コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツアー・オブ・ジャパン 2019 京都ステージ

ツアー・オブ・ジャパン 2019 京都ステージを現地観戦してきました!

TOJは、基本レース開始時間が朝早いし、アクセスが大変なところでやる場合が多いので、参考のため、前泊したお宿から書いていきます。

京都ステージの宿の選択肢としては、アクセスのいい京都駅周辺に泊まるって方法と、レースエリア近くに泊まるって方法の二択で考えました。
京都ステージの特設ページには、開催地市内のお宿紹介のページもあったので、今回は、その中で駅からの徒歩距離が近いところを選びました。

http://suisyun.jp/matsuiyamate/
松井山手駅 水春

スパ施設にホテルつけました!みたいな宿でした。
基本一日中スパ施設だけでのんびりできる構造に、ホテルの自分の部屋があるって感じなので、めちゃくちゃ居心地よかったです。
館内が土足じゃないってだけで、あれだけリラックスできるとは……!
露天風呂入り放題、リラックスコーナーでは漫画読み放題、ロビーではグランドピアノの自動演奏、とかで、なんかもーほとんど部屋にいなかったです。

で、そうやって、前日に心身ともに完全に弛緩した状態で、翌朝宿を出て、スタート地点へと向かいました。

通常のバスの時刻表を調べると、たどり着ける時間のが1本しかなくて、結構ひやひやしていたのですが、前日に調べ直したら20分ごとに最寄駅からの臨時バスが出ていることがわかって、それにのってスタート地点へと行きました。

あ!
ちなみに、この路線バス移動が、レース会場行くまでと、終わって駅まで出るまでに結局計3回もあったので、降車時の手間を省くためにも、交通系電子マネーカードは、朝にそこそこちゃんとチャージしてから一日をスタートすることをお勧めします!



私がパレードスタート地点についたのが、パレードスタートの30分くらい前だったかな?
半分くらいの選手がすでに出走サインを終えている状態でしたが、何チームかはサインの様子を見ることができました。

そこから、パラードランまでにいろいろとセレモニーがあり、選手はスタート位置についた状態でそれが終わるのを待ちます。

スタートを待っている雨澤選手の姿。


パレードランがスタートしたのを見送り、そこから再び路線バスに乗って、アクチュアルスタート地点に向かいます。
わたし、ツールとかみたいに、パラードランからそのままスタートするのかと勘違いしていたのですが、(途中の脇道にゲストライダーがそれて、そこからコミッセールが旗振ってスタートだと思ってた)、そうではなくて、アクチュアルスタート地点で全選手が一旦止まり、そこから改めてスタート切ってました。

そのアクチュアルスタートを見おくると、今度はフィニッシュ地点に向かわなくてはいけません。
シャトルバスが来るのを待ち、シャトルバスに乗って約30分。
このバスに乗っている間に、逃げが決まります。
全部で8名。
安原 大貴(マトリックスパワータグ)、アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)、エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)、入部 正太朗(シマノレーシングチーム)、 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、アルチョム・オヴェチキン(トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム)、岡本隼(愛三工業レーシング)、ヴィクトル・ポトチュキ(リュブリャナ・グスト・サンティック)です。
しかし、岡本とポトチュキはしばらくしてこの逃げ集団から切れてしまいます。


先頭が6人になり、2周目(正しくは2.5周目)が終わろうとするちょうどこのタイミングで、私の乗っていたバスが、フィニッシュ地点へと到着しました!

ちょうどフィニッシュ地点一つ前のカーブのところで、逃げグループを見ることができました。
入部さんの名前を叫ぶ私。

そのあとにやってくる、逃げてる選手の所属する各チームカーに手を振って、しばらくするとメイン集団がやって来ました。

ここまで、バスに乗っていた間はとぎれとぎれの映像の情報で、どこが集団牽引してるのかわからなかったのですが、やって来たのは、ものの見事なブリッツェンのトレイン!!

そうだよね!
逃げに誰も入ってなくて、リーダーチームだもんね!そりゃそうなるよね!

