コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ciclissimo(チクリッシモ)NO.53

先週購入していたチクリッシモ。

ciclissimo No.53 2017年4月号

ciclissimo No.53 2017年4月号

日本で、多分唯一のサイクルロードレース専門誌です。
今回から、タイトルが小文字になって、大幅リニューアル。
メインの記事も縦書きになって、ものすごく読みやすくなりました。


毎年、春先に出る号に、その年の選手・チーム名鑑が載っているので、この号は、ほぼ毎年あっという間に売り切れになってしまうそうです。

今回が、ちょうど、その号でした。

去年は、この選手名鑑を片手に、ジロの優勝者予想とかをやったのですよ!
cororn.hatenablog.com


グランツールで勝利するためには、優秀なアシスト選手が不可欠だから、アシスト選手の強さをなんとか数値化したくって、チクリッシモの選手名鑑に各選手のグランツールの3年分の順位が載っていたので、それを見ながら完走した回数をアシスト選手の力として、その予想に反映させていたのね。


偶然だとは思うのですが、去年これでニバリの勝利が当たったので、今年もこれやってみようと思っていて、まだ出場選手とか決まってないけど、まず選手名鑑のページから開いたのです。
そしたら、
選手名鑑の選手の成績の表示の仕方がかわっていた!!



去年は、3年分のグランツールの順位が、各選手の過去の成績として載っていたのですが、今年は各グランツールに関して、
「出場した回数/4賞受賞年/ステージ勝利数」
という掲載の仕方。

なので、ほとんどの選手が、最初の出場した回数しか埋まっておらず、反対にスター選手は4賞受賞年のところがえらく範囲が広くなっていて、なんだか掲載箇所のバランスが変な感じ。

そりゃこの情報の載せ方じゃあ、ほとんどの選手が、最初の数字しか埋まらないよ……なんでこんな情報の載せ方にしたんだろう。
って読んだ最初は思いました。


でも、
サイクルロードレースって、そういうものですよね。


総合2位、3位も十分素晴らしい成績だし、各ステージの激闘の末の2位とか、オールアウトするくらいのアシストの牽引とか、胸打たれるレースもたくさんたくさんありますが、それでも、結果として残るのは、勝者のみ。

どんなにエースのために貢献して、最後まで走りきっても、
ツールの20位も100位も、その持つ意味としては大差ない。

勝利しなければ意味がない。
総合優勝したり、4賞ジャージを手に入れないと意味がない。
ステージ勝利をしなければ、どんなに貢献していても、記録としては残らない。

それが、いいとか悪いとかじゃなくって、
そういうものとして、各選手は全力で各レースを戦っているんですよね。


だから、
このチクリッシモNO.53の、各選手の成績の載せ方は、
サイクルロードレースの結果として残るもの」により近くしたってことかなと思いました。


そう考えると、この雑誌すごいな。
今回の改定で、縦書きっていう日本語の性質にあったものに変えて、とっても読みやすくなったけど、
同時に中のマインドとしては、レース本場のものを持ってこようしてるのが伝わって来る。

こういう雑誌が存在している時代に、日本でサイクルロードレースを見られている私は、きっととっても幸せものだと思う。

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