コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

パリ〜ニース 2017 第6ステージ

今日は、待ちに待った、ヨーロッパの山岳ステージです。

ラストが周回みたいになっていて、ゴール前2km地点付近にある、勾配20パーセントを超えているような坂を、残り25kmくらいで一旦登るのですが、
まあ、もう、壁です
なんか、その坂を見て、「ああ、ヨーロッパのレースだ!」って思いましたよ、私は。


逃げを追うメイン集団は、チーム・スカイが中心になって引いていきます。
スカイのエースは、コロンビアチャンピオンでもある、エナオモントーヤ
エナオ・ゴメスやニエベが、アシストとして集団を率いています。
他にメイン集団に残った主な選手だと、
リーダージャージを着た、エティックス・フロアーズのアラフィリップ、そのチームメイトのダニエル・マーティン
トレック・セガフレードコンタドール、アスタナのフグルサング、BMCのリッチー・ポート、ロット・ソウダルのトニー・ギャロパン、モビスターのゴルカ・イサギレなどなど。ほぼ各チームの総合エースが入った感じです。でも、ロットNLのクライスバイクは、置いて行かれてしまった模様でした。


大きくレースが動いたのは、その25km地点からはじまる激しい坂をすぎ、残り20km地点で逃げを吸収し、メイン集団が先頭集団になってからでした。

残り19km。
オリカ・スコットのサイモン・イェーツが、山頂手前でアタック!
このアタックが決まり、15秒くらいの差がつきます。

残り18km。
アスタナのフグルサングがアタック!
しかし、これは吸収されます。

残り14km。
サイモンとメイン集団とに、25秒の差がついています。

残り10km。
27秒差。
スカイのニエベしか、集団を牽引していません。
なので、速度的には、サイモンVSニエベの根性勝負みたいになっています。


残り6km。
33秒差。
あれ、ここまで来ても、まだ差が開いている……。


残り4km。
ここで、先頭にBMCのニコラス・ロッシュが、集団を引き出しました。
リッチー・ポートのステージ勝利のための牽引だと思います。


残り3km。
タイム差、40秒!?
……おおう。サイモン、すごいや。


残り2km。
タイム差、45秒。
これは、もういけるんじゃないか。サイモン、勝っちゃうんじゃないか。


残り1.4km。
タイム差は45秒。
サイモンが、大きな最後の登りに入りました。


ちょっとして、集団でも最後の追い上げがかかります。
まず仕掛けたのは、リッチー・ポート!
勢いよく飛び出したそのアタックに、すぐにアラフィリップが背後につきます。
その後ろにぴったり迫ったのが、エナオモントーヤ
続いてトニー・ギャロパン、コンタドールの順に一列になります。

リッチー・ポートはスピードをあげて、後続を引き離しにかかります。
一瞬アラフィリップが遅れ、その隙に現在総合2位のトニー・ギャロパンがポートを追っていきます。

すると、今度はエナオモントーヤが出た!!
失速したポートをかわし、アラフィリップが追います!

一方そのころサイモン、一番きつい箇所に差し掛かっています。
その背後に、ついに集団が見えました!!
アラフィリップとポートが先頭で登ってきます。

サイモン、背後を気にして何度も振り返ります。
けれど、大きなカーブを曲がったあとは、もう後続の姿は見えません。
最後の最後まで背後を気にしながらも、ようやくひと心地ついて、胸を叩いてから、ガッツポーズ!
サイモン・イェーツ、ステージ勝利!!

その後ろから、集団を話したスカイのエナオモントーヤがやってきます。
イェーツと17秒差でゴール。

続いてリッチー・ポートが3位。
アラフィリップは、ダニエル・マーティンにアシストされて、4位フィニッシュ。
マーティンはゴールをアラフィリップに譲って、5位でした。

総合1位は、動かず、アラフィリップのまま!
2位がギャロパン、3位に、今日結局最後のきっつい登りを一番速く登った、スカイのエナオが入りました。


今日はポートとエナオが調子よさそうだったので、
アラフィリップがリーダージャージ守るの厳しいかもしれないと思っていたのですが、
無事に守りきりましたね!


