コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2016 第18ステージ

今日は、残りすくない平坦ステージです。200.6km。
スタートから17km地点くらいから、5人の逃げが決まります。

メンバーは、ピエール・ローラン(キャノンデール)、カッタネオ(ランプレ・メリダ)、ハウレギ(アーゼードゥーゼル)、ヴルヴァーグ(ロット・ソウダル)、そして、我らが別府史之(トレックセガフレード)!!

がんばれー!!フミー!!!!


明日はTT(タイムトライアル)なのですが、TTではタイム差がつくことが多いので、総合での入賞を狙っているチームにとっては、明日がとっても大事な日になります。ですので、モビスターや、スカイ、ティンコフなどの総合チームはみんな、今日は比較的ゆっくり走りたい日なのですね。
だから、プロトンを牽引して追うチームが、少ないはずなのです。

よって、逃げ切り勝利の可能性が、比較的、高い、はず!!
なおかつ、この5人の中では、別府選手が1番スプリントは速いはずなのですね!
だから、もし逃げ切ったら、優勝のチャンスはとっても高いのです!


また、今日は山岳が1つだけのステージです。
2級山岳が一つだけあって、そのポイントは別府がとりました!!


残り105km地点。
メイン集団は、スプリンターのアルントを擁する、ジャイアント・アルペシンが中心になってひいています。
ここで、集団で動きが!
サイモン・ゲランスが飛び出している!!
え、ここで?アタック、なの?何のため?
って思ったら、ゲランスは集団の前のバイクに「近いよ!」って言うようなことを言うために、前に出てきていただけみたいです。
最近、バイクとの接触事故が多いので、今日、何か危ないシーンがあったのかも知れません。

あ、でもこのやりとりを見守るため、集団のスピードがちょっと遅れている。



残り100km。
この時点で、別府がいる逃げ集団と、メイン集団との差は約6分30秒です。


残り95km。
タイム差は、約6分。
若干、縮まってきています……。


残り90km。
タイム差が、5分50秒。
詰めないでー!詰めないでー!
ほらほら、カーブ多いよー。集団は、ちょっとゆっくりした方が安全だよー。


残り85km。
タイム差、約6分10秒。
あ、ちょっとタイム差が増えました!

ただ、エティックス・クイックステップが集団を引きはじめました。
メールスマンでのスプリント狙いでしょうか。ちょっと心配。


残り80km。
タイム差6分20秒。
タイム差は若干開いてはいるのですが、エティックスの引きで、集団は綺麗な一列棒状。
これは、風の抵抗をなくして、スピードを上げるときの陣形です。もちろん、道が比較的狭いっていうのもあるのかも知れないのですが。
エティックスも総合を狙っているチームではないので、追い上げてくることは予想がついたとはいえ、もうちょっと遅くてもいいんだよーって気持ちになってしまう。


残り75km。
差は、6分35秒。
開いているんだよね。タイム差、開いているんだよね?
エティックスが、しっかり引いてる気がするけど、メイン集団が、縦に伸びてる気がするんだけど(スピードがあがってるときによく起こる形)、タイム差は、開いてるんだよね?時計は、今日元気だよね?間違ってないよね?


残り70km。
先頭とのタイム差、約6分。
一気に縮まってしまった!!?

だいたい平坦ステージだと、10kmで1分というのが、詰められるタイム差と言われています
つまり、残り60kmの時点で、タイム差が6分だと、ギリギリゴールでメイン集団が先頭に追いつくか否か、くらいになります。
タイム差がここまでだいたい6分前後を行き来しているので、このタイム差をあと10kmくらい保てれば、別府がいる逃げ集団の中からのステージ優勝というのが、一気に現実味を増してくるのです。


あ、ちなみにこの、10kmで1分っていうのは、平坦ステージの話です。山岳は、また別です。
私は最初、山岳も平坦も関係なく、「10kmで1分!」だと思っていて、山頂ゴールでの集団の追い上げが予想より早すぎて、「今日のプロトンは異常に速いんだ!」「今日のプロトンも異常に速いぞ!!」「あれ、今日もだ」「あれれ?」って、よくわかんなくなってしまったことがあり、「そっか!この法則、平坦だけか!!」って納得するまでに時間かかりました。
無知の知


残り65km。
タイム差、5分30秒。

詰まってるぅぅぅぅ!!

