コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツアー・ダウンアンダー 2020 第4ステージ 現地観戦

2020年ダウンアンダー、第4ステージ現地観戦したので、その報告レポートです!
公式バスツアーに参加したので、来年以降、バスツアー参加を検討される方向けに、その様子も書きます。


バスツアー自体は事前申込が必要ですが、当日の参加受付時間は、出発の15分前でした。
普段は路線バスのバス停として使われている、アデレード市内中心部のダウンアンダー 関連イベント会場すぐ近くのバス停が、集合場所となります。

当日申込完了メールのコピーを持っていき、バス停に係りのお姉さんが名前を聞いて、申込者かどうかを確認してくれ、受付となりました。


受付開始5分前に着いたのですが、横目でチェックの名簿を見ると、すでに2/3のお客さんは受付を済ませていたようでした。
……アデレード、横断歩道は必ず車が止まってくれるし、みんなゆったり歩いてるのに、時間には正確、どころか時間前行動が徹底している。
せかせかしてないのに、時間厳守。
不思議だ。


受付すると、お姉さんがラミネートされたつやつやの紙製バンドをくれます。第4ステージの今日はピンク。
これを腕につけて、バスに乗り込みました。

席は決まってなくて、好きなところ座っていいわよって言われました。

いわゆる、高速バスみたいな感じのバスです。この日の参加者は、20人くらいだったかと思います。
客層は年齢層高めな方が多かったけど、若者もいました。
バスの窓からみたらロードバイクに乗った若者たちが次々に出発してたから、若者は自転車で会場に向かう人が多いのだと思います。


定刻の5分前くらいに、500mlのお水を配ってくれて、ほぼ通りにバスが出発しました。
そこから約20分、バスはまず、スタート地点に止まります。

スタート地点付近は、片側2車線の道路の、片側の車線がレースコースに使われるレイアウトになってました。

この時点での車の並びは、順位順とか、背番号順ではないようでした。
コース内にこそ入れませんが、コースのすぐ横まではいけるので、頑張れば選手に声をかけられる距離でした。
かけなかったけど。

グライペル


アスタナのみなさま。


スタート地点にあったサインボードは、スタート時間10分前くらいに、すでにコース脇に片付けられてました。

そこから、スタート地点から100mくらい離れた沿道で見守ります。
お客さんはかなりたくさんいて、とくに小さいお子さんがいっぱい来ていて微笑ましい気持ちになりました。

スタートは11時。
ちょうどスタート地点のすぐそばに時計台があり、鐘の音がスタート時刻を
知らせます。

鐘が鳴り終わってから、カウントダウン!!(もちろん英語)
『10、9、8、7、6……』
周りのお客さんも、みんな唱和して、とても大きなカウントダウンです……!
『5、4、3、2、1……!』
最後、「ゼロ!」っていうのか「スタート!」っていうのか「ゴー!」って言うのかわからなくて黙ってたら、
周りもみんな一斉に黙ったので、あんなにカウントダウン盛り上がったのに完全にシーンとなって、選手がスタートしていきました。


スタートして15分後に、バスが出発してしまうので、あわててバスを降りた場所に向かいます。

あっというまに全員乗り込み、ていこく通り出発です!この日は、1時間ちょっとくらいで、フィニッシュ地点につきました。予定より20分くらい早く着きました。

バス内で中継映像見られないかなーと思ったのですが、そういった設備はないようでした。残念。


会場につくと、めっちゃ大きな広場があって、その向こうにフィニッシュゲートがあったのですが、見渡す限り、お揃いのウェアを着たたくさんの人、人、人……。

どうやら、今日のレースと同じコースを使った、一般サイクリストのライドイベントがあるらしく、続々と同じウェアを着たイベントの参加者たちがやってきます。

……というか、サイクリングウェアを参加者の全員お揃いにして目印にするって、すごいお金かかったイベントだな……。

普通にお店とかがある通りがフィニッシュ地点なので、出店もあるし、ご飯には困りません。
めちゃくちゃ大きなモニターが、フィニッシュ地点から歩いて5分以内の位置に、ざっと見ただけでも5台ありました。いろんな場所から、レース中継の様子を見ることができます。
…………レースのランクが違うから当然なのかもしれないけど、日本のレースとは、予算の桁が…………違う……。

着いた時点で、レースは残り110km地点くらいでした。スプリントポイントを過ぎて、逃げができかけてたあたりだったと記憶しています。
とりあえず、適当な出店でご飯を食べて(オーストラリアはクレカ大国ですが、出店はさすがにクレカ対応ができないお店が多いようで、食べ物系の出店は基本現金会計でした)、いろいろどんなブースがあるのか見てまわったりしているうちに、あっという間に残り50kmを切ってました。
あ、ちなみに、ダウンアンダークッキーやロードレースチョコ的なものは売ってなかったです……。残念……。


観戦・食事用にモニター前に並べてある出店ブース近くの椅子に座って観戦していたのですが、混む前に場所取りをしようと、モニター映像が確認でき、フィニッシュ地点にできるだけ近いコース脇の場所を探しました。

残り40km切っていましたが、残り50m地点の最前列を確保できました。

ちなみに、この間、
まだずっと一般サイクリストが続々とレースコースを走ってきて、フィニッシュしていってます!
……もう選手たちくるまで1時間を切ってるよ……?


