コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

落車とヘルメット。

新車、メルローことDAHON Mu SLX。
買って一週間たたずに単独落車しました。


…………。
しくしくしくしく。

ちなみに、昨日宣言していた、ひたち海浜公園内のサイクルコースではありません。
その帰り道です。

海沿いの広い道を走っていたのですが、砂浜の砂が道路に進出してる箇所があったんですね。
でもまあ、ただの砂だから大丈夫だと思ってそのまま避けずに走ろうとしたら、思ったよりも砂の層に厚みがあったのか、そのとも濡れててさらさらじゃなかったからか、かなりハンドルがとられ、すべってそのまま顔面からすっ転びました。


ヘルメットは着用していたものの、今日に限って自転車用のサングラスをしておらず、両目のあたりを思いっきり打ち付けた感覚がありました。
「うわやばい見れるか視界?!」って思ってまず目があくことを確認し、すぐにそのまま自転車引っ張って路肩に移動。

……している最中に、見たことない速度でどんどん顔面から流れおちる血。
赤黒い斑点が出来上がるサイクルウェア。


……ど、どこからだ?!

打ち付けた痛みは顔のいろんなとこからするのですが、いわゆる擦り傷の痛みの気配はしないのです。
とりあえず背面ポケットに入れていたスマホを取り出し、カメラ機能の内側カメラで顔面確認。

……血でいっぱいだけど、とりあえず鼻から垂れている……?

幸い実家がすぐ近くにありまして、家族も車ですぐ近くにいたので、そのまま車に乗せてもらって帰宅しました。

家について顔の血をぬぐい、鼻の出血が止まったことを確認し、それ以外の顔面出血がないことを確認して、一安心。
ほかの出血を確認すると、右手の指に数箇所と、右膝に擦過傷。
手足の擦過傷を消毒してから、自転車を確認しました。

ぬああ!サドルが破れてるぅぅ!
ハンドルのところも擦り傷ができてるぅぅ!!

とりあえず、ブレーキが効くことだけは確認しました。
まっすぐ走れるかは、明日以降に確認しようと思います。
でも、何かにぶつかったとかではないので、走りに影響がでる場所に支障ないのではないかと勝手に思っているのですが……。


まあ、あとは明日考えよう、ともろもろを片付け、ふと、落車時に被っていたヘルメットを見ました。

前面の、額のあたりの内側の発泡スチロールが、思いっきりひび割れてました。

そうか。
目のあたりを打ち付けた感覚があったけど、ヘルメットが衝撃を吸収してくれてて、そのヘルメットが額とかにあたった感覚だったのか。


怪我としては、今んとこ足の両膝がとっても痛いですが、でも一番衝撃があった顔面がヘルメットのおかげでそれほどでもなかったので、擦過傷と打撲だけですんだみたいです。(たぶん)


ヘルメット着用がどれだけ大切かって、いろんなところで目にするし、話を聞きます。
私の住んでいる地域ではないですが、自転車乗っているときヘルメット着用が条例として義務付けられている都道府県も出て来ています。
私は、「どんなに短い距離でも、服装とあってなくても、絶対にヘルメットはつける!」って普段から決めているのですが、改めて、本当にヘルメットしていて良かったって思いました。

ヘルメットは消耗品です。
一度衝撃を吸収したヘルメットは、もうヘルメットとして衝撃を吸収する機能はありません。
だから、このヘルメットとはお別れです。

LAZERのヘルメット、ありがとう。

もうジロがはじまるわくわくと新しい自転車

気づけばクラシックシーズンが終わり、ジロの季節がやってきました!

私、ものすっごく、ものすっごく、フルームVSデュムランの総合争いを楽しみにしています……!!

もちろん他にも総合系で強い有力な選手は出るだろうし、スプリンター賞の争いとかだってあるんですけど、去年のジロを見たときに、デュムランが本当に強くって、しかも二人ともタイムトライアル系の総合選手だから「デュムランとフルームが本気でやりあったら、どうなんだろう……!」って、とってもどきどきしてたんです。
そしたら、もう今年のジロでその対決が見られる!ってことで、わっくわくしています。

白状しますと、私、シーズン前半ちょいと沈みぎみでした。
最初理由が自分でもわかってなかったのですが、パリ〜ニースが始まったとき、自分のなかでそれがはっきりしました。

私。どうやら。
アルベルト・コンタドールが引退したことが、とっても寂しいらしいのです。
レースを見ながら、気づくと「もしコンタドールが出ていたら、こんな攻撃していたのかなあ」とか、「このタイミングでアタックしただろうなあ」みたいなことを考えていて、愕然としました。

私こんなにも、コンタドールの走りが大好きだったんですね。
嗚呼。失って初めて気づいたこの気持ち。
ちなみに、私の会社のPCのデスクトップ画面は、去年のブエルタコンタドールの写真が、30分ごとに切り替わって何枚も出てくる設定になっています。
(なんでこれで自覚がなかったのか自分でもよくわかりませんが)

自覚がなくてこれなら、数年先、ペテル・サガンが引退したときは、立ち直れないんじゃないかと今から戦々恐々としています。

まあそんなこんなで、ちょっとステージレースに対する観戦モチベーションが下降気味だったことは否めないのですが、そこでジロです!
ツールとのダブル・ツールを狙うフルームと、TTスペシャリストから総合系に転向したデュムランとの、エース同士での争い!!
どうしてもこの二人の対決へのモチベーションを下げたくないので、事前情報をあんまり入れないようにしています!
だって、もし予想で誰かが「まちがいなくフルームが有利だ」とか「デュムランに一日の長があるだろう」って文言がどっかにあったら、それに影響されて見ちゃうじゃないですか!
勝手な私の「二人どっちが強いんだろう……!!」って思ったあの日の感覚に、自分でみたレースの結果で答えを出したいのですよ!!

ですので、最初の1週は、あんまりいろんな記事とか読まずに見るつもりです。


閑話休題
ついにですね!!ようやくですね!!

購入しました!!!

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DAHON Mu SLX ドレスブラック

自分の自転車には名前をつけると決めているので、「メルロー」と名前をつけました。名前の由来は、クロウタドリです。

黒いでしょ!!かっこいいでしょ!!速いんだよ!
小径車だし、タイヤも細いし、ふらふらするかなーとか思っていたんですけど、2kmくらい走ったらもう全然気にならなくなりました。
クロスバイクに比べると、片手を離したときに一瞬「うおっ!」ってびっくりするので、安定性は劣るかもしれないけれど、でもほんのちょっと気をつければとくに走りに支障はないです。
何よりも、軽い!!
輪行で、特急ときわに乗ったのですが、クロスバイクに比べると小さいし軽いし、持ち運びがとっても楽でした。

ときわに乗ったときはこんな感じです。
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すんなり入ったし、椅子を倒しても当たりませんでした。
安心!