明日はいよいよクイーンステージです。
個人的には、エナオモントーヤの「これぞコロンビアチャンピオン!」みたいな走りを期待しているのですが、でも次はギャロパンが覚醒しても面白いなあとか、ザッカリンとかの活躍も見たいし、アラフィリップがリーダージャージ守り切ったらツールがめっちゃ楽しみだとか、うんもう誰がどう活躍しても楽しいからいいや!

明日も楽しくレースを見よう!

パリ〜ニース 2017 第5ステージ

今日は、これぞ、スプリントステージっていう感じの展開でした。

逃げと、追いかけるプロトンの構図。
それが残り12kmくらいで吸収されます。

吸収前後から、各チームが位置取りを気にしだしたのですが、

グライペルが、なぜかほぼずっと単騎。


グライペルって、きれいなトレインを組んで勝ってたイメージが強いのですが、なぜか今日は、一人でいるところが目立ちました。


この時点で、
「あ、今日はグライペルの日だな」
って思いました。


個人的なイメージですけど、グライペルってクレバーなイメージがあるというか、
何も考えずに変なことをしちゃうようなイメージって、まったくないのですよ。


何かしかけていて、私がまったくその意図が読めないことはもちろんあるし、
今日もまさしくそうだったんですけど、
「今日はレース展開からすると、普通のスプリトステージに見えるけど、何かあるんだ」ってグライペルを見て思ったのです。


ゴール前3kmくらいから、大きなロータリーが三つもあって、
位置取りがかなり大変そうになってました。
どのチームも、うまくトレインが組めてるとこはなかったように思います。

ですので、最後は各チームのエーススプリンターの、ガチンコ勝負になりました。


最初はロット・NLユンボのフルーネウェーフェンが先頭で、スプリントになります。
その後ろについたのが、エフデジのデマール。
グライペルは、そのデマールの後ろでした。

デマールがフルーネウェーフェンのすぐとなりに並び出したのに対して、
グライペルはぐぐっと大きく外に出て、並ぶ二人とは反対側にいきます。

そのまま大きく速度をあげ一気に引き離し、余裕を持って勝利のガッツポーズ。
ロット・ソウダルのグライペル、ステージ勝利です!


いつもみたいに「さあ誰が勝つんだ!!」って気持ちより、
グライペルの動向を見よう」ってレースを見てたので、
グライペルの勝利が決まったときも、
なんだか、最初にエンディングを見てから、ファーストシーンに巻き戻して映画を見だしたときみたいな、そんな気持ちになるレースでした。

「ああ、この場面でのこの展開が、あのラストにつながるんだ」みたいな、そんな印象。



グライペル、今年はクラシックを狙うっていうような文章を、チクリッシモで読んだ気がするのですが、
今日のレースを見ていると、「ああ、なるほど」って思いました。

パリ〜ニース 2017 第4ステージ

本日は、ITT!個人タイムトライアル!
前半は平坦、最後の3kmが山岳。

これがすごく面白かった!

中間計測が、登り口の一箇所だけなので、
登りが肝なのにもかかわらず、最後まで全然わからない!!
短いタイムトライアルなのに、もうハラハラした!!


今日は、BMCのリッチー・ポートの調子がふるわずいいタイムが出ない中、トレック・セガフレードコンタドールが、すごくいいタイムを出して、優勝候補たちのなかで最初に暫定1位になったのです。
なんかね、笑顔でゴールしたように見えた!


でもそのあと、モビスターのエース、ゴルカ・イサギレ・インサウスティーが、中間計測でコンタドールよりも速いスピードで通り過ぎます。
ゴール付近、コンタドールのタイムを上回るかギリギリで、どうなるか!!ってなって、
結局1秒差でコンタドールに届かない!

そしたら、次は、ロット・ソウダルのトニー・ギャロパンが、これまた中間でいいタイム出して、またまたゴールが見えてきたらギリギリコンタドールを上回るかどうかってなったら、これまた1秒差でコンタドールに届かず、暫定2位!


