コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ジャパンカップ2017 ロードレース編

ジャパンカップロードレース観戦の、今年の目標は、これでした。


『命を大事に』


台風迫る、山の中!
ここで一観客である自分が、観戦中に何かしでかしてしまったら、来年以降の大会開催に影響が起きてしまう!!

そう。
この雨の中、ロードレース観戦に現れた人の命は、それぞれのものじゃないんです。
これからのロードレース観戦界の未来を背負った命なんです……!



とまあ、これはちょいと大袈裟ですが、とにかく嵐の山自体に行ったことがないので、無茶だけはしない、と決めて行きました。


シャトルバスに乗ってロードレース会場についたのは、8時くらいだったように記憶しています。
そこから、観戦場所を探すのですが、この時点で木の影とかで雨にあたらない場所はほぼ埋まってる……!

い、いったい、みなさん何時に来てるんだろう……。

確保した観戦ポイントは、フィニッシュ地点をちょっと過ぎたところでした。
えっと、たぶん100mも離れてなかったかな。ほんとに、フィニッシュ過ぎてすぐのところでした。

なぜこの時間でも確保できたかというと、泥でぬかるみがすごかったから。
おそらく、みんな避けてたと思うのですよね。「ここなら、もっとコースの先の方に行って、ちょっとでも雨を避けられるか、足場のいいところを探そう」って。

その気持ちもすっごくわかりました。
ただ、繰り返しますが、今回のモットーは、『命を大事に』。
つまり、風雨が耐えられないくらい凄まじかったときに、すぐにシャトルバスで逃げられるよう、スタート/フィニッシュ地点からほぼ離れずに観戦をしようと決めていたのです。


そんなこんなで、観戦場所を確保してから、いろいろブースを覗き見て、疾走サインの様子とかを見ながらうろうろしているうちに、スタート時間に。
さあ、レーススタート!

集団で走り去る、選手たち。
続くチームカーの隊列。
そして、すべてが過ぎ去ると、水切りを手に、現れるたくさんのスタッフ!!

そうなのです。
もうずっと、ずっと雨が降り続いているので、コース上のちょっとでも凹んでる箇所は、完全に水たまりになってしまっているので、スタッフの方々がひとしきり選手たちや車が過ぎ去ったのを見るやいなや、わっと集まって、ひたすらたまりかけてた水を掃いて、コース外へと流していくのです。

雨のレースって、こういう弊害もあるんだ……。

正直、手伝いたい気持ちでいっぱいだったけど、柵からコースに飛び出した方が迷惑なのはわかりきっていたので、ただ見守ることしかできませんでした。

それから、とりあえず先に食料を調達しにでかけました。

10周しかないなら、今のうちに食べなきゃ!という感じでした。
私が観戦していた場所よりもさらに上の森の中に、たくさんの屋台があるのですが、ここはさらに泥がすごくて、長靴じゃない人は引き返している人もいました。

私?
もちろん長靴です!!

しかし。
ここで気づく。

ただの観戦なら、傘など要らずレインウェアで問題ないが、屋根ないとこで食べるって、結構問題。
食べ物、濡れるじゃん。
買って、いざ食べようとなるまで、そこに気づきませんでした。
うーむ!雨の観戦って!!

しかし。
救いの神は隣にいました。

隣の観戦者の方が、大きなテントを張って観戦していたのですが、私や一緒に観戦していた友達に「大きいから入っていいよ」って言ってくれたんです!!

なんという!!!

ご飯たべるとき、財布やスタートリストやスマホをカバンから出すとき、そのテントを使わせてもらえたのがどれだけありがたかったか。
思いだしただけでも、ちょっと涙出てきました。
たぶん、このブログを見てはいらっしゃらないと思うのですが、本当に本当に、ありがとうございました。



ご厚意に甘えて食事を終え、レースを見ていると、なにやらステージの方から声が……。


コンタドールのインタビューだ!!