このメルローと一緒に、またいろいろ走りに行きたいと思います。またライドイベントも行きたいと思って、那須のライドイベント申し込もうと思っていたのですが、走りたい距離のはもういっぱいでした。さすが栃木!
とりあえず、今茨城に来ているので、あしたはひたち海浜公園に走りにいこうかなと思っています。
いつか、ビワイチも行きたいなあ〜。

そんなこんなで、ゴールデンウィークも自転車な日々のコロロンなのでした。

フレッシュ・ワロンヌ 2018

フレッシュ・ワロンヌです。
ユイの壁のレースです。
ここ4年、バルベルデが毎年勝ってるので、なんとなく「誰が勝つのか!?」じゃなくて「バルベルデが今年もかつのか!?」を見てる気分になるレース。

そして、出場している選手もそんな感じなのか、とにかくモビスターに足を使わせて、バルベルデのアシスト選手を削ろうとする作戦です。

モビスター対他のチーム、の図。

ツールとか見てると、「ここで他のチームみんな協力して今総合1位のチームを追い詰めたら逆転できるのに」とかたまに思うんですけど、でも駆け引きとかがあってあんまりうまくいかないから、「他チームみんなで協力してとりあえず1位の選手をなんとかしよう!」っていうのは、もはや夢物語なんじゃないか、とか思ってたのですが。


できるんじゃん。

つまり、駆け引きとかなんかいろいろしたところで、とにもかくにもバルベルデなんとかしないとどうにもならない、と、ここ数年の連勝で全選手の認識が一致してるってことなんですかね。

本当にちょいと別格に強いんだな、バルベルデ



それで、とにかくモビスターに引かせたい他のチームの選手は、いっぱいアタックとかしてモビスターの選手に集団牽引させて吸収させて、って動きます。

あと、ひたすらテレビカメラに向かって叫びます。

「近いよー!!!」


カメラが風除けになっちゃったら、モビスターのアシスト選手たちにダメージがなくなっちゃうから「もっと遠くにいけー!!」って、アスタナとかスカイの選手が言うのですよね。


他のレースでも「カメラあっちいって!!」ってアクションはたまにあるけど、どっちかっていうと先頭の選手が「危ないからそんなに近づくな!」ってやってることが多いです。
でも今回は展開上、3、4人後ろの選手がアクションをしてました。

だから、そのカメラの映像でレースを見ている身としては、結構びっくりします。


いきなり、集団の先頭の選手の背中の上から顔が見えたり、横にささっと選手がずれたりして「あっちいけー」ってやるんです。
きっと誰からも同意は得られないと思うけど、私はこどものころにゲームセンターで遊んだ、わにわにパニックを思い出しました。
あの、気づいたら突然出て来てびっくりする感じ。
「カメラバイク遠くいけー!!」ってアクションが起こる度に、私は部屋で「ぅわ!!」ってびっくりしていました。



で、モビスターを追い詰めた結果、気づいたらニバリとかカンゲルトとか有力な選手が含まれた6人の逃げがいつまでたっても吸収できなくなって、
逃げ切り勝利を許しそうになってあわてて他のチームも一緒になってメイン集団がスピードをあげはじめるという展開。

残り10kmで、先頭とメイン集団は30秒くらいの差になります。

残り7kmを切って、先頭は4人。
ミッチェルトン・スコットのジャック・ヘイグ、クイックステップ・フロアーズのマキシミリアン・シャフマン、バーレーンメリダのヴィンチェンツォ・ニバリ、アスタナのタネル・カンゲルト。
タイム差は約20秒くらい。

ボーラの選手が一人アタックして、クイックステップがチェック。
一旦この二人が集団から離れかけますが、スカイのエナオが引いて、吸収します。

一方、先頭ではニバリがアタック。
次はミッチェルトンのヘイグがアタック。
このアタックの繰り返しで、スピードが落ちない先頭の4名。
残り4kmでタイム差は20秒です。

残り3.3kmで、ニバリとカンゲルトがおくれました!
先頭にのこったのは、共に24歳、ヘイグとシャフマン。

そして先頭の2人が、最後のユイの壁に入ります。
メイン集団は、ニバリとカンゲルトを吸収しました。


残り1kmを通過して、しばらくすると、集団が先にヘイグを吸収!
しかし、シャフマン。一人でも粘る。

粘って粘って、でもついに集団の先頭にいたロット・ソウダルのイエール・ヴァネンデルがシャフマンをぬいた!そのヴァネンデルのきっちり後ろについたアラフィリップ。

もうフィニッシュ地点まであと一息!
そしてアラフィシップがヴァネンデルをを抜いて先頭!!でも、気づくと後ろにバルベルデ!!
きたぁ!!

しかし、途中でがくっと上りのペースがおちるバルベルデに対して、アラフィリップのペースが落ちない!

クイックステップ・フロアーズのジュリアン・アラフィリップ、フレッシュ・ワロンヌ優勝!!

モビスターのアレハンドロ・バルベルデは2位。
3位はロット・ソウダルのイエール・ヴァネンデルでした。


わー!わーわー!
すごい、今年好調のバルベルデに、このフレッシュ・ワロンヌで勝ってるよ!アラフィリップすごい!
私、フィニッシュ後、しばらく映像見ながら拍手してました。

去年のフレッシュ・ワロンヌも見ておいてよかった!
今年だけ見ても、ここまで「すごいことだ!」って気持ちにはなれなかった気がします。
こういうのがあるから、クラシックレースって好きだ!

パリ〜ルーベ 2018

いよいよ本日パリ〜ルーベ!!
昨日からテンションがあがりすぎて、今日のお昼「今日のレース終わったらあと一年パリ〜ルーベが見られないんだ……」っていう、よくわからない寂しさを感じていたコロロンです。
先取りしすぎた。

約257kmのレース
うち、約5分の1が石畳です。
厳しく長い石畳区間全部で29箇所あって、スタート地点に近い方から、29セクター、28セクターと、ゴールに近づくにつれて数字が小さくなっていきます。
いわゆる、悪路系のレースと言われるレースの一つで、とにもかくにも道路状況の悪いこのレース!!
パンクと落車がどのタイミングで起こるかが、勝負の鍵となります。


今年はどこが勝つかなー。
大本命は、クイックステップ・フロアーズです。
クイックステップ・フロアーズの誰か、じゃなくて、クイックステップ・フロアーズです。
エースは、先週のツール・デ・フランドルで、残り30km地点から一人でメイン集団から飛び出し、前にいた逃げグループをかっとばして独走で勝利したニキ・テルプストラですが、正直誰がどのタイミングでエースに入れ替わっても勝てそう!!みんな強い!!

