなか積極的に追おうとしないため、追走もなかなかうまくいきません。


そして。この3人の先頭グループのまま、フィニッシュへの距離が1kmを切りました。

この時点で先頭はデゲンコルブ。
しかし、そこから後続の2人が、先頭交代をしようとしません。
先頭はデゲンコルブ。後ろに、ヴァンアーヴェルマート。最後尾がランパルト。

デゲンコルブが先頭のまま、じりじりとフィニッシュが近づいてきます。
10mごとに後ろを振り向いて確認するデゲンコルブ。

そのまま、じわり、じわりとスピードがあがり、残り200mで、デゲンコルブがほぼ後ろを向いた状態からのスプリントを開始!

それからほぼ同時に3人ともスピードをあげてスプリントに!

しかし、この3人の順番がかわらない……!
そのまま、フィニッシュラインに入ってくる……!!
そして、デゲンコルブが全力で両手の拳を天につきあげた!!

トレック・セガフレードのジョン・デゲンコルブ、ステージ優勝!!


やぁぁったぁぁぁぁぁぁ!!!!
おめでとうデゲンコルブ!!!本当に本当にほんっとうに良かった。


そのあとに、デゲンコルブのステージ勝利のインタビューがあったのですが、デゲンコルブが泣きながら紡ぐ言葉に、私ももらい泣きしてしまいました。
よかった。デゲンコルブが勝ててよかった。

ただ、ところどころ私の英語力では意味がわからないところがあって、デリケードなところなので、ここに私の意訳を載せるのはやめます。
明日どっかでこのインタビューの正確な日本語訳を確認してください。


ちなみに、4賞ジャージはかわらず、
総合リーダー BMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート
ポイント賞 ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
山岳賞 トレック・セガフレードのトームス・スクウィンシュ
新人賞 サンウェブのソーレン・クラークアンデルセン
のままでした。


いろいろな選手がいろんなタイミングで転んだので、総合の選手たちの順位は昨日までとはまた変わって、しっちゃかめっちゃかになりました。
それはまた休息日あけて10ステージ終わるときに、整理しようと思います。


なにはともあれ、
デゲンコルブおめでとう!!!!
Congratulations! John Degenkolb!!

ツール・ド・フランス 2018 第6ステージ

今日は、中級山岳ステージ、かな?
スプリンターが勝てる坂ではなく、でも総合がガチガチでタイム差つけられるわけじゃなさそうな、そういうステージです。

本日も逃げはプロコンの選手のみ。

最後の20kmに、3級山岳ミュール・ド・ブルターニュが二回くるので、ここでどうせ吸収されるから逃げ切りがない、という感じでしょうか。

てっきり今日は、ロット・ソウダルのトマス・デヘントの逃げが見られるかなと思っていたのですが、逃げませんでしたね。
むう。まだか。



さてさて。

残り100kmくらいで、いきなりクイックステップが「横風ちゃぁぁぁぁんす!!!」とばかりにいきなり先攻しかけたり、それがいつまでたっても終わらずに、引き離されたロットNLとかが後ろで一生懸命おいかけなくっちゃいけなくなったりとかいろいろありましたが、
概ね、今日の勝負としては、後半20kmに集約されました。


1回目のミュール・ド・ブルターニュで、ほとんどのスプリンターがちぎれていきました。
逃げで、最後の最後まで粘ってにげていたのは、ディレクトエネルジーのファビアン・グルリエ。
メイン集団がすぐそばに迫っていて、この三級山岳ポイントの直前で吸収されました。


本日山岳ジャージを着ている、トレック・セガフレードのトームス・スクウィンシュが山岳ポイントをとったあと、
それに乗っかるような形でミッチェルトン・スコットのジャック・バウアーが飛び出し、そのまま一人で逃げ始めます。

バウワーは下りが絶好調で、70km超えるスピードで走っています。

残り10kmで、タイム差が20秒。

残り8km。
タイム差は12秒まで縮まりました。
メイン集団は、ボーラ・ハンスグローエが引いています。
今日はサガンで勝負ということか!!
サガンはね!2級山岳くらいまでなら、余裕でクライマーたちと逃げたりしちゃうこともあるパンチャーだからね!
書いてて、それはパンチャーか?とかおもったけど、サガンだからね!!


