コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツアー・オブ・ジャパン 2019 いなべステージ

前日に引き続き、TOJツアー・オブ・ジャパン)の、第3ステージである、いなべステージを観戦してきました!

まずはお宿の選び方から。
今回も選択肢としては、桑名、四日市、名古屋のどこかで宿を取ろうっていう感じでした。
一番近いのは桑名、ホテルの選択肢が多くてより東京に近いのが名古屋、同じくホテルの選択肢が多く、比較的京都寄りの位置にあるのが四日市

ただ、レース当日の移動を考えると、四日市と名古屋だったら、翌朝の移動距離としてはそんなに変わらなかったのですよね。
そして、京都駅からの移動を考えると、名古屋の方が楽だったのです。
名古屋からだと、桑名のホテルよりも30分くらい早起きしないといけない感じでしたので、あとは桑名と名古屋のホテルの価格やら駅からのアクセスを鑑みて、結局名古屋に宿をとりました。

名古屋駅前にはホテルがいっぱいあるのですが、翌朝、近鉄で行くことは確定だったので、近鉄名古屋駅に近いホテルを選びました。


そんでもって、レース当日。
名駅から西桑名駅への乗り換えを、事前に動画で予習したにもかかわらず、駅が改装工事中でまったく役にたたなくて、もう電車出るよ!って瞬間になんとか駅に飛び込み、スイカで入ろうとしたら電子マネーが使えず、窓口で慌てて切符買ってそのあいだ電車にまっててもらって、なんとかレース会場行きの電車に飛び乗りました。
これ逃したら、次の電車まで50分またないといけないのでひやひやでした。

ちなみに、電車内のTOJのポスターには、「名古屋駅から1時間!」ってうたってましたが、実際に名古屋駅からレース会場に向かった私の所用時間は約1時間半でした。


地元の高校生とかの通学の時間帯とかぶっていたようで、結構この電車が混んでいました。
レース会場最寄り駅についたのは、8:30頃。

そこから歩いて3分くらいのところに、チームカーとかピットエリアがありました。
パレード開始が9:20の予定だったので、昨日よりは余裕を持って着きました。

まだ選手たちも余裕があるのか、サインとか写真とかに応じてくださっている選手の方もいらっしゃいました。
そして、現地で会った観戦仲間のみなさんが背中を押してくれたおかげで、雨澤選手に、今回作った応援グッズにサインをいただくことができました!


サインに応じてくれてる雨澤選手。

今回、応援ボード作るときに、日本語で名前を書くか、アルファベットにするか迷ったのですが、
せっかく海外チームに所属したのだから、雨澤選手のチームメイトや監督が「あ、雨澤選手のファンが◯◯って書いてる応援ボード作って来た」ってわかるものにしようと、あえてぱっと見で認識しにくくても「Takeaki」と書いたボードを作りました。
そしたら、雨澤選手がサインに応じてくれているときに、私のボードを見たグストの選手の方々が「タケアキ〜タケアキ〜」って声かけてて、雨澤選手がそれに笑って答えているシーンとかもあって、ああやはりアルファベットで作ってよかったって思いました。

「応援してます、がんばってください」とだけお伝えして、そそくさと離れました。雨澤選手はやっぱり人気で、次々にファンが来てサインしてもらったり握手してもらったりしていました。

それから、ちょっと場所を移動して、パレードコースのちょうど曲がるところに待機して、パレードがはじまってから写真をとりました。
チームカーとかきたときは、写真を撮らずに手を振りました。
まだレース自体がスタートしてないので、各チームカーのスタッフの方もリラックスしていて、みなさん手を振り返してくれたり、リアクションとってくれました。
実はあんまりパレードスタートって興味なかったのですが(←基本、戦術と展開を肌で感じるために観戦に行く人)、いわばパレード走行の最中って、レースと逆で、選手やスタッフの方々が「今日はこーゆー人たちが見にきてるんだ」って私たち見ている観客をゆっくり確認できる場でもあるのかなー、って思いました。

あと、このパレードスタートを待っているときに、地元の方々が道で同じように待っていて、
「ぼく、毎年見てるんですよー」
「わたしも。これ、本会場の方行くと本当に全然スピード違うのよねー。子供はもう、そっち行ってるわ」
みたいな、いろんな世代の方の会話聞いてると、なんかレース主催者側でもない私がうれしくなっちゃって、思わず涙ぐんでしまいました。



パレードスタートを見送り、もともとの予定ではシャトルバスでフィニッシュ地点があるメイン会場に向かうつもりだったのですが、知り合いの方が車で来ていて、乗せて行ってくださるとのことだったので、お言葉に甘えてその方の車で会場に向かいました。
車の中で、スマホで中継映像を見て、レースの状況を確認していたところ、落車の映像が飛び込んできました。

3人。
ガードレールからその向こうに落ちそうになっている落車でした。
うち、一人が、マトリックスの佐野淳哉。

佐野さん!?