次点で気にしているのは、トレック・セガフレード
エースナンバーをつけているのは、2015年のパリ〜ルーベ勝者であるジョン・デゲンコルブですが、ジャスパー・スティーブンがいるのと、先週のフランドルでテルプストラをたった一人で追い続けて2位になったマッズ・ペデルセンがいるので、こちらもいろいろな戦術がたてられるチーム、という感じです。

対照的に、エースがはっきりくっきり目立ってるのは、去年の王者である、BMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート。
もっちろん有力候補ですが、昨年の大事なアシストの一人であるダニエル・オスがいないのが影響あるのかないのかが気になるなるところ。

そのダニエル・オスのアシスト力が最近とっても光ってる気がするボーラ・ハンスグローエ。
エースは、現在世界選手権3連覇中、みんな大好きペーター・サガン
サガンをずっと支えている、マチェイ・ボドナールも、こないだのヘント〜ウェベルヘムでその牽引力が光ったマークス・ブルグハートももちろん出場しています。
このチームも、サガンの力が突出しているのもあって、エースはサガン!のイメージがとても強いです。

あとは、優勝は正直難しいと思うけれど、シクロクロス王者でこないだから悪路系のレースで上位の順位を叩き出しつづけているヴェランダスウィレムス・クレランの、ウァウト・ヴァンアールトも、何位に入るだろう、というところで注目しています。


残り200kmくらいのところで、逃げが9人でほぼ確定する展開。
モビスターのマルク・ソレルや、アーゼードゥーゼルのシルヴァン・ディリエが入っています。
ソレルは総合系の選手だとおもっているのだけれど、今年のツール・ド・フランスが石畳系だから、その対策のために出場してるのですかね……。
もっともっと先まで、逃げが決まらないと思っていたので、ちょっと意外でした。


タイム差は8分台くらいになりますが、やがて170kmを切ったあたりから徐々に集団がペースをあげはじめます。

しかし、ここで、BMCのステファン・キュンクが落車でリタイア。その次は、モビスターのネルソン・オリヴェイラも単独落車です。
まだ本格的な石畳始まってないのに、集団がピリピリしだしています。
今年から、1チーム中の選手数が減っていて、各チーム7人しかいません。
それだけ、一人のアシスト選手を失うことの意味が、去年よりも大きくなっているはず……。

残り162km。
先頭集団は最初の石畳、セクター29に入っていきます。
ここからが真のパリ〜ルーベ!!


残り158kmで7分6秒。
ちょうどこのあたりでメイン集団もセクター29に入りました。
この石畳の中で、テルプストラがさっそくメイン集団の先頭に立ちます。
っていうか、この石畳の中であがってきてる。
すごいな。

と、この石畳の最中、メイン集団の前から4分の1くらいのところで、落車が発生!
道を大きく塞ぐような集団落車で、ここでメイン集団が二つに割れます。


残り150kmで、逃げの9人と、第1メイン集団とのタイム差は5分50秒くらいになります。
その40秒後ろに第2メイン集団がいて、このグループにアーヴェルマートや、UAEのアレクサンドル・クリストフが入っています。

先頭の9人は、27セクターに入っていきます。
後ろの第1メイン集団とのタイム差は、5分30秒を切ってきました。
この集団を率いているのは、クイックステップやボーラです。

第1メイン集団も同じく27セクターに入ったときには、先頭とのタイム差は5分11秒くらいになります。
どんどん第1メイン集団は前との差を詰めていますが、もっとがんばってた第2メイン集団が、第1メイン集団に合流しました!

残り137km。
先頭9人とメイン集団との差は、約4分30秒に縮まります。
徐々にメイン集団のスピードはあがる中、グルパマ・エフデジのデマールや、アーゼードゥーゼルのオリバー・ナーセンがパンク、スカイのモズコンが落車で集団から遅れていきます。
ここで、スカイのゲラント・トーマスがリタイアのニュース。
ゲラント〜!!なんかもう去年から、去年からアンラッキーなことが多いよう!!

残り130km。
先頭の9人とメイン集団とのタイム差は約4分です。
メイン集団は、クイックステップ5人で完全にコントロールしています。
クイックステップのエリク・スティバールがここでパンクでメイン集団から遅れる!!

どうするんだろうクイックステップ……。
このまま引き続けるの?それともスティバールのためにスピードを落とす……。
ペースを落とした!

ちなみに、ここらへんで、遅れていたデマールやナーセンたちがメイン集団に戻ってきます。
同じく戻ってきたモズコンは自転車を交換しました。

なんとなく落ち着いて来て、位置的な条件は、各チームのエースが揃ってきました感じがあります。
仕切り直し。

ちなみに、残り120kmくらいで先頭9人とメイン集団とのタイム差は、約3分30秒。
若干メイン集団の詰めるスピードは落ちている気がします。
全体的にレースは一旦落ち着いた感じになるのですが、100kmをきったところで、メイン集団中頃で落車!!
ミッチェルトン・スコットのマッテオ・トレンティンが巻き込まれました!

残り95km。
先頭グループがセクター19、アランベールに入ります。
メイン集団とのタイム差は約2分20秒。
ここでアタックをしかけたのは、モビスターのマルク・ソレル!
この攻撃で先頭グループが割れ、逃げが4人になります。

遅れてやってきたメイン集団。
ここでもアタック!
サンウェブのマイク・テウニッセンと、そのアタックをチェックに行ったクイックステップフィリップ・ジルベールが、結果として2人で集団から抜け出します。


残り88km。
先頭は、一旦アランベールで離された逃げの選手2人が前の4人においついて、6人に。
その後ろに、先頭に置いていかれた3人。
先頭の6人から1分45秒くらいおくれて、集団から飛び出したテウニッセンとジルベール
その約20秒後にメイン集団です。
メイン集団からは、ニルス・ ポリッツが飛び出しました。
やがて、ポリッツは前の二人に合流。
ジルベールグループは3人になります。


残り80km。
先頭は一人減って、5人。
ここらへんで、先頭のメンバー紹介。
モビスターのソレルと、アージェードゥゼール・ラ・モンディアルのシルヴァン・ディリエ。
ロット・ソウダルのイェーレ ・ワライス。UAEのスヴェンエリック・ビストラム。そして、プロコンのチームから、WBアクアプロテクト・ヴェランクラシックのリュドヴィク・ロベート。
この逃げに続く追走グループは、ジルベール、ポリッツ、テウニッセン、そして、逃げから落ち的なコフィディスのジョフレ・スープの4人。
その約1分30秒後ろがメイン集団ですが、ぱらぱらとメイン集団から飛び出して、ジルベールグループに合流する選手が出てきて、結局集団に吸収されます。
すると、すぐに、今度はクイックステップのスティバールが単独でアタックをしかけ、飛び出していきます!

残り70km。
ソレルが遅れて、先頭は4人になりました。
スティバールはソレルに追いつき、追走はこの2人になります。
メイン集団では、トレックのペデルセンが遅れ出す!


残り68km。
先頭4人とスティバール&ソレルとのタイム差が約45秒。
その約20秒後ろがメイン集団です。

が、先頭集団では、ロベートが脱落して3人に減り、追走からもソレルが脱落して、スティバールは単独追走になります。
徐々に先頭に迫るスティバール……!!

