ポエルスの魅力。
今日はジロ・デ・イタリアの18ステージでした。
ものすっっっっっごくかいつまんで説明すると、レース序盤からの逃げ切り勝利が決まりまして、最後はとても熱い駆け引きが繰り広げられた末、クイックステップ・フロアーズのシャフマンが勝ちました。
総合ではフルームのアタックにイェーツがついていけずに、フルームと、フルームについていけたデュムランとポッツォヴィーボが、イェーツとのタイム差を縮め、総合優勝争い激化の予感を感じさせるレースでした。
そんな、ものすごいあっちこっちで見所があったレースでしたが、ごめんなさい。
今日のわたしの主役はスカイのワルト・ポエルス一択です。
いやね、今日ね、逃げとのタイム差が10分以上あったのですよ。
その状況下でね、フィニッシュまでまだ15分くらいありそうな地点でね、もう逃げ切り勝利になるっていうのがわかってるところで、なんでか一人ポエルスが、集団からアタックしたんです。
「あれー?ステージ優勝の可能性ないのに、何故こんなとこでアタックするんだろう?」
とか思ったら、ポエルスくん、実はフルームの前待ち作戦だったのです!
フィニッシュまで残り800mの地点。
イェーツを引き離して、デュムランとポッツォヴィーヴォを背後に引き連れた状態であがってきたフルームに、ポエルスが合流!!
たった10分たらずでの、前待ち作戦展開ですよ!!
すごい!!かっこいい!!
そして、その1kmにも満たない短い区間を、フルームを全力で引き始めるポエルス……!!
って思ってたら、道間違ってフィニッシュ手前の車の誘導路入って行っちゃいました。
ポエルスの後ろについていきかけたフルームは、道を間違えなかったポッツォヴィーヴォとデュムランを慌てて追いかけていって、その3人は結局タイム差なしでゴールしました。
そのちょっと後ろから、コースに戻って来たポエルス。
めちゃくちゃがんばって、ふらっふらしながらフルームを追いかけて、フィニッシュ目指して走ってきました。
でもやっぱりタイム差とられた。
そんな怒涛のポエルスくん展開だったので、今日残り800mからのわたし、こんな感じ。
「ポエルス!?」←フルームと合流した瞬間
「ポエルスー!!」←全力でフルームを引き始めたとき
「ぽえるす?」←迷子ポエルス
「ポエルスぅぅう!!」←必死で一人フィニッシュ目指すポエルス
ざ・ポエルス四段活用。
毎日毎日献身的なアシストで胸をきゅんきゅんさせてくれると思ったら、短時間での前待ち作戦展開によって頭脳プレーをみせつけ、そしてその直後にほんのりドジっ子属性を披露。
……ポエルスくんばんざい!!
そういえば、ツール・ド・台湾でも新城選手が、ドイツのエシュボルン・フランクフルトでもクイックステップのガビリアが、このフィニッシュ手前にある、レース車逃す用の道に入っちゃって勝利を逃してましたよね。
結構、フィニッシュ手前ってややこしいんだね。