ジロ・デ・イタリア 2018 第6ステージ
今日は、初めての山頂フォニッシュです!
今日を!楽しみにしていた!
ロードレースを見始めた頃は、山よりもとにかく速いスプリントステージが好きだったのに。
いつのまにか、山頂フィニッシュを楽しみにしている自分がいます。
だってほら!作戦と作戦と実力の争いだから!!
そんな私の期待を裏切らず、アクチュアルスタートを切ってから全然逃げが決まらない状態で延々と走り続けるプロトン。
計画と思惑のぶつかり合い。
かなり高速度でレースがすすみ、115kmくらいでようやく逃げがきまります。
その人数、28人。
多い!!ワンデーレースか!!?
まあでも、総合優勝争いに絡むような選手はいないだろうから、前待ちとステージ逃げ切り狙いの選手集団かな。
って思っていたら、そこに入っていたチャベス。
……チャベスー!!?
ミッチェルトン・スコットのエース!グランツール表彰台もふっつうに狙えるチャベス!!
他の総合エースがメイン集団に残っている中、ただ一人逃げに紛れ込んだチャベス。
これ、チャベス本人逃げ切りってステージ勝利しなくても、この逃げ集団自体がメイン集団から逃げ切ったら、総合のタイム差がつくぞ……。
30kmを切ったくらいで、タイム差が2分を切り始めます。
メイン集団はアスタナが引き始め、逃げ集団はミッチェルトンのヘイグが引いています。
残り17kmでタイム差は1分20秒。
と、ここでメイン集団で落車が発生!ボーラ・ハンスグローエのエース、ダヴィデ・フォルモロ!
残り15kmをきって、先頭グループでロベルト・ヘーシンクがアタック!
グルパマ・エフデジのライヘンバッハが追い、またそこに追いつこうとする選手たちで10名程度の先頭集団になります。
残り12.8km。
今度はBMCのデマルキが、先頭でアタック!イスラエル・サイクリングアカデミーのヘルマンスがついていった!
ちょっと引き離された二番目のグループは7名くらい。チャベスここにいます。
後ろのメイン集団とのタイム差は1分17秒くらい。ほとんどタイム差は変わりません。
12kmを切って、先頭の2人に、スカイのエナオ・モントーヤ、そしてチャベスがそれに続いて合流します。
その後ろに、4人の選手が追います。
残り11km。
先頭の4人に、追いかけてきた4人が合流し、先頭グループは8人になりました。
さっきがんばってたヘーシンクはちょっと遅れて、でもついて行きそのうち合流します。
でもそういうしているうちに、メイン集団と先頭との差が1分を切ってきました!
メイン集団をひくのは、アスタナのルイスレオン・サンチェス。
あーかっこいい!!
先頭ではバルディアーニCSFのチッコーネが単独アタック!追いかける残りの面々。
みんなが追いついてきた残り6kmくらいで、タイム差が40秒を切ってきました!
しかしまたまたチッコーネがアタック!逃げ切りたい気持ちが透けて見えるようだ!
残り5km。
ここに来てチャベスがアタック!!
一気にチッコーネをぬいて先頭にたちます!
先頭のチェベスを追うのは、チッコーネ、エナオ・モントーヤ、サム・オーメンとヘルマンス!。
残り4km!
先頭のチャベスとメイン集団との差は35秒!
ここでメイン集団が、モントーヤのグループにおいついた!
フルームやデュムランもここにいます。ローハン・デニスはぎりっぎり!集団の後ろギリギリ!
残り3km!
バーレーン・メリダのポッツォヴィーボがアタック!続くロットNLのジョージ・ベネット、ミッチェルトンのサイモン・イェーツ、そしてエフデジのピノ〜!!。
が、やっぱりここできたサンウェブのデュムラン!この4人においついた!
後ろからスカイのフルームやUAEのアルー、モビスターのカラパスも負けじとここに追いついて来ます。
このメイングループのアタックがすごい!!速い!坂なのに!!
残り2km。
先頭のチャベスとメイングループとのタイム差は23秒。
メイン集団、ロペス・モレーノがガンガンいった!
残り1.5km。
ここでアタックかけたのがサイモン・イェーツ!!ものすごいペース!!
ピノーが先頭で追いつこうとするけど、もう全然ついていけません!
残り1km!
チャベス単独先頭!でもすぐにものすっごい速さで後ろから走ってくるイェーツが、もうチャベスに追いつきそう!
後ろのグループはちょっとスピードが置いている!
そして残り500mくらいのところで、チャベスにイェーツが追いつきました!
二人が並んだー!!
あれ、エースはチャベスだけど、総合タイムはイェーツのが今は上だよね?
どっちがとるんだとう……。
あ、でも先頭はチャベスがとった!
ステージ優勝はミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス!
チームメイトのサイモン・イェーツはステージ2位!
先にガッツポーズしちゃうサイモンが可愛い!
後続はグルパマ・エフデジのティボ・ピノーが綺麗にアタックして3位!!
4位ジョージ・ベネット、5位バーレーン・メリダのポッツォヴィーヴォ。
いろいろあったけど、チャベスは逃げ切り勝利だったんだ!すごいな!
そして、4賞ジャージ。
総合1位のマリア・ローザは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ!16秒差の2位が、サンウェブのトム・デュムラン。26秒差の3位は、これまたミッチェストン・スコットのエステバン・チャベス!
マリア・チクラミーノは、変わらずクイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ。
マリア・アッズーラは、今日の山頂ゴールを制した、ミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス。
マリア・ビアンカも動いて、モビスターのリカルド・カラパスがとりました!
いやー、今日よかったなー。面白かった。
総合が動くとは思ったけれど、チャベスが逃げに入ったことで、一気に展開が読めなくなったもの。
フィニッシュ後、チャベスとイェーツが肩組んで喜んでいる様子が、なんかもう無条件に「よかったねー!!」って思える映像でした。
あと、これはかんっっぜんに個人的な感想なのですが。
現役のロードレース選手の中で、一番ピースサインが似合うのはチャベスだと思う。