一方、メイン集団ではナーセンが脱落!
徐々に有力な選手がふりおとされていきます。


残り60km。
メイン集団では、クイックステップ以外のチームが、順々に単独アタックをしては吸収され、を繰り返します。
でもただイマイチ、決め手にかけている……。
でもこれでスピードがあがったのか、スティバールがメイン集団に吸収されてしまいます。


残り55km。
先頭は残り3人。ディリエ、ワライス、ビストラム。
メイン集団との差は、約30秒……!!

ここでメイン集団から飛び出したアーヴェルマート!!
これをチェックするファンアールト!!
カウンターで今度はペーター・サガンが飛び出す!!
ちょっと引き離した……!?メイン集団は追わない……のか……?

サガン、単独追走!!
この次点の単独アタックって、2010年のカンチェラーラを思い出す……!


残り51kmの地点で、サガンは先頭集団に追いつきました!
先頭4人とメイン集団との差は、約23秒!!
メイン集団では、トレック・セガフレードのストゥイベンがアタックをしかけ、ヴァンアールトが続きます。


残り48km。
先頭集団が、セクター11、モンサンペヴェルに入ります。
サガンが引く!!UAEのビストラムが遅れて、先頭は、サガン、シルヴァン・ディリエ、ワライスの3人になります!
続く追走のストゥイベンとヴァンアールト!
一方メイン集団では、トニー・マルティン、クリストフ、スカイのルーク・ロウが落車!!


残り45km。
ここでメイン集団が一気にペースをあげた!!
クイックステップの突然のスピードアップに、一気にメイン集団が崩壊しました。
残ったのは、クイックステップのテルプストラとジルベール、EFドラパックのテイラー・フィニーとセプ・ヴァンマルク、BMCのアーヴェルマート、アーゼードゥーゼルのステイン・ヴァンデンベルフ。たった6人!

この6人が、先に飛び出していたストゥイベンとヴァンアールト、そして前から遅れてきたビストラムと合流し、追走は9人になります。

しかし、ここでテルプストラがアタックをしかけて、この9人のグループも崩壊。
結果、なぜかチームメイトのジルベールが脱落!
一緒にヴァンデンベルフとビストラムも遅れて、このグループは6人になります。


残り38km。
先頭は3人。ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン、アーゼードゥーゼルのディリエ、ロット・ソウダルのワライス。
約1分遅れて、追走は6人。
BMCのヴァン・アーヴェルマート、クイックステップのテルプストラ、トレックのストゥイベン、EFドラパックのフィニーとヴァンマルク、そしてヴェランダスウィレムスのヴァンアールト。

が、すぐ後ろに、さっき完全に崩壊したかに思われたメイン集団にいた多くの選手が、そのすぐ後で大きな集団を作っていました。
さっき遅れたジルベールも、すでにこの大集団に吸収されています。

この大集団から、ロット・ソウダルのイェンス・デブシェールが前の追走集団に合流します。これで、追走は7人。


残り32km。
先頭3人と、追走7人との差は、約50秒。
大きなメイン集団は、そのさらに30秒くらい後ろにいます。

残り28km。
先頭と追走の差は、ほっとんどかわってないのですが、その後ろのメイン集団との差は、さらに10秒くらい広がっています。
人数的には、圧倒的に後ろのグループが有利なのに、不思議……。

残り26km。
サガンたち、先頭集団はセクター7に入ります。
追走集団とのタイム差は約55秒。ワライスがここでついていけずに遅れます。
これで、先頭は2人に。
サガンがこの石畳で、ガンガンスピードをあげていきます。
なんとかついていっているディリエも、ほぼ限界のように見えるのですが、それでも石畳が終われば、サガンの前にでて先頭交代をします。
……ディリエ、かっこいい……!!
最初っからずっとずっと逃げて、ここで先頭交代ちゃんとするのはかっこいい!!
このサガンの走りで、後ろの追走との差は1分10秒になります。
その勢いのまま、サガンが先頭をかわり次のセクター6に突入。この走りでまたさらに10秒タイム差が広がりました。

先頭の二人はセクター6を終え、またアスファルト路面へ。
すると、また前にでる、ディリエ。
スイスチャンピオンと、世界チャンピオンが二人で協力して逃げています。

残り20kmを切って、追走とのタイム差は約1分25秒。
何かサガンに声をかけて、前にでるディリエ。
そして突入するセクター5!

一方、後ろの追走グループは、テイラー・フィニーが先頭を引いています。
が、ここでヴァンアールトがチェーントラブル!!?追走グループから遅れてしまいます。


残り17km。
追走から、テルプストラがアタック!でもすぐにチェックにはいるヴァンマルク!
先頭との差は、1分23秒!


残り16km。
先頭の二人はセクター4、カルフール・ド・ラルブルに入っています。
タイム差は1分13秒。
追走は4人に減りました。
テルプストラ、ヴァンマルク、アーヴェルマート、ストゥイベン。

そして、先頭の二人が、カルフール・ド・ラルブルを抜けた!!

残り約14km。
タイム差は約1分!!
ちゃんと先頭交代をするディリエ!!
すごい、すごい……。
私最初に、200kmくらいで逃げがほぼ決まったって書きましたけど、実際には逃げができて、追走ができて、逃げと追走が合流して、それで「よし、これで落ち着いたな」って思って書いたのですよ。だから、ディリエは200km以上逃げているのですよ。
その状態で先頭交代しても、サガンが先頭ひいているときとスピードかわらないんだよ。

追走集団も、まわりだしました。
すっごくすっごくじわじわと、タイム差が縮んでいきます。


残り11km。
先頭の2人と、追走の4人とのタイム差は約50秒。

残り8km。
先頭の2人はセクター2に入ります。
追走とのタイム差は、約45秒。
しかし、このセクターでまただんだんと後ろとのタイム差を広げて行く二人!
セクター2が終わるころには、タイム差は55秒に広がりました。

追走では、テルプストラが協調をやめてアタックをかけて、でも決まらず、スピードも特にあがらず……協調しようぜっていう雰囲気が薄らいだだけ……。


残り3km!タイム差は1分!!
ここまで来てもまだ、ちゃんと先頭のサガンとディリエが協調しています!!
最後の競技場でのスプリントまで、このまま二人でいくのか!?

そして、二人が、最後の石畳に入って、抜けた!

ディリエが先頭で競技場にはいってきます。1周半走って、そしたらフィニッシュ!!
さあ、どうなる。
ディリエ、後ろを伺いながらバンクの端っこを走る。ぴったりついているサガン
まだサガンはいかない。
いかない。
……まだいかない…!!

そして、ディリエがこらえきれなくなってきたころ、サガンがついにスピードをあげた!!
すぐに反応して後についたディリエ。
しかし、サガンの後ろから出られない!
そしてサガンは両手を離した!!
ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガンパリ〜ルーベ優勝!!!

2位は、200km以上逃げた、アージェードゥゼール・ラ・モンディアルのシルヴァン・ディリエ!!

