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コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことやレース観戦仲間ができるまで(希望)を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2016 第13ステージ

待ってました!本日はタイムトライアルです。
いつもとは違って集団ではなく、一人ずつ1分おきとかに走るレース
天候と運と実力が、もろに成績に反映されてしまうレース!


今日のTT(タイムトライアルの略〕は、一応普通のTTで山岳TTとかではないはずなのですが、
それでも、最初に平均勾配4.9パーセントの上り坂が約7kmあります。
最後にも、平均勾配4.9パーセントの上り坂が約3kmあります。

映像みてると、場所によっては勾配7パーセントとかありました。
文字にすると「……ええと、どのくらいだ?」って感じになる方も多いと思うのですが、映像で見る限り「…………これ、山じゃん」って言いたくなる感じの坂です。
あと、風も結構強いコースです。
うーん。厳しい。


あと。残念なことに、昨日のレース後、ピノーがリタイアしてしまいました。
昨日調子悪そうだったのですが、どうやら気管支炎になってしまったらしく、レースを去りました。
開催地であるフランスの期待を背負っていた選手だけに、残念です。




レースは最初、モビスターのオリベーラのタイムが、算定1位として、基準になります。

TT本命のカンチェラーラは調子が悪いのか全然振るわず、トニー・マルティンも自身が走り終わった時点ですでに5位くらいでした。


うーん。
もしかして、TTスペシャリスト向けのコースじゃないのかな。
それとも、昨日の山岳がきつすぎて、いろいろトラブルもあって回復にとれる時間が短く、特に山岳系じゃない選手ほど、昨日のダメージが残っている、とかかなあ……。



しかし。
そんな私の考えなんて、台風の最中に外に干した洗濯物のごとく、一瞬で吹き飛ばしてしまう選手が現れました。


ジャイアント・アルペシンのトム・デュムラン!!
オランダのTTチャンピオンです。

TTスペシャリストにも関わらず、山岳もめっぽう強い選手です。


走ってみたら、まあやっぱり速いこと速いこと。

第3計測で、暫定1位のオリベーラより既に54秒はやい。
最後は、結構な登りを登ってのゴールですが、デュムランは登りも速いのでぐいぐい登っていきます。

結果、なんとその時点で暫定1位のモビスターのオリベーラから、1分31秒早いタイムでゴールしました!!


ちなみに、この時点で、2位がオリベーラ、3位コッペル、4位ベニスなのですが。
これ、それぞれの間のタイム差、4秒とか6秒とかだよ。

1分31秒差をつけた、デュムランどれだけ速かったんでしょうか。




一方、総合上位勢の中で、一番速かったのはフルームでした。
全体でデュムランの次のタイムで、本日フルームはステージ2位でした。

フルームが本日の最終走者だったのですが、なんと、デュムランと1分3秒差でのゴール!
3位が、オリベーラです。
デュムランはダントツでずば抜けたタイムだったのですが、十分フルームも2位以下の選手を大きくタイムで引き離しています。


圧倒的な速さだったデュムランもすごいけど、
昨日の今日で、ちゃんと立て直してこんなすごいタイムを出すフルーム、本当にすごい!!



昨日は、ツールの大会としても事件があったけれど、同時にニースで、とても悲しい事件がありました。
表彰式で、4賞ジャージと本日優勝のデュムランや、レース主催者が壇上で黙祷を捧げるシーンがありました。

ツール・ド・フランスは、100年以上続いてきたレースです。
戦争で中断されていた時期を乗り越えて、今日まで続けてきたレースです。



レースを続けることがメッセージになる」
今日の、フルームのレース後のインタビューの言葉です。


フルームの言葉を聞いて思いました。

幾多の争いを乗り越えて、続いているツールだからこそ、
そして、いろんな国籍の選手が集まって協力して競い合う大会であるからこそ、
「このレースを続けよう」っていう決断には、
きっと、平和に対する祈りにも似た意味があるんだな、って。

ツールが無事、最後までちゃんと開催できますように。

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