コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2018 第21ステージ 最終日

とうとう今年のツール・ド・フランスも終わり。
シャンゼリゼの最終ステージ。
最後のスプリントステージ。
ガビリアもフルーネウェーヘンもキッテルもグライペルカヴェンディッシュもいないシャンゼリゼのスプリントステージ。
…………ちょっと悲しい。


そして、今日大きなニュースが一つ。
ディレクトエネルジーシルヴァン・シャヴァネルが、今シーズン限りでの引退を表明。
つまり、今日が、ラストツール。


いつものように、和やかにみんなで談笑しながら、パレードランを続ける選手たち。

そして、シャンゼリゼに来た時には、一人、シャバネルが飛び出しました。
パリのみなさまに、最後のツールのご挨拶。
切ないね。
けれど、キャリアの最後のツールで、ちゃんとこういう機会があるくらいまで実力があった選手ってことだから、素敵なことだね。


一週目のフィニッシュポイントのところで、集団がスピードをあげて、本当の逃げが成立しました。
残り1周を切ったくらいで、全員吸収。

このままスプリントまで集団で行くのかと思いきや、残り2.5kmでUAEのマルカートがアタック!
クイックスッテプのランパルトとそしてボーラのダニエル・オスが、それをおいかけていく。すぐに下がってしまうマルカート。
先頭は、ランパルトとオスの二人に。
残り1.3kmでランパルトが単独アタック!!

メイン集団はエフデジの引きだったけれど、トレック・セガフレードの引きに代わりぐんぐん差が詰められていきます。
しかし、残り200mで発射されたスプリンター陣に吸収。
最初に先頭に出たのはデゲンコルブ。
しかし、その左手側から、ぐんぐんスピードをあげていったのが、UAEのクリストフ!!
そしてデゲンコルブの右手側から、エフデジのデマールもあがってくる。

だけど、徐々にクリストフがじわじわと前に出て行く……!
ツール最後のシャンゼリゼステージ、勝ったのは、UAEのアレクサンドル・クリストフ!

2位がトレック・セガフレードのジョン・デゲンコルブ。
3位がグルパマ・エフデジのアレクシー・デマール。

たくさんのスプリンターがいなくなってしまった今回のツールだけれど、こうしてみるとやっぱり普段からスプリンターとして名前があがる選手たちが上位に入りましたね。
クリストフおめでとう!!!

しかしランパルトがそのまま独走勝利しちゃうのかと、結構最後の最後までどぎまぎする展開でした。


そして。これで全ての賞が決まりました。


マイヨ・ジョーヌ(総合優勝) ゲラント・トーマス(チーム・スカイ) 
総合2位 トム・デュムラン(チーム・サンウェブ)
総合3位 クリストファー・フルーム(チーム・スカイ)
マイヨ・ヴェール(ポイント賞) ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)
マイヨ・ブラン・アポワ・ルージュ(山岳賞) ジュリアン・アラフィリップ(クイックステップ・フロアーズ)
マイヨ・ブラン(新人賞) ピエール・ラトゥール(アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)
総合敢闘賞 ダニエル・マーティンUAEチームエミレーツ

終わってしまったねー!!
全体を通して一番印象に残っているのは、連日のアラフィリップの無敵スター状態ですかね。
アラフィリップ、パンチャーだけれど山もかなり強い方の選手、とは思っていたけれど、ツールで山岳賞ジャージを守れるほどとは思ってなかったです。
あと、第9ステージでのデゲンコルブの勝利かな。
あれは、ちょっと思い出しても、泣く。
自分の口で「みんなもう自分のことを、もう終わりだ、前のようには戻れないと言っていた」っていうのが、過酷な状況をそれでもくじけずに頑張ってきたのがわかって、本当によかったって思った。

そして、ゲラント・トーマスの総合優勝
チームとしても、個人としても強かった。
本当におめでとう!


さあ、ちょっと休んだら、今度はブエルタだ!
モビスターは、またキンタナ、バルベルデ、ランダの3人が出るそうですよ!

スカイはどうするんだろう……。
フルームか、ゲラントか、まさかベルナルをエースに……!いやさすがに早すぎるか。

しばらくは、ブエルタに思いを馳せつつも、ツールロスと戦う日々が続くのでしょう。
とりあえずは、ブエルタを満足に見られるように、体調を整えなければ!
ツールを見守ったみなさまも、お疲れ様でした。

おやすみなさい!!

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