と、残り5.8km。
ここで突然、トム・デュムランがパンク!!
カニックを待ってなんとか前輪を交換して、そのままデュムランは走りだしました。
でも、結構ここで時間がとられてしまった……!

残り4km。
ボーラ・ハンスグローエが先頭を引く集団に、バウワーが吸収されました!
今度は先頭がボーラからスカイに切り替わります。クウィアトコウスキーが先頭です。

総合でライバルになるであろうデュムランがパンクで遅れてるから、引き離す作戦か!?


残り2km。
集団は、道路の右端にディメンションデータのトレイン、左端にスカイのトレイン。
オスのクワガタみたいな形になってる!!

デュムランは30秒後方!!

残り1.5km
ボーラがまた集団の先頭に出て来ました。
と、ここでいきなり集団前方にその姿をあらわれたのは、クイックステップのアラフィリップ!
どこに隠れてたんだ!!?

先頭がダニエル・オス、その後ろにアラフィリップ、アスタナのフライレがその後ろに続きます!!


残り1.2km。
ここで先頭に踊り出たのはBMCのエース、リッチー・ポート!!
それをぬいたのは、UAEのダニエルマーティン!!マーティン!!いつもいいとこでアタックするマーティン!!

残り1km!
マーティンが先頭!
それをおいかける、メイン集団!アダム・イェーツ、続いてポート、ゲラント・トーマス!

ここでバルデが遅れました!!メカトラ!!?


残り700m。
まだマーティンが一人単独で走っています!

残り500m!
いけそうだぞ、マーティン!!
と思ったところで、コース左側から単独で集団から抜け出し、みるみる近づいてくる選手が。

アーゼードゥーゼルのラトゥール!!!


マーティンもスピードは落ちていない。
が、ラトゥールがはやい、どんどん差がつまってきます!


残り150m!
後ろを振り返るマーティン!

近くラトゥール!せまるメイン集団!
でも、ここまできても、まだマーティンの勢いはおちない!!

残り100mで、もう一度後ろを確認したマーティン。
それから今度は正面をむいて、数回ペダルを漕いだあと、大きく右手をつきあげました……!
UAEダニエル・マーティン、ステージ優勝!!!


わーい!!わーい!!マーティンが報われたー!!!
うれしいー!!

マーティンは、私がレース見ていて「……総合、そろそろ誰かうごかないかな」とか思うと必ずアタックしてくれる選手なので、いつだって彼がいることで総合争いが面白くなるって思っていた選手です。
ただ、なかなかそのアタックが、あんまり勝利に結びつくことがなくって。

そしたら!!今日、勝った!!!嬉しい!!!


2位は、アージェードゥゼール・ラ・モンディアルのピエール・ラトゥール。
惜しかった。あの追い上げは見事でした!!

3位は、やっぱり来ていたこの人!モビスターのアレハンドロ・バルベルデ
4位は、いまいち調子がでていない様子が垣間見える、ジュリアン・アラフィリップでした。ちょっと残念。



総合勢でいうと……。
何人か遅れていますね。
メカトラだった、バルデやデュムランは仕方ないとして、
フルームが、バルベルデのいたメイン集団から5秒、リゴベルト・ウランが8秒。
微々たるものですが、どうしたのかな。
ちなみに同様に比べると、バルデは28秒、デュムランは50秒遅れました。
それに加えて、デュムランはパンクで遅れたときにチームカーを風除けにして走ったということで、さらに20秒のペナルティを受けるようです。

気を取り直して、4賞ジャージはこちら。

総合リーダー BMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート
ポイント賞 ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
山岳賞 トレック・セガフレードのトームス・スクウィンシュ
新人賞 サンウェブのソーレン・クラークアンデルセン

今日は総合も動くかと思っていたのですが、そのままアーヴェルマートがキープしました!


