コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

パリ〜ニース2017 第1ステージ

いよいよ日本語実況のあるレース中継がはじまりました!
シーズンイン!いや、もうとっくにしていたけど、でもいいんだ!
シーズン、イン!!

今日は、横風影響ががんがん出ているステージでした。


最初4人の逃げが決まっていたらしいのですが、横風による分断とかで追走が分裂して、一部が逃げに合流。
よって、逃げ集団なのに29人。多っ!!
追走集団が、だいたい30人くらい。
メインどころの選手がこの二つの集団にいる状態になっています。
ほかの選手は、そのさらに後ろ。横風で置いて行かれたと思われます。


パリ〜ニースは、山岳が得意な選手が総合上位に入るレースです。
今日は、スプリントステージなので、各チームは
①チームのスプリンターがステージ優勝すること
②総合エースが、他チームのエースに遅れをとらないこと
を目指すことになります。


先頭集団にいるのが、エッティックス・フロアーズのダニエル・マーティンや、マルセル・キッテル、ロット・ソウダルのアンドレ・グライペル、トニー・ギャロパン、カチューシャ・アルペシンのクリストフ、スカイのエナオモントーヤ、エフデジのデマール、などなど。
追走集団が、BMCのリッチー・ポート、トレック・セガフレードコンタドール、カチューシャのトニー・マルティン、ザッカリンとかがいます。オリカのサイモン・イェーツもここにいるのかな。

ふたつの集団が、約1分差くらいで、このタイム差がしばらーくキープされている感じです。
泳がしているっていうより、どっちもがんばってひいているから、ほぼタイム差に変化がでないって感じです。


総合エースも先頭集団に入れつつ、スプリンターも先頭集団に入れているのはクリック・ステップとロットソウダルで、「がんがんいこうぜ!」作戦でいってる感じなのです。
ただ今日のゴールはゴール直前の1km前くらいに登りがあるスプリントなので、キッテルには不利かな……という気がします。
ロット・ソウダルは、グライペルでいくのかな。でもギャロパンでも勝負できると思います。

第二集団は、トレックとか、オリカ・バイクエクスチェンジとかを中心に、全力で先頭を追いかけています。
でもこれ追いつくのは厳しい気がする……。


残り35km地点で、タイム差は1分10秒くらい。
徐々に、タイム差が開いている……?


残り30km
タイム差、1分15秒。
うん、差が開いている。

残り25km。
タイム差は約1分20秒。
風が強く、分断を狙ったアタックが続きますが、決定的な分断は、先頭集団も追走集団も起きていない感じです。

と、ここで追走集団にいたバルデが落車!
かなり遅れますが、そこまで大きな怪我ではなかったらしく、一人で走り出します。
……アシスト、残らなかったんだ。


残り20km。
タイム差は約1分25秒。
先頭で、エティックスのフィリップ・ジルベールががんがんひいています。
追走集団は、カチューシャが前にでてきてひきはじめました。
つまり、トニー・マルティンの牽引。
先頭集団にいるカチューシャのチームメイトは、クリストフただ一人だから、合流してスプリントのときにアシストするっていう作戦なのかな。


残り12km。
タイム差は約50秒。
差がどんどん縮まっています。真っ赤なとにまる。すごいぞとにまる。
とにまるぱわー!!


残り8km。
タイム差50秒!
先頭集団も、クイックステップやロット・ソウダルを中心に結構速度をあげている感じなのですが、じわじわ縮まっています。


残り5km。
タイム差約45秒!
ここから徐々に登りで、残り2kmからが、坂!

あ!!先頭集団にいた、ディレクトエネルジーのコカールが遅れた!
ええ!コカール、小柄なスプリンターで体重軽いから、登りで一気に行くかと思っていたのに。
それだけここまでの横風のダメージが強かったのか……。


残り3.5km。
タイム差42秒。
先頭集団を……グライペルが、ひいている……。
え、ってことは、今日はグライペルで勝負しないのかな。
となると、ロットはギャロパンでステージ優勝を狙っているのか。


残り2km。
タイム差39秒。
さあいよいよ、登りに入っ……。
って、えええ!!?ここでキッテルが遅れた!!!
ちょ、ま、え、えええ!!?
あ、グライペルも遅れた!!うわわ!!

じゃあ、先頭に残っているスプリンターは、エフデジのデマールと、カチューシャのクリストフ、くらい。

と、ここでエティックス・フロアーズの何でも屋さん、ジュリアン・アラフィリップがアタック!!
すぐにその後ろについたギャロパン!
デマールもついた!

でも、ギャロパン遅れます。
デマールはふんばった!アラフィリップの後ろに追いつきました!!
二人でゴール付近へ向かいます。


残り300m。
後ろは追いついてきません。デマールとアラフィリップ。
先頭はデマール。
真後ろについていたアラフィリップがスプリント開始!デマールの右から抜きにかかります!
その気配を察したデマールも速度を上げます!
横に二人ならんだ状態でそのままスプリント!
ただやっぱり、スプリントはデマールがつよい!
デマール、ステージ優勝!!


数秒後に、二人をおいかけてきた先頭集団に残った面々が集団スプリントでゴール。
その集団を押さえて3位に入ったのは、カチューシャ・アルペシンのクリストフでした。


そこから、約1分ほどおくれて、追走集団にいた選手たちがゴール付近に現れます。
総合では、チームカー駆使して必死に追走集団に戻ったアーゼードゥーゼルのロメン・バルデと、BMCのリッチー・ポート、カチューシャ・アルペシンが、追走集団の先頭でゴールしました。
そこから遅れてチーム・サンウェブのエース、バルギルがゴール。トレックのコンタドールは、さらにその後ろでゴールです。


ううーん。これは、コンタドール総合争い、厳しそう。


明日の第2ステージも、フラットなコースです。
今日よりも、もっと高低差は少ないです。
明日こそは、今日登りで遅れていったスプリンター選手たちの戦いになるかな!!



あと、やっぱり日本語解説あるとなしでは全然違いますね。
今日は、解説の栗村さんが、全力で追走をひいてどんどんタイム差を縮めるトニー・マルティンを、「赤い彗星」と呼んでいて、あまりにぴったりで感動しました。
定着してほしい……この呼び名……(笑)


そうそう。
今大会、ロット・ソウダルはいつもの赤いウェアじゃなくて、グレーというか、青というか、水色というか、そんな微妙な色を基調としたジャージでした。

正直に言う。
すっごく見やすい。

カチューシャやトレックや、あと今回はコフィディスも出てるから、もう赤いジャージ多すぎてどうしようとか思っていたので、ロット・ソウダルのこのジャージ、助かります。

こっちをいつものジャージにしてくれるといいのになあ……。


2/6 追記
ロメン・バルデ、チームカーに捕まって集団復帰していたので、失格になりました。

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