おお、もうコンタドールで決定か!って思ったら、
現在新人賞ジャージを活躍中の24歳、エティックス・クイックステップのジュリアン・アラフィリップが中間計測で1位をたたきだし、登りでも怒涛の迫力で登ってきて、
コンタドールに17秒差をつけて、1位でゴール!!

おおお!!圧勝!!
思わず拍手してしまった!!
アラフィリップ、登りが強いってイメージはありましたが、TTもこんなに速かったんですね。すごい!
アラフィリップは、今日の勝利で、昨日までの新人賞ジャージだけでなく、総合リーダージ
ャージもポイント賞ジャージもとりました!

一人でこんだけ一気にとると、まるで第1ステージ獲ったみたいな賞ジャージの取り方ですね。


ただ、今日のステージ優勝はアラフィリップですが、忘れてはいけないのは、コンタドールの登りです。
中間計測で、アラフィリップは1位。コンタドールは中間計測では、アラフィリップより27秒遅れていました。
でもゴールでは、そのタイム差は約10秒縮まっていたのです。

ということは、3kmの登りでコンタドールはアラフィリップよりも10秒早く登ったってことなのです。
そう考えると、残りの山岳ステージが、わくわくしてきますね!
もっと長い登りになったときに、アラフィリップがどんな走りをするのか。
コンタドールが、この3kmで見せた圧倒的な登りを、長尺で見せてくれるのか。

あと、これだけTTをはやく走れる、山岳得意な選手ってなると、
アラフィリップのこれから先どんな選手になってるいくのかとかも、すごく楽しみになってきます。


平坦と山岳を組わせたTTって面白いな!
一個のレースで、これから先の想像が延々とふくらんでしまう。

明日からも楽しみ!!どきどき!

パリ〜ニース 2017 第3ステージ

今日は晴れた!よかった!
選手は昨日よりもずっと走りやすそうだし、見ててこっちも気持ちいいし!!

中継がはじまった時点で、3人が逃げていました。。
メンバーは、
コンボー(デルコ・マルセイユプロヴァンス・カデエム)
キング(ディメンションデータ)
ラトゥール(アーゼードゥーゼル)
の3人です。

先頭が、残り50km地点で、集団とは約3分くらいのタイム差。
それが40kmで約2分、35kmで約1分30秒と、
れいに10km1分ペースで詰まっていきます。


残り27.5km
先頭の3人が、2級山岳に入りました!
さあ、ここで追走との差がどうかわるか。

残り26km
コンボーが、アタック!!
すぐにキングが後ろにつきます。
すると、今度はラトゥールがアタック!
あっという間に他の2人を引き離します!
ラトゥール速い!!コンボーやキングとは、走りの軽さが全然違います。

そのまま単独で、2級山岳をトップ通過します。


単独先頭で、下りに入るラトゥール。
この時点で、集団とのタイム差は45秒くらいです。

そこに、先ほど引き離されたコンボーが一人でおいついてきました。
2人で、まだ逃げ続けます。

遅れたキングは、集団から山岳ポイント目指して飛び出したまま戻らなかったコフィディスの選手と合流。こっちも2人でくだっていきます。


残り21km。
先頭2人と、集団とのタイム差は約50秒です。
その間に、キングとコフィディスの選手のペアがいます。
さっきよりも、逃げと集団とのタイム差が開いているのですが、引き離したっていうよりも、先頭の二人が全力で下ってるのと、集団が追走スピードをゆるめている感じです。


残り19km。
ここで、キングと、コフィディスの選手が、集団に吸収。
よって、逃げ2人と、それを追いかけるメイン集団という図になりました。


残り17km。
タイム差は35秒。


残り15km。
タイム差は、約30秒です。


残り14km。
タイム差は25秒!
ロット・ソウダルが、集団先頭にあがってきました。
すんなりプロトンが2級山岳をこなしていったので、今日は普通のスプリント勝負になりそうですね。