佐野さんは、ガードレールにもたれかかるようにして右肩を押さえてしゃがみこんでいて、とても痛そうでしたが、映像ではしばらくしてまた自転車に乗った姿を確認しました。


逃げは、できかけて潰れる、を繰り返していたように記憶しています。

そうしているうちに、メイン会場に到着。
到着してすぐに、選手たちがすぐ近くを走っていきました!
昨日と同じパターン!

選手を見送り、やってくるチームカーに手を振っていると。
その車列の最後を走っていた一台の車が、私たちのすぐそばで止まりました。
マトリックスのチームカーです。
そして、中から、
佐野さんが出てきました。

佐野さんは、リタイア、ということです。


佐野さんは、痛みに顔をゆがめ、動くのも、歩くのも大変そうでした。
右肩が痛むのか、サイクルウェアを脱ぐのもままならず……。

佐野さんは、とても好きな選手です。
いつだって応援したくなる、とても魅力的な、尊敬している選手です。
その、大好きな選手の一人である佐野さんが、目の前で、落車の痛みに苦しんで、リタイアしてしまっているっていう状況が、なんというか、衝撃でした。

いつだって元気をくれて、殺伐としているときには癒しをくれて、
落ち込んでいるときには、私も佐野さんのようにがんばろうって思わせてくれる、そんないろんな嬉しいことを私に与えてくれる佐野さんが、目の前で苦しんでいるというのに、私は声をかけることすらできないのです。

目の前で、大好きな選手の物語の一つが、無情にも閉じられていく……。
当たり前のことだけれども、我々ファンは、その物語の傍観者にすぎないのです。

そんなことを、もやもやと考えました。



あんまり見ていても邪魔なだけですし、移動してフィニッシュエリアを確認しに行きました。

いなべのフィニッシュエリアは、かなりきつめの斜度で形成された丘の下にある設定です。
だから、最前列でなくても、丘の上にいればフィニッシュの瞬間が確認できるという、とても見やすい地形のステージでした。
さらに、コースはフィニッシュ地点をすぎてから、ゆるやかで短い上り坂を登って丘の頂上と同じ高さまであがり、そのまま丘のすぐ後ろの道を走っていくので、
丘の一番上から見ていれば、遠くからフィニッシュエリアにやってくる選手を眺めることができ、
そこからフィニッシュ地点も確認ができ、
さらに選手を見送ってから後ろを振り返れば、またさっき見送ったばかりの選手が走って行るのが見られるという、なんかもう「こんな見やすくていいの!?」っていう見やすい、ステージでした。

なるほど。
知人がみんな、いなべをおすすめするわけです。

だいたいの位置を確認してから、食事を確保し、今度は一番のぼりのきつい区間に向かうことにしました。

ちなみに、会場で売ってた蕎麦が、こういう場所で食べられる蕎麦と思えないほど美味しかったです。
あと、いなべはお茶の産地でもあるらしく、会場で茶っぷりんって名前で売られていたプリンも一つ買いました。
プリンは8種類くらい売ってて、どれを買ったか名前を覚えてないのですが、とにかくその買ったプリンがめっちゃくちゃ美味しかったいです。

いなべ、食のレベルに関しては、個人的に文句ないステージです。


そこからえっちらおっちら歩いて、登りに向かいました。
途中、選手がやってきたので上りの途中で立ち止まって応援しました。
逃げてる選手と、それを追いかける集団って構図だったのですが、逃げが、ぱら……ぱら……ってきたので、逃げのことはよく覚えてません。
なぜか、まりのが逃げに入っているはずだって思って、まりの選手の応援うちわを用意していたのですが、まりの選手は見つけられませんでした。
ただ、メイン集団では、集団前方に、リュブリャナ・グストが3人隊列を組んであがってきていて、うち最後尾が雨澤さんでした。
あ、これ、グストが動くんだ!って思いました。

そして、また集団が過ぎてしばらくして後ろの方から、マトリックスの安原選手がやってきました。
安原選手は、昨日の京都ステージめちゃくちゃ逃げてたから、その疲れが今日にでたのかなと思いました。
この時点で遅れてしまったら、タイムアウトの可能性もでてきます。
「がんばれー!」って声をだしながら、でもこの時点でここまで遅れていたら厳しいんじゃないかって、冷静な私もどこかにいました。
でもそのとき、一緒にいた観戦仲間が安原選手の背中にかけた「明日も走ってよー!」という応援の声に、
はじめて、リタイアというものに、ひやりとした感覚を覚えました。