ちなみに、私がなんとなく気にしている総合勢の現時点の総合順位と、1位のアーヴェルマートとのタイム差は、第6ステージ終了時点でこんなとこ。

7位リゴベルト・ウラン(EFドラパック)45秒差
8位アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)51秒差
11位リッチー・ポート(BMC)53秒差
14位クリス・フルーム(スカイ)1分2秒差
16位ヴィンセント・ニバリ(バーレーンメリダ)1分8秒差
19位トム・デュムラン(サンウェブ)1分23秒差
27位ナイロ・キンタナ(モビスター)2分10秒差


んーむ。ちょっとキンタナが大変そう。
2分10秒のタイムがもう取り戻せないくらい大変なタイムってことじゃなくって、
モビスターってトリプルエースでだれがエースでもいい、みたいなところがあるから、今のところバルベルデが毎日とても好調なのが見て取れるので、このままだとエースとしては走れないかも。
第9ステージの石畳で、どれだけ耐えられるか。


明日はまたスプリントステージだから、総合は動かないかな。
明日は、もう誰も転びませんよーに!!

ツール・ド・フランス 2018 第4ステージ

今日は、風の強い平地の地です。
今日は、プロコン4人の逃げでした。

コフィディスのディミトリ・クライスと、アントニー・ぺレス
ディレクトエネルジーのジェローム・クザン
ワンティ・グループゴペールのギヨーム・ヴァンケイスブルク

うん、目立つための逃げだなって思いました。
平坦ステージなので、まあ残り20kmくらいでつかまるのだろうなーと思って見ていました。


なのに。

残り25kmで、まだ2分30秒近くのタイム差。
……およよ?この時点でこのタイム差は予想外です。
ガビリアを擁するクイックステップが焦り出しているのがわかります。


13km。
逃げと集団のタイム差は1分半。

このペースだと。
ギリギリ逃げ切れる……?


残り10kmで、タイム差は1分7秒。



よく言うのですよ。
平坦で、逃げを捕まえるのに必要な時間。
10km、1分が基準って。


えええええ!!?
ツールの序盤の平坦ステージで、逃げ切りありうる!!?
しかもプロコンの選手!!


さっきまでクイックステップがひいていましたが、今度はボーラが先頭を引始めました。
ディメンションデータも集団前方にあがってきています。


残り6km。
タイム差44秒。


残り5km。
ここでメイン集団で大きな落車!集団全体の、半分よりちょっと前から、たくさんの選手が巻き込まれて、倒れていきます。
これにウランが巻き込まれた!!また、この落車で、アーゼードゥーゼルのアクセル・ドモンが怪我でリタイア。
この集団落車の影響により、集団の牽引のスピードが大きく衰えました。

残り3.5kmでタイム差は27秒!

残り3.1km。
ウラン、ぎりぎり集団の最後尾に辿りつきました。

メイン集団は、スカイがひきだした!!
ってことは、総合で誰かが遅れている!!?


残り2.2km タイム差15秒!


残り2km タイム差は10秒!!
もう集団は位置どり合戦を開始した!

残り1.5km
もうすぐ後ろまでせまるメイン集団。
そのとき、逃げ4人の中から、ヴァンケイスブルクが一人で前ににげたあ!
3人はあきらめた!!

残り1.2kmで、諦めた3人が集団に吸収されていきます。
集団前方では、アシストの選手が位置どりをしつつ、自分たちのエースがどこにいるかの確認をはじめています。

残り1kmで、ヴァンケイスブルクもついに吸収!!

さあ、あとは集団内でのスプリントです。
まだ若干、先ほどの落車の混乱から抜けきれないようなざわついた集団ではあるものの、みぎいったりひだりいったりしながらほぼ前方に集まった選手たちが、スプリントのきっかけやタイミングをはかっています。

そんな中、集団の向かって右側から伸びてきたのが、クイックステップのリケーゼ!!
ギリギリまでリケーゼがガビリアのための牽引を行なっている最中、残り300mで先にコースのど真ん中でロット・ソウダルのアンドレ・グライペルがスプリントを開始しました!
残り200m、リケーゼの牽引で一番きれいな形でスプリントを開始したガビリア!
しかし、グライペルの方が勢いがある!!ちょっとだけグライペルが前にでた!?
しかしガビリアも負けじとくらいつく。

すると、ここで、グライペルの後ろを陣取っていたサガンが、グライペルの右手側からぐぐぐっ!と前にでた!!

3人並んだままフィニッシュ!!