と、なると、
ロット・ソウダルは、グライペル勝負。
エフデジは、現在リーダージャージ着用中のデマールがくるでしょう。
エティックス・フロアーズはキッテルが、
トレック・セガフレードは、デゲンコルブが出てくるだろうし、
カチューシャ・アルペシンは、クリストフの見せ場ですね。
あと、ディレクトエネルジーのブライアン・コカールも注目。


残り10km。
タイム差は32秒。
あれ?タイム差開いてる……。
メイン集団は、まだそんなにスピードを出している感じがしません。
でも逃げの二人は、協調しながら全力で逃げいます。

……もう10km切っているのに。
大丈夫だろうか。


残り8km。
タイム差35秒。
ここにきて、逃げ切りの可能性が見えてきた……?
うしろが、この大集団で、牽制みたいになっているのかスピードがあがりきらないでいる……。


残り6km。
タイム差30秒。
アスタナが集団の前にでて、全力で引き始め、あっという間に集団は一列棒状。
一気に追走スピードがあがっていきます。


残り5km。
タイム差25秒。
こ、これは。逃げ切りになるか、それともスプリント勝負か、ものすごく微妙。

残り4km。
タイム差25秒。
集団は、今度はカチューシャが前にでます。ってことは、ここで赤い彗星ことマルティンの牽引……!?


残り3km。
タイム差、22秒!
ジリジリ追いついてきています!


残り2.5km。
タイム差、16秒!
集団は、まだカチューシャが引いています。


残り2km。
タイム差、13秒!
先頭の2人は、最後のカーブをまがって、直線へ!!


残り1.5km。
タイム差10秒。ああ!!もうすぐ近くに迫ってる!!

残り1km。
フラムルージュで、逃げの二人が吸収!
休む間も無くスプリントの準備!集団は最後の位置取りです!

集団の先頭は、エティックス・フロアーズ!三人目がキッテル。
その後ろにつけているのがカチューシャです!


さあ、スプリントが始まります。

ゴール向かって左側から、まずキッテルがスタート!
キッテルよりもさらに左はしから、デゲンコルブもあがってきます。
同時に、反対側でクリストフもスプリントを開始!!
しかし、そのクリストフの後ろから、コース中央に向かって飛び出したのが、ボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット

そのままベネットがいろんな意味でセンターをつっぱしる!!
クリストフ、キッテル、デゲンコルブが、横一線でその後ろに並ぶが、それより前に出られない……!!

ボーラ・ハンスグローエのサム・ベネット、ステージ勝利!!


うわー!!
こんだけの名だたるスプリンター選手をおさえて、ベネット勝利!
強かったー。
頭ひとつ分速かったです。
2位がクリストフ、3位がデゲンコルブ、4位がキッテルでした。


明日は、14.5kmの個人タイムトライアルです。
わーい、TT だー!!

ずーっと平坦で、最後の3kmくらいでぐぐっと登ります。
最後の1kmは、平均勾配9.3パーセント。

んー。TTも強い、山岳選手むけ?

ここ二日間の様子をみると、私がそこまで名前を知らない選手が、ばんばん活躍しているので、
明日もまた、「おお!!」って人が活躍するかも!

明日も楽しみ!

パリ〜ニース 2017 第2ステージ

やっぱりっていうかなんていうか、バルデは昨日魔法の絨毯(チームカーに捕まって速度をあげること)を審判の目の前で使いまくったので、失格になりました。

バルデだけじゃなくって、監督も失格なので、アーゼードゥーゼルは残りの日数を、チームカー1台だけで戦うことになりました。普通は2台いるので、たとえばアタックにいってる選手の近くと、プロトンの後ろ、とかにつけるのですが、それが1台だけしか使えないそうです。
めっちゃくちゃ不利だよね。
フランスチームは他にもいっぱい出ているけど、それぞれの仲ってどうなのかな。
もし近くにチームカーがいない選手がいたら、補給食をわけてあげたりとかするのかな。

まあ、それはともかく。

パリ〜ニース、二日目です!

今日は、風が追い風よりだったのか、開始2時間の平均速度が約時速49kmとかいう爆走ステージ。
はやっ!!

