コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

パリ〜ニース 2017 第6ステージ

今日は、待ちに待った、ヨーロッパの山岳ステージです。

ラストが周回みたいになっていて、ゴール前2km地点付近にある、勾配20パーセントを超えているような坂を、残り25kmくらいで一旦登るのですが、
まあ、もう、壁です
なんか、その坂を見て、「ああ、ヨーロッパのレースだ!」って思いましたよ、私は。


逃げを追うメイン集団は、チーム・スカイが中心になって引いていきます。
スカイのエースは、コロンビアチャンピオンでもある、エナオモントーヤ
エナオ・ゴメスやニエベが、アシストとして集団を率いています。
他にメイン集団に残った主な選手だと、
リーダージャージを着た、エティックス・フロアーズのアラフィリップ、そのチームメイトのダニエル・マーティン
トレック・セガフレードコンタドール、アスタナのフグルサング、BMCのリッチー・ポート、ロット・ソウダルのトニー・ギャロパン、モビスターのゴルカ・イサギレなどなど。ほぼ各チームの総合エースが入った感じです。でも、ロットNLのクライスバイクは、置いて行かれてしまった模様でした。


大きくレースが動いたのは、その25km地点からはじまる激しい坂をすぎ、残り20km地点で逃げを吸収し、メイン集団が先頭集団になってからでした。

残り19km。
オリカ・スコットのサイモン・イェーツが、山頂手前でアタック!
このアタックが決まり、15秒くらいの差がつきます。

残り18km。
アスタナのフグルサングがアタック!
しかし、これは吸収されます。

残り14km。
サイモンとメイン集団とに、25秒の差がついています。

残り10km。
27秒差。
スカイのニエベしか、集団を牽引していません。
なので、速度的には、サイモンVSニエベの根性勝負みたいになっています。


残り6km。
33秒差。
あれ、ここまで来ても、まだ差が開いている……。


残り4km。
ここで、先頭にBMCのニコラス・ロッシュが、集団を引き出しました。
リッチー・ポートのステージ勝利のための牽引だと思います。


残り3km。
タイム差、40秒!?
……おおう。サイモン、すごいや。


残り2km。
タイム差、45秒。
これは、もういけるんじゃないか。サイモン、勝っちゃうんじゃないか。


残り1.4km。
タイム差は45秒。
サイモンが、大きな最後の登りに入りました。


ちょっとして、集団でも最後の追い上げがかかります。
まず仕掛けたのは、リッチー・ポート!
勢いよく飛び出したそのアタックに、すぐにアラフィリップが背後につきます。
その後ろにぴったり迫ったのが、エナオモントーヤ
続いてトニー・ギャロパン、コンタドールの順に一列になります。

リッチー・ポートはスピードをあげて、後続を引き離しにかかります。
一瞬アラフィリップが遅れ、その隙に現在総合2位のトニー・ギャロパンがポートを追っていきます。

すると、今度はエナオモントーヤが出た!!
失速したポートをかわし、アラフィリップが追います!

一方そのころサイモン、一番きつい箇所に差し掛かっています。
その背後に、ついに集団が見えました!!
アラフィリップとポートが先頭で登ってきます。

サイモン、背後を気にして何度も振り返ります。
けれど、大きなカーブを曲がったあとは、もう後続の姿は見えません。
最後の最後まで背後を気にしながらも、ようやくひと心地ついて、胸を叩いてから、ガッツポーズ!
サイモン・イェーツ、ステージ勝利!!

その後ろから、集団を話したスカイのエナオモントーヤがやってきます。
イェーツと17秒差でゴール。

続いてリッチー・ポートが3位。
アラフィリップは、ダニエル・マーティンにアシストされて、4位フィニッシュ。
マーティンはゴールをアラフィリップに譲って、5位でした。

総合1位は、動かず、アラフィリップのまま!
2位がギャロパン、3位に、今日結局最後のきっつい登りを一番速く登った、スカイのエナオが入りました。


今日はポートとエナオが調子よさそうだったので、
アラフィリップがリーダージャージ守るの厳しいかもしれないと思っていたのですが、
無事に守りきりましたね!


明日はいよいよクイーンステージです。
個人的には、エナオモントーヤの「これぞコロンビアチャンピオン!」みたいな走りを期待しているのですが、でも次はギャロパンが覚醒しても面白いなあとか、ザッカリンとかの活躍も見たいし、アラフィリップがリーダージャージ守り切ったらツールがめっちゃ楽しみだとか、うんもう誰がどう活躍しても楽しいからいいや!

明日も楽しくレースを見よう!

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