すぐさま、走り出したい気持ちで、友人らとともにステージの方に移動!
(実際には長靴だし泥で足元がぐじゃぐじゃなので、普通に歩いた)



実際のインタビューの内容は、あんまり覚えていません。
確か、コンタドール基金の話とかをしていた気がするのですが、それよりも、司会のアリーさんが「僕たちは、永遠にあなたのファンです」というようなことを、会話の流れですごく自然に言っていて、それにコンタドールが嬉しそうにお礼を言っていたところが、すごく印象に残っています。

そしてインタビューの最後に、ごくごく普通に、コンタドールが言いました。
「これから、トレックブースに戻ります」


わかりました!今すぐ向かいます!!
というわけで、先回りってほどでもないけど、インタビューが終わると同時にトレックブースに移動しました。

そして、コンタドールが戻ってきて、はじまるサイン会!
実際には、もう朝すっごくはやくから、コンタドールに会いたくて待っていた人がいて、コンタドールはまずその人たち全員にサインをしてから、そのあと、新たにやってきたファンに向けてのサイン会がはじまりました。

チャンスがあるかもと思って、持って来たアルベルトTシャツ。出番です!

一応書きますが、この間もずっとずっとずっと雨は降ってます。ええ、ずっとです。もう。
というか、このくらいからさらに雨がちょっとずつ強くなっていたように記憶しています。

たくさんの方が、アルベルト・コンタドールにサインをもらえるよう、そして写真をとれるよう、サインは一人1点とされました。
十分です。嬉しい。

そして、いよいよ私の番。

あ。
私、今、アルベルトと、目があった。
この人が、ブエルタの20ステージで、あのすごい走りをした選手なんだ。

雨で若干濡れたTシャツに、アルベルトがサインをしてくれました。
そして、スタッフの方にスマートフォンをあずけ、ツーショットタイム。

私、ここ、記憶ないんですけど、トレックの公式動画に、ちょうど私が写真をとってもらった瞬間がうつっていました。
どこまで近づいていいのかわからず慣れない私に、コンタドールが、コンタドールが、
おいでってちょっと手招きしてくれてたー!!!!!


優しい。
優しいよコンタドール

そんで、これを書いているときに気づいたのですが、
私、選手とツーショットで写真をとってもらったの、コンタドールが初めてでした。
(始めて写真をとってもらったブリッツェンの増田選手は、友達と一緒に並んでとってもらった)


ふわふわ夢見心地で、こんなに嬉しい気持ちにしてもらって、私に返せるものは、何かないかって思いました。
目の前に、コンタドール基金の箱がありました。
迷わず寄付しました。


は、いかん!そろそろレースに戻らねば!
気づけば、現在7周目。
ちらりと見えた大きなスクリーンに見える、4人の小集団。
そして見える、NIPPOのウェア。ふたつ。

……ふたり?
このタイミングで前にいるってことは、少なくとも一人は……カノラか?


慌てて戻り、友達に状況を確認。

逃げは3人。
追走4人。
続いてメイン集団。

そして、この追走の中に、ニッポが二人いて、うち一人はカノラ。

震えました。
魅せる選手だ……!マルコ・カノラ!


一気に頭が、レースイベントお楽しみモードから、レース観戦モードに切り替わります。
Jposrtsオンデマンドが繋がったので、映像を手元のスマホで確認します。
でも、ときどき止まったりするのと、音が聞こえないのと、雨がすごいのでスマホジップロックに入れた状態で使用していたので、映像が不明瞭で、そこまで状況はわかりません。

キャノンデールががんがんメイン集団をひいているのだけははっきりとわかりました。


タイム差がよくわからなかったので、8周目に入るときのフィニッシュラインで、自分でタイム計測しました。
逃げと追走のタイムは1分以上あるのに、追走とメイン集団とのタイムが本当にあっという間で、これは捕まる、と思いながらも、ひたすら目の前を通り過ぎるカノラに向かって「まるこぉぉぉぉぉ!!」と叫んでいました。

この時点で、追走は6人に増えていました。
正直どの選手がカノラ!?としか考えてなかったので、誰が追走にいるか見てなかったです。


あと、雨はずっとずっとすごかったのですが、私のいた観戦場所では風はほとんど気になりませんでした。
ただ、オンデマンドの映像を見ると、頂上の風が強そうで、改めて、山のコースってこういうものか!っていう気持ちがしました。

で、映像を見る限り、この8周目でヴィレッラが登りの途中からアタックをしたのはわかったんですけど、それが追走に追いついたんだかよくわかりません。
はらはらしながら映像を見守ります。

気づいたら、ヴィレッラとトレックのストゥイヴェンが一緒になって、二人になってました。
これは、ちょっと強い二人組だぞ……!
そして、カノラはどこなんだ!!この二人の前にいるのか、吸収されちゃったのかわからん!

