ジロ・デ・イタリア 2017 第10ステージ
今日は、本日のステージ優勝候補の一人、スカイのキリエンカさんが、ゴールすぐ近くのカーブで転んで落車したのに暫定一位をとるという、「やっぱり、世界1位をとったこともあるTTスペシャリストってすごいんだな」っていう感じで実力を見せつけながら、レースが進んでいきます。
しかも、このタイムを抜く選手がなかなか現れません。
しかし、ここで出てきたアスタナのルイスレオン・サンチェス!!
キリエンカのタイムを20秒上回って暫定首位に!
……ルイスレオン・サンチェスって、TTスペシャリストだっけか?
と、いうわけで、チクリッシモの選手名鑑でチェック。
ciclissimo No.53 2017年4月号
およ?ルーラーとパンチャーのマークがついてる。
でも文章の方で、TTも速いって書いてありました。
いろいろ得意なサンチェス。
しかし、それをさらに上回ったスカイのゲラント・トーマス!
第9ステージでは、肩を脱臼していたのをはめて、ゴールまで完走していたそうですが、
サンチェスのタイムを、さらに51秒上回ってきました!
怪我に呑まれず、ちゃんと立て直してきたんだ。
すごい。
戦うことを諦めていない走り。
超かっこいい。
そのあと、クイックステップのユンゲルスがかなり良いタイムを出したものの、ゲラント・トーマスには7秒及ばず暫定2位。
おお、トーマス良い感じ!
だけど。
やっぱり。
デュムランは別格。
ゲラント・トーマスのタイムを49秒上回り、ダントツ1位。
ステージ優勝、サンウェブのトム・デュムラン!!
こんだけTT速くて、山岳もそりゃキンタナにはおよばないものの、1級山岳もかなりのペースで登れて、死角あるんだろうか?
これで、現在の総合1位マリア・ローザは、トム・デュムランになりました。
総合2位はキンタナ。2分23秒差です。
3位がトレック・セガフレードのモレマで、キンタナから15秒遅れています。
モレマと2秒差のエフデジのピノーが4位で、バーレーンのニバリがそれよりさらに7秒後ろの5位。
2位のキンタナから5位のニバリが僅差です。
デュムランがこの調子でいけば、正直かなり勝利は堅いと思うのですが、これからジロはだんだん険しい登りになっていくので、
それを調子をくずさずどこまでいけるか、って感じな気がします。
……それを考えると、いろんなマイナス要素を跳ね返す、すんごい精神力でジロに挑んでいるゲラント・トーマスが、9ステージで大きくタイムを失ってしまったのは、本当に惜しかったって思います。
ゲラント・トーマスは、今日のステージ終了時点で、総合11位。
デュムランとは、5分33秒差です。
うーむ。厳しい。
マリア・チクラミーノは相変わらずクイックステップ・フロアーズのガビリア。
マリア・アッズーラも変わらずUAEチームエミレーツのポランツェ。
マリア・ビアンカは、現在総合6位のクイックステップのユンゲルスがとりました。
明日は、登って下りて登って下りて、登ってちょっと下りたかなって思ったらもっと登ってもっと下るステージ!
つまり、ものすごい規模のアップダウンなステージです。
山岳賞狙いの逃げができるかなー。
総合どうなるかなー。
わくわく。