コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ジロ・デ・イタリア 2018 第9ステージ

今日は14名の逃げがレース冒頭に逃げましたが、今日のステージは総合優勝候補が絶対においついて勝利をとるだろうなと思っていました。
昨日は絶対に最初の逃げによる逃げ切り勝利だって思っていたのに追いつかれたので、今年のジロは集団が強いぞって思ったからです。
なので、メイン集団が本気出すまでぼーっと見ていたので、気づいたら残り22kmで、先頭の逃げは6人まで減っていました。
集団とのタイム差は3分30秒。
アスタナがものすごい勢いでひいていました。

残り18kmくらいで、先頭集団でアンドローニジョカトリ・シデルメクのファウスト・マスナダが飛び出し。単独先頭にたちました。
残り16kmくらいで、ここまでマスナダを放っておいた追走集団からバーレーンメリダのボアロが飛び出して、それに追いつく形で一旦追走のスピードがあがりますが、そこからもう一度ボアロがアタックして。ボアロが単独追走になります。
追走は、バーレーンメリダジョヴァンニ・ヴィスコンティ、ブランビッラ、アージェードゥーゼールのミカエル・シュレル、EFエデュケーションファースト・ドラパックのヒュー・カーシー、トレック・セガフレードのジャンルーカ・ブランビッラの4人です。

残り10kmになりました。
先頭は単独でマスナダです。
それを、29秒遅れて、バーレーンメリダのマヌエーレ・ボアロが追っています。
そのあと、マスナーダから50秒遅れて4名の追走。その後ろがメイン集団。
マスナーダとメイン集団との差は、2分13秒です。


残り6km
まだ、マスナダは一人で逃げています。
追走から、ヒュー・カーシーがしかけて、ヴィスコンティとシュレルが追います。
本当なら、この追走は協力して前を追いたいはずですがヴィスコンティがいて一つ前にいるボアロと合流するとバーレーンメリダが有力になるので、難しいところだと思います。
しかし、なんとかカーシーが他の選手を引き離して、一人前の選手を追っていきます。

残り5km。
先頭はマスナダ。
1分遅れて、ボアロ。ここにヒュー・カーシーが合流しました。
その30秒後ろにメイン集団。他の逃げていた選手は合流しました。
もう逃げてるのは、この3人だけです。

ヒュー・カーシーがボアロを引き離しました。


残り4.3km。
ボアロがメイン集団に吸収されます!

残り3.6km。
ヒュー・カーシーが吸収されます!
残った先頭のマスナダとメイン集団との差は、50秒!
集団は、ミッチェルトンが引いています。
でもミッチェルトンだけがひいてるわけじゃなくて、アスタナ、バーレーン、ワンウェブ、とならんでいます。
が、デュムランとかはもうアシストがいなくて自分一人でここにいます。

残り3km。
マスナダとメイン集団は20秒を切りました。
もう後ろに見えています。
マスナダがふらふらしています。かなりきつそう。
メイン集団も20人くらいしかいません。


残り2.7km。
マスナダが、メイン集団に吸収されます。
あ!UAEのファビオ・アルがここで遅れた!

マスナダの吸収と同時に、チッコーニが飛び出します。
気づいたら、周りは雪の壁でした。
道の左側だけ、真っ白!不思議な光景です。
メイン集団は、ミッチェルトンがひき続けています。

残り2km。
メイン集団の最後尾ぎりぎりのところにいたフルームが遅れました。チームメイトのエナオが戻ってきて、フルームを集団に戻そうとがんばります。
フルームの後ろについていたモビスターのベタンクールが一緒に引き上げてもらおうとしています。
モビスターでメイン集団に残っているのは、ここで現在新人賞のカラパスだけど、ここで戻すわけにいかないもんね。ここについていくしかない。

残り1.7kmでメイン集団がチッコーネを吸収!!
一方、フルームは追いつきそうにありません。

残り1.5km。
先頭になったメイン集団でピノがアタック!!!
ピノ最近毎日アタックしかけてて、その根性が好き!!

が。ここから電波がこない!!映像こないよ!
どうなったの!!
がんばれ!!

残り1km。
ピノは吸収されたようですが、ここでチッコーネがもう一度アタックしました!
ピノがついていきます。後ろにポッツォヴィーヴォ、サイモン・イェーツ、と続きます。
っていうのを、こう、途切れ途切れの写真を見るように、レース展開を追う。

ピノがっもうチッコーネに追いつくか、っていうところで、続いてポッツォヴィーヴォのアタック!
もう一回チェックにいったピノ
イェーツとチャベス、カラパスがその後ろについていますが、カラパスが遅れた!

そして。
また。
映像が。
来ない。

……。

山だもんね!雪いっぱいのこってたしね!


やっときた映像は一瞬で、もう先頭の選手がフィニッシュしたあとのようで、誰が勝ったのかわからず、画面は再び真っ黒。

ジロの公式ツイートで結果を知る。
1位、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。
2位、エフデジ・グルパマのティボ・ピノ
3位、ミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス
が、タイム差なしだったらしいです!!

他の総合系の選手でいうと、デュムランは1位から12秒遅れて8位、フルームは……デニスよりも遅れてる。1分7秒遅れの23位。

全然最後どうなったのかはわからないけれど、ピノが最近毎日いいところでアタックしているので、好きです。
今までまったく思ったことなかったけど、今年のピノは去年とかのダニエル・マーティンの走りと似た印象を受けます。
ここでそろそろだれが総合がしかけないと……って思ったら、必ずアタックするっていうイメージです。


そんでもって、総合順位。
マリア・ローザは変わらず、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。
総合2位は、今日順位が上がってミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス。32秒差。
総合3位がサンウェブのトム・デュムラン。38秒差。
総合4位がグルパマ・エフデジのティボ・ピノ。45秒差。
総合5位が、バーレーンメリダのドミニコ・ポッツォヴィーヴォ。57秒差。
ここまでが1分差です。

ちなみに、クリス・フルームは2分27秒差で、現在11位。

マリア・チクラミーノ(ポイント賞)は変わらず、クイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ。
マリア・アッズーラ(山岳賞)は、今日の勝利でサイモン・イェーツがとりました。
マリア・ビアンカ(新人賞)は、昨日ステージとって、今日も5位に入ったモビスターのリカルド・カラパス。


あとからどっかで今日の残り1km見られるかなあ。
これがクラシックだったら「ぬああ!!映像どっかで見られない!?」ってなるけど、ステージテースだと「まあ、まだ続くし」って思うから、「あはは。ま、いっか」ですむ。

ステージレースのいいところですね。

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