ですので、中継がはじまった時点で、ゴールまでの距離は残り40kmを切っていました。


この時点で、逃げが5人。
この中に、ロット・ソウダルのギャロパンや、エティックス・フロアーズのジルベールが入っています。
追走集団が、そこから1分差で追いかけています。
今日優勝を狙うスプリンターは、この追走集団にいっぱいいる感じです。

雨が結構ふっていて、見ているだけでも寒そう……。


残り30km地点。
タイム差は、46秒。

この分だと、15km地点くらいで、吸収されるんじゃないかなぁ。
ただ、がちがちのスプリントになると、この天候だと滑って落車が発生しやすいから、スプリントの位置取り合戦がちょっと怖い気がします。
怪我して欲しくないから、残り4kmくらいで2人くらいのアタックが決まって、そこからさらにアタックしてゴール、とかになんないかな。
でも、スプリントはスプリントで、見るの好きなんだよな。


残り20km地点。
タイム差は約30秒。

ここで、先頭集団からジルベールがアタック!!
一人、先頭集団にいたロットNLユンボのベルギー選手、ワイナンツだけが食らいついて来ましたが、もう一踏ん張りして後ろを引き離し、単独の逃げになります!

取り残された3人は、追走に吸収されます。
ワイナンツはまだ一人でがんばってジルベールを追っています。


残り16km
タイム差は40秒くらい。
引き離しているぞジルベール
一方、一人で追いつこうとがんばっていたワイナンツが集団に吸収されます。

と、ここで、速報が。
コフィディスの、ナセル・ブアニがリタイア。
うおう。


残り14km。
タイム差45秒。
ジルベール、単独逃げ!そしてタイム差が縮まっていません。
さすが、ベルギーの選手。悪天候に強い!


残り12km。
タイム差44秒。
舌を出しながら走るジルベール
苦しそう……!

メイン集団は……なんか、あんまり先頭交代とか回ってない感じです。
横風強いときって、ばんばん先頭交代するイメージあるのですが……うーん。なんでだろう。


残り10km。
タイム差は41秒差。
ううー。逃げ切り、にはまだちょっと足りないか。


残り9km
タイム差33秒。
一気に縮まった!!

ジルベールの勢いがおとろえたようには見えないけれど、これだけ縮まったってことは、集団が下りに入ったのか、ジルベールが登りなのか。
あ、ジルベール登っている。
登りだ登り。仕方がない。


残り8km。
タイム差25秒。
ここで、ジルベールが思いっきり時間とって後ろをみました!
……諦めたのかな、なんか、勢いが全然、変わってしまいました。

一気に詰まるタイム差。
ああ!なんか、切ない!


残り7km。
ジルベール、集団に吸収……。
でも、かっこよかった!!かっこよかったよ!!

さあ、もうゴールまで10kmを切っています。
一気に集団もスプリントモードになるはず……!

残り5km。
もうスプリント合戦のばちばちな感じになっておかしくないのですが、
……なんかいつもと雰囲気が違います。

とにもかくにも、見ていて浮かぶ言葉が、
「みんな寒そう」
これに尽きる。



残り4km。
ここで集団から一人アタック!
アスタナの選手です。
だれだろう。ウィンドブレーカーで背番号が見えない。

でも、誰もおいかけません。
かといって、引き離すほど勢いのある大きなアタックではありません。


残り3km。
アスタナの選手、ここで吸収されます。
と、その吸収のタイミングで、アスタナの選手と反対側から、今度はキャノンデールの選手がアタック!!
スロバキアクリスティアン・コレンです!
こっちはどんどん勢いにのって、引き離しにかかります。


集団は、まだ追いません。


残り2km。
ここで集団が動き出しました!
やっと位置取り開始!
でもやっぱり、どこかのたのたしています。……本当に寒いんだな。そんな感想しか浮かばない。


残り1.5km。
メイン集団で大きく集団のスピードをあげたのは、カチューシャ・アルペシン。
一気に集団を牽引し、コレンを吸収!