マトリックスは、今日佐野さんのリタイアが決まっているので、今日だけで2人も失うとなると、かなり大変になる。
まず私にあったのは、その意識でした。
でも、それだけじゃなくて、
ステージレースだから、今日リタイアしたら、もうこの先のステージに、その選手はいないのですよ。
明日、あるかも知れない物語が、一つ消えるか消えないかの瀬戸際が、今、そこにあるのです。

国内だと、TOJほど長いステージレースってないから、
ほぼリタイアしかかっている選手に対して応援するのって、もう仕事終わっているのにがんばれっているのって違うんじゃないかって思って、手だけたたいて、声をかけないことが多いのですが、
このTOJのリタイアはそういう意味じゃないんだって、ここで初めて、ちゃんと認識しました。
次、まだ諦めずに戻ってきてくれたら、ちゃんと名前を呼んで応援しようって思いました。


そこからしばらく登って、どうやら一番きついエリアのあたりに辿りつきました。
ここまで登るのに、2回くらい「これ、私道の反対側にころがりおちるんじゃないか?」って不安になるくらい足場が大変な感じだったので、小さい子を連れて、登りの方にくることはおすすめしません。
実際にいませんでしたが。

そこに座りこんでしばらくすると、また先頭の選手がやってきました。
一人。エミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)
そしてそれからしばらくして、また一人。ペア・クリスティアンミュンスターマン(ザワーランド)

逃げが一人、追走が一人、そのあとがメイン集団という展開のようです。
そして、メイン集団がやってきます。
この場所が、坂が一番きつい箇所らしく、速度がゆっくりになるので、かなり選手の判別がつきやすかったです。


増田さん。


まりの選手。


って、あれ?さっきあがってきてたグストが前方にいません。
しばらくして、雨澤選手を集団の後方に見つけました。
また昨日と同じこのくらいの位置に戻ったのか……。

が。
なんか違和感。


あ、雨澤選手の自転車に、ナンバーのプレートがついてない!?

ただ、怪我をしている様子はありませんでした。
パンクか何かの機材トラブルで一度下がったのでしょうか?

こういった小さい情報は、現地でも手にはいりません。
どうしたんだろう。


集団が行って、チームカーが来て、そしてまたしばらくして、安原選手が来ました。
今度は、「安原さーん!がんばれー!」って言えました。


それからしばらくして、残り3周となった、先頭がやってきました。
先ほど、それぞれで逃げてた二人が合体していました。


先頭のふたり。


しばらくしてメイン集団があらわれます。
先頭は、マトリックスマンセボ
思わず、複数の観客から「おお!」と声があがりました。
集団の前の方に、有力な選手が何人もいます。


真ん中あたりにいた、中根さん。


そして、雨澤選手は、集団の後方にいました。
鼻のあたりから下の顔面を血だらけにして。


……………………え?

ちょっと待っていったい何が起こってるの?
自転車が交換されてて、次きたとき血だらけってことは、マシントラブルじゃなくって、
落車?落車が起きたの?

公式にもチームにも、どこにもこれにまつわるツイートがあがっていません。
状況だけみたら、雨澤選手の血の位置とか、鼻のあたりにティッシュがあったことから、鼻血って可能性もあるのですが、私も去年顔面から落車したとき、顔に傷はほとんどついてないけど鼻血がめちゃくちゃ出たことがあったので、落車して鼻血が出てるってことも考えられます。

いや、っていうか、このタイミングで自転車のトラブルと体のトラブルが何の相関もなく現れるってありえるか?


しかし、そろそろフィニッシュが近づいてまいりました。
山から降りて、フィニッシュ地点に向かわなければなりません。

足元に気をつけながらくだっていると、安原選手がやってきました。
先ほどよりもかなり遅れています。
ちなみに、安原選手、遅れてはいますが、最後尾ではありません。少し離れた後ろに選手が一人いました。
この周回だったか、その前の周回だったかで、一緒にいた観戦仲間の一人が、「まだわからんあきらめるなー!」てきなことを言っていたような気がしました。
なぜか私が元気でて、そうだよ、まだわかんないよ!って思いました。


山を降りて、メインの観戦場所に戻ります。
ここで、絶対に買うと決めていた、中部ステージ限定のTOJ羊羹を購入していると、いち早くコースをチェックしていた観戦仲間から「雨ちゃん、遅れた!」の声が。
慌ててフィニッシュ手前300mくらいのところが見える場所に駆け寄ると、集団から遅れた数人の選手がちょうど目の前をすぎたところでした。その中に雨澤さんもいます。
コースのレイアウト上、丘を走ってから一瞬くだって登りにはいるのですが、その下る箇所ならまだ間に合うと、来た道を一部引き返し、ダッシュで走り上りの麓へもどります。
が、今日もまた間に合わない!!

