ツール・ド・フランス 2019 第9ステージ
今日の逃げは、なんと15人。
バーレーン・メリダだけが2人いれて、残りのチームは1人ずつ。
一部だけ紹介しようかと思ったのですが、なんかいろいろ素敵な選手が揃ったので、とりあえず全員かきます。
ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ディメンションデータ)
ティシュ・ベノート(ロット・スーダル)
ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)
ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ)
イバン・ガルシア(バーレーン・メリダ)
ヤン・トラットニック(バーレーン・メリダ)
ヘスス・エラダ(コフィディス)
マルク・ソレル(モヴィスター)
サイモン・クラーク(EFエデュケーションファースト)
ロメン・シカール(トタルディレクトエネルジー)
オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール ラ モンディアル)
アントニー・ドゥラプラス(アルケア・サムシック)
ルーカス・ペストルベルガ―(ボーラ・ハンスグローエ)
トニー・マルティン(ユンボ・ヴィスマ)
いっぱいいて、わかんないね!!
えっと、あくまでも、個人的な感覚だけでいうと、
厳しい山登りが一番強いのは、この中では、ソレルかな!
一人で平地走らせたら、ぶっちぎっちゃうのが、トニー・マルティン。
フィニッシュ地点で、みんな揃って、よーいどんのスプリントだったら、たぶんボアッソンハーゲンが有利で、
道がでこぼこだったら、ベノートが強いと思う。
ロングスプリントだと、ペストルベルガーとかストゥイヴェンもなかなか捨てがたいし、
厳しすぎない山なら、サイモン・クラークがいい感じ。
みたいな!!
ここの逃げ集団に、UAEのルイ・コスタあとから追いかけて頑張って入ろうとしたのですが、結局追いつく前にチームカーに止められたみたいで、集団にもどっていきました。
残り65kmで、逃げと集団とのタイム差が10分以上あるので、今日は逃げ切りが決まりそうです。
……昨日、デヘントの逃げ切りが決まったから、今日は絶対にないって思ってた。
残り44kmで、逃げの15人のうち、3人が飛び出します。
後ろからすぐにおいていかれた選手たちが追いつくのですが、
このあたりの攻防で、ボーラのペストルベルガ―が一人で飛び出た形になります。
ただ、微妙にとまどってて、あれ?みんなこない?みたいな反応。
残り40kmちょいを一人でいくつもりはないようです。
たしかに、この距離での独走系の選手じゃないもんな……。
でも、結局誰もこないので、一人で下りだしました。
残り35km。
先頭ペストルベルガー。
27秒差で、おいていかれた14人。
残り30秒。
ペストルベルガーと、追走14人とのタイム差、40秒。
……んーむ。
確かにもう、こうなるとペストルベルガーは行くしかないんだけど、
ただ、一人でガンガンいけるタイムトライアルが得意なイメージないんだよなあ。
残り22kmくらいで、追走の14人が崩れ、残った選手と遅れた選手にわかれました。
前に残ったのは、
ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ)
マルク・ソレル(モヴィスター)
オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール ラ モンディアル)
ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード)
ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)
ティシュ・ベノート(ロット・スーダル)
ヤン・トラットニック(バーレーン・メリダ)
の7人。
残り20kmで、ペストルベルガーとのタイム差は約20秒。
ちなみに、メイン集団とのタイム差は、14分をこえてます。
残り16km。
ペストルベルガーが先頭で、今日最後の山岳、3級山岳に入っていきました。
残り15km。
追走がペストルベルガーに追いつきます。
追い抜いたとたん、ベノートやロッシュがアタックをかけて、他の選手たちを振り落としにかかります。
ペストルベルガー、そしてソレルが遅れました。
なおもスピードをあげるロッシュ。
ついていくベノート。ロッシュと二人で協調しはじめそうな気配。
トラットニックが追いつけそうで追いつけないけど、離されそうで離されない。
インピー、ストゥイヴェン、ナーセンは遅れます。
残り13.7km。
トラットニックが前の2人に追いつきました。
再びロッシュがスピードをあげます。またベノートがついてくる。また遅れるトラットニック!
その後ろで、ダリル・インピーがスピードをあげ、一気に先頭の2人に追いついてきました。
そのまま前にでるインピー。
インピーが先頭で山頂を通過!そのまま3人でくだっていきます。
その後ろを、トラットニック、ナーセン、ストゥイヴェン、そして、がんばって追いついてきたソレルが続きます。
残り11km。
先頭、インピー、ロッシュ、ベノート。
15秒差で、トラットニック、ナーセン、ストゥイヴェン、ソレル。
先頭では、インピーが前にでて、がんがん下って行きます。
インピーはスプリントが強いイメージあるけど、ベノートとロッシュは、そうでもない……。
残り8km。
下りがおわってまた登り始めたところで、ベノートがアタック!!
インピーだけがついていく。ロッシュは遅れた!
追走では、ソレルがひいていきます。
と、この13分後方のメイン集団で、バルデとポートが動いた!!
おお、総合勢に動きが!!
しかし、イネオスがしっかりと追いついて、終わりました。
……うん、ポートが元気そうでよかったよ!!
残り6km。
先頭は、ベノートとインピー。
20秒差で、追走5人。ロッシュが後ろから来た4人と合流してます。
残り2km。
ベノートとインピーは協調しながらフィニッシュを目指します。
追走とのタイム差、17秒。
追走は牽制なのかそれとも力の差なのか、先頭交代があまりうまくいってなかったのですが、ようやくこのあたりですんなり回りだしました。
残り1km。
インピーが先頭でフラムルージュ通過です。
ベノートは、もう前にでるつもりがなさそうです。
残り600mのカーブで、2人とも徐々にスピードをおとし、牽制に入りました。先頭インピー。ぴったり張り付いたベノート。
残り300m。まだいかない。
残り250m、ベノートが行きました!二人が並びます!
一旦ベノートの方が前にでますが、インピーがそれをさらに外から抜いていく!
ベノートはあきらめた!
ミッチェルトン・スコットのダリル・インピー、逃げ切りでのステージ勝利!!
おお、いんぴー!
最後の3級で遅れたときには、もうチャンスはないと思ったけど、諦めずに追いついたことで勝機が訪れた!!
おめでとう!!
2位はベノート。惜しかった……!
その後ろの追走は、トラットニックが先頭で、ナーセン、ストゥイベン、ちょっと離れてロッシュ、さらに後ろにソレルの順でフィニッシュしていきました。
そして、インピーから16分遅れて、メイン集団が穏やかにフィニッシュしました。
結果、総合上位、他のジャージは、結果うごかず!!
総合1位、ドゥクーニンク・クイックステップ、ジュリアン・アラフィリップ。
総合2位は、トレック・セガフレード、ジュリオ・チッコーネ。23秒差。
総合3位は、グルパマ・エフデジ、ティボー・ピノ。53秒差。
ポイント賞、ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン。
山岳賞、ロット・スーダルのティム・ウェレンス。
新人賞は、トレック・セガフレードのジュリオ・チッコーネ。
本日の敢闘賞は、ロット・スーダルのティシュ・ベノートでした!
そうそう。
本日、ゆったりとフィニッシュしたメイン集団。
その中に。
リッチー・ポートがいました。
二年連続、ツールの第9ステージで怪我によりリタイアしたポートが、今年は第9ステージを完走しました!!
よかったぁぁぁぁぁ!!
ただの偶然っちゃあ偶然なんだけど、こういうのって無意識下で影響受けて何か起こったりするから、無事に乗り越えられて安心しました!
ポート、明日からも油断しないでがんばってね!