そして残り1kmを切ると同時に、オリカ・スコットの選手がアタックをかけます!
エフデジが、集団の先頭にたって、これを追って吸収!!

さあ、いよいよです!
最後のカーブを曲がって、エフデジのアシスト選手がデマールの前から右によけると同時に、デマールを左からぬく形で、バーレーンメリダのコロブレッリが集団の先頭をとります。
そして、コロブレッリを先頭に、スプリント開始!!
デマールはコロブレッリの後ろをとり、徐々に右側からあがります。
さらに、そのデマールの右から前に来たのは、トレック・セガフレードのデゲンコルブ!

コロブレッリの勢いはまだ落ちません。
デマール、デゲンコルブがスピードをあげますが、さらにコロブレッリが勢いを増します!
デマールはここから伸びない!だがデゲンコルブはのびている!
しかし、コロブレッリの勢いがまだ落ちない!!

バーレーンメリダのコロブレッリ、ステージ優勝!!


あのタイミングで出てきたら、最後までもたないんじゃないかと思いましたが、
粘った!強かった!!

2位がデゲンコルブ。3位がデマールでした。

スプリントでタイム差がつかなかったので、
昨日に続いて、エフデジのデマールが未だリーダージャージキープです。


一方、総合ではリッチー・ポートが、先頭から大幅に遅れ、14分遅れでゴールした模様。

そういや今日、全然総合系の選手気にしてなかったや。
コンタドールダニエル・マーティンは、どこにいたんだろう。
平坦ステージの定石だと、だいたいメイン集団でゴールしていたはずだから、大きく話題に出てないってことはみんな一緒にいたのでしょうか。


明日あたりから、パリ〜ニースは徐々に登っていきます。
ちょっとずつ、総合順位も変わっていくでしょう。

明日はもうちょっと、あったかい気候の中のレースだといいな!
もう今日は、見てるこっちが寒かった。
せめて、雨が降りませんように!

プロ観戦者イベントに行ったときのことをちょこっと 17年2月

さてもさて。
2月27日に行われました、プロ観戦者イベントに行って参りました。
一応レポートみたいな、イベント自体の感想みたいなことをちょこっと書いておきます。


前回は、開始時間になってから栗村さんやゲストの井上さんが現れましたが、
今回は、前回と同じくらいの時刻(開場時間前後)に入室したにもかかわらず、入ったらそこに栗村さんとゲストの廣瀬さんがいらっしゃって、
「おおう!」ってちょっとびっくりしました。

受付も、またもや部屋の後方。
そして、またもや、ドトールのサンドイッチと、ペットボトルのお水をいただきました。
つまり、これは恒例ということなんだきっと!
プロ観に初参加!みたいなときには、ご飯とか食べて行かない方がいいかもしれません。



というわけで、今回も、開始時間まで適当な席に座り(自由席)、もそもそとサンドイッチを半分くらい食べていました。

やはり来ている常連の方は、普段から国内ロードレースを見に行っている方がほとんどのようで、はじまるまでそこかしこで談笑しているのが聞こえるのですが、
ほぼ内容は一つ。

宇都宮ブリッツェン 小野寺玲選手の、アジア選手権U23、タイムトライアル優勝です!

ロードレース界において、アジアの一位っていうのが、いったいどのくらい世界で通用するのか正直よくわからないのですが、でも何はともあれ、めでたい!!



今回のテーマは、ツール・ド・栃木の観戦方法についてでしたが、その内容については、大事なとこは前に書いたので割愛。
この記事はあくまでも、「プロ観戦者への道」に加入しようか、を悩んでいる人向けに補足で書いているのですが、

えっとね。
個人的な感覚ね。

プロ観戦者への道のイベントに、向いている人
・友達が欲しいひと
・ロードレースの話を、知らない人と話したり、情報通の先達からいろいろ教わりたい人

向いていない人
・忙しい人
・情報を整理した状態で欲しい人


トークがね、とっても楽しいんだけど、
もしも「ツール・ド・栃木の情報がほしい」をメインで行っていたら、人によってはフラストレーションが溜まるかもしれないな、と思ったのですよ。


