コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2019 第9ステージ

今日の逃げは、なんと15人。
バーレーンメリダだけが2人いれて、残りのチームは1人ずつ。

一部だけ紹介しようかと思ったのですが、なんかいろいろ素敵な選手が揃ったので、とりあえず全員かきます。


ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)
エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ディメンションデータ)
ティシュ・ベノート(ロット・スーダル)
ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード
ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ)
イバン・ガルシア(バーレーンメリダ
ヤン・トラットニック(バーレーンメリダ
ヘスス・エラダ(コフィディス
マルク・ソレル(モヴィスター)
サイモン・クラーク(EFエデュケーションファースト)
ロメン・シカール(トタルディレクトエネルジー
オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール ラ モンディアル)
アントニー・ドゥラプラス(アルケア・サムシック)
ルーカス・ペストルベルガ―(ボーラ・ハンスグローエ)
トニー・マルティンユンボ・ヴィスマ)

いっぱいいて、わかんないね!!

えっと、あくまでも、個人的な感覚だけでいうと、
厳しい山登りが一番強いのは、この中では、ソレルかな!
一人で平地走らせたら、ぶっちぎっちゃうのが、トニー・マルティン
フィニッシュ地点で、みんな揃って、よーいどんのスプリントだったら、たぶんボアッソンハーゲンが有利で、
道がでこぼこだったら、ベノートが強いと思う。
ロングスプリントだと、ペストルベルガーとかストゥイヴェンもなかなか捨てがたいし、
厳しすぎない山なら、サイモン・クラークがいい感じ。

みたいな!!


ここの逃げ集団に、UAEルイ・コスタあとから追いかけて頑張って入ろうとしたのですが、結局追いつく前にチームカーに止められたみたいで、集団にもどっていきました。

残り65kmで、逃げと集団とのタイム差が10分以上あるので、今日は逃げ切りが決まりそうです。

……昨日、デヘントの逃げ切りが決まったから、今日は絶対にないって思ってた。


残り44kmで、逃げの15人のうち、3人が飛び出します。
後ろからすぐにおいていかれた選手たちが追いつくのですが、
このあたりの攻防で、ボーラのペストルベルガ―が一人で飛び出た形になります。

ただ、微妙にとまどってて、あれ?みんなこない?みたいな反応。
残り40kmちょいを一人でいくつもりはないようです。
たしかに、この距離での独走系の選手じゃないもんな……。
でも、結局誰もこないので、一人で下りだしました。

残り35km。
先頭ペストルベルガー。
27秒差で、おいていかれた14人。

残り30秒。
ペストルベルガーと、追走14人とのタイム差、40秒。
……んーむ。
確かにもう、こうなるとペストルベルガーは行くしかないんだけど、
ただ、一人でガンガンいけるタイムトライアルが得意なイメージないんだよなあ。


残り22kmくらいで、追走の14人が崩れ、残った選手と遅れた選手にわかれました。
前に残ったのは、
ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ)
マルク・ソレル(モヴィスター)
オリバー・ナーセン(アージェードゥゼール ラ モンディアル)
ジャスパー・ストゥイヴェン(トレック・セガフレード
ダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)
ティシュ・ベノート(ロット・スーダル)
ヤン・トラットニック(バーレーンメリダ
の7人。

残り20kmで、ペストルベルガーとのタイム差は約20秒。
ちなみに、メイン集団とのタイム差は、14分をこえてます。

残り16km。
ペストルベルガーが先頭で、今日最後の山岳、3級山岳に入っていきました。

残り15km。
追走がペストルベルガーに追いつきます。
追い抜いたとたん、ベノートやロッシュがアタックをかけて、他の選手たちを振り落としにかかります。
ペストルベルガー、そしてソレルが遅れました。
なおもスピードをあげるロッシュ。
ついていくベノート。ロッシュと二人で協調しはじめそうな気配。
トラットニックが追いつけそうで追いつけないけど、離されそうで離されない。
インピー、ストゥイヴェン、ナーセンは遅れます。

残り13.7km。
トラットニックが前の2人に追いつきました。
再びロッシュがスピードをあげます。またベノートがついてくる。また遅れるトラットニック!

その後ろで、ダリル・インピーがスピードをあげ、一気に先頭の2人に追いついてきました。
そのまま前にでるインピー。
インピーが先頭で山頂を通過!そのまま3人でくだっていきます。
その後ろを、トラットニック、ナーセン、ストゥイヴェン、そして、がんばって追いついてきたソレルが続きます。

残り11km。
先頭、インピー、ロッシュ、ベノート。
15秒差で、トラットニック、ナーセン、ストゥイヴェン、ソレル。

先頭では、インピーが前にでて、がんがん下って行きます。
インピーはスプリントが強いイメージあるけど、ベノートとロッシュは、そうでもない……。


残り8km。
下りがおわってまた登り始めたところで、ベノートがアタック!!
インピーだけがついていく。ロッシュは遅れた!
追走では、ソレルがひいていきます。

と、この13分後方のメイン集団で、バルデとポートが動いた!!
おお、総合勢に動きが!!
しかし、イネオスがしっかりと追いついて、終わりました。
……うん、ポートが元気そうでよかったよ!!

残り6km。
先頭は、ベノートとインピー。
20秒差で、追走5人。ロッシュが後ろから来た4人と合流してます。


残り2km。
ベノートとインピーは協調しながらフィニッシュを目指します。
追走とのタイム差、17秒。
追走は牽制なのかそれとも力の差なのか、先頭交代があまりうまくいってなかったのですが、ようやくこのあたりですんなり回りだしました。

残り1km。
インピーが先頭でフラムルージュ通過です。
ベノートは、もう前にでるつもりがなさそうです。
残り600mのカーブで、2人とも徐々にスピードをおとし、牽制に入りました。先頭インピー。ぴったり張り付いたベノート。
残り300m。まだいかない。
残り250m、ベノートが行きました!二人が並びます!
一旦ベノートの方が前にでますが、インピーがそれをさらに外から抜いていく!
ベノートはあきらめた!

ミッチェルトン・スコットのダリル・インピー、逃げ切りでのステージ勝利!!
おお、いんぴー!
最後の3級で遅れたときには、もうチャンスはないと思ったけど、諦めずに追いついたことで勝機が訪れた!!
おめでとう!!
2位はベノート。惜しかった……!

その後ろの追走は、トラットニックが先頭で、ナーセン、ストゥイベン、ちょっと離れてロッシュ、さらに後ろにソレルの順でフィニッシュしていきました。


そして、インピーから16分遅れて、メイン集団が穏やかにフィニッシュしました。


結果、総合上位、他のジャージは、結果うごかず!!
総合1位、ドゥクーニンク・クイックステップ、ジュリアン・アラフィリップ。
総合2位は、トレック・セガフレード、ジュリオ・チッコーネ。23秒差。
総合3位は、グルパマ・エフデジ、ティボー・ピノ。53秒差。

ポイント賞、ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
山岳賞、ロット・スーダルのティム・ウェレンス。
新人賞は、トレック・セガフレードのジュリオ・チッコーネ。

本日の敢闘賞は、ロット・スーダルのティシュ・ベノートでした!


そうそう。
本日、ゆったりとフィニッシュしたメイン集団。
その中に。
リッチー・ポートがいました。
二年連続、ツールの第9ステージで怪我によりリタイアしたポートが、今年は第9ステージを完走しました!!
よかったぁぁぁぁぁ!!
ただの偶然っちゃあ偶然なんだけど、こういうのって無意識下で影響受けて何か起こったりするから、無事に乗り越えられて安心しました!
ポート、明日からも油断しないでがんばってね!

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