さいたまクリテリウム 2016
さてさてさて。
いよいよ本日のメインのクリテリウムレースとなります。
一応坂はありますが、まあ山ではなく壁でもなく坂なので、あくまでも平坦系の選手が有利なこのレース。
有力なのは、サガンとキッテル。
でも先日のクリテリウムで優勝した別府の存在も忘れてはいけません。
パレードランの最中にアタックがかかるというトラブルはあったものの、一周パレードランしてから、レースがスタート!
最初からアタックがかかり、それがすんなり決まります。10人くらいいたかなぁ。
はっきり覚えてないのですが、スカイのポエルスと、エティックス・クイックステップのサバティーニが入っていました。
集団をひくのは、なんと新城幸也。
ここで!?チーム、別府と2人しかいないのに?!
そのまま、残り45kmくらいまで続いてから、この逃げが瓦解します。
そして、またすぐに新しい逃げ集団ができます。
アーゼードゥーゼルのバルデが逃げに入って、それに日本人選手やエティックス・クイックステップの選手が続きます。
エティックスだれだ?って思ったら、なんとキッテル!!
え、ちょ、なんで?
き、キッテルが、先頭交代してる……。
しかし、少ししてやってきまのはスプリントポイント!
一つ前にポイントレースやってたのですっかり忘れていたのですが、ツールを模しているこの大会、ポイント賞もちゃんとあるのですね。
キッテルはこれを狙っているみたいで、きっちりスプリントでポイントをとっていきました。
一方、メイン集団は、ジャイアント・アルペシンが4人全員で集団前方でトレインを組みます。
四番手(エースの位置)にいるのは、シモン・ゲシュケ!!初めてレースをみた初心者が、一番覚えやすい選手!!
そのままの逃げと集団の関係が続きますが、次のスプリントポイントをきっちりキッテルがおさえたあと、逃げ集団の中からバルデがアタック!!
単独の逃げが決まります!
でも残りkm数はまだ20km近く残っています。
こっからどうするんだ?!
まもなくキッテル含む元逃げ集団は、メイン集団に吸収。
逃げは単独バルデのみ。
しかし、メイン集団でヘアピンカーブを曲がってスピードが落ちたところで、今度はメイン集団からアタックがかかります。
なんと、別府史之と、アーゼードゥーゼルのヴィエルモーズ、そして、そこに続いた新城幸也!!
三人で一気に逃げにかかります。
一気に沸く観客!!
まだゴールまで、約15km。
タイム差は、ちょっとずつ開き、20秒くらいにはなります。
この合間にバルデがメイン集団に吸収されたようだったのですが、どのタイミングかよくわかりませんでした。
三人で二週くらい逃げた、残り約8km地点。
別府がさらに単独アタック!
ヴィエルモーズ、出遅れる!新城は当然ひかない。
フミが逃げ切れるか!?でもタイム差は15秒くらいしかないです。
かなり厳しい!!
メイン集団がどんどんスピードをあげていきます。
フミが全力で逃げますが、メイン集団がどんどん近づいてきます。
ほぼ捉えたか、というところで、メイン集団よりフルームがアタック!!
ごめん、完全にスカイの存在を忘れてた!
そしてそのアタックに、今までずっと沈黙を守ってきた、ティンコフのペーター・サガン、オリカ・バイクエクスチェンジのアダム・イェーツ、そしてなんと、現日本チャンピオンの、ブリジストンアンカー、初山が続きます!
そして形成された、4人の逃げ集団!!
ゴールまでは約5km!!
4人の中でスプリントが圧倒的なのはサガン。
他の3人が勝つには、スプリントが始まる前に、どこかで仕掛けなければなりません。
誰がいつ出るかと見守る中、残り2kmを切ってさいたまスーパーアリーナの、まさに私の目の前で、アダム・イェーツがアタック!!
逃げた!
一瞬差が開き、残りの3人の中で、フルームがチェックに行きます!
その後ろに初山。最後がサガン。
フルームの追い上げで、アダム・イェーツが捕まり、その勢いのままフルームがアタック!!
そして、それを追う初山、食らいつこうとするイェーツ。
そして。
その後ろから。
まるで何かのスイッチが切り替わったかのように、次元の違うスプリントを見せるサガン……!!
1人だけ時間の進みが違うかのように、あっというまに先頭に躍り出て、余裕でガッツポーズ!!
さいたまクリテリウム、優勝はティンコフ、ペーター・サガン!!
やっぱり、強い!!
アリーナに戻ってきて、壇上でウィリーまでしたサガン。
まぎれもなく、スターだ。
いやぁ、すごかった、盛り上がりました。
別府や新城の逃げもすごかったけど、本当に、すぐ目の前でのイェーツのアタックは、意識せずとも思わず声が出てしまいました。
優勝は、ペーター・サガン。
2位は、初山!!
そして3位がフルームでした。
山岳賞は、逃げにのってポイントを稼いだ、ロメン・バルデ。
ポイント賞は、マルセル・キッテル。
敢闘賞は、単独の逃げで観客を沸かせた、別府史之が受賞しました。
もりあがったね!!
日本のロードレースファンのためのレースって感じでした。
…………あと、やっぱり友達はできなかった。
着いて早々、弱いのにお酒のんで真っ赤になった怪しい人になったからかなぁ……。
なんかもう、現実のロードレース観戦友達つくるって夢のまた夢のような気がしてきました。
あ、ちなみにレース展開なのですが、普段のワールドツアーとかは、レース見ながら書いてるのですけど、
今回とかはレース中、一切メモとかとってなくて、表彰式終わってから完全に記憶だけを頼りに書いてるので、残りkm数とかズレていたらごめんなさい。