二人がフィニッシュラインをわってすぐに、いつのまに抜け出したのか、単独で競技場に入って来たのは、テルプストラ!
クイックステップ・フロアーズのニキ・テルプストラが3位!
残った3人は、スプリント勝負。
4位がBMCのグレッグ・ヴァンアーヴェルマート、5位がトレック・セガフレードのジャスパー・ストゥイヴェン、6位がチームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデールのセプ・ヴァンマルクでした。


勝利して、大きく声をあげながらガッツポーズをしたサガンは、すぐに左手をディリエに伸ばしました。
気づいたディリエも応えて右手を伸ばし、しっかりと握手。

すばらしかった。
サガンはもちろんすごいのだけれど、ディリエは本当に強かったし、自然と応援したくなった。
素敵な走りだったと思う。


そして、もう一つ。ニュースが。
レース序盤に、続々とみんなが落車しだしたとき、一人大きく倒れていた選手がいました。
マイケル・ホーラ―ルツ。
落車によって、心停止状態になり病院に運ばれたようなのですが、レキップのツイートによると、蘇生に成功したとの情報。
命が助かって、本当に良かった……。

翌朝 追記
レキップのツイートが間違いだったのか、それともそのあとに容態が急変したのかわかりませんが、ホーラールツ選手、亡くなったそうです。……なんてこと……。
ご冥福をお祈りします。

第2回 ツール・ド・とちぎの第2ステージを見てきたよ。

今年で開催が2回目のツール・ド・とちぎ。
去年も一応、第2ステージだけ見に行っていたのですが、正直今年は行くかどうかギリギリまで迷っていました。

見に行けるなら、できれば初日のタイムトライアルを見たかったのですが、平日なのでそれは難しい。
最終日はもう予定が入っていて、見に行けるとしたら、去年と同じく第2ステージだけでした。

行くなら、ずっとゴール地点で待っていようっていうのは決めていたのですが、でもイマイチ踏ん切りがつかず。

なんでこんなに迷うのだろうって思ったのですが、たぶん去年見に行ったときに、レースに集中しにくかったなっていう感覚があったことが、気になっていたようです。。
去年もずっとゴール地点にいて、そこで巨大な映像が見れるようになっていたのですが、途中でそのビジョンのとなりで、地元紹介をかねたイベントをずっとやっていたのです。
それはそれで面白かったのですが、ただその間、レース映像は見えているけれど音声が切られているっていう状態で、レースを見にきたのにレース内容が見られない、というのが、どうも私の中でストレスで。

なので、行こうかな、って思って宿を取ろうと検索していると、頭の中で去年のそのときの映像がよぎる、みたいな感じで、ずっと踏ん切りがつかず、気づけば狙っていた宿もいっぱいになってしまいました。

でも、レース初日、ツイッターで流れている初日の情報や写真を見ると、ああやっぱりいいなあ、レース現地で見たいなあって気持ちも出てきました。

考えてみれば、去年は初回だったのです。第1回だったのです。
新しいOSだって、最初は予想外のバグが出ても、次からそれを踏まえてよくなるものじゃないですか。

そうだ。第1回で決めてはいけない。
今回も行って、私がもやもやしたところが改善されたかどうかを考えよう。
それが前とおんなじでもやもやするなら、私はこのツール・ド・栃木の観戦スタイルには合ってないってことだし、変わってるなら去年よりもとっても楽しめるはずだ……!!

レース初日の夜、そう思ったものの、でも、宿とれなかったのでちょっと消極的な決意をしました。
「よし、明日の朝、スタート時間に着くように、フィニッシュ地点である日光だいや川公園に着ける電車に間に合う時間に起きられたら、そしたら行こう!!」

7時に家を出ればギリギリ間に合う電車だったので、準備とかもろもろ考えて6時に起きられれば間に合う計算でした。

ちなみに私、めちゃくちゃ朝弱いです。
毎朝アラーム3つ以上鳴らして、起きるのは7時過ぎ。


でもね。
第2ステージ当日の朝。目覚ましも鳴らさずに、5時に起きたんですよ。

これはもう、行くしかないんだ……!!


ということで、新宿駅から日光へ直行の特急列車へ飛び乗り(全席指定の特急だったけど、指定券買えたの発車する2分前だった)、9時20頃に、栃木県の下今市駅に降り立ちました!

ここから、各駅電車で隣の上今市駅に行けば、そこから徒歩約20分で、観戦ポイントであるだいや川公園につきます。
でも、時刻表のよると、この各駅の電車がくるのがさらに20分後。
今いる、下今市駅から歩けば、約40分。

うん。待っているのは性に合わない。
よし、歩こう!!

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そんなわけで、人がほぼいない、のどかな道を、先週聞き逃したラジオ番組をイヤホンで流しつつ、とことことレース会場に向かったのでした。


ちなみに、交通規制が入るから、きっと輪行しても自転車で走れないだろうって思っていたのですが、歩いている途中の看板では、交通規制がかかるのは、11時半からになってました。
むう。次からは、折りたたみ自転車を持って観戦に向かうことを視野に入れておこう。


えっちらえっちら歩いていくと、ようやく大通りへ。
きっとこの先だ!
ツール・ド・とちぎのジャンパーをきたスタッフの人に、観戦場所を聞いてさらにすすみます。

ついたフィニッシュ地点は、フィニッシュの旗は掲げられているものの、まだ柵や「残り50m」みたいな標識は設置の途中でした。
そうか、レース始まってから設置するのか。
こういうのも、ラインレースならでは、ですね。


ようやく会場についたのが、ちょうど10時頃!
視界の左側に移る巨大なモニター!

ああ、もうはじまっている!!と、イヤホンをはずし、駆け出そうとする私に、スタッフのひとが話しかけてきました。
「こんにちは、今こられたんですか?」
「あ、はい」
「よろしければアンケートにご協力を……」

わかる。わかっている、こういうアンケートが大事だってことを。
でも、でも、とりあえずまずスタートの様子を確認したい……!

「あの、ごめんなさい!!レースを、レースを……!!」

言葉にならずにひたすらヴィジョンを指差し、なんなら磁石でひっぱられているような体勢になっている私に、スタッフの人は戸惑ったようにアンケートを引っ込めました。

ごめんね!!

ヴィジョンの前にたどり着くと、レース開始時間は過ぎていたものの、アクチュアルスタートはまだ、っていう段階でした。
せーふ!!