先頭も5人で順々に先頭交代しながらきれいに走ってはいるのですが、ただやっぱり5人しかいないと、順番まわってくるのも早いです。
ものすごく近い距離で、5人でくるくる回ってます。


残り60km。
BMCまで集団を引き出しました。
ドラッカーのための引き、か?BMCは個人総合じゃなくて、チーム総合を狙ってる様子を見せています。サンチェスのために、ちょっと休んでみてはとご提案したい!
タイム差、4分50秒。
5分切ってしまっています。フミー!!


残り55km。
タイム差は、4分25秒になりました。
メイン集団の先頭も、先頭の5人なみに、くるくる回り始めています。
エティックス・クイックステップが中心になってひいています。


残り53.5km。
ここで、先頭はスプリントポイントを通過です。でも、今はスプリントを争うよりも、逃げなければ!
先頭交代の流れで、ヴルヴァーグ、ローラン、別府の順で通過します。


残り50km。
先頭の5人と、集団との差は、約4分5秒です。
このままだと、だいたい残り10km地点で追いつかれてしまうタイム差です。
ここから、なんとか、なんないかな!!どうしたらいいかわかんないけど、こっからタイム差、もっかい何とかなんないかな!!!


残り45km。
タイム差は約3分30秒。
……本当に、10km1分ペースで追い上げてきているメイン集団。
お手本のような追い上げですね!……でも、できれば、今日は避けて欲しかった……!


残り40km。
2分30秒差。
って、あれ、なんか、1秒に1秒ずつタイムが詰まってるぞ。一気に1分代になったぞ!これ本当?本当なの?
もう最近慣れてたけど、ブエルタクォリティが俄然不安になってきたぞ!

あ。やっぱり、間違ってた。
一回表示が消えて、再度出ました。びっくりしました。


残り35km。
タイム差、2分。
うう、予想よりもメイン集団が早い。
この距離感だと、ここで飛び出しても、最後まで一人でっていうのは、カンチェラーラみたいなTTスペシャリストが、力を温存していたみたいな場合じゃないと厳しいかなと思いますし。なんとか先頭の5人で、このまま先頭交代しながら逃げてもらうしか……。


残り33km。
逃げ集団から、カッタネオが脱落しました!!
先頭は、別府史之選手を含め、4人になりました。

メイン集団とのタイム差は、約1分35秒です。


残り31km。
全然レースの流れと関係ないのですが、メイン集団で、オリカがボトルベストを使ってました!!
ティンコフ以外のチームが使ってたの、始めて見た!


残り30km。
タイム差は、1分40秒です。
どうしよう、もう、こんなタイム差に。
とりあえず、ツイッターの敢闘賞の投票で、フミに一票を投じます。実は、ブエルタは、ただの視聴者も投票できるツイッター投票で敢闘賞が決まるという世界の視聴者参加型システム
なんか、さすがですね。ブエルタ


残り27km。
ハウレギがアタック!ヴルヴァーグがすぐに追います。若手コンビ!
ちょっと離されてしまった、ベテランコンビのローランと別府!
そうこうしている間に、先頭と集団とのタイム差1分!!


残り25.5km。
別府&ローランがハウレギとヴルヴァーグに追いつきました。
また4人で回りだします。くるくる。


残り22km。
タイム差が、40秒。
ぬうう。ここまで逃げてきのだ。もうちょっとなんだ!!