残り30kmくらいを切ったくらいで、目の前にたくさんの車が来ました。

レースパレードです。
ツールみたいに、なんか投げてくれるかな、とか思ったけど、とくにそんなものはありませんでした。
……まあ、フィニッシュ地点だもんな。


残り20km。
レース映像はだんだんとスピードがあがってる様子が見られるのですが、未だにフィニッシュ地点にゴールしていくサイクルイベント参加者たち。

結局、残り10kmくらいになるまで、通してたんじゃないかなと思います。


残り8kmくらいで、プロトンで落車が発生!
でも背番号がわかるほどモニター近くなかったのと、会場アナウンスの声もよく聞こえなくて、誰かはわかりませんでした。

というか、とにかく残り1桁キロメートルになってから、ずっと会場の実況の方は、30秒に1回は「リッチー!」って言ってて、ひたすら何かしらリッチー・ポートの話をしているのですが、残念ながら私の英語力では何を言ってるかはわかりませんでした。

とにかく、ポートはやっぱり超人気!!


そうこうしているうちに、画面の中で選手たちが、残り1kmを切りました!

フィニッシュ側にあったモニターから視線を切り替え、遠くに見える残り約500m くらいの地点を見つめていると、ようやく遠くに選手たちの姿が見えました!

道路に身を乗り出さないように体を引っ込めて、ひたすら選手たちがくるのを待ちます。

そして、
来ました!

まず、2人が目の前でばっと横に並んだ状態でスプリントで駆け抜けていきます。

カレブ・ユアンサム・ベネット

そのすぐ後ろに数人!

ジャスパー・フィリプセン。

アンドレ・グライペルと、アルベルト・ダイネーゼ。
と他にも数人!


一瞬の差でまた数人!

それぞれのグループの間隔は、1秒にも満たないほんの一瞬ですが、真横で見てると、たしかにそれは、差なのでした。

先頭の2人が通り過ぎた一瞬は、手前のベネットがちょっと前に出た気がしたのですが、勝ったのは、ロット・スーダルのカレブ・ユアン!!

会場でも今日の優勝候補と言われてたけど、それでも勝つのはやっぱりすごいね!おめでとうございます!


プロトンのフィニッシュを見守り、ちらりとチームカーがあるエリアを覗きに行ってから、表彰式会場に行きました。

ステージ・優勝のユアン


総合リーダージャージを守ってる、トレック・セガフレードのリッチー・ポートのインタビュー。

ちゃんと全部のジャージの表彰式があってから、ポートだけ再度舞台に呼ばれてのインタビューでした。


表彰式はすんなり終わったので、お手洗いに寄ってからバスに戻りました。

出発予定時間の15分前でしたが、すぐに出発したので、私が最後の一人だったみたいです。

……時間前行動すごすぎじゃないかオーストラリア?!!


そこからバスに揺られること約1時間半。
無事アデレード市内の、イベントブース脇のバス停に戻ってきました。17時くらいでした。

そんなこんなで、ダウンアンダーの初レース観戦はおわり!


で す が !!


バス停から、イベント会場に入ると。
一番最初のテントで、ファビアン・カンチェラーラがサイン会してました……!

おお、ファビアン……元気そうでよかった……。
並んだら、誰であってもサインとツーショットをお願いできそうだったのですが、なんかファビアンが元気そうで穏やかでぴりぴりしてなくて、よくわかんないけどその様子に胸がいっぱいになって満足した私は、遠くから見守って終わりにしました。


それから、公式グッズ売り場に行きました。
値段がついてないしグッズ一覧表にもない、でも売り場のガラスケースの中にはあるノートとペンがほしくて、ダメ元で勇気をだして、きいてみました!

店員さん「サイン帳?10ドルだよ」

売ってるんかい!!


というわけで、サイン帳(普通のノート)と、サインペンをゲット!
あと帽子も買っちゃった!

そのあと、昨日も行った、チームピットエリアに行って、イネオスのメカニックさんをじっと見てたら、私の横から一人の女性がメカニックに何やら話しかけました。

と、メカニックの人がすぐ横から、チームボトルを三つ持ってきました。

おお、お願いすると、くれるんだ……。

すると、なんと、そのメカニックのお兄さんが、その3本のボトルのうち、2本をお姉さんに渡して、残りの1本を近くでじーっと見ていた私にくれたではありませんか!!


おおおおお!メカニックのお兄さんありがとう!嬉しい!!
しかも、重たい!中身入ってる。

あとで飲んでみたら、レモン風味の砂糖水みたいな味がしました。
薄味のスポーツドリンク。

へぇ……。

そんなこんなで、第4ステージ観戦が終わりました。
なんか、ロードレースを観に行ったというより、ロードレースのイベントに行った、みたいな感覚が強いかも……。
国内の周回レースを観に行ったときと違って、レース展開予想にも、観戦ポイントや移動タイミングの組み立てにも、まったく頭を使わなかったからだと思います。

とにかく、とても楽で、快適な観戦でした。
日焼け止めは無料で試せるブースがスタート地点にもフィニッシュ地点にもあったし、帽子は売ってたり企業ブースで配ったりしてるし、お水配ってくれるし、そこらじゅうで食べ物、飲み物売ってるし、清潔な公衆トイレもそこかしこにあるし、場所取りも、選手がくる30分前に探せば、楽勝……。

初心者向けとおすすめされる理由がよくわかるなぁと思いました。


あとは、ダウンアンダーのロゴ入りのお菓子さえ売ってくれれば……!

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