パリ〜ニース 2017 第5ステージ
今日は、これぞ、スプリントステージっていう感じの展開でした。
逃げと、追いかけるプロトンの構図。
それが残り12kmくらいで吸収されます。
吸収前後から、各チームが位置取りを気にしだしたのですが、
グライペルが、なぜかほぼずっと単騎。
グライペルって、きれいなトレインを組んで勝ってたイメージが強いのですが、なぜか今日は、一人でいるところが目立ちました。
この時点で、
「あ、今日はグライペルの日だな」
って思いました。
個人的なイメージですけど、グライペルってクレバーなイメージがあるというか、
何も考えずに変なことをしちゃうようなイメージって、まったくないのですよ。
何かしかけていて、私がまったくその意図が読めないことはもちろんあるし、
今日もまさしくそうだったんですけど、
「今日はレース展開からすると、普通のスプリトステージに見えるけど、何かあるんだ」ってグライペルを見て思ったのです。
ゴール前3kmくらいから、大きなロータリーが三つもあって、
位置取りがかなり大変そうになってました。
どのチームも、うまくトレインが組めてるとこはなかったように思います。
ですので、最後は各チームのエーススプリンターの、ガチンコ勝負になりました。
最初はロット・NLユンボのフルーネウェーフェンが先頭で、スプリントになります。
その後ろについたのが、エフデジのデマール。
グライペルは、そのデマールの後ろでした。
デマールがフルーネウェーフェンのすぐとなりに並び出したのに対して、
グライペルはぐぐっと大きく外に出て、並ぶ二人とは反対側にいきます。
そのまま大きく速度をあげ一気に引き離し、余裕を持って勝利のガッツポーズ。
ロット・ソウダルのグライペル、ステージ勝利です!
いつもみたいに「さあ誰が勝つんだ!!」って気持ちより、
「グライペルの動向を見よう」ってレースを見てたので、
グライペルの勝利が決まったときも、
なんだか、最初にエンディングを見てから、ファーストシーンに巻き戻して映画を見だしたときみたいな、そんな気持ちになるレースでした。
「ああ、この場面でのこの展開が、あのラストにつながるんだ」みたいな、そんな印象。
グライペル、今年はクラシックを狙うっていうような文章を、チクリッシモで読んだ気がするのですが、
今日のレースを見ていると、「ああ、なるほど」って思いました。