コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

美ら島オキナワセンチュリーラン2017 レポートその2

1月15日

目覚ましアラームの二重奏に起こされます。午前5:50。
外はまだくらい……ついでに寒い……。この日の日の入りは、7:12予定。

のそのそと着替えて、あとはヘルメットだけかぶれば走り出せる状態の格好になってから、6:45くらいに、朝食会場のバイキングへ。
服装浮いてしまうかなと思っていたけれど、似たような人が結構多かった。

15分そこそこで食事を済ませ、部屋に荷物をとりに行き、そのまま、駐輪場であるガラスドームへ向かいます。
自転車は半分くらい既にいなくなってました。特に、集団でジャージ着てたり、鍵まとめてつけてたかたがたのバイクが軒並み消えてます。
160kmコースに出た人多かったんだなあ……。


だんだんと、外が明るくなってきました。

ブレーキがちゃんとかかるか確認して、いざ出発!
出発地点のコミュニティーセンターまで、約5km!

海岸線沿いにずっと走るので、道に迷う心配はほぼないので、見知らぬ土地でも助かります。
どんどん抜かされながら、出発地点へ。
8:00くらいに会場について、まず向かうは、ワンコインメンテナンス!

並んだら、私は一人目くらいでしたが、数分しないうちにどんどん後ろに人が並びだしました。
これを見越して早めに行ったのもあるので、当日メンテナンス希望の方は、時間をあまらせる感覚で動かないと大変だと思います。

前の人が結構直すのが大変なメンテナンスだったみたいで、10分くらい待ってから、私の番になりました。

メカニック「お待たせしました。どこを直しますか?」


……え。
直す?壊れてないと来ちゃいけないだろうか?
そりゃそうだよね!
ちゃんと組み立てられてるか不安ですなんてレベルの人、一人でこんな遠くのライド大会参加しないよね!!


一瞬どうしようと思ったのですが、初輪行で、ちゃんと車輪とかはめられてるか不安なのだと伝えたら、ちゃんと見てくれました。
ロングライドだからということで、ブレーキをゆるめに直してくれ、あとサドルを上に上げてもらい(硬すぎるから自分であげられなかった)、ものの5分くらいで終了。


疾走サインをして、グラウンドへ向かいます。
ちなみに、普通に紙の、自分の名前書いてあるとこにちょこちょこって書くだけです。
「え、透明なアクリルかなんかの板じゃないの?」
とか思った貴方。グランツールの見過ぎです。でも私も最初サインするって聞いた時、あれしか浮かばなかった。


グラウンドには、三つ看板が立っていました。

「fast」「middle」「slow」
自己申告制で、好きなところにならんでいいよ、とのこと。
f:id:cororn:20170129220918j:plain

迷わず、「slow」に並びます。

ざっと見た感じ、slowが一番多いように感じました。クロスバイクの参加者は、ほとんどこのレーンにならんでいました。
そのあと、開会式があって、地元のえらい人(名前を忘れてしまいました……)がお話をしてくれました。
「後ろに見える、あの山に、朝、雲がかかってなければ、晴れるんですよ!」

振り向くと、確かにその山に雲はかかってませんでした。
やった!!

そして、fastの人から順にスタートです。
私の参加したコースは、予定では9:00スタートでしたが、実際には10分近く早くスタートが始まりました。


ただし、あくまでもfastの人!!

全員で一斉にスタートではなく、20人くらいでまずスタートして、そこから1分くらいして前の集団の姿が消えてから、次の20人くらいの集団がスタート、という形をとります。

fast、middle、slowの順番だったので、実際に私がスタートできたのは、9:20近くだったんじゃないかなあ……。
あとから考えると、このタイム差が、非常に痛かった……。



とうとう、ライドスタートです!
あっという間に、一緒に走り出した人たちに抜かされます!
ちょっとしたら、また次の集団の人たちにも抜かされます!

こころ!くじける!!


いや、仕方ないですけどね。
普段ほとんど走ってないし、クロスバイクだし。

でも、弱音はいても仕方がないので、ひたすらこいでました。
自分の中では、楽に漕げる速度よりも、ちょっとがんばってる、くらいのスピードで漕ぎました。
海沿いのコースを走るので、横風がけっこうきついです。
そうこうしているうちに、だんだんさっき自分を抜いていった人たちにおいついていきます。

多分、本当にスマートに走れるひとはとっとと先に行ってしまったと思うのですが、ちょっと無理して走り出した人とかが、ペースを落として、そこに追いついたんじゃないかと思うのですよね。

正直「こんな序盤で、ちょっとがんばっている、って感じでペダルを踏んでいて、ちゃんとゴールまでたどり着けるのか?」ってスタート早々不安になったのですが、でもまあなんとかなるだろう、って思ってひたすらこいでました。


なんとなく、自分の速度ペースがわかってきたところで、最初のエイドステーションである、名護市民会館につきます。
公式サイトでは、10時10分着がモデルタイムで、一応15分くらいで立ち去る計算になっていました。

時計を見ました。

10時35分。

ちょっと!序盤でこの遅れ!!?
でも、お腹すいているし、飲み物も欲しいし、なので、補給食くれる列にならびます。
……すごく混んでいる。
でも、どうしても、どうしても、
あそこに見えるサーターアンダギー食べたい!!!!

じっと並んで、黒糖饅頭とサーターアンダギーをもらい、急いで食べました。
時計を見ました。

11時。

うわぁぁあ!!やってしまった!!
でも、だって、どうしても食べたかったんだもん!!

急いでお手洗いによって、出発しました。
ちなみに、こういうイベント事って、女子トイレはすごく混むイメージがあったのですが、私が入ったどこのエイドステーションのお手洗いも、女性トイレはすんなり入れました。参加者の比率の問題ですかね?


さあ、さーたーあんだぎーによってできてしまった遅れをとりもどさなくては!!


颯爽と自転車にまたがりますが、ここからが本当にきつかった。
風が……!!
向かい風が…………!!


なんと表現するべきでしょうか。
東京の自宅にいたら、絶対に今日は外に洗濯物を干さないって固く決意するであろう強風が、始終向かい風として吹いてました。

もうね、本当に、ぜんっっっぜん進まないんです。
登りとか下りとか、景色とか海とかほとんど記憶がない。
とにもかくにも、進まなかった、この区間!!

でも、途中でこどもたちが、「がんばれー」って応援してくれたの、確かこの区間だった気がします。
あのときだけ、ほっこりした。登りだったけど。


このあたり、多分理性が壊れてたのか、ちょっと替え歌作って歌いながら走ってました。
『みんなともだち』って歌があるじゃないですか。
あれをもじって、ずっと歌ってました。

「ずっと、向かい風。ずっとずっと向かい風。どこまで、いっても。ずっと向かい風ーでー」

歌っているからって、「へへん、こんなコース楽勝」とかいうことではありません。
「歌ってないとやってられるか!!」っという感じです。


なんとかここをクリアして、次のエイドステーションである、田空の駅はーそー、というところにつきました。
モデルコースでは、11時35分着になっています。時計を確認。

12時55分。

すでに一時間以上遅れている!!?
この時点で、タイムアウトがじりじりと現実のものとして迫ってきました。
同じタイミングでエイドステーションにいた参加者も、ちらほら「これ完走できるか……?」という声が……。

とりあえず、ここのエイドステーションで提供されていたお芋さんのお菓子と黒糖かなんかを口に放り込み、水分補給して慌ててスタート!


その3に続きます!

Amazon.co.jpアソシエイト