コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・フランス 2016 第5ステージ

今日は、山岳です。山が6個あります。まあ山岳ステージだこと。
距離は、216kmです。
最後の方に、二級山岳が二つと三級山岳が一つあり、特に二級山岳が勝負所となると予想されるステージ。

最初に9人の逃げができて、それが分裂して、
逃げ、その追走グループ、
そのさらに後ろにメイン集団という流れ。


いろいろ人数が変わったりもしたのですが、最初の二級山岳のあたりから、先頭は、ロット・ソウダルのトーマス・デヘントと、BMCのヴァン・アーデルマートの二人で回る感じ。
追走集団は、4人くらいか。ここには、ティンコフのマイカがいます。

マイカは、ティンコフの総合・山岳系の選手。コンタドールが出ない山岳系のレースでは、だいたいエースをしていて、2014年ツールで山岳賞もとっています。
となると、これは山岳賞狙いか、それともコンタドールのためのアシスト降臨戦法か。

うーん。
アシスト降臨戦法って、どっちかっていうとステージレースで後半に残っているすごく厳しい山岳ステージとかでやるイメージだったんだけど、こんなツール前半戦からやるのかな……。



最初の二級山岳に入ったあたりから、モビスターが集団の先頭でスピードをコントロールし始めて、ガンガンスピードをあげていきます!攻撃開始って感じです。
少しずつ遅れる選手が増えていきます。
ランプレ・メリダルイ・コスタや、なんとスカイのポエルスが遅れる。
あ、カンチェラーラ遅れた!

さらに数km先で、サガンが遅れた!
ニバリが遅れた!!ランダも遅れた!トニー・マルティンも遅れた!マティアス・フランクも遅れた!

アラフィリップとかはまだ残っていますが、かなりきつそうです。
あっという間に、集団が小さくなります。


先頭が残り18kmくらいで、集団と先頭との差は、7分弱。
ううー。山岳ステージは、この差が全然集団が追いつける差なのか、それとも逃げ切りがありえる差なのかわからない。


残り17.4km。
ここでグレッグ・ヴァン・アーデルマートがアタックをしかけ、デヘントをおいて、ゴールまでのひとり旅へ旅立ちます!
同国のよしみで二人でゴールまで協力して行くのかと思っていたのですが、
そんなことはなかった。


先頭残り、15km。
メイン集団との差は、約6分。
集団の方は、2つ目の二級山岳での主導権が、モビスターからスカイに移ります。
今度はスカイががんがんスピードをあげます。
バルギルやアラフィリップが苦しそう。
なぜかバルデが平気そう。


ヴァン・アーデルマート、残り10km。
まだ5分30秒くらい集団とは差があります。


残り約5km。
現在1位のヴァンアーデルマートと、2位のデヘントとの差は、1分52秒。
メイン集団とは、約6分差。

メイン集団には、4強と言われている、スカイのフルーム、ティンコフのコンタドール、モビスターのキンタナ、アスタナのアルーはちゃんと残っています。
それ以外に、BMCのリッチー・ポートやエフデジのピノー、アーゼードゥーゼルのバルデ、エティックスのダニエル・マーティンやアラフィリップなんかも、ほとんどみんなアシストを連れて残っています。軒並みエースクラスは残った感じですね。

スカイは、ニエベ、エナオモントーヤ、ゲラント・トーマスが、フルームのアシストとして集団の先頭をキープ中。


先頭、残り2km。
2位のデヘントとは、2分以上差がついています。

残り400m。
8パーセントの上り坂。腰をあげて、大歓声の中をすすむヴァン・アーデルマート!

残り100mで、勝利を確信して先にガッツポーズ!
チームカーと勝利を喜んで、見事、ぶっちぎりでゴール!!
ヴァン・アーデルマート勝利!
そして、サガンが遅れたため、初マイヨ・ジョーヌをゲットがしました!


一方、ちょうどそのときに、集団ではバルデがアタック!
絶対今日バルデが仕掛けると思ってた!さっきだってアラフィリップがきつそうな坂で、全然平気な顔して前の方にいたんだもん!!
バルデのアタックに、すぐに反応したのはバルベルデ!続いて、キンタナ、ティボ・ピノーがついていきます!

ちょっとだけ逃げようとして、でもやめたバルデ。また集団に飲まれていきます。
この一瞬の攻防で、遅れていく選手も出てきそう……。

って、ああ!
あれ、コンタドールだ!コンタドールが離れていく!!


モビスターが先頭となり、集団がフラム・ルージュを通過します。
そろそろ、追走集団として前にいたマイカが、そろそろゴールに入ろうかというところ。集団もすぐ後ろに見えていましたが、そこからカチューシャのホアキンが集団からで抜け出て、マイカに迫ります。

先にゴールしていた、ゲヘントはすでに2位。
マイカが3位で、最後に集団から抜け出てほぼマイカに追いついたホアキンが4位。5位はホアキンに続いていたダニエル・マーティンでした。

そのあとすぐプロトンの面々が続々ゴールしていったのですが、コンタドールは遅れたままです。
結局、集団とは20秒ちょっと差がついてしまいました……。


総合優勝候補の攻防を軸に今回のレースをとらえると、
本日のステージは、総合上位候補勢から、コンタドールだけ他チームの有力エースより、タイムを失った日になってしまいました。


うう、こんたどーるぅ……。
怪我痛いと思うけど、メカトラとかもあって大変そうだけど、頑張ってほしいよぅ。



そんでもって、明日のステージは!
…………なんだこの変な高低差。

www.jsports.co.jp

最初に、下り坂……?
そのあとに、山があってまた下り坂があって……。

え、これ山なの?平坦なの?
っていうかむしろ、下り坂ステージじゃない?


よくわからないので、公式プログラムを開いてみました。

一応、「平坦ステージ」って書いてあった。
そっかぁ、これ、平坦ステージなんだ。


この本、各チーム紹介・解説や優勝者予想の他に、各ステージがそれぞれ見開き1ページ使って紹介されています。
それぞれのステージの地図と高低差の図、各地の予想通過時間と、それと「レースディレクターの見解」っていう、短いコース解説が載っているんです。

ちなみに、明日の第6ステージに関しては、そのレースディレクターの解説には、こう書いてありました


「いわば暗号のようなステージだ」
八重洲出版ツール・ド・フランス2016公式プログラム』 p.130)



うん!
私に、どんなレースになるか、まったく予想がつかなくても仕方ないね!!
レースディレクターが暗号だって言ってるものが、素人の私にわかるわけないもんね!!

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