ciclissimo(チクリッシモ)NO.53
先週購入していたチクリッシモ。
- 作者: 砂田弓弦
- 出版社/メーカー: 八重洲出版
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: 雑誌
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日本で、多分唯一のサイクルロードレース専門誌です。
今回から、タイトルが小文字になって、大幅リニューアル。
メインの記事も縦書きになって、ものすごく読みやすくなりました。
毎年、春先に出る号に、その年の選手・チーム名鑑が載っているので、この号は、ほぼ毎年あっという間に売り切れになってしまうそうです。
今回が、ちょうど、その号でした。
去年は、この選手名鑑を片手に、ジロの優勝者予想とかをやったのですよ!
cororn.hatenablog.com
グランツールで勝利するためには、優秀なアシスト選手が不可欠だから、アシスト選手の強さをなんとか数値化したくって、チクリッシモの選手名鑑に各選手のグランツールの3年分の順位が載っていたので、それを見ながら完走した回数をアシスト選手の力として、その予想に反映させていたのね。
偶然だとは思うのですが、去年これでニバリの勝利が当たったので、今年もこれやってみようと思っていて、まだ出場選手とか決まってないけど、まず選手名鑑のページから開いたのです。
そしたら、
選手名鑑の選手の成績の表示の仕方がかわっていた!!
去年は、3年分のグランツールの順位が、各選手の過去の成績として載っていたのですが、今年は各グランツールに関して、
「出場した回数/4賞受賞年/ステージ勝利数」
という掲載の仕方。
なので、ほとんどの選手が、最初の出場した回数しか埋まっておらず、反対にスター選手は4賞受賞年のところがえらく範囲が広くなっていて、なんだか掲載箇所のバランスが変な感じ。
そりゃこの情報の載せ方じゃあ、ほとんどの選手が、最初の数字しか埋まらないよ……なんでこんな情報の載せ方にしたんだろう。
って読んだ最初は思いました。
でも、
サイクルロードレースって、そういうものですよね。
総合2位、3位も十分素晴らしい成績だし、各ステージの激闘の末の2位とか、オールアウトするくらいのアシストの牽引とか、胸打たれるレースもたくさんたくさんありますが、それでも、結果として残るのは、勝者のみ。
どんなにエースのために貢献して、最後まで走りきっても、
ツールの20位も100位も、その持つ意味としては大差ない。
勝利しなければ意味がない。
総合優勝したり、4賞ジャージを手に入れないと意味がない。
ステージ勝利をしなければ、どんなに貢献していても、記録としては残らない。
それが、いいとか悪いとかじゃなくって、
そういうものとして、各選手は全力で各レースを戦っているんですよね。
だから、
このチクリッシモNO.53の、各選手の成績の載せ方は、
「サイクルロードレースの結果として残るもの」により近くしたってことかなと思いました。
そう考えると、この雑誌すごいな。
今回の改定で、縦書きっていう日本語の性質にあったものに変えて、とっても読みやすくなったけど、
同時に中のマインドとしては、レース本場のものを持ってこようしてるのが伝わって来る。
こういう雑誌が存在している時代に、日本でサイクルロードレースを見られている私は、きっととっても幸せものだと思う。