コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツアー・オブ・ジャパン 2017 伊豆ステージ

行って来ましたツアー・オブ・ジャパン
シャトルバスを利用して、会場に着いたのが、スタートの15分前くらいだったでしょうか。
最初、品切れになる前にステージ限定品のRaphaの帽子を買おうと思っていたのですが、もうすぐにスタートだったので、先にスタートの様子を見にいきました。

でも、結構人がいて、最前列では見られず、コース端から3列目くらいにいました。

レース開始!

とたんに、ばらばらといなくなる観客。
それぞれの観戦ポイントに移動したり、出店(レース会場がサイクルスポーツセンターという施設内だからないんじゃないかと心配してたけど、ちゃんとあった)をのぞいたり、いきなり人口密度が減ります。


さて。
私はどうしよう。


帽子をゲットしてから、考えます。
基本的に、大型モニターがあるときにはそれが見える位置に陣取ることが多いのですが、今回はちょっと違う観戦の仕方をして見たかったのです。

とりあえず。
冠スポンサーのブースに行って、ブース訪問者数を増やさなければ!!

今回、ツアー・オブ・ジャパンには、NTNさんというスポンサーがつきました。
NTNさんは、回る学校というブースを出していました。

ベアリングっていう、回転する機構がある機械にとっても役立つ部品があって、それを作ってるのがNTNなんだよ!覚えてね!」っていうコンセプト(だと私は認識した)で、
いくつかコーナーがあったのですが、私が参加したのが「ベアリングを組み立ててみよう!」っていうコーナー。

部品と、道具があって、まずは一人でやってみる。
私、正直、ベアリングが何たるかを知らなかったのですが、目の前に完成品見本を出してくれるのです。べつに、隠れてて見えない部品があるわけでもない。構造は単純。
「へへん、こんなの簡単だよ。ああ、そうか。小学生向けのコーナーか。大人の私が挑戦なんて、悪いことしたかなあ……」とか思いながらやってみたのですが、
できない。

悔しいのでしばらく格闘していましたが、それでも何がどうなってこうなるのかわからず。
なんかね、知恵の輪をやってるような気持ちになったよ!

最終的に、ギブアップして、教えてもらいました。
正解を聞いた時、2割「そんなん反則じゃん!」8割「いや、でも実際の物作りにとっては、こういう頭の発想をかえるような考え方を持って、技術の進歩があったのだ」って気持ちでした。
明日の最終ステージでも、おそらくNTNさんはブースを出すと思うので、気になった方はどうぞ。
挑戦終わると、サブレくれたよ。

私がベアリングと格闘している間に、すでに集団は一周目を終え、4人の逃げができていました。


さて。
これで、ファンとして一番やるべき義務は果たした。

このあとどうするか。
一旦屋台でも見に行くか。

と、向かうと、ちょうど屋台がある位置の先くらいのコースが、補給地点になっていました。
奇しくも、2週目のプロトンがくるタイミング。


すると、各チームブースの前、コースの脇に、ほぼ一定の間隔をあけて、各チーム一人ずつチームスタッフが並び始めます。

何かにものすごく似てて、すっごく気になったんですけど、あれです。

運動会でやる、「体操の体形にひらけ!!」の開いたあと!!


あんな感じで、綺麗に、間をあけて、ほぼ一直線に並びます。

そして、プロトンが来た!!

この場所はもう柵がなかったので、私は、もし柵を延長したらここが柵だろうって場所から、さらに一歩下がった位置で見てました。
いつもフィニッシュ地点の近くで見ていることが多いので、柵がない位置で集団を見るのは、初めてだったので、ちょっと念を入れました。

それでも、
集団の一番端の位置を走っている選手とも、全然ぶつからないくらい距離をおいた場所にいるにも関わらず、
プロトン来た時、気づいたらその迫力に押されて、3歩くらい、さらに後ろに下がっていました。
完全に無意識です。

呆然としながら思いました。
ヨーロッパのレースに出現する、選手の真横を走る観客っていうのは、
いったいどういう神経をしているんだ!!?


