コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第2ステージ

いよいよブエルタがはじまりました!!
振り返ったら、ツール終わってから一回もブログ書いてなかったね!
休養してたね!私!

さてさて。
いよいよ始まったとは言っても、すでに本日は二日目です。

昨日の第1ステージは、寝ててLIVEでは見てなかった。
ふえ〜ん!
すごいすごい備えてたの!
用事とか身支度とかいろいろ全部ちゃんと終えて、22時には布団に入って「よし、4時間仮眠とるぞ!」って思って2時に目覚ましかけて横になったんだけど、
まっっっっっっったく眠れなかった。
1時半すぎてようやくうとうとして、そのまま目覚ましに気づかずに寝てしまいました。
しくしくしくしく。

私、ブエルタの日程ちょっと間違ってて、お盆くらいまで、8/20からだと思ってたんですね。
そしたら、今週ずっと夜中1時半すぎくらいまで眠れないんですよ。
これはあれですか。もう体が先にグランツールモードに入ったってことですか。
……だったら、今日以降楽だからまあいっか。


さてさて。
初日のタイムトライアルは、BMCのローハン・デニスがとりました。
暑いTTは、やっぱりデニスが強いですね。

本日の第2ステージは、山岳がちょいちょいってあって、3級山岳の登りゴールです。
登れてスプリント力がある選手が勝ちそうかなって日。
ぱっと高低差見て、「サガンの日?」って思うようなコースレイアウトです。

というか、ざっとスタートリスト見て、スプリンターが少ない!
スプリントステージで名前がよくあがるってぱっとわかる選手だと、ボーラのサガンクイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ、トレック・セガフレードのジャコモ・ニッツォーロとファビオ・フェリーネ、ミッチェルトン・スコットのマッテオ・トレンティン、コフィディスのナセル・ブアニくらいしかいません。

この中で、登りのスプリントもできるっていうと、サガンとトレンティン、フェリーネくらい?

……これは、今後の展開によっては、かつてはスプリンターとしてその名を馳せて今は素晴らしいアシストとして活躍している、モビスターのベンナーティの久々のステージ勝利とか、期待できるステージもあるかも……!?
いや、そしたらさりげなくバルベルデがスプリントに参加してくる気がする。


さてもさて、実際のレース展開。

残り70kmくらいの地点で、逃げは7人。

プロコンのスペイン人選手4人と、ロット・ソーダルのトーマス・デヘント、アーゼードゥーゼルのアレクシー・グジャール、EFドラパックのピエール・ロランの3人。

タイム差は4分くらいあったのですが、ボーラ・ハンスグローエがなぜかこの時点でタイムをあげて、約2分半くらいに調整をかけます。

ただ、この逃げ集団の中から、デヘントが残り50km地点でやめてしまい、逃げは6人に。
なお、フィニッシュ地点意外のレース中にあった山岳ポイント2級一つと3級二つは、すべてコフィディスのルイス・マテマルドネスがトップ通過しました。


残り32km。
逃げの6人から、ロランとグジャールの二人が飛び出しました!
残ったプロコンの4名は、牽制入って追いません。

先頭2名、追走4名、そのあとメイン集団という展開になりますが、残り27kmくらいでメイン集団はすでに追走の4人を捕まえました。
メイン集団は30km手前くらいからまたスピードをあげはじめていたので、追走を吸収したときには、先頭とのタイム差は50秒くらいになってました。

……集団、なんでこんなに焦ってるんだろう。今はボーラじゃなくてモビスターがひいてるぞ。


総合争いがかかってるなら、ここまで焦ってもまだわかるのですが、そうじゃないだろうしなあ……。


ちなみに総合に関してですが、私、ヴィンチェント・ニバリ(バーレーンメリダ)VSリッチー・ポート(BMC)の争いを、なんとな〜く想像していたのですが、ポートはブエルタ開催直前に体調をくずしてしまったらしく、今回は総合を狙っていないようですね。そのあとの世界選手権狙い。
ブエルタの総合を制したことがある選手で、今年調子いい感じ!ということで言えば、モビスターのキンタナ。
モビスターは、最初ツール同様キンタナとバルベルデとランダのトリプルエース体制で戦う予定だったそうですが、ランダが怪我して休養中のため、総合ねらいとしてはキンタナのバルベルデの二人だけが出ることになりました。ってことは、キンタナがエースでバルベルデがサポートのパターンかしら。
あとは、ロットNLユンボもクライスバイクも期待してます。ツールのときに、今年のクライスバイクは、もっと今年は調子いいけど隠してそう!って雰囲気があった。
ただ、ここまで名前をあげた選手は、途中リタイアもあったとはいえ、全員ツールに出ていた選手なのですよね。
そこで言うと、忘れてはいけないのは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ!
今年のジロは三週目で失速してしまいましたが、そこまでの展開は素晴らしかったので、3週の調整力を身につけたらかなり期待できると思うのです。そんでもって、ツールに出ていなかった分、一番ジロに向けての調整もできたはず……!

……ふと思ったけど、今年のブエルタ、イェーツ兄弟サイモンもアダムも両方でてるけど、部屋って同室なのかな?そうなら、他の選手と同室より、兄弟のほうが気を使わなくてリラックスできたりするんだろうか。


そんなことをつらつら考えていたら、いったん逃げでロランが飛び出してグジャールを置いていったりしたのですが、結局残り20kmでグジャールもロランも吸収されてしまいました。
集団の先頭はスカイがひいています。
むうー。こんなに早くに逃げ吸収しちゃうのは、コースレイアウト的に、この残り20kmでアタックかけた場合の勝機はないってことなのかな。

と、ここで映像が集団の最後尾付近を映します。
サガンが、遅れてる……!?

