コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2020 第13ステージ

本日13ステージ。
ちょっときつめの山岳がいっぱいのアップダウン激しめのステージで、最後にどーんと1級の登りがあるので、総合が動く日だろうと思って見ていました。

しかし、できた逃げが、かなりしっかりとしています。
イスラエル・スタートアップネーションのダニエル・マーティンとか、デュクーニンク・クイックステップのジュリアン・アラフィリップとか、CCCのサイモン・ゲシュケとか、アルケアのバルギルとか、モビスターのソレルとか。
人数も多く、16人の逃げです。

逃げ切り勝利を狙う逃げ、な気がします。

……うー、でもツールだよ?しかも昨日あんなにしっかり、ヒルシがとっても素敵な逃げ切り勝利を飾っていたよ?
総合争いも全然これからって感じで、落ち着く様子もないのに、そんなに連続で逃げ切りってあるのかなー。

しかし、しっかりタイム差は開いていき、9分~10分前後で落ち着きます。

メイン集団は、ずっとずっとずーーっと、ユンボ・ヴィスマのトニー・マルティンがひいていました。
今日は!マルティンが!ちゃんとアイウェアをしてるよ!!!

トニー・マルティンって、素顔で走ることが多いのですよね。
視界を遮られるものが苦手なのでしょうか。


とにもかくにも、10分近いタイム差をつけたまま、協力な逃げ集団とメイン集団という形で、レースは進んでいきます。


残り40kmくらいで、大きな動き!
逃げ集団の中からEFプロサイクリングのニールソン・ポーレスが飛び出しました!
そのまま単独先頭になります!

残り35.8km。
今度は逃げ集団の中から、ボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマンが飛び出して、ポーレスを追いかけます。

残り30km。
先頭は単独でポーレス。
11秒後ろに、シャフマン。
36秒後ろに、残された14人の追走集団。
メイン集団は、先頭から約10分後ろです。

追走集団では、アラフィリップが積極的に集団のスピードをあげようとしているように見えますが、この集団のはボーラの選手もEFの選手もいるので、
みんなで追いつこうぜ的な雰囲気にはなかなかなりません。


残り29kmのところで、シャフマンがポーレスに追いつきました!
これで先頭は2人になります。
追走は、うーん。人数は多いけれど、追いつきそうにないです。

残り23km
先頭はポーレスとシャフマンの2人。
40秒差で追走。
先頭から9分20秒差



残り18km。
シャフマンがじわじわとポールスを引き離し、単独先頭になりました!

残り16km
先頭はシャフマン。
34秒後ろに、ついていけなかったポーレス。
その約40秒後ろに、追走グループ。
先頭から9分27秒後ろに、メイン集団があります。


残り14km。
ポーレスが追走集団に吸収されました。
しかしその追走集団も大きくばらけて、シャフマンを追うトップの追走は3人グループに!
メンバーは、モビスターのマルク・ソレル、EFのダニエル・マルティネス、ボーラのレナード・ケムナです。

残り12km。
先頭はシャフマン。
40秒後ろに、マルティネスとケムナ。ソレルは遅れました。
そこから20秒後ろに、追走グループです。


残り9km。
メイン集団後方でバルデとギヨーム・マルタンが遅れました!
メイン集団の前方では、イネオスのカラパスがアタックして、ユンボがそれをチェックするような感じです。
この時点では、デュムランがユンボトレインの先頭でコントロールしてます。


残り7km
先頭はボーラのシャフマン。
残り20秒で、EFのマルティネスとボーラのケムナ。
ここは、ずっとマルティネスが一人でひいてます。
ケムナは、先頭のシャフマンのチームメイトなので、絶対に前にでて引くことはしません。
マルティネスがシャフマンに追いついたとしても、足をつかっていないケムナがすぐにアタックを仕掛けてステージ優勝を狙いにいくでしょう!
ボーラ、かなり有利!
その40秒後ろあたりから、さっき脱落した追走グループの選手たちがいます。
メイン集団は、先頭から約8分遅れです。

残り3km。
シャフマンと、マルティネス&ケムナグループとの差は、16秒差。


残り2km。
タイム差12秒!