小さいころから見慣れると、恐怖感ってうすくなるっていうからな。
きっと、速いプロトン、子供の頃から見てて、怖くないんだな。


そこからは、食べ物を買って、他のブースも冷かしつつ、ゴール手前150mのところを自分の観戦ポイントに定めました。
アスファルト側は柵がありましたが、反対側の原っぱは柵がなかったので、そこに椅子を置きました。

そこで、選手が来るたび拍手をしながら、ときどき「がんばれー!」とか声だしながらしばらく応援をしていました。

風がものすごくて、残り100mの看板が倒れました。
びっくりしました。

そうこうしているうちに、何週目か忘れたのですが、メイン集団から4人飛び出し追走集団ができ、さらにそこからニッポ・ヴィーニファンティーにのマルコ・カレラが飛び出して単独で前の4人を目指し始めます。

これは、前の4人。
f:id:cororn:20170527231139j:plain

一周くらいすると、もう一人、集団からあがってきます。
バーレーンメリダの、フェン・チュンカイ。

カレラと2人で協調しながら走ります。
f:id:cororn:20170527231322j:plain

そして、その後ろから、メイン集団がやってくる。


そのとき。
集団後方の選手が、何か他の選手と違う動きをしたのが目に入りましたが、応援がんばってた私はそれがどこのチームの選手が見ていませんでした。


そして。
プロトンが去ったあと。

私の斜め前に、
空の、ボトルが。


え、えと。


これ、私拾っていいのかな。

おそるおそる手を伸ばして拾いあげました。
レース観戦に行って、ボトルをもらってしまった。


が。ここで緊急事態。
どうしよう。

どこのチームのものかもわからない。
f:id:cororn:20170527232114j:plain

チーム名って入ってないの!?
え、これどこのチームの!?


しかし慌てても、
残り周回はごくわずか。


ここから、私の、
全力での各選手のボトル観察が始まります。


バーレーンやニッポは自分のロゴ、ユナイテッドヘルスケアとかも違う、キナンも違う、他の海外チームも違う。


あ!
チーム右京がこれと同じ気がする!
と、思ったら、あれ。
宇都宮ブリッツェンも同じ……?


……わからぬ。

そうこうしている間に、レース展開がすすみ、最初から逃げていた4人のうち、キナンサイクリングチームのマルコス・ガルシアがそこからさらに単独で逃げていく!!

大逃げ。

アイソウェイスポーツ・スイスウェルネスのクリス・ハ―パーが追う!
残った逃げの2人、ブリヂストンアンカーのダミアン・モニエと初山翔のところに、カレラとフェンが追いつきます。
そしてそこからカレラがまた行ったー!!!
でも、前に追いつくにはちょっとタイム差がある気がする……。

さあ、最終周回。
残り150m付近にたつ私の前に現れたのは、
マルコス・ガルシアただ一人!
後ろを何度も振り返り、ちらっと笑顔が見えたくらいで通り過ぎていきました。

続いてハーパー!
こちらも単独!

そしてハーパーを見送ってから、カレラがやってくる!
「マルコー!!」って呼んだら、目の前で一瞬ダンシングをしかけて、でもすぐやめて、ゴール地点に向かっていきました。

二回くらい、カレラが速度をあげた瞬間がちょうど私の観戦していた場所の近くだったので、途中からカレラを応援していました。



そのあと、表彰式です。
ちょっと遅れて表彰式会場の前に行ったのですが、ちゃんと見られました。


そんな感じ!!

レース展開が盛り上がりがあって、そこそこわかりやすかったので、そこまでモニターやフレッシュLIVEの映像に頼らなくても楽しめましたが、でもやっぱり選手がこない時間は、実況を聞いてないと暇でした。


一個だけちょっと困ったのが、トイレがどこだかがよくわからなかったことですね。
会場でもらった地図に記載はあったのですが、それがちょとわかりにくくて、ついつい「トイレはこちら」みたいな表記を探して迷ってしまいました。


表彰式が終わって、ヴェロドロームをちらっとのぞいて、また無料シャトルバスで修善寺駅までいきました。


2万人を超える来場者がいたようですが、
あんまり人が多いことによる観戦のストレスは感じませんでした。
そこそこ人がいて、応援の声もあげやすいし、はじめっから場所とらなくても、見やすい観戦場所探せたし。

ロードレースの適正な観客数ってどれくらいなのかな、ということを、漠然と考えながら帰路につきました。


結局、ボトルをどこのチームのどの選手がくれたのかは、わからないままでした。

おわり。

Amazon.co.jpアソシエイト