コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ジロ・デ・イタリア 2017 第18ステージ

本日は、137kmの短めのステージです。でも、山いっぱい夢いっぱい。
登ったり下りたりを繰り返すステージなので、スプリント系の選手のタイムアウトが気になるところです。


逃げができ……そうでできない、と思ったらやっぱり成立してて、いや、でもこれはもう吸収され……ない、と思いきや一気にタイム差がつまり……そうでつまらない、っていう
「逃げるのか逃げないのか逃さないのか逃すのかどうすんの!?」
っていう序盤。



でも結局逃げました。

最終的に、そこそこ人数が多くなって、20人近くいたのかな。
スカイは山岳ポイントを稼ぎたいランダを筆頭にディエゴ・ローザとデイグナン、モビスターはアマドールとアナコナ、キャノンデールはドンブロンスキーとダビデ・ヴィレッラと、あとロランが今日もいました。山岳ポイントをとりにフライレも入ってました。BMCヴァンガーデレン、CCCのヒルトも、逃げに乗っています。


でもこれも、度重なるアタックや山岳の厳しさに、徐々に崩れていきます。


追いかけるメイン集団も、2級山岳ガルデーナ峠の登り途中でどんどん脱落していき、残り60kmくらいでサンウェブのアシストがいなくなり、残り55kmではモビスターのアシストが消えます。

しかしそんな中、残り53kmでキンタナがアタック!


前待ち作戦だったんだ!!
逃げから降りてきて、キンタナを待っていたアマドールと合流!

デュムランは、自らメイン集団を率いてキンタナをおいはじめました!
しかし、このタイミングで、メイン集団からニバリもアタック!!
デュムランは、追わない……っていうか、やっぱりTTの選手だから、追いかける時も一定のペース。


キンタナ&アマドールのところに、アナコナも下りて来ます!
ニバリもここに合流!

しかしやっぱりじわじわ迫るデュムラン。安定して強いな。追いついちゃったぞ。
結局山頂あたりで合流し、ほぼ同時に下りに入ります。
下りも差はつかず、有力選手集めたメイン集団、という形に戻ります。
先頭を引くのは、オリカ。
実はユンゲルスが遅れていたので、新人賞ジャージを目指すアダム・イェーツのために、スピードをあげていくのです。

一方そのころ、どんどん逃げていた逃げ集団。
残り47km地点で、先頭に残っていた逃げの選手は7人。
スカイのディエゴ・ローザと、本日ばんばん山岳ポイントとりまくったランダ、キャノンデール・ドラパクのドンブロンスキーとダビデ・ヴィレッラ、BMCのヴァンガーデレン、CCCのヒルト、そしてディメンションデータのベルハネです。


残り30km。
ずっとずっと先頭でひき続けていたローザが仕事を終えて、逃げ集団から離れていきます。
先頭は6人に!

メイン集団は、約45秒後ろに迫って来ています。



先頭、残り22km。
メイン集団にローザが吸収されます。
メイン集団では、オリカの引きから、モビスターの引きになりました。



残り15km。
下りで、先頭集団が割れました!
先頭は、ヴァンガーデレンとランダ。
追走が、ヴィレッラ、ドンブロンスキー、ヒルト、ベルハネ。
その後ろに、メイン集団が迫り、最後の登りに入っていきます。

目指せ、1級山岳ポンティヴェス、そしてフィニッシュ地点のオルティセイ!


残り12km。
先頭が二人。ランダとヴァンガーデレン。
14秒差で追走の4人。
メイン集団は、そこから約40秒差。

じわじわ、先頭の二人が、追走とタイム差を広げています。

残り9kmくらいのときに、先頭グループと追走グループのタイム差は、約28秒。
メイン集団は、その35秒くらい後ろです。


残り7km。
メイン集団でアタック!
モビスターのアナコナ!そのあと、カチューシャ・アルペシンのロベルト・キセルロウスキーがアタック!
今度はピノーがアシストのライヘンバッハに引かれつつ、メイン集団の前方にでます。
と、ここで満を辞してキンタナがアタック!
ほんのちょっと前で待っていたアナコナと合流して、前をめざします。

メイン集団を引いて追うのは、エフデジのライヘンバッハ!!



一方前方!
ヴァンガーデレンが、ほんのちょっとだけランダより前にでました。そして、アタック!