残り1.6km。
斜度14%くらいのきっついところで、マルティネスとケムナが、シャフマンにおいつきました!!
というか、マルティネスがすごいな!!一人でここまで追いついたぞ。
その途端、ケムナがアタック!
マルティネスがぴったりくっつきます。シャフマンは遅れる!

残り1km。
先頭は3人団子になってますが、先頭にたっているのは、マルティネス。

残り700m。
シャフマンが遅れました!

先頭マルティネス!ぴったりうしろにはりつくケムナ。
そこから、残り640mでケムナがアタック!
すぐに反応したマルティネスがカウンターアタック
それについていくケムナ!

バッチバチ!!緊張感ばりばりで、みててドキドキします!

どーでもいいけど、残り2kmからの斜度が、基本的に10度以上だぞ!きついな!!

残り150m。
ケムナががアタック!

マルティネスがぴったり後ろにくっついてるけどなかなか、並べません!
ハンドルを左右に振るようにして、どっちから抜くか悩んでるのか?
しかし、残り50m付近から、一気にスピードをあげたマルティネスがケムナの右手側から飛び出し、そのまま抜き去ってスピードあげたままフィニッシュ!!

ステージ優勝は、EFプロサイクリングチームの、ダニエル・マルティネス!!
すごい、ボーラに前後を挟まれた状態で、一人でがんばっておいついて、状況的に圧倒敵に有利だったにもかかわらず、それでも勝った!
逆境にあきらめないって大事!マルティネスすごい!
2位は、ケムナ、3位はシャフマンでした。


一方そのころ。

メイン集団では、ポガチャルがアタックをしかけます!!
それを、ログリッチをはじめとする各チームの総合エース級の選手がチェックに入り、……って、あれ!?ベルナルがいない!!?
対応できずに遅れてしまった模様!


ポガチャルのアタックにくっつていくログリッチ
この2人からちょっと離れて、リッチー・ポートとミゲル・ランダ、ミゲルアンヘル・ロペスの3人になりました。

残り500m。
グリッチが快調に登り、それにポガチャルがついていきます。
ちょっと離れてポート。そこから遅れて、ロペスとランダ。


そして、ログリッチが最後にスピードをあげて、フィニッシュ!
ぴったりくっついてポガチャルもフィニッシュ。
2人から13秒差で、リッチー・ポートとランダが到着。
そこから3秒後ろでロペスがフィニッシュします。
ベルナルは、ロペスから22秒遅れ、ログリッチェからは、38秒遅れてのフィニッシュとなりました。


うーん。ベルナル、今のツールで厳しい坂でのアタックに、全然対処できてない気がする…。


そんでもって、総合順位!

暫定総合1位、ユンボ・ヴィスマのプロモシュ・ログリッチ
総合2位、44秒差で、UAEのダデイ・ポガチャル。
総合3位、ポガチャルから15秒遅れて、イネオスのエガン・ベルナル。
総合4位が、何気に地道に頑張ってる、EFのリゴベルト・ウラン。ベルナルから11秒遅れています。
総合5位が、ウランと2秒差で、アルケア・サムシックのナイロ・キンタナ。
総合6位が、キンタナから19秒後ろ、アスタナのミゲルアンヘル・ロペスです。

ポイント賞は変わらず、デュクーニンク・クイックステップサム・ベネット
山岳賞も変化なし。アージェードゥーゼール・ラモンディアールのブノワ・コヌフロワ。
新人賞は、総合2位のポガチャル。
敢闘賞は、ボーラ・ハンスグローエのマキシミリアン・シャフマンでした。

ポガチャルが、先日の横風での遅れを着々と取り戻しています。
ただ、ログリッチに今のところ隙がない!

あと、よく見ると、総合1位と2位がスロベニアで、3位から6位がコロンビアの選手なのですね。

それぞれの選手の国籍はもちろん知っていますが、
実際に国旗のアイコンがならぶと、そうか、ここが今サイクルロードレースが強い国なんだー、とか思ったりします。

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