とりあえず全力で走りながら「雨ちゃん、がんばれぇぇ!!!」と声をはりあげる私。
昨日に引き続きいうけど、まず私ががんばれ。
特に羊羹買うタイミングをがんばれ。

選手を見送ってから、またたった今走った道をもどり、フィニッシュ地点と同じたかさの道沿いで観戦するか、それとも会場にきたときに確認した、フィニッシュエリアを見渡せる丘の上で観戦するかを悩み、結局状況が見たいから、と丘の上で観戦することにしました。

と、ここで、さっき、安原選手の後ろにいた小柄な選手の姿が見えました。

あれ、安原さん、まだ来てない……。
リタイアしてしまったの……?

そのときです。
フィニッシュエリアのはるか遠く、家々や木々がならぶ街並みの中に、ちらりと、一人で走る安原さんの姿がみえました。

よかった、まだ走ってる。


ただ、見えるのは見えるのですが、まだまだ遠いです。
コース距離にして、まだ500mくらいあります。

でもね、でもね。見えるんです。
一人で諦めずにがんばって走っている姿が見えるのです。

一瞬だけ、周囲から浮くかなってためらったのですが、
なんかもういいやって思って、
一緒にいた観戦仲間と一緒に「安原さーん!」「ダイキー!」「がんばれー!」と腹筋使ってさけびました。
遠いけど、障害物ないから、きっと声が届くだろうと思ってさけびました。

一回、まわりがシーンってしました。
あ、浮いたかな、やっちゃったかなって思いました。

すると。
安原さんが近づいてくるにつれて、応援の声がさざなみのように聞こえてくるのです。
会場のみんなが、安原選手を応援しているように感じました。


その中を、安原選手が通過していきます。あと、2周です。
丘の頂上にいたので、すぐに後ろを向いて、2周目にはいったばかり安原さんを応援して送り出しました。

あと、約30kmの一人旅……。


しばらくして、レース先頭がやってきました。

デュマ、単独。
集団はすぐ後ろにいて、ほぼ捕まっているとみなせる状態でした。

その状態で、最終周回に入ります。


でも、この集団に雨澤選手がいない。

やがて、集団から遅れた、山本選手が単独でやってきます。

でも、雨澤選手はまだ来ない。

それからしばらくして、グルペットがきました。
そうやくここに、雨澤選手の姿を発見しました。
丘の後ろのところでみたとき、血がさっきよりも一層ひどくなってました。
あああ……。

そして、そこからまた何人かの選手を見送ってから、安原選手がやってきました。
その背後に、ぴったりとつく、最後尾の車両。もしくは、回収車の車両。すみません。どっちか覚えてないです。
覚えてないのですが、今度は、遠くから見えても応援できませんでした。

あまりにもその車が背後ぴったりについているので、このフィニッシュ地点ちかくのチームピットエリアにこのまま回収されてしまうのか、
それともまだレースを続けさせてもらえるのかが、わからなかったからです。もう目の端に、逃げていた先頭の姿も遠くに確認できてました。
祈るような気持ちで、安原選手の姿が応援の声とともに近づいてくるのを見つめました。


そして。
チームピットエリアの入り口を……。
…………過ぎた!!
鐘もなりました。ラスト一周を告げる鐘です。
まだ走れるんだ!!

さあ私の腹筋今が出番だ!舞台で鍛えた発声練習の成果を発揮しろ!!!