すぐさまいつもの観戦用の椅子を引っ張り出し、座っている人たちの最後の列の後ろに座ります。
前から、4列目くらいの位置でした。
私、折りたたみの椅子けっこう高めで、おんなじ高さの人いつもあんまりいないのですが、その会場で折りたたみ椅子持ってきている人は、形は違っても高さがそこそこある椅子の人が多かったです。

ヴィジョンに向かって、ちょっと離れた右側に壇上があり、自転車解説でおなじみの栗村さんやブラーゼンの若杉さん、ブリッツェンの廣瀬さんが、わいのわいのと楽しく解説をしていました。

ヴィジョンからは、フレッシュの映像の今中さんたちの声が聞こえています。
同じレースについて、右と正面から声が聞こえる。
とても頭が鍛えられる感じです。いや、耳か。


ちなみに、この時間帯、ヴィジョンの方向にお日様があって、眩しすぎるってほどじゃないけどでもなんか遮らないとっていう感じで眩しかったです。
帽子をもってこなかったことを後悔しました。

アクチュアルスタートが切られ、レースが本格的にはじまりますが、はアタックする選手がいて逃げが出来かけてはつぶされ、の繰り返し。
これが延々と続きます。

逃げが成立せず、最初の中間スプリントに向けて、集団のスピードがあがる中、落車が発生。

会場全体が「ああ!!」と声をあげ、その直後、観客が静まりかえりました。
落車したのが誰なのか、状況がどうなのか、会場のみんなが解説や実況の声を聞き逃すまいとしているのがわかって、耳に集中しながらも「みんなこういうときの優先順位は情報なんだな」とか、そんなことを考えていました。

落車したのは、チーム右京のレイモンド・クレダー。
集団の先頭の方での落車でしたが、落車した勢いでそのまま侵攻方向向かって左側に転がっていったため、そのほかの集団の選手は巻き込まれることなく単独落車となりました。
擦過傷は見られたものの、幸いなことに大きな怪我はなかったらしく、クレダーはすぐにレースに復帰します。
右京の選手が下がって、集団に戻しに行きました。
つまり、右京は今日は、クレダー選手でステージ勝利を狙っているということのようです。

最初の中間スプリントは、現在総合1位のマイケル・ポッターが属する、オーストラリアンサイクリングアカデミーのトビー・オーチャード。2位が現在総合1位のポッターで、3位が宇都宮ブリッツェンの岡篤志選手になります。
……ポッター、スプリントも強いんだ。
そりゃそうだ、なんたって、トラックでの若手選手育成に定評のあるオーストラリアの若手選手ですもの。

次の中間スプリントでは、総合優勝争いに関わる選手が入っておらず、またトビー・オーチャードが首位通過をしていきます。

そして、この中間スプリントをすぎてから、ようやく逃げが成立!!
逃げは3名で、日本大学の小嶋選手、マトリックスの安原選手、シマノの湊選手が入ります。


さあ。
レースが落ち着くこのタイミング。
そう。ようやく、ご飯の時間です!!


出店を回ります。
どれもこれも美味しそうでまよったのですが、なんだかとっても屋台的なものが食べたい気分だったので、たこ焼きを頼みました。
大きなたこ焼きが売りのお店でした。
思っていたよりも大きくて、他にもいっぱい買い食いしようと思っていたのに、これでお腹いっぱいになってしまいました。

なんだか悔しくなって、飲み物を買おうと、地元のお店、小野糀さんってところが売っていた、さくら甘酒ラテ、というものを買いました。

これが、とっても美味しかった!!
甘酒とミルクの組み合わせは初めてでしたが、とっても好きになりました。
ちなみにレース観戦中、結構寒かったので、あったかい飲み物でほっと一息つけました。
……本当は、ソフトクリームをとっても食べたかったのですが、寒くて断念しました。


いろいろ食べている間に、書道のイベントや、地元の太鼓のイベントが始まります。
ただ、去年と違い、ヴィジョンの音声は流れていたので、書道のイベントのときはちゃんとレースを見ながらイベントを楽しむことができました。
太鼓は、演奏自体は素敵でしたが、どうしても解説や実況の音声が聞こえなくなるので……うーむ。
この演奏、レース中じゃなくて、フィニッシュから表彰式までの時間とかにやってくれたらなーって思ってました。
去年、表彰式始まるまでぼーっと待ってるのがすごく暇だったから、あの時間なら「レースの状況聞きたい……」とか、「表彰式まだかなあ」って待つのが苦痛にもならずにいいのになって。

でも、これは私が延々とレースを見ることがあまり苦痛じゃないからそう思うのかもしれないですね。
動きのないレースを見続けるのが苦手な人な人がたくさん来ることを想定したら、この時間帯に何かしないと、っていうのも納得はできます。


でも、昨年と違うのは、イベントはこの二つだけで終わりで、このあとは再びお三方のレース解説に戻りました。
もうすぐおとずれる勝負所の峠、またその先の山岳ポイントに向けての解説です。
見所に合わせて会場のモードが切り替わるので、この流れは見やすかったなと思います。
ちょうどイベントが終ったら「さあレースが動きますよ!!」って雰囲気になったので。

登りにかかるところで、集団のスピードがかわり、今までひいていたリーダーチームのオーストラリアンに、ブリッツェンが並ぶように集団のスピードが上がっていきます。
先頭でも山岳ポイントに向けて動きがあり、小嶋選手が落ちて、安原選手と湊選手の二人になりますが、そこからさらに湊選手がスピードをあげます!


が。

山頂付近のため、ここで映像が途切れる!!
集団が映るも、こっちも途切れる!!

しょうがない。やまだもの。

山岳ポイントまでヴィジョンでレースを見て、そのあとフィニッシュ地点のコース沿いに移動しようと思ったのですが、もうここで沿道に行こう!と決めて移動しました。
みんな考えることはほぼ一緒のようで、このタイミングで移動した方が結構いらっしゃいました。

それでも、フィニッシュから40m手前くらいのところの最前列で見ることができました。
ここからは、自分のスマホの映像と、フィニッシュ地点で聞こえる栗村さんの解説でレースを把握します。(栗村さんもほぼ同じタイミングでフィニッシュ地点の実況ブースに移動したものと思われます)
このあたりで、私はよくプロ観戦者への道で知り合った観戦友達や先輩と合流していたのですが、BGMもガンガンかかるので、ほぼお互いの声が聞こえませんでした。


まあそんなのはどうでもいい!!

何があったかよくわかってないけど、山岳ポイントを過ぎたメイン集団は逃げていた選手を吸収し、11人の先頭集団が形成された模様。
ここに、総合1位のポッターも、2位のブリッツェンの増田選手も入っている!!
しかし、両名ともチームメイトを従えての先頭グループ。
さっき怪我していた右京のクレダーも入っているそう。クレダーすごい。

そして、いよいよ、集団がやってきました!!

唯一とれた写真がこちら。
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見える?
先頭は、総合リーダージャージ。ポッターです!!

そんなわけで、昨日タイムトライアルで1位になったマイケル・ポッターが、この第2ステージも勝利!!
2位がこれも写真に写っている、右京のレイモンド・クレダー。
3位は、写ってないですけど、宇都宮ブリッツェンの鈴木譲選手でした。

ポッターはボーナスタイムもゲットです。
強い……!!