タイム差はこの時点では、全然気にしていませんでした。


そのあと、出店をひやかして美味しそうなものを購入してから、今度はコース下見がてら、すこし見通しのいいところに移動します。


ちなみに、フィニッシュ300m手前くらいから、テクテク道沿いにフィニッシュ地点に向かって歩いてみた感じの感想。

坂じゃん。

歩いてて「ああ、まあ坂だけど、いちいち口にするほどないじゃん?」って思いながら歩いてると、なんか地味に疲れる、くらいの微妙な上り坂。

ただ、今日はものすごい強風。

「フィニッシュ」のバナーが、とりはずされるくらいの風でした。


フィニッシュ地点を過ぎて道沿いにすすむと一瞬だけ下るのですが、そこからまたじわじわと、今度はふっつーの登り道になっていきます。

その登り道を登っている途中で、今度は4周目に入った、逃げグループがやってきました。

またまた入部さんに声援を送りながら、ふとここで疑問が。

シマノのエースは、入部さんのはずです。そして、シマノはオリンピック代表として入部さんを入れたいと思ってるはずです。
今回のTOJは、当然UCIレースですから、チームとしては、総合で入部さんを入賞させて、UCIポイントが欲しいはずだし、そんでステージだって勝たせたいはず。

一人、チームの誰か逃げに入れたいのは、わかります。今のブリッツェンの状態になるのを避けるため。追わなくてよくするため。

……でも、なぜ、他の誰かじゃなく、エースのはずの入部さん本人が、逃げに入っているのだろうか。
たしかに風は強く、フィニッシュ地点は追い風が吹いていたから逃げに有利な要素はあるのだけれど、でも、逃げ切りできる感じのステージか……?


んーむ。
と、首をひねってると、集団がやってきました。
相変わらずブリッツェンが頑張ってひいてます。
縦一列で集団が登って行くので、速度はそれなりですが非常に選手の判別がしやすい!


……。
え、一列棒状?
そんな狭い道でもないのに?

……まあ、まだしばらくあるから、いいや。ここで展開について悩むのはやめよう。


もうすこし登って、画面があるところに行きました。
中継のおっきい車じゃなくて、普通の大きいテレビみたいなもので、観戦者が見られるように置いてくれてました。

基本的に画面にはバイクカメラの配置の関係なのか、いつも逃げグループが映っていて、集団の様子がわかりません。

しばらくして5周目に入った、選手たちがやってきたので、またまた逃げてる入部さんに声援をおくります。
しばらく待って、今度は集団。

集団が来た時は、わたしはひたすら去年このステージで勝利した、雨澤選手を探していました。
雨澤選手の応援ボードも作って持って行ってたのです。

ちなみに、実はこちら、リバーシブルでして、裏は去年のジャパンカップのときに作った、これです。

で、この場所で、これを掲げる準備をしていたら、近くにいた、このボードの文字を覗き込んだ地元の方がいいました。

地元の人「あれ、この名前って、去年ここ勝った選手じゃない?」
私「そうですそうです!!この人が勝ちました!」
地元の人「今回も出てるの?」
私「出てます!!」

おそらく、普段サイクルロードレースの情報を追っている方ではなくて、地元だから見に来てくださっている方だと思うのですが、それでも雨澤選手の名前をご存知でした!


ああ、勝たなきゃ意味がないって、こういうことなのかって思いました。
いくらいい走りをしても、勝たなきゃ、残らないし、伝わらない。
でも逆に言えば、勝てば、知らなくても残る場合があるのです。


メイン集団を見送ってから、そろそろフィニッシュ地点に近いところで観戦しようと、登ってきた道を今度は降りていきます。

坂をくだりきったところで、道に沿わずに直進しました。
すると、フィニッシュ地点の手前2kmくらいのところに出ます。

えーと、
この日のコースは、例えるなら、電球を平らにしたみたいな形を想像してみてください。

その電球の、ソケットにつける、くるくる回す一番底面のど真ん中がフィニッシュ地点。
私がいたのが、そのくるくる回すとこの左側上はじよりも、ちょっと電球のガラス面にいったところ。
そこからガラス面にそって下側にもどり、くるくる回す部分に接した時点で道沿いに進むのをやめ、ガラスとくるくる部分の間を通り、ショートカットして、反対側のくるくるの右端とガラス部分の境にきた感じです。

だから、さっき見送った周回の、終わり頃が見られるという訳。


さあ、ここで、現地応援のお楽しみ!
自分でやろうタイム差測定!!

というわけで、電柱を頼りに、逃げグループとメイン集団のタイム差を計ってみました!

あと、一枚も走ってる選手の写真をとってなかったので、ここでちょっとだけパチパチ。

遠いけど、リーダージャージきてる岡くんとか、増田さんとか。

集団真ん中あたり、佐野さんとかマンセボとか、オーちゃんとか。

雨ちゃん。


そんでもって、自己計測結果。
逃げと集団とのタイム差。
約1分20秒。

えーと。
残りだいたい18kmくらいで、アップダウンコース、かつ強風。
で、集団のコントロールは、あいも変わらずブリッツェン。
ナショナルチームの選手の姿は、ブリッツェントレインの中にたまに見えるけど、キナンやリュブリャナ、それにジョッティあたりの、逃げに選手を入れてないチームが、集団を牽きにでようとする様子はない。


…………あれ?逃げ切り、ありえる?