と。
冷静に考えれば、昨日あれだけ逃げてた安原さんが序盤でこんなに遅れている時点で、体調が悪かったのだろうし、
別にツアー・オブ・ジャパンを途中でリタイアしたからって死ぬわけじゃないし、
それこそ例えば今日リタイアしてこのあと走らないことで体がリフレッシュされて次のレースでいきなり勝っちゃうみたいなことだってあるかも知れないわけで、
だから、何がなんでもこのレースを完走してもらわないといけない訳はないんですけど。


なんでですかね。
漫画とかでたまにある、崖から今にも落ちそうな友人の手を掴んで、「あきらめるな!」って言ってるあんな気持ちだったんですよ。
こっちが手を離したら死んでしまう的な。
で、この最終周に入ったときに、自分から崖の淵をがしって掴んだのが見えたような、そんな気持ちになったのです。
ああ、もう大丈夫かも知れないって。



そして、あっという間に先頭が来ます。

さっき逃げが潰されてから、そこからアタックがかかったみたいで、出て来た2人。
先頭が、アダム・トーパリック(ザワーランド)。その後ろにぴったりついたベンジャミン・ヒルリュブリャナ・グスト・サンティック)。


すでにもうスプリントしてるのか、スピードがはやい!!
残り200m。
トーパリックの後ろについてたヒルが、スプリントの状態でじわじわと距離をつめてきました。そして、ぎりっぎりのところで抜いた!!!

優勝は、リュブリャナ・グスト・サンティックのベンジャミン・ヒル!!
スプリント強かった……!!迫力すごい!!

すぐにメイン集団がやってきます。
気持ち的には、もう怪我せずゴールして!!みたいな感じで、誰が3位とか見てなかったです。

それから、丘の上からおりてコース横に戻り、遅れていた選手が戻ってくるのを待ちました。

しばらく待って、雨澤選手が戻って来て、ほっとしました。
それからまたしばらく待って、しばらく待って、何人か通過して、しばらく待ちました。

大丈夫。
まだ回収車きてない。
だから大丈夫。大丈夫。


そして、やっと遠くに見えた、安原選手の姿。

よかった。


会場、みんなで拍手です。
もうちょうど表彰式が始まる瞬間に、フィニッシュ。


そんなこんなで、表彰式の内容を結果だけ耳で聞いて、
会場に来てた美味しい珈琲屋さんのカフェオレを飲んで、
ちょっとだらだら感想とかを話したりしてから、会場を後にしました。

このあとも、シャトルバスは表彰式直後と、その1時間ちょいあとくらいに一本あったのですけれど、またまた観戦仲間の方にアクセスのいい駅まで送っていただいて、家路につきました。



以上!!いなべステージの感想でした!!
この日、東京の家に帰ってから、疲れ果てた状態でレポート途中まで書いていたのですが、何せジロで初山さんがまた逃げてたものだから集中できず、途中で書くのやめちゃって翌日もありえないくらい寝ちゃって、レース終わった翌々日の今日、ようやく書き終わったという次第。

なので、かなり自分の記憶に頼って書いてしまっているので、
「あれ?自分がみたレースの映像と違う」「記事と展開ちがくない?」ってあったら、ごめんなさい、私の記憶がちょっと改変されちゃってるのかも知れません。
私の記憶の中の、2019年のいなべステージ、だと思ってください。

あと、どうやら雨澤選手は、レース中の落車とかが原因で血が出ていた、とかではなかったみたいです。
自転車が交換されていたのも、落車とかではなさそうですが、どちらも、レースから数日たった現在でもどっかから公式な情報が出たわけではないので、確かなことはわからないです……。




あと、いなべと京都、観戦に行くならどっちがいいかっていう話をしようと思うのですが。


んー……。
マジでいなべ見やすいんだけど、
人にすすめるなら、京都かな……。

私、レース観戦について、今年こう決めています。
『東京以外のレース会場には、もしレースが中止になっても後悔しないレース会場にしか行かない』
レースだけを目的にすると、レース展開が微妙だったり、暑過ぎたり寒過ぎたりで観戦が大変だったりすると、めちゃくちゃがっかりしちゃうじゃないですか。
楽しみたくて観戦にいくのに、ちょっとリスクが高すぎると思うのですよ。

いなべは天候が良ければ大変見やすく楽しいレース会場なのですが、
京都と比べるとアクセスがとっても大変なので、完全に1日がかりになります。

京都は、レースのあと京都市内観光ができちゃうタイムスケジュールなので、もし何かレースを楽しめない事情があっても「まあいいや」って切り替えが楽にできそうだなと思うのです。


ただ、私個人でいうなら、いなべ来年も行きたいです。
茶っぷりん、あと三種類くらい食べたかった。
あと、おそば美味しかった。
プリン好きな人はいなべ後悔ないよ。
悪天候でレースが50kmくらいで終わったら、私、駅近くのお店の茶っプリン片っ端から買いにいく。後悔しないわ。


あと、めちゃくちゃ二日間風強かったのですが、
ドローンはすごい強風で木々がざわざわしてても、違う次元にいるかのように空中に泰然と漂って映像を撮ってました。こやつ、できる………!!

Amazon.co.jpアソシエイト