ポッターは、まだ21歳がそこいらの若さの選手です。
名前を覚えておこう。
たぶん来年あたり、ミッチェルトンかBMCあたりにいる気がする……。

このあとは、観戦の先輩についていってチームカーがいっぱいあるところの近くまで行ってはみなものの、
……ち、近づけない。

慣れている観戦者の方だと、がんがん選手たちのところに行って声をかけたり、写真をとったりしている方々もいらっしゃったのですが、なんかその選手たちが着替えたりクールダウンしている様子にどことなく怯み、遠くから見守っていました。

しばらくすると、表彰式が始まります。

マイケル・ポッターが、ステージ優勝、総合1位、ポイント賞、新人賞と4回、さわやかな笑顔で登壇していました。
山岳賞は、シマノ・レーシングチームの湊選手がとりました。

いろんな地元の賞品が出てくるので、レース結果もさることながら「次の賞品はなんだろう」ってわくわくしながら見ていました。
やっぱりというかなんというか、商品の一つにイチゴがありました。
とっても食べたくなったので、レース終ってから会場に出展していたお店で、イチゴと、さっきとっても気に入った甘酒を買いました。

イチゴは、スカイベリーを買うか、それともとちおとめを買うか、と迷っていると、お店の人が説明してくれました。
「とちおとめは、酸味と甘さのあるイチゴ、スカイベリーは、酸味をさわやかさにふっているイチゴだよ」

さわやかな味のイチゴ……!?

想像がつかなかったので、スカイベリーを買いました。
帰りは遠回りをして、日光の杉並木を歩いたので、1時間くらい歩いて着いたときとおなじ下今市駅につき、そこから特急にのって帰りました。

難点があるとすれば、この車前提のアクセスの考え方ですかね。車の運転ができない人は、ひらすら歩かないといけないという。
ただ、田舎ってそもそも、基本車で来ることが大前提で人が集まる場所が作られているから、こればっかりは一朝一夕にはいかないよなぁと思いました。もうちょいお客さんが増えたら、シャトルバスとかもだしやすくなったりするのかしら。


全体的に、去年と比べると、今年のほうがレースを見やすくなっていて、レース展開的にも面白かったなと思います。
それは、私がレース観戦に慣れたからっていうより、レース運営自体が会場でレース自体を楽しめる方向にしてくれたからのような気がしました。
レース運営の方々、素晴らしいレースをありがとう!とっても楽しかったです!
去年、今年と、第2ステージを見たので、来年は最終ステージを見たいなと思いました。


なんかね、不思議なんだけど、ほかの国内レースを見に行ったときは、終わったあと頭の中が
『レース、レース、選手、レース、戦略、観戦場所、レース!!』って感じで、頭の中がレースのことでいっぱいで、レース終了後はなんだか寂しい気持ちになることもあるのですが、
ツール・ド・とちぎは、『レース、選手、いちご、おみやげ、戦略、レース、甘酒、湯葉食べ損ねたよ、レース!』
みたいな感じで、レースはもちろん楽しかったのだけれど、どことなく観光に来たような感覚もあって、それもまた気軽に楽しめた理由の一つなのかもしれないなって思いました。


私が行ったことのあるレース(少ないけど……)で比較すると、
初めて観戦する友達を誘うなら、熱気がすごい、さいたまクリテリウムで、
初めて観戦する親とか祖父母を誘うなら、観光気分で楽しむこともできる、ツール・ド・とちぎ、かなって思いました。


あと、さわやかなポッター選手の走りは結構好きだったので、TOJに来たらいいのになー……って思いました。
そして、スカイベリーは確かにさわやかに甘いイチゴでした。



……なんか、ものすごく長い夏休みの日記みたいな書き方になっちゃったけど。
おしまい!

ミラノ〜サンレモ 2018

やってきました、今年最初のモニュメント!
本日は、ミラノ〜サンレモです。
雨の中のレース。

逃げは9人!
うち、ワールドチームはUAEのみ!!

なんかこの時点で、「なるほど」って思ってしまいました。
勝利する少ない可能性にかけるより、逃げで確実に目立たなきゃいけないプロコンチネンタルのチームと、チーム国籍は違うけれど、選手層見るとほぼイタリア系チームと言って過言ではない、すなわちイタリアで活躍しなきゃいけないUAEという組み合わせ!

つまり、この逃げは、レース展開を自分のチームに有利にするための逃げっていう要素は、とても低い逃げ。
スプリンターズ・クラシックだしね。
昨今は特に、スプリンター向けのレースでの逃げ切り勝利は難しいと思います。


メイン集団は、ボーラ・ハンスグローエとスカイ、そしてクイックステップ・フロアーズが順々にひいていきます。
偶然なのかなんなのか、去年、ラストににげて勝負をしたサガン、クウィアトコウスキー、アラフィリップがいるチームですね。

ずーっとずーっと、この9人の逃げと集団、という構図でレースがすすんでいきます。
だんだんと雨も止んだ(もしくは降っていた地域を走り抜けた?)ので、選手たちも次々にウィンドブレーカーを脱いで行き身軽になっていきます。

逃げは、40kmを切ってから徐々に崩壊。
38km時点では、残り4人になっています。

しかし残り30kmで、この4人も集団に吸収され、残り27kmを切って、チプレッサという登りに入ります。
最大勾配9パーセント!

このチプレッサと、この先にあるポッジオの峠二箇所くらいしか、レースが動く場所がないので、ここで振り落そうとするチームと、振り落とされまいとするスプリンターとそのチームという形で、がんがん攻撃がはじまります。

登りも、そして下りも、先頭でがんがんやってるのは、グルパマ・エフデジ!
ってことは、この峠でがんがんいけるほど、エーススプリンターのデマールの調子が良いのかしら。

他のチームもどんどん前にでてきます。
うーむ。もちろん攻撃はしてるんだけど、この峠では、そこまで大きな動きにはならないなあ……。


そして残り10km。
ポッジオの登りまでもうちょっとのところで落車が発生!!
ディメンションデータのマーク・カヴェンディッシュ中央分離帯に激突して、そのまま空中で一回転して地面に叩きつけられました。後ろの選手もそれにつづいてしまって大落車!!
ここまできたのにカヴ……!!

メイン集団はポッジオの登りに差し掛かり、アタックがかかります。
ボーラ・ハンスグローエのブルグハート、それを追いかけてBMCのドリュケール!
一旦二人になりますが、しかしブルグハートは残り8kmのところでいくのをやめて集団に戻ります。

一人になったドリュケール。
徐々に差が詰まってきて、今度は残り7.2kmのところでイスラエル・サイクリングアカデミーのネイランズが、アタックしながらドリュケールを抜きます。
そしてこのアタックに、バーレーンメリダのニバリがついて、二人が飛び出す形になります。
遅れてカチューシャのスピラフが、続いてロットNLのバッタリンも集団から飛び出して行きました!!

しかし後ろから他の選手が追いつく前に、ニバリが6.5kmで単独アタック!!
すごい!なんだこのアタック!勢いがぜんっぜん違う!!