が、どっちもそれぞれ吸収され、さっきの状態に戻ります。

この間、追走ではヒルトだけがちょっと飛び出し、前方の二人を追いかけてました。

残り4.8km。
今度はニバリがアタック!
でも、また吸収。
そしたら今度はデュムランがアタック!キンタナが追う。
その隙をついて、ザカリンとピノーがアタック!デュムランが追って吸収。

さあ、デュムランがもう一回アタックを仕掛けました!
一瞬「だれが行く?」みたいな雰囲気になり、結局またキンタナが追います。
追いついたあたりで、ちょうど山岳ポイント。

ここでピノーとポッツォヴィーヴォが前に出て、山岳ポイントを通過すると同時に、そのままするするっと二人でアタックをします。
ちょっと離れた!!

デュムラン、キンタナ、クライスバイク、ザカリン、ニバリ、モレマが追います。
と、ここでザカリンがアタック!!

遅れて、クライスバイクとモレマも二人で抜けています。

残された、総合トップ3の3人。デュムランとニバリ、キンタナ。
牽制です。牽制しまくりです。誰かが前に行こうとすると、誰かが後ろにつくので、やめる、の繰り返し。っていうか、キンタナは絶対にデュムランより前にでようとしません。
そのうちエフデジのライヘンバッハもここに合流して、結局デュムランが自分で引くことに。


そうこうしているうちに、先頭の2は残り1kmを切りました!
20秒遅れて、ピノー、ポッツォヴィーヴォとずっと先頭を追走していて、合流したヒルトが続きます。

メイングループには、アダム・イェーツが後ろからあがってきました。


さあ、先頭は最後の勾配が厳しいところにはいります。
ランダが先頭。
登りきり、そのままランダ、ヴァンガーデレンの順で最後の石畳区間に入ります。
ゴール手前の最後のゆるやかなコーナーで、イン側から突っ込んだヴァンガーデレンがランダの隣に並びました!
そしてスプリント!
圧倒的に、ヴァンガーデレンが速い!!
BMCのティージェー・ヴァンガーデレン、ステージ勝利!!
スカイのランダ、また2位!
8秒差で、エフデジのピノー、アーゼードゥーゼルのポッツォヴィーヴォ、11秒差でヒルトがゴール。
さらに遅れてカチューシャのザカリンが24秒差。クライスバイク、モレマが34秒差。
そして、デュムラン、キンタナ、ニバリが1分6秒差でゴールしました。アダム・イェーツが三人にちょっと遅れて、1分12秒差でした。
総合上位では、ユンゲルスがかなり遅れて、ヴァンガーデレンから3分55秒差でゴールしました。

ゴール後、タオルに顔を埋めて泣くヴァンガーデレン。
ヴァンガーデレン、実は、グランツールのステージ優勝は初めてだったのです。
よかったねえ……。


総合1位から3位のタイム差はまたまた変化ありませんでしたが、ピノーとザカリンはタイム差を縮め、1位のデュムランと、ピノーが1分35秒、ザカリンが1分58秒差になりました。
マリア・アッズーラは、今日もまた暗い顔で表彰式に向かって行ったランダがキープ。
2位が続いて、しかもどっちも僅差だもんなあ。
チクラミーノは、ガリビアがゴールしたっぽいので、そのまま。
マリア・ビアンカは、アダム・イェーツがとりました!


思っていたよりも、総合のタイム差は動かなかったですね。
もっとばちばち行く日かと思っていました。
となると、勝負は明日、明後日という感じでしょうか。


あ。ここでちょっとお知らせ。
最近、毎日私のブログにジロ記事を見にきてくださっている方もいらっしゃるかも知れないのですが、その方々にはごめんなさい。
明日は、ブログの更新をしないかもしれません。

なぜなら、土曜日、TOJの伊豆ステージ見に行くために、仕事終わってから静岡に前乗りするから!
見るのは見ると思うのですが、ブログに書ける環境ではない可能性が高いです。

もともと、気になったステージだけ書こうっていう趣旨で書いているこのレースレポート記事。
ですので、去年のジロやブエルタなんかで書かない日があってもいちいち「書かないよー」とかお知らせしていませんでした。
ただ、今年のジロに関しては、日本における放送が例年と違うことから、戸惑っている方が多いんじゃないかなと思って、「せっかくの100周年のジロを、私にできる形で盛り上げよう!」と、できる限り全レース書くようにしていたのです。


だから、一応お知らせ。
ごめんね。


…………万が一明日書いたら、「ノートPC、カバンに入ったんだな」って思ってください(笑)

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