サガン!?グライペル!?ガビリア!!?誰がとった!!!?


前から見るとはっきりわかりませんでしたが、上空からの映像では明らかに一人の選手が先にフィニッシュラインを通過していました。
クイックステップ・フロアーズのフェルナンド・ガビリア、ステージ優勝!
今年のツール2勝目です!
2位は、ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
ロット・ソウダルのアンドレ・グライペルは、3位でした。


4賞ジャージはなにも動かず!!
総合リーダー BMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート。
ポイント賞 ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
山岳賞 ワンティ・グループゴペールのディオン・スミス。
新人賞 サンウェブのソーレン・クラークアンデルセン

そして、敢闘賞は、本日逃げていた4人の選手の中、地元のディレクトエネルジーのジェローム・クザンがとりました。


結果だけを見ると、予想された通りのスプリントステージだったのですが、
残り2kmくらいになるまで、逃げ切りもあり得る、とハラハラしながら見ていました。
面白かった!


ただ、ほぼ毎日落車が発生しているのが、見ていてちょっと辛いです。
なんで今年はこんなに落車が多いのだろう。全体的に、道が狭いところが多いコースなのかなあ……。
パリ〜ルーベ好きとしては、第9ステージの石畳とかとても楽しみだったのですが、これだけ毎日落車が続く中で石畳なんか走ったらどうなるのか若干不安です……。

ツール・ド・フランス 2018 第3ステージ

本日はTTT !
チームタイムトライアルです!!
今日は感想だけ。


BMCが速かった…………!!!
正直私は、今日からスカイの攻撃が始まる……!!みたいに思っていたのですが、そしてそれも決して間違ってはなかったのですが、それよりももっとすごかったのはBMC!
スカイもシャチの隊列組んでとっても速かったのですが、BMCはそれを上回って速かった!!!

スカイが2位で、クイックステップも頑張っていたけれど、最終的には3位でした。

一番手に出走していたミッチェルトン・スコットが4位。
デュムランがいるサンウェブは5位でした。


ちなみにBMCからサンウェブまでのタイム差は、11秒。
35.5km走って11秒差で5チーム。
こう考えると、この5チームはTTTの力としては、拮抗しているのだね。



そんでもって今日、マイヨ・ジョーヌを着ていたボーラ・ハンスグローエのペーター・サガンは、そもそも自分のチームの残り4人のメンバーに入れず。
というか、今日結構登りがきつくて、軒並みスプリンターは途中で遅れていったのですよね。
あと、サガン中盤あたりでちょっと辛そうでした。

ただ、サガンのツールでの一番の目的は、ポイント賞ジャージのはずですので、今日遅れてしまってもそれほど問題ではありません。



逆に、今日大変なことになってしまったのは、アーゼードゥーゼルのロメン・バルデ。
フランス期待の星の総合優勝候補の選手なのですが、TTが苦手みたいなのですよね……。
チームはトップのBMCに比べて、1分15秒遅れのタイムとなってしまいました。

んーむ。厳しいなあ。

それと、キンタナ擁するモビスターも、BMCからは53秒遅れています。
またキンタナにタイム差がついてしまった感じ。


まあとにもかくにも、
本日のチームタイムトライアルを制したのは、BMCレーシングチーム!!
そんなレース結果をうけて、総合1位は本日ステージ優勝したBMCの中で、まだタイムを落とさずに着ていたこのかた。

総合リーダー BMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート!!

おおー!よかったねアーヴェルマート!
BMCは仲よさそうで、表彰見ていてほっこりします。

そして、そのほかのジャージ。
ポイント賞はボーラ・ハンスグローエのペーター・サガンがそのまま。
山岳賞も、ワンティ・グループゴペールのディオン・スミスがそのままキープ。
新人賞は、ガビリアが遅れてしまったため、サンウェブのソーレン・クラークアンデルセンがとりました!


明日はまたまたスプリントステージに戻ります。
ただし、平地は平地でも風の強い平地!
小柄な総合系の選手ほど不利になりがちなコースです。

横風分断作戦、起きそうですね。
……キンタナ、大丈夫かな。


まあ、なにはともあれ。
今日は、大きな落車がなくてよかった!

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