ブエルタ・ア・エスパーニャ 2017 第11ステージ
昨日は、早めに自宅に帰っていたので、「よし!放送はじまる10時まで仮眠しよう!」って思って夜8時に一旦布団に入って、目が覚めたら夜中の3時半だったコロロンです。
「………………今日って、休息日だっけ?」
みたいなよくわからない現実逃避をしていました。
トレンティン、もう今年のブエルタで2回も勝ってるのに、両方ともライブで見られてないよ!(1回目は中継トラブルがあって諦めた)
まあそんな悲しい話はさておき。
今日は、きっと総合が動きそうな、1級山岳が二つもある日です。
逃げは14人いましたが、最初の1級山岳の本格的な登りがはじまるくらいで、かなり逃げもメイン集団もスピードがあがってきて、じわじわ脱落がはじまります。
残り41kmくらいで、集団とのタイム差は、1分を切るくらいの逃げ方です。
レーススタートしてから、ずっと雨が降っていたようですが、これもまた登り始まるくらいから雨足が弱くなりました。
そんな中、メイン集団から2人アタックがでて、残り36.6km地点で、4人だけ残っていた逃げ集団に追いつきました。
これで、先頭集団は6人。
ロメン・バルデ( アージェードゥゼール・ラ・モンディアル)、ジョバンニ・ビスコンティ(バーレーン・メリダ)、アルデマール・レイエス(マンサナ・ポストボン)、サンダー・アルメ(ロット・ソウダル)、イゴール・アントン(ディメンションデータ)、サイモン・イェーツ(オリカ・スコット)です。
しかしここから、アントンとレイエスが遅れ、先頭は4人になります。
残り32km。
最初の1級山岳山頂まで残り2.2km。ここで、後ろからUAEのアタプマがあがってきました。これで、先頭は5名。
山頂まで残り100m。
バルデとアタプマがスピードをあげて飛び出していきます。
って、あれ?あの白い線が山頂?え、ちょっとまってよ、どっちがとったの?よくわからんぞ!
でも、結局バルデが山頂1位通過したみたいです。
そっから、長い長い下りに入ります。
この下りで先頭に残ったのは、バルデとサイモン・イェーツ、そしてアタプマの3人だけ!
残り15km。
メイン集団との差は、2分35秒。
あれー。
今日は絶対に総合の争いの日だと思ったけど、この分だと、逃げ切りとかありそう?
残り14kmを切って、徐々にイェーツが、先頭グループから遅れ始めました。
残り13km。
先頭がバルデとアタプマ。
そこから24秒遅れて、サイモン・イエーツ。
そこからさらに、約1分ほど遅れてビスコンティ。
メイン集団は、先頭と2分20秒差くらいです。
残り11.5km。
先頭の2名と、イェーツとの差は1分10秒まで開きました。
でも、メイン集団と先頭2人とのタイム差は、1分50秒まで迫っています。
残り11km。
ここで、メイン集団から、バーレーン・メリダの二バリとトレック・セガフレードのコンタドールの二人がアタック!
スカイのアシストの選手がメイン集団を率いて追ってきます。
これに、現在暫定総合3位の、BMCロッシュが遅れた!
残り10km。二バリとコンタは結局ここでスカイによって吸収されます。
けれど、かなり人数が絞られました。
メイン集団は、三つくらいに分断された感じになります。
残り8.4km。
先頭は変わらず、アタプマとバルデ。
26秒後ろにメイン集団。二バリ、フルーム、コンタドール、などなど8人。
そこからほんのすこし遅れて、アスタナのアルや、キャノンデール・ドラパックのマイケル・ウッズ。
そのさらにうしろ、メイン集団からさらに40秒くらい遅れて、チャベスがアシストに連れられて前のグループを目指しています。
残り7.6km。
メイン集団が、先頭の2人を吸収しました!
引いているのは、バーレーン・メリダのフランコ・ペッリツォッティ!39歳のベテランの選手です。
それからだいたい40秒くらい後に、アルやウッズのいるグループがいます。その10秒くらい後がチャベスのグループ。
と、残り5.3kmで、アルのいる追走グループからデラクルスが飛び出しました!
このグループに残っていたスカイの選手が後につき、アタックとしては潰されますが、ちょっとだけペースがあがり、チャベスグループを引き離しました。
残り4.7km。
先頭集団を率いているのはペッリツォッティ。その後から二バリ、コンタドール、アスタナのミゲル・アンヘル・ロペスモレーノ、サンウェブのケルデルマン、カチューシャ・アルペシンのザカリンが続きます。その後にスカイのニエベ、フルーム、そしてバルデ、アタプマです。
残り2.2km。
スカイのニエベが単独アタック!
チェックに行ったのは、今日最初から逃げにはいっていたバルデ!今日強いぞ!
しかしそこから200mくらい進んだところから、一人きれいに抜け出したのが、二バリ!うまい!
ニエベが追いますが、フルームが遅れかけていることに気づき、後に下がります。
真横からの猛風の中、各選手もがきながら一人で逃げる二バリを追います。
残り1.4km。
二バリのところに、アスタナのロペスモレーノが追いつき、さらにそのまま抜いて単独アタックに仕掛けます!
追えない二バリ!
しかしその二バリの右手側から、いつのまにか上がってきていたフルーム!!
コンタドールは遅れている!?
残り1km!
先頭はロペスモレース!かなり足が回っています!
どんどん差が開いていく!
その後に二バリとフルーム、それにケルデルマンが追いついてきました!
残り200m!
振り向くモレーノ!
誰もいない!
右手で十字を切って、左手で天をさし、鮮やかに斜面を下りながらのゴール!
ステージ優勝はアスタナのミゲル・アンヘル・ロペスモレーノ!
このメンバーの中、あの猛風の中で飛び出して差をつけた走りは見事でした!
14秒遅れて2位はフルーム、3位が二バリ、4位がケルデルマンです。
そこから17秒遅れて、5位バルデ、6位コンタドール、7位がザカリン、8位ニエベ。
現在総合2位のチャベスは、先頭から2分5秒遅れました。
そして総合順位!
1位は変わらず、スカイのクリス・フルーム。
2位は、バーレーン・メリダのヴィンセント・二バリで、1分19秒差。
3位が、オリカ・スコットのエステバン・チャベスで、フルームと2分33秒差。
チャベスから3秒遅れて4位がクイックステップ・フロアーズのデラクルス。
5位が、1秒差でサンウェブのケルデルマンです。
ちなみに、トレック・セガフレードのコンタドールは、現在総合9位で、フルームとは3分55秒差!
ポイント賞は、クイックステップ・フロアーズのマッテオ・トレンティン。
山岳賞はキャノンデール・ドラパックのダヴィデ・ヴィレッラ。
複合賞は、もっかいフルームです。
ステージ優勝こそ総合争いの選手ではありませんでしたが、総合順位が大きく動いたステージでした!
チャベスがここまで遅れるとは、正直かなり驚きました。
フルーム、安定して強いなぁ……、本当にブエルタも勝ってしまいそうな気がしてきました。
明日は、1級、2級山岳のあと、下ってのゴールです。
ルイスレオン、逃げないかなあ。
彼の下りの走りを、もっともっといっぱい見たいです。