コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2016 第16ステージ

本日は、平坦ステージです。
でも、ただの平坦ステージではありません。
残り2.5km付近に、石畳の登りがあるステージです。
なので、普通にスプリントができるだけじゃだめなのです。
パリ〜ルーベとか、ツール・デ・フランドル系の選手向け、かな……?ただ、あそこまでの石畳ではないようですが。

また、本日のステージのフィニッシュは、スイスの首都、ベルン。
今年最後で現役引退を表明している、トレックセガフレードカンチェラーラは、このベルン生まれの選手です。
なので注目は、カンチェラーラが何位になるのか……!



今日は、逃げが二人。

ジュリアン・アラフィリップと、トニー・マルティンです。
二人とも、エティックス・クイックステップの選手です。


二人で、ずっとずっと逃げ続けていました。
トニー・マルティンは、タイムトライアルススペシャリストですしね。一人で平坦を延々と引いていくのが、得意な選手なのです。

追走集団とかもあったのですが、残り100kmくらいで早々に集団に吸収されました。


残り25kmくらいまで二人で逃げ続けるのですが、先にアラフィリップがちぎれてしまいます。
トニー・マルティンは一人でもう少し逃げて、残り23kmを切ったあたりで、メイン集団に吸収されました。


マルティン吸収直後、ここで一人集団から抜け出したのが、ランプレ・メリダルイ・コスタです。
こんなとこで一人で逃げたって、あっという間に捕まるじゃないか?と思いきや、かなり粘るルイ・コスタ

残り4.5kmまで一人で頑張って、吸収です。このへんからちょっとした登りです。
さあ、いよいよです。
トレインは、イアム・サイクリングの引きです。スイスのチームなので、めっちゃ地元です。
ここは頑張らないと!

かなりくねくねして、走りにくそうな道、ちょっと下りです。
そこから川を渡ると、待っていましたとばかりに石畳がやってきます。

石畳の登り。
登って、今度はほぼUターンに近い、ヘアピンみたいな急な曲がり角を曲がります。
ああ、ディレクトエネルジーのコカールが遅れた!!

一度ロットNLユンボの選手のアタックがかかりますが、これは吸収。


残り1km。
ジャイアント・アルペシンの引きです。
2番手にサガン

残り700m。
まだジャイアント・アルペシンの選手が先頭。
タイミングをはかります。

残り500m。
エティックスの選手が出ました。
さっとその後ろにつくクリストフとサガン

残り300m。
スプリント開始!!
バルベルデ(モビスター)が左はじから来ます!
クリストフ(カチューシャ)がすぐに後ろにつき、バルベルデの右からあがってきます。クリストフの後ろにサガン(ティンコフ)、そのうしろがジョン・デゲンコルブ(ジャイアント・アルペシン)。

残り100m。
バルベルデの後ろの選手らが、一斉に横に開きます。
ゴール向かって右から、バルベルデ、クリストフ、サガン、デゲンコルブ、イアム・サイクリングのホルストエンゲル。
バルベルデは下がります。
そのバルベルデを抜いて、ゴール向かって右端からカンチェラーラ
さらにカンチェラーラを、マイケル・マシューズが抜いていきます。

ただ、横並びのうち、サガンとクリストフがちょっとだけ前に出ています!
そのままゴール!!でも誰もガッツポーズをしません。
多分サガンかクリストフ、でもどっちかわからない!
またもや写真判定

結果。

サガン勝利!!
今ツール3勝目!!

すごい。強い。かっこよすぎる。


数cm差で、2位がクリストフ。
3位がホルストエンゲルで、4位がデゲンコルブでした。
カンチェラーラは、6位です。

マイヨ・ジョーヌは、総合に動きがなかったので、フルームのままです。

そしてなんと、
本日の敢闘賞は、トニー・マルティンとアラフィリップ、二人同時受賞!!
あるんだ、こんなこと。
マルティンが最後まで残っていたので、マルティンだけになるかと思っていました。
よかったねアラフィリップ!!



明日は、休息日です。
その翌日は、いよいよアルプス山脈に入ります!!

いよいよ、キンタナが動きだすのかな……!
どきどき。

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