残り15km地点で、サガンや、あと今日マイヨ・ロホを着ているBMCのデニスがいる遅れた集団が、2分近く遅れてました。

これは、サガンの調子が悪いってことなのか、それとも今日は登れるスプリンターの日じゃなくって、そこそこの山岳系選手のステージだったってことなのかな……。
でも、サガンはツールの2級山岳ならけっこうかるがる山岳系の選手についていくから、やっぱり調子が悪いということなのでしょう。


残り13km。
まだまだスカイがひいています。カストロビエホががんがん行こうぜモードです。
アスタナがけっこう前にでてきました。


残り9km。
がんがんスカイがスピードを上げている中、バーレーンメリダのエース、ニバリが遅れます。
えええ!!ちょ、え、なんで!!?

残り6.5km。
ニバリ、先頭集団と25秒の差をつけられています。
初日のこの3級山岳で遅れるってことは、ニバリもあんまり調子よくない……ってことなのでしょうか。


残り6km
スカイはここまで集団牽引しつづけていたカストロビエホが離脱していきました。
そして、今度はモビスターが先頭にでて引き始めます。
ニバリが遅れたことで、総合優勝を狙うチームが、ここで一気にタイム差をつけてにかかりはじめたのでしょうか。
……っていうか、このレース展開、総合争いのチームが前でどんぱちはじめてるよね!?
え、今日総合の日だったの!?


残り3kmをきって、ぽろぽろ遅れていく選手が増える中、バーレーンメリダのゴルカ・イサギレも遅れていきます。
ぬうう!!バーレーンメリダどうした!?

今度はスカイの引きに戻って、プッチョが引き、続いて同じくスカイ、ゲオゲガンハートの引きにかわります。


残り1.7km。
ロットNLのエース、クライスバイクが先頭に出た!!!
スカイがチェックして追いついたところで、今度はクイックステップのローレンス・デプルスが一人飛び出す!
デプルスが後ろを振り返り、即座に集団で反応する選手がいないのを確認すると、そのまま一人でスピードをあげた!!

デプルス、単独先頭!この状態で、残り1km地点を通過!
メイン集団では、クライスバイクが追って一瞬引いたあと、牽制が入ります。
が、そこで出てきたのがバルベルデ!!集団の先頭になって差をつめる。
その後ろについたのがクヴィアトコウスキー。
そしてバルベルデがデプルスを抜いた!
残り300m!!
すぐさまその後ろから、クヴィアトコウスキーがバルベルデを抜いて先頭に躍り出る!

そして最後のカーブを曲がった!
クヴィアト、その後ろにぴったりついているバルベルデ!!
そのままクヴィアトコウスキーの左手側からあがってくる!
並び、そして、抜いてフィニッシュ!!
モビスターのアレハンドロ・バルベルデ、ステージ優勝!!
ごめん笑った!!わらっちゃったよバルベルデ
今日このコースレイアウトで、登れるスプリンターじゃなくって総合系の争いか!?ってなって、そしてそこで勝っちゃうバルベルデに笑ってしまった!
やっぱり強いやバルベルデ!振り向けばそこにいるバルベルデ


そんでもってスカイのクヴィアトコウスキーが2位。昨日の個人TTステージに続いての2位。
すごいんだけど、悔しいだろうなあ……。
3位がトップ2人から3秒遅れて、ローレンス・デプルスでした。
デプルスも惜しかった!あの抜け出しは、その後の後方の牽制も相まって、このまま行けるんじゃないかってはらはらしたよ!
4位がサンウェブのウィルコ・ケルデルマン、5位がロットNLユンボジョージ・ベネットでした。


そんでもって総合成績。
1位のマイヨ・ロホは、チーム・スカイのミカル・クヴィアトコウスキー!
2位が、14秒差で、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ
3位が、25秒差で、サンウェブのウィルコ・ケルデルマン。
4位は今日がんばったクイックステップ・フロアーズのローレンス・デプルス。28秒差。
5位は、バーレーンメリダのヨン・イサギーレで、30秒差!よかった、バーレーン、前に残っていた総合系の選手がいた。


ポイント賞のマイヨ・プントスもスカイのクヴィアトコウスキー!
山岳賞マイヨ・モンターニャは、コフィディスのルイス・マテマルドネス!敢闘賞もマテマルドネスがとりました!
そんでもって、複合賞のマイヨ・コンビナータ!
ブエルタは、新人賞ジャージがなくって、かわりに山も平坦も総合も全部いいねって人をたたえる、複合賞があるのですね!
これは!

…………。

えっと。

この賞って、総合順位とポイント賞の順位と山岳賞の順位を足して、一番その合計値が小さい人がとるのですけれど。
そして、それでいうとクヴィアトコウスキーがとるはずなのですけれど。

なぜかバルベルデが笑顔で白いジャージを着ているよ。


まあ。
いっか。
ブエルタだし。


そして明日は、序盤に1級山岳がある中級山岳ステージ!!

最後平坦区間続いてフィニッシュだし、インタビューでクヴィアトも明日は平坦とか言ってたから、スプリンターの争いになる気がするんだけども、今日がまさかの総合争いになったので、もはや今年のブエルタの展開は私の経験値では測れない気がします。

先が読めない!ブエルタだもん!
よきかなよきかな。

Amazon.co.jpアソシエイト