コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2017 第21ステージ 最終日

三週間続いたツールも、いよいよ最終日です。
基本的に、ツール・ド・フランスの最終日のステージは、総合タイム争い、リーダー賞争いを行わない慣例があります。
ステージだけの争いになることがほとんどです。

ですので、周回になるコースに入るまでの約50kmくらいは、アクチュアルスタートが切られてからも全員なごやかムードです。
乾杯したり、地元のオフレドは親戚のとこまで走って行って、自転車おりて話したり、
アーゼードゥーゼルのゴチエはなんとツール中継を通して公開プロポーズ!
その後ろでキャノンデールのローランが何か叫びながら手でハートマークつくってました。仲良し!

最終日は、いわゆる平坦の周回ステージになります。
ですので、基本的にステージを狙ってくるのはスプリンターになります。
優勝候補としては、ポイント賞ジャージ着用中のサンウェブのマイケル・マシューズ。
去年と一昨年、このシャンゼリゼでステージ優勝をしている、ロット・ソウダルのアンドレ・グライペル
トレック・セガフレードのジョン・デゲンコルブ、バーレーンメリダのソンニ・コロブレッリ、そして、地元フランスのコフィディスのナセル・ブアニあたりが有力でしょうか。

ちなみに、逃げ切り勝利は結構難しいらしいです。
なんてったって、へーいたーん。


さあ、残り55kmを切り、逃げのアタックがはじまります。
逃げたい選手が多いので、次々逃げては捕まっての繰り返しになります。

残り46kmで、逃げている選手は9人。
アスタナのルツェンコや、ディレクトエネルジーのシルヴァン・シャバネル、モビスターのエルヴィーティーとかが入っています。
メイン集団の牽引は、サンウェブのゲシュケ!

残り40km。
バルギルがパンク!タイヤ交換のために止まります。
石畳だからなー。やっぱりパンク多いんかなー。

残り33km。
逃げとメイン集団とのタイム差は、約17秒。
集団の先頭は、ロット・ソウダルが引いています。


残り20km。
タイム差は14秒。残り3周!
ここら辺でグライペルが単騎でアシスト選手探して前にいると、調子いいんだけど、ううー。姿が見えん。

残り17km。
逃げ集団が割れそうな気配を醸し出し始めます。
メイン集団とのタイム差は10秒前後になってきます。

残り13.5km。
タイム差10秒。

残り12km。
メイン集団からトニー・マルティンがアタック!
ええ、まさか独走勝利狙いなの!?
さすがにメイン集団も慌ててペースをあげて追いかけます。

残り10km。
メイン集団が逃げている選手に追いついて、集団が一つになりました。

残り7.5km。
あれ。スカイが先頭をひいている。
クヴィアトコウスキーが先頭でひいている。
…………なんのために?

残り6.7km。残り1周!
ここでアスタナのデミトリ・グルージェフが飛び出した!
単独先頭!でも向かい風なのでちょっと逃げ切りは厳しいか!
一方、このツールで引退をするヴォクレールは、メイン集団を離れてゆっくりと最後の一周を走り始めます。

残り5.6km。
メイン集団からさらにアタック。クイックステップのスティバルとモビスターのズッタリン。
そこから、スティバルの単独の逃げになります!
メイン集団はバーレーンメリダの新城選手が引いて追いかける!

残り2.6km。
メイン集団はカチューシャの引きでスティバルに追いついた!吸収!

残り2km。
集団先頭はディメンションデータ、二番手がカチューシャ。

残り1km。フラムルージュ!
カチューシャ・アルペシンが先頭!

残り300m、ロットNLユンボのフルーネウェーヘンが先頭で、一気にスプリントが開始!
真ん中から上がってくるボアッソンハーゲン。
その背後につけているグライペル
そして、グライペルがボアッソンハーゲンの右手側から一気に上がって、ボアッソンハーゲンを抜く!
グライペルがすごい勢いであがっている!でも、フルーネウェーヘンがまだ前!

最終日のステージ優勝、ロットNLユンボのディラン・フルーネウェーヘン!
2位のグライペルが惜しかったー!
最後の追い上げ、一瞬もうこれグライペルがとったと思いました。
3位はディメンションデータのボアッソンハーゲンでした。


そして、そのメイン集団の中で、フルームも笑顔でゴールラインを通過。
4度目の総合優勝を確定させました。

そんなこんなで、今年のツール・ド・フランスの結果はこちら!
マイヨ・ジョーヌ(総合優勝) スカイ クリストファー・フルーム
総合2位 キャノンデール・ドラパック リゴベルト・ウラン
総合3位 アーゼードゥーゼル・ラモンデュエル ロメン・バルデ

マイヨ・ヴェール(ポイント賞) サンウェブ マイケル・マシューズ
マイヨ・ブラン・ア・ポア・ルージュ(山岳賞) サンウェブ ワレン・バルギル
マイヨ・ブラン(新人賞) オリカ・スコット サイモン・イェーツ
総合敢闘賞 サンウェブ ワレン・バルギル

フルームはツール総合優勝4回目!
ツール始まる前は、今年は難しいのではないかと思っていましたが、なんのその!って結果になりましたね!
やっぱり強かった!


さてさて。長かったツールも終わってしまいました。
明日以降、ツールロスはあるのでしょうかね。
去年よりもレース中継時間が長かったから、大変すぎて逆に起きないかな。
それとも、これだけ生活の長い時間を占めていたから、昨年よりももっと寂しくなるのでしょうか。


…………正直。
明日からのツールロスよりも、
ゴチエのプロポーズが気になってしょうがないのですが!!

まあとにかく!今日は、もうおやすみなさい!

Amazon.co.jpアソシエイト