あ、いやいや。ここで集団から、今まで動いてないチームの選手がアタックとかして、前の逃げに追いついたりって可能性もまだある……。

と、ここでスタッフの方が親切に「次、反対側ですよー!」と教えてくれました。

そうです、今来た道を戻れば、最終周回に入ったばかりの選手を見られるのです。

慌てて戻りましたが、私が反応して振り返ったときには、すでに逃げてる選手が過ぎたところ。

メイン集団には間に合いたい!とはしりましたが、ああ!若干たりない!

とりあえず、走りながら遠くを走り去る選手に向かって「がんばれー!!」と応援の声をあげましたが、いや、私こそ頑張って走れよって自分にすごい突っ込みました。

結局沿道までたどり着かずに、ぜはぜはしてると、一人集団から遅れたニッポの選手。

……………中根さんに見えたのは、気のせいか?


あとでご本人のツイッター確認したら、この直前にパンクしてしまった、とあったので、たぶん中根さんだったのだと思います。


ここからは、また電球にたとえると右側のくるくる部分付け根あたりにもどり、そこからコースに沿ってフィニッシュ地点を目指して歩きながら、ラストの観戦場所を決めました。

途中、スマホで確認すると、逃げでアタックがかかり、先頭が2人になったことに気づきます。
入部とザッカンティ。
そこに、くずれた逃げグループから追いついてきたトゥーベイが加わり、3人に。


…………。
いや、ちがう、そうじゃなくて。

まだ、逃げてる?!?


残り5kmくらいで、集団とのタイム差は、30秒くらい。


ええー!ギリギリっ!逃げ切りか、集団が追いついてのフィニッシュか、どっちだ?!


でも、このタイム差が縮まらず、この3人が先頭で、フィニッシュ前の直線に入って行きます!


これは、去年に引き続き、日本人の京都ステージ優勝行けるか?
っていうか、入部さんの、逃げ切りステージ優勝が決まるか!?


残り、約200m!

目の前を三人が通り過ぎて、さあ誰が勝ったか、現地実況に耳を済まそうとしたその直後、こんどは集団先頭が登場!
すぐ近くまで追いついていた!

不意打ちすぎて誰が集団の頭にいるのかわからず、後方だけ写真をパチリ。

すごいブレたので載せませんが、中根さんと雨澤さんが写っていたので、集団と一緒にフィニッシュできてたことにほっとしてました。

そして、ようやく耳が会場の音声を認識。


勝ったのは、
ブリッジ・レーンの、エイデン・トゥーベイ!
入部さんは、2位。
ザッカンティが3位でした。

「コーナーを曲がったところでは3番手だったエイデンが」という実況のアリーさんのフレーズが、なんだかちょっと印象に残りました。
中継映像とかは牽制とかの様子わかるけど、ぶっちゃけ現地では、ラストの駆け引きについては、中継画面にへばりついて見られる位置で観戦しないとわからん!!


と、まあ、

こんな感じが、京都ステージ、現地で見てきた私目線のレースの模様でした!


スタートしてからの、スタート地点からフィニッシュ地点の観戦場所移動中が、どうしても情報が手薄になるので、ここをどう過ごすかだなぁと思いましたが、まあでも、私みたいにひたすら展開を追いたい人は少ないと思うので、そこはあまり気にせずに。


基本的にバス移動って普段あんまりしないので苦手なのですが、
京都ステージは、バス停に係の人が立っていてくれてる場所が多かったので、来る前までに抱いていたほどは、不安感がない状態で観戦できました。


表彰式が終わって、一番早く来た、駅行きのバスに乗って駅まで出て、そこから電車に乗って京都駅についたのが、だいたい14:40前後でした。
お寺か神社か、もしくはお城か、市内で一つ観光して帰るのにちょうどいいくらいの時間でした。

実際に私は一箇所、前から行きたかった神社にお参りして、駅ビルで早めの晩御飯食べ終わって、そこで時計見たら17:30くらいでしたので。


レース観戦には、旅の要素があった方が楽しいなぁと思う今日このごろなので、そういう意味でも、京都ステージは大満足でした。



さてさて!
わたし、明日のいなべもいくので、本日は名古屋のホテルに泊まってます。


本当は、なんとか月曜日中にこのステージレポートという名の感想文を書き上げて寝たかったのですが、
まあ、スマホで書いてるから、どうしても書くスピード遅いのは仕方ない。


宿の位置の関係で、明日の方が朝早いので、ちゃんと起きられますように!

おやすみなさい!

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