その状態で、ぞくぞくと私の目の前を通り、レースは9周目に突入します。

その目の前のようで、改めて現在の状況を確認。
先頭は変わらず3人。
追走がキャノンデールのヴィレッラとトレックのストゥヴェン。
後ろからメイン集団。ニッポ・ヴィーニファンティーニが先頭で、前を追っています。追走が捕まったのです。
マルコの名前を叫びながら見送ります。


選手を見送ったら、映像を確認。
そのあとヴィレッラたちは集団に吸収されましたが、メイン集団からまたもや飛び出しがあり、先頭集団に合流!
これにより、先頭集団が6人になったのがわかりました。

またもやカノラが入ってる!
そしてここに、ブリッツェンの雨澤選手が入っているのもわかりました。

雨澤選手が先頭集団に入ったとわかったとたん、びっくりするくらい盛り上がる、周辺にいた他の観戦者の方々!おお、こんなに人気あるんだ!
そして、その6人が目の前を通過します。
最終周です。

雨澤選手への声援がもんのすごかったんですけど、私はそれでもひたすら律儀にカノラの名前を叫んでました。


ちなみに、このちょっと前くらいから、スタッフの方がドリンクボトルとか補給食とかサコッシュを観客に配り始めていました。
とくに、ボトルは中身はいったままのが多かったようです。雨だから、選手たちはあまり水分を必要としていなかったみたいですね。残念ながら、私はもらえなかったのですが、まあ、いいんです!

選手たちを見送ったあとは、私の小さなスマホを、一緒に観戦している友達も、近くで見ていた知らない人も、みんなで見ている状態でした。
頂上の風すごいな!!とか言いながら。

ここからはもう、はらはらしながらひたすら動画を追うだけで、祈るような気持ちで「カノラ……!」って見ていたのです。
でも、どこか頭の中の冷静なとこで、ちらっとは思ってました。
スプリントになれば、カノラが勝てるって。

でももうどっちにせよ、ライブ動画はタイムラグがあるので、誰が勝つのかはこの目で一番最初に見ることができる……。

聞こえる大声援。
選手がフィニッシュ地点に来たのです。

そして、目の前で、ガッツポーズで過ぎ去ったのはニッポ・ヴィーニファンティーニのマルコ・カノラ!!!

カーノーラーが勝ったぁぁぁ!!

もうね、すっっごく嬉しかったのです。
もちろん、おめでとう!!カノラすごい!かっこいい!!って、賞賛の気持ちは当然あるのですが、なんかこう、私の手柄でもなんでもないのに、よかったねって思ったとかそんなんじゃなくて、純粋に私が嬉しかったんです。

応援した選手が勝ってくれるって、すごく幸せな気持ちになるのですね。
こんなにがっつり一人の選手の勝利を願って、現地で応援をするっていうのは初めてだったので、あたらしい感動でした。

それで、その応援した選手が勝ってくれるって、私は本当に幸せものだと思いました。


そんな幸せな気持ちではありましたが、残念ながら表彰式は見ませんでした。

もちろん、見たい気持ちはあったのですが、今日のテーマは『命を大事に』なのです。
ほとんどの時間座って、レース観戦をしていただけなのですが、雨だからですかね。正直体力的には、結構きつくなっていました。
早くホテルに戻って、シャワー浴びて体を温めて、一旦体を落ち着けることを優先して、シャトルバル乗り場に向かいました。

早めに移動開始はしたのですが、それでもそれなりにバスに乗れるまでは並んで待ちました。
バスが来ないんじゃなくて、バスは順々に来てくれていて次々乗れるけど、その乗る人が多くて列がすすまないって感じでした。

バスのなかではすぐに寝てしまいました。
そんでホテルに戻って、一旦休憩。


そうです。
この夜は、これまた初めての、ジャパンカップアフターパーティー参加だったのです。



というわけで、アフターパーティー編につづく!



あ。ちなみに私。
ジャパンカップ公式のアフターパーティーだけじゃなくて、実はその翌日のニッポ・ヴィーニファンティーニのアフターパーティーにも申し込んでいたんです。


……いいんか!!?こんなに、私はめぐまれていいのか!!?

とにもかくにも、続く。

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