コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことやレース観戦仲間ができるまで(希望)を記すブログ(注:私はレース走りません)

なんという世界選手権ロードレース。

世界選手権、男子エリート。
なんということでしょう。

今年もペーター・サガンが勝ってしまいました。


今年は、コース的にちょっときつめの坂が入る、でも平坦系の周回レースだったので、ゴール手前5km~10kmくらいのところで、1人ないし2人で抜け出せたらそのまま逃げて勝利が決まって、それ以上多いと牽制はいって吸収されて、集団スプリントになるんじゃないかなーって漠然と考えていました。


そして実際のレース。
残り25kmくらいで、デラクルスとかが入っていた4人くらいのそこそこ名前のしれた選手の逃げが、有力選手がほとんど残ったメイン集団に吸収されたので、さあここから誰がアタックを成功させるか!みたいな感じになったのです。

少人数のアタック合戦が始まって、フランスが追い、イタリアが追い、みたいなことを繰り返しつつ、残り11.5kmでアラフィリップが逃げを成功させます!
なんとかその後ろから、かろうじてイタリアのモズコンのみが追いついてきて、二人で協調して逃げて行きます。
追走グループをぽこぽこ作っては吸収しながら、追いかけるメイン集団。

残り5.2kmに、メイン集団から大きく飛び出して追走グループを成立させたのが、ベラルーシのキリエンカとオーストリアのペストルベルガー!!
っていくか、キリエンカががんがん一人で引いて行くのに、うまく乗れたペストルベルガー!
あっという間に、アラフィリップ&モズコンとの差をじわじわ詰めます。

けれど。残り4.3km。
まだキリエンカたちが追いついていない段階で、アラフィリップのスピードアップにモズコンがついていけない……!!

アラフィリップ、単独先頭!!!

すばらしい展開!
アラフィリップのアタック、タイミングいいから好きだ!!
さあ、ここから逃げ切れるのかアラフィリップ……!!?


しかし。
ここから。

映像がこない。


…………ここで!!??


残りまだ3kmくらいあるのに、カメラが完全に残り800mくらいからしか映らない、ゴール付近の定点カメラ映像に切り替わってしまったのです。
左上に表示されている、残り距離だけが少しずつ減って行きます。
こうなったら待つしかない。
さあ、誰が来る。
アラフィリップか。
キリエンカか。


そして、残り1kmを切った……!

現れた選手は単独!
でもジャージ赤い!アラフィリップじゃない!キリエンカでもない!だれ!?
そして、そのすぐ後ろに迫っているメイン集団。

誰かわかる前に、集団がそのまま一気に吸収してカーブを曲がり、集団スプリントへ!!
うまく先頭に抜け出したのはクリストフ!
横に誰も並んでいない状態のまま、残り100mまで辿りつきます。
しかしその途端、クリストフの真後ろから、右手側に飛び出した白い影!!
ペーター・サガン!!!
一漕ぎごとにサガンがどんどんクリストフに迫り、並び、そして抜く……!

スロバキアペーター・サガン、史上初、世界選手権三連覇!!!



クリストフの真後ろから出てきて、それがサガンだってわかったとき、なんかもう唖然としてしまって、
フィニッシュした瞬間、もう間違いなくサガンだって思ってそのまま爆笑してしまった。

きょうだって、ずっとずっと、本当にずっと目立ってなかったから、「調子悪いのかなー」くらいに思っていたんです。

ところがどっこい。
三連覇ですよ三連覇。
前人未踏。史上初。


伝説って、こういう風に生まれていくんですね。


ゴール後のサガンのインタビューで、とっても嬉しそうに「幸せだ」と連呼しながら、サガンが最初にこの勝利をささげた相手は、春に亡くなったイタリアのスカルポーニでした。
スカルポーニ、明日が誕生日だったそうです。
今日、イタリアのチームカーは、スカルポーニの写真を貼っていました。
スカルポーニは、本当に愛された選手だったのですね。

それから、サガンはもうすぐ、お子さんが生まれるそうです。
あと数年したら、表彰台に子供をつれて登るようになるんだろうな。



余談。
レースを見終わったあとものすっっっごくスペシャライズドのバイクが欲しくなった。
あのすごい選手が乗ってるバイクを作ってるブランドの自転車を、私も欲しい!って思った。

頭のすみで、どっか冷静な私が「見事に戦略に嵌っているな」って言ってた。

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