残り20km。
30秒差。

残り18km。
20秒差。
もう完全に、メイン集団にロックオンされてる……。
これは、もうそろそろメイン集団の中で、位置取りが始まるかな……。それとも、吸収するまでは、スピード下げずに行くのでしょうか。

残り17km。
なんということでしょう。中継画面の公式表示のタイム差0になってます。
あのね、ブエルタさん。まだ4人で逃げてるよ。

…………ぶえるたくぉりてぃ!!


残り16km。
タイム差表示自体が消えました。
4人、まだ捕まりません。逃げてます!!


残り15km。
まだ逃げています!!
後ろを振り返り、振り返り、踏んでます!


残り14km。
やっとでたタイム差表示!22秒です。
4人とも粘ってます。このタイム差ではステージ優勝は本当に難しいのですが、4人とも先頭交代をしながらまだ逃げ続けています。
がんばれー!!


残り13km。
集団の速度が若干ゆるみ、横に広がりだしました。
位置取りが、始まっています。
スプリントのためなのか、それとも総合を狙っているチームの安全策なのか。


残り12km。
15秒差!!
メイン集団では、ティンコフや、ロットNLユンボも前に出てきました。
ティンコフは、コンタドールのための安全策か、それともベンナーティのための位置取りか。スピードがまたあがります。

そして……。
残り11.3km。
逃げの4人、別府、ローラン、ハウレギ、ヴルヴァーグ、メイン集団に吸収されました。



うわぁん!なんか、残念って言うよりは、ちょっと悔しい!
悔しいけど、ここまで諦めずに逃げてくれた別府選手のおかげで、今日はいつも以上に夢中になれるステージでした。
ありがとう!!お疲れ様です、フミ!!


そうこう葛藤している間に、レースは残り6km。
街中の狭い道なのに、ジャイアント、アスタナ、スカイ、カチューシャあたりが横に並んでいて、危険なカーブが続きます。


残り5km。
ここから2kmは直線です。
先頭は、アスタナからかわって、モビスター。
道が一気に広くなったので、またわらわらと集団が横に広がります。


残り3.7km。
アーゼードゥーゼルのバークランツがアタックして、集団から飛び出しました!!

残り3km。
バークランツ単独先頭!ちょっと間が空いて、スカイがひっぱって追う形です。
そのうち、ジャイアントのトレインが集団の先頭になります。
新城幸也が、このわらわらした集団の真ん中にいます。
バークランツ吸収!

残り2km。
先頭はジャイアント!
道が広いから、わらわらわらわらしてます。
コーナー!曲がり終わると、先頭がエティックス!!

残り1km。
集団先頭は、ボーラアルゴン、ジャイアントの順!
最後に右に曲がって、残り直線です。

さあ、最後の直線!!ジャイアントアルペシンの選手が先頭で入ります!
ジャイアントのスプリンター、アルントが二番手!三番手がオリカのコルト・ニールセンです。
左はじから、ドラッカーがあがってきます!
しかし反対の右端から、アルントの後ろにいた、オリカのコルト・ニールセンがそれに勝る勢いで、先頭に立ちます!
けれどそこからアルントが盛り返す。
中央にアルント、その右側にコルト。
どっちだ!!

たかだかと右手の拳を天に突き上げたのは、オリカ・バイクエクスチェンジのマグヌス・コルト・ニールセン!!

2位が、ジャイアント・アルペシンのアルント。3位がBMCのドラッカー
4位に、ティンコフのベンナーティが入っていました。

新城幸也は20位!

総合勢は、集団ゴールにつきタイム差動かず。
そこは、明日のTTに期待ですね!


今日は、ずっとハラハラドキドキしていたら、レースが終わってしまいました。
いつもよりも、あっという間でした。




そして、ツイッターの投票にて決まる、敢闘賞。
レックセガフレード別府史之が受賞しました!!!

わーい!わーい!!
ツイッターの投票を見ると、全部で1579票のうち、82%がフミに投票しました!


おめでとう!そしてドキドキしたレースをありがとう!フミ!!
明日、セガフレードにコーヒー買いに行きます!!

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