ロードレース観戦ファンは、4時間とかあるレース中継を解説と実況のラジオのようなトークを聞きながら、だらだらと観戦するのに慣れている方が多いと思うので、
ここで抵抗を覚えるひとは少ないかもしれないと思うのですが、
あくまでもトークショーなので、例えば予備校の講義みたいな、整理整頓された「観戦方法のノウハウ」を想像してはいけません。

あらかじめ、まずレースに参加する選手の名前や走りを知らないと楽しく見られないのがロードレースの特徴の一つなので、
それを、トークを聞きながらなんとなく覚えるっていうスタンスで、各イベントを開催してくれている感じです。


ですから、もし参加してみたいって人は、
「よし!この講座に出て、プロの観戦者を目指すぜ!!めざせ観戦者界のトップ!!」
っていう勢いでくるよりも、
「よく知らないけど、国内レースのお話をきいてみよう」        
って気楽な気持ちで来た方が楽しめると思います。


あと、なんで忙しい人向いてないかっていうと、
どうやら、予定よりも時間が押しちゃうことが多いようだったのですね。

だから、ギリギリのタイムスケジュールでは考えない方がいいと思います。
そんな感じ!

パリ〜ニース2017 第1ステージ

いよいよ日本語実況のあるレース中継がはじまりました!
シーズンイン!いや、もうとっくにしていたけど、でもいいんだ!
シーズン、イン!!

今日は、横風影響ががんがん出ているステージでした。


最初4人の逃げが決まっていたらしいのですが、横風による分断とかで追走が分裂して、一部が逃げに合流。
よって、逃げ集団なのに29人。多っ!!
追走集団が、だいたい30人くらい。
メインどころの選手がこの二つの集団にいる状態になっています。
ほかの選手は、そのさらに後ろ。横風で置いて行かれたと思われます。


パリ〜ニースは、山岳が得意な選手が総合上位に入るレースです。
今日は、スプリントステージなので、各チームは
①チームのスプリンターがステージ優勝すること
②総合エースが、他チームのエースに遅れをとらないこと
を目指すことになります。


先頭集団にいるのが、エッティックス・フロアーズのダニエル・マーティンや、マルセル・キッテル、ロット・ソウダルのアンドレ・グライペル、トニー・ギャロパン、カチューシャ・アルペシンのクリストフ、スカイのエナオモントーヤ、エフデジのデマール、などなど。
追走集団が、BMCのリッチー・ポート、トレック・セガフレードコンタドール、カチューシャのトニー・マルティン、ザッカリンとかがいます。オリカのサイモン・イェーツもここにいるのかな。

ふたつの集団が、約1分差くらいで、このタイム差がしばらーくキープされている感じです。
泳がしているっていうより、どっちもがんばってひいているから、ほぼタイム差に変化がでないって感じです。


総合エースも先頭集団に入れつつ、スプリンターも先頭集団に入れているのはクリック・ステップとロットソウダルで、「がんがんいこうぜ!」作戦でいってる感じなのです。
ただ今日のゴールはゴール直前の1km前くらいに登りがあるスプリントなので、キッテルには不利かな……という気がします。
ロット・ソウダルは、グライペルでいくのかな。でもギャロパンでも勝負できると思います。

第二集団は、トレックとか、オリカ・バイクエクスチェンジとかを中心に、全力で先頭を追いかけています。
でもこれ追いつくのは厳しい気がする……。


残り35km地点で、タイム差は1分10秒くらい。
徐々に、タイム差が開いている……?


残り30km
タイム差、1分15秒。
うん、差が開いている。

残り25km。
タイム差は約1分20秒。
風が強く、分断を狙ったアタックが続きますが、決定的な分断は、先頭集団も追走集団も起きていない感じです。

と、ここで追走集団にいたバルデが落車!
かなり遅れますが、そこまで大きな怪我ではなかったらしく、一人で走り出します。
……アシスト、残らなかったんだ。


残り20km。
タイム差は約1分25秒。
先頭で、エティックスのフィリップ・ジルベールががんがんひいています。
追走集団は、カチューシャが前にでてきてひきはじめました。
つまり、トニー・マルティンの牽引。
先頭集団にいるカチューシャのチームメイトは、クリストフただ一人だから、合流してスプリントのときにアシストするっていう作戦なのかな。


残り12km。
タイム差は約50秒。
差がどんどん縮まっています。真っ赤なとにまる。すごいぞとにまる。
とにまるぱわー!!


