コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2017 第1ステージ

今年のラストグランツールが始まりました!ブエルタ・ア・エスパーニャ
三大グランツールの中で、いっちばんタイム表示や結果表示で、何が起こるかわからない予想外なカオスにあふれつつ、それも笑って流せる、一番気を張らずに見られるグランツールです。

第1ステージはチームタイムトライアル!久々ですね。

今回のチームTTでは、5番目のチームの選手のタイムが、チームのタイムとなります。
見る方としては、グランツールチームTTは久々なので、どんな感じだったっけって感じでみているのですが……。

落車が多くないか……?
UAEエミレーツ、ロットNL、モビスターも落車してました。
初日とはいえど、今日もタイムアウトはあります。
落車して一人でゆっくり走ってしまうと、明日走れない可能性もあるのです。
んむむ。心配。


落車といえば、ツールの第9ステージで落車したエース級の選手のうち、回復が間に合ったのがボーラ・ハンスグローエのラファウ・マイカ!
よかったよかった。
でもサガンは出場しません。ツールでほとんど走れなかった分、出場するかなあとも思っていたのですが、たぶん、世界選手権が9月末にあるので、ブエルタをフルで出ちゃうと調整が難しくなるから出ないのかなあと思っています。


レース中盤で序盤でそこそこいいタイムを出したのは、サンウェブです。
今年ジロで優勝したデュムラン出てくるかなーっとか思っていたのですが、今回は出場せず。
エースはケルデルマン。
そのサンウェブと同じタイムで、コンマ差でタイムを上回ったのは、クイックステップ・フロアーズ。
久々に、春先のパリ〜ニースで活躍したアラフィリップが出ています!
エースは、デラクルス。

しかし、やっぱりはやいのは、BMC!チームTTといえばこのチーム!
クイックステップのタイムを秒更新し、暫定トップに躍り出ます!
BMCは、カルーゾがエースです。
個人的には、ヴァンガーデレンも注目。

チームTTのタイム自体はそれほどふるいませんでしたが、総合で気にしているのは、オリカ・スコット。
エースは笑顔が素敵なチャベスですが、グランツールの総合で新人賞をとりまくっているイェーツ兄弟が二人とも出ているので、何かすっごい作戦とかしてくれるのでは、と勝手に期待値があがりまくっているチームです。


疾走順ラスト3チームは、モビスター、スカイ、そしてラストがトレック・セガフレードです。

モビスターは、今回はなんと、いつもグランツールでエースを担っているキンタナもバルベルデも出場していないので、なんとなく誰に注目してみればいいのか、迷います。
ベタンクールとかかなあ。

スカイはやっぱり、先日ツールを制したフルーム!
去年は、ツール制したあとのブエルタは総合2位でしたし、そのとき1位だったキンタナは今回出ていないので、優勝候補の筆頭です。
ただ、去年はかなり余裕をもった優勝だった気がしたルーツですが、今年は最後の最後まで戦ったツールだったので、ツールの疲れからどこまで回復しているのかがちょっと気になります。


そして、トレック・セガフレードのエースはもちろん、引退レースということで背番号1番をつけた、コンタドール
ああ、最後なんだ最後なんだ。
最後まで仲間に声をかけつつ、ゴールしていったコンタドール
もうカメラは完全にコンタドールに釘付けです。

でも、まあ3チームとも、チームTTのタイムとしては優勝を争うほどのものではありませんでした。


そんなわけで、
第1ステージの勝者は、BMC・レーシングチーム!
6秒差で、2位がクイックステップ・フロアーズ。同タイム3位でサンウェブと続きます。

総合注目のスカイは、BMCと9秒差。
オリカ・スコットは17秒差。
そして、コンタドール率いるトレックはトップのBMCと35秒差でした。

他のチームのエースナンバーで総合系の有力な選手だと、
ヴィンツェント・二バリ(バーレーンメリダ)が、トップと31秒差。
スティーブン・クライスヴァイク(ロットNLユンボ)が、40秒差。
ファビオ・アル(アスタナ)が41秒差。
ロメン・バルデ(アーゼードゥーゼル・ラモンデュアル)が46秒差です。

ただ、二バリとクライスヴァイクはともかく、アルとバルデは、ツールでの疲労からまだそれほど回復してないんじゃないかなあ……と思っています。
まあ、第3ステージの山岳ステージ始まったら、なんとなく各選手のコンディションも見えてくるでしょう!


ちなみに、BMCの中で先頭でゴールしたのが、ローハン・デニスだったので、明日総合リーダージャージであるマイヨ・ロホは彼が着て走ることになります。

デニスは、コンビナータ(複合賞)もプントス(ポイント賞)も表彰されたのですが、ツールや白みたいに表彰台に壁がなくって、BMC全員表彰出ずっぱりなので、
壇上でジャージ着て、そのまま脱いで、次のジャージもらうっていう不思議な表彰式になっていました。
山岳ジャージは、本日山岳ポイントがあったので、そこを先頭で通過したBMCのニコラス・ロッシュがとり、表彰されました。

それと、表彰式ではデニスが受け取ってましたが、デニスは今日山岳ポイントをとっていないので、本当はダニエス・オスがコンビナータでした。



……ブエルタがはじまったって感じがしますね!!

今年最後のグランツール、楽しんでまいりましょう!

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