メイン集団、スピードをあげてアタックした面々を吸収しながら、クウィアト、サガンらが集団の先頭に出ました。
そのうしろからオスが出てきて、メイン集団牽引役を引きうけます。
オスの後ろが、サガン、サンウェブのマイケル・マシューズ、クウィアト、そしてBMCヴァンアーヴェルマート。もう各チームエースが勢揃い。

残り5.5k。
ニバリは下りに入りました!勢いそのまま!!
一方、集団をひいているアシストは、オス一人!
これは、追いつくの厳しい……!

オスが仕事を終えて、先頭がほぼエースに絞られたメイン集団。
残り4kmをきって、ミッチェルトン・スコットのトレンティンがメイン集団から飛び出します!すぐさま追うサガン!でもじわじわ離されています……!


残り2.km。
ニバリが下りを終えて平地に入りました。未だ単独先頭!
その後ろに、単独でトレンティン。
その後ろにメイン集団。
ニバリとメイン集団の差は、10秒を切っている……!

メイン集団では、サガンが先頭に出るのをやめ、クィアトが引きます。

残り1.7km。
トレンティンがはやい!!すごい勢いでぐんぐんさを詰めます。
ニバリはさすがに速度が落ちている……!
しかしメイン集団がここでスピードをあげてきて、トレンティンを吸収しました!

ついに残り1km!
まだニバリは逃げているけれど、メイン集団が、もう、すぐ後ろ!!
ギリギリ!!追いつくか追いつけないか本当に微妙!!

メイン集団はクイックステップが全力で引いています!!きれいなトレイン!
そして最後のカーブを抜けた!!
各スプリンターの中、ユアンがすごい勢いで集団から出て来……って、え!?残り50mくらいで振り返って後ろを見たニバリが、もう両手をあげた!?

そして、各チームのエーススプリンターによる全力のスプリントを背景に、ニバリがガッツポーズをしながらゴール!!
バーレーンメリダのヴィンチェンツォ・ニバリ、ミラノ〜サンレモ優勝!!

2位は、ミッチェルトン・スコットのカレイブ・ユアン
3位は、フルパマ・エフデジのアルノー・デマール。
4位がUAEのクリストフで、5位がBMCのルーランツ。ペーター・サガンは6位でした。


ゴールしてすぐ、たくさんの人にもみくちゃにされるニバリ。
スプリンターズ・クラシックと呼ばれるこのレースで、ニバリが勝つとは……。
正直私はまったく予想していませんでした。

最後のガッツポーズをした瞬間は、ちょっと早すぎるように見えて、一瞬「え、ニバリ何してんの?」ってあっけにとられました。
ニバリはもう余裕で、なのにすぐ後ろに鬼気迫るスプリンターたちがいて、まるでニバリと後ろのスプリントしている選手たちとの映像が合成に見えるくらいの不思議な光景でした。


いやー、面白かった!
こんな勝ち方ができるレースだって思ってなかったよ、ミラノ〜サンレモ

3級審判

今日は、JCFの3級公認審判講習を受けに行きました。

ロードレースについて、未だ曖昧なところに関して、ちゃんとルールをしっかり知りたい!って思ったから受けに行ったのですが、ロードの審判資格には、一緒にトラックとシクロクロスの審判資格もついてくるのですね。

もう、悲しいくらいトラック競技が全然わからない!!
あの小さな自転車競技場で、こんなにいろんなルールでたくさんの競技があるとは……!!

講師の方が「自転車競技場に行ったことある人います?」みたいに我々生徒に話しかけてくれましたシーンがありました。
つまりは、トラック競技見たことある?って質問ですよね。
まさか先生も、伊豆のヴェロドロームに行って、
「わー!斜めだー!!」
とだけ騒いで一分で帰った、本当に行っただけっていう人が混じっているとは思うまい。


お昼休みの時間に、講師の方がずっとトラック競技の映像を流してくれて、ときどき解説を入れてくれていたので、それでなんとか午後からの講義の細かい各トラック種目の内容に関してもなんとかついていけた、という感じでした。

トラック競技の時間がおわり、ロードとシクロの話。
改めてロードレースのルールみたいなものを学んでみると、トラックに比べると緩めというか、より現場の裁量にまかされる部分が多いみたいで、やっぱり外を走ってるから臨機応変さが求められるんだなとなんとなく思いました。
基本はヨーロッパを意識してUCIルールはできているけど、日本は気候も道路の状況もコースとして使用できる道路の距離も違うしね。


とは言っても、やっぱり競技は競技。
そして、ロードは危険な競技。
審判として関わろうという人に教えてくれる内容なため、大事なルールと同時に、いろんな審判業務の内容とかを教えてもらえるのですが、
「本当に私にこれができるんだろうか……」と不安になる内容ばかり。

私、もともとぜんっぜんスポーツと関わらないように人生を過ごしていたので、自転車に限らず、実際にスポーツの大会運営に関わったことが一切ありません。
たぶん最後にそういうのに関わったのは、小学生の時に偉い人にお茶出したのが最後だと思います。

部活もずっと文化系だったので、いわゆるスポーツの公式大会とかに出たこともありません。
最後に大会と名のつくスポーツ系のものに出場したのは、大学生のときのゼミ対抗ソフトボール大会ですが、バットを持って写真をとったこと以外、何もしていなかった気がします。

だからまあ何が言いたいかというと、ここまでスポーツの大会といういものに関して、まったく関わってこなかった人間が、果たして講習を受けたとはいえ、現場にいって役に立てるんだろうか、と思ったのです。
なんとなくレースの現場の空気感がわかってる前提の人じゃないと、役に立てないんじゃないかって気持ちがひしひしとしました。
実際に資格とれても、レース現場で迷惑しかかけないのでは……。


と。
そのとき、講師の方がいいました。

「あとは、アナウンサーという業務があります。要はアナウンスメントとかですね。声に自信がある人は立候補してください」


それだぁぁぁぁぁぁ!!



実際にどういう流れで、誰がなんの審判業務をやるのかわからないまま、そこだけで盛り上がってどうする、という感じなのですが、
これなら!!これならもしかしたら!!私みたいな人でも、レース運営のお仕事のお役にたてるかも……!!
と、まあそんな感じで、一縷の希望を得て帰ってきましたとさ。


家に帰ってから、いつものように自転車関係のネットニュースを見ていました。
そうしたら、今までほぼ素通りしていたトラックレースのニュースに関して、「あ、今日習ったあのレースだ!」ってわかって、なんだかそれだけで嬉しい気持ちになりました。
実際、リオのときにトラックのルールを調べようとしたけど、難しいし種目もたくさんあってわけわからず、途中で投げちゃったんですよね。
今日3級審判講習を受けなかったら、おそらくこの先も種目すらよくわからないままだったと思うので、それだけでも、今日行ってよかったと思いました。


あ、合格したよ!

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