残り8km。
タイム差50秒!
先頭集団も、クイックステップやロット・ソウダルを中心に結構速度をあげている感じなのですが、じわじわ縮まっています。


残り5km。
タイム差約45秒!
ここから徐々に登りで、残り2kmからが、坂!

あ!!先頭集団にいた、ディレクトエネルジーのコカールが遅れた!
ええ!コカール、小柄なスプリンターで体重軽いから、登りで一気に行くかと思っていたのに。
それだけここまでの横風のダメージが強かったのか……。


残り3.5km。
タイム差42秒。
先頭集団を……グライペルが、ひいている……。
え、ってことは、今日はグライペルで勝負しないのかな。
となると、ロットはギャロパンでステージ優勝を狙っているのか。


残り2km。
タイム差39秒。
さあいよいよ、登りに入っ……。
って、えええ!!?ここでキッテルが遅れた!!!
ちょ、ま、え、えええ!!?
あ、グライペルも遅れた!!うわわ!!

じゃあ、先頭に残っているスプリンターは、エフデジのデマールと、カチューシャのクリストフ、くらい。

と、ここでエティックス・フロアーズの何でも屋さん、ジュリアン・アラフィリップがアタック!!
すぐにその後ろについたギャロパン!
デマールもついた!

でも、ギャロパン遅れます。
デマールはふんばった!アラフィリップの後ろに追いつきました!!
二人でゴール付近へ向かいます。


残り300m。
後ろは追いついてきません。デマールとアラフィリップ。
先頭はデマール。
真後ろについていたアラフィリップがスプリント開始!デマールの右から抜きにかかります!
その気配を察したデマールも速度を上げます!
横に二人ならんだ状態でそのままスプリント!
ただやっぱり、スプリントはデマールがつよい!
デマール、ステージ優勝!!


数秒後に、二人をおいかけてきた先頭集団に残った面々が集団スプリントでゴール。
その集団を押さえて3位に入ったのは、カチューシャ・アルペシンのクリストフでした。


そこから、約1分ほどおくれて、追走集団にいた選手たちがゴール付近に現れます。
総合では、チームカー駆使して必死に追走集団に戻ったアーゼードゥーゼルのロメン・バルデと、BMCのリッチー・ポート、カチューシャ・アルペシンが、追走集団の先頭でゴールしました。
そこから遅れてチーム・サンウェブのエース、バルギルがゴール。トレックのコンタドールは、さらにその後ろでゴールです。


ううーん。これは、コンタドール総合争い、厳しそう。


明日の第2ステージも、フラットなコースです。
今日よりも、もっと高低差は少ないです。
明日こそは、今日登りで遅れていったスプリンター選手たちの戦いになるかな!!



あと、やっぱり日本語解説あるとなしでは全然違いますね。
今日は、解説の栗村さんが、全力で追走をひいてどんどんタイム差を縮めるトニー・マルティンを、「赤い彗星」と呼んでいて、あまりにぴったりで感動しました。
定着してほしい……この呼び名……(笑)


そうそう。
今大会、ロット・ソウダルはいつもの赤いウェアじゃなくて、グレーというか、青というか、水色というか、そんな微妙な色を基調としたジャージでした。

正直に言う。
すっごく見やすい。

カチューシャやトレックや、あと今回はコフィディスも出てるから、もう赤いジャージ多すぎてどうしようとか思っていたので、ロット・ソウダルのこのジャージ、助かります。

こっちをいつものジャージにしてくれるといいのになあ……。


2/6 追記
ロメン・バルデ、チームカーに捕まって集団復帰していたので、失格になりました。

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