コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ジャパンカップ2017 クリテリウム編

2017年10月21日。
朝7時ごろ。
フリーランに出場するため、私は宇都宮の駅前の駐輪場から、自転車に乗って走り出しました。

天気予報では曇りでしたが、ちらちらと雨が降っていました。
そして。

この時間ですでに、クリテリウム会場には人が座っている……!!?


雨だから、今日は観客数が少なくなるだろうと思っていたのですが、逆ですね、逆。
この時間で、商店街の屋根がある区間の観戦エリアの最前列は、ほぼ埋まっていたのです。

ちなみに、この時間に、スタッフの方々は策を順々に立てていました。
朝早くから!お疲れ様です。


フリーランから宇都宮市内にもどってきたのは、だいたい11時頃だったかな。
もうこの時点で、最前列はかなり埋まっていました。
埋まっていない箇所は、前に街灯とかが立っていて見にくいとか、レース始まったら閉じるけどまだ渡る道だからとか、そういうとこばかり!

とりあえず、ホテルの部屋に戻って、軽くシャワーだけ浴びて、着替えました。
当初の予定では、「曇りだからフリーランの格好のままそのまま観戦しよう」って思っていたのですが、実際にはほぼずっと最初から最後まで雨ふっていたので、レインウェアも、ドイターのリュックのレインカバーもびしょびしょ。サイクル用のハーフパンツは、後輪のはねた泥でぐしゃぐしゃ。

絶対に無理だと思ったので、普通の格好に着替えました。
雨用の装備は、翌日にとっておく必要があったので、先日買ったモンベルのコンパクトマルチシートのみを雨具として持って行きました。
mont-bell(モンベル) コンパクトマルチシート 1124616

一緒に観戦する予定の友達は、まだ宇都宮に着いていなかったようで、折りたたみ椅子と踏み台を持って、てこてこ歩いて一人でクリテリウム会場に行きました。
時間的には、12時すぎてたかな。
去年は、はじっこのカーブとこで見てましたが、今年はフィニッシュ地点を見たかったので、その付近に向かったのですが、この近辺で屋根があるところはすでに三列目近くまで埋まっている状態でした。

「今日は、濡れないのはむりだ!」
とおもった私は、屋根がないが故にまだ2列目があいていた、フィニッシュ地点をちょっとすぎたくらいの、反対車線側のエリアに陣取り、友人を待ちました。

近くにドンキホーテがあったので、トイレに困らなかったのが助かりました。
あと、そのドンキで、洗濯用のネットを買いました。


そんで、友人たちとも合流し、いよいよクリテリウム
作った応援うちわを、濡れないように友人が厳重にラップを巻いてくれていて、それを友人たちとふってました。

ああ、コンタドールが、目の前を、通り過ぎていく……!!


コンタドール以外の選手は、1周半コースをパレードしてからスタート位置についたのですが、コンタドールはオープニングセレモニーのため、半周だけしかしませんでした。
すごく、ラッキーな場所で観戦をできました。

あとは、えっと、ネイサン・ハースや史の笑顔が素敵だったなあ、とか、ブリッツェンの真理選手への声援が大きかったなあとか、ポートがプレゼンテーションのときよりもより一層小さく見えたとか、そういうことしか覚えていません。



そんでもって、レースがスタート。

細かいレース展開は、正直ちゃんと見えなくて、
とにもかくにも最初から最後まで、ずっとずっとトレック・セガフレードが集団をコントロールしていました。
そうですね。コンタドールが集団をコントロールしているのですね。


どうしてもプロトン先頭にいるコンタドールを探すのですが、だんだん、集団の後方が気になって来ます。

ずっとずっと、最後尾にいるんです。
宇都宮ブリッツェン鈴木真理選手。

私、真理さんは病気でずっとレースを走ってなくて、先日の渡良瀬が久々の復帰戦だったってことしか知らないのですが、いつもここが集団での定位置なのか、それとも調子が悪くてこの位置にさがってしまっているのかがわかりませんでした。
ただ、もう来年ブリッツェンとの契約はしないってことは知っていました。
これが真理さんの最後のジャパンカップクリテリウムになる可能性もあるとも知っていました。


私は(真理選手、体調悪いんだ!すっごく悪いんだ!どうしよう、がんばって!)って気持ちでいっぱいになって、目の前を通るたびに、ひたすら「しんりさーん!!!」って叫んでました。


で。

気づいたら、ずっと何周も集団の一番後ろだったのに、最後から6番目くらいにあがっているんですよね。
あ、良かった、このまま最後までいける!とか思っていたら、

その次くらいの周回でスプリント賞をとりました。

「え、あ、わ、あああ!真理さーん!!」
って、よくわからないテンションになりました。

調子悪いんじゃなくて、ただあの位置にいただけだったんですね、たぶん。


そして、ラストの周回に入り、最後のカーブを曲がったあと、サッシャさん、栗村さんの声で聞こえる、NIPPOが出たという情報!
直後に入る「落車!!」の声!

ただ、私の位置からは何が起きているか見えない!

そして、NIPPO・ヴィーニファンティーニの、選手がゴールを通過して、実況の声とほぼ同時にポーズをとる選手が見えました。
カノラだー!!!

わああ!!カノラだ!でも今日勝つとは思ってなかったからうちわふってなかった!
半ばパニックでした。
私たちだけじゃなくて、会場中がちょっとパニックでした。
「え?カノラ?カノラ!?」みたいな。


結局カノラの応援グッズはレース中にはふってなくて、このあとの表彰式でカノラが表彰されているときに、観客席でふってました。

でも結局、応援グッズの出番はここまで。
翌日は雨が本当に大変そうだったので、応援グッズの使用はあきらめて、とにかく、がんばってレース現場に行く!がテーマになりました。

ロードレース編に続く。

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