ジロ・デ・イタリア 第2ステージ
もしくはジロ・ディターリア第2ステージ!(←こだわってない)
今日はオランダでの平坦ステージです。
オランダは、風車の国。
つまり、風が強い国です。
強風の中で戦うコースは、中間スプリントが2箇所、それと、山岳ステージは4級がひとつ、ラストは、平坦ゴール。
ジロには、総合のマリアローザ以外にも、特別なジャージがあって、
山をたくさんひとより早く走った人がとれるジャージ、
平坦につくられた中間ポイントやゴールを早く走った、スプリンターの選手がもらえるジャージなど、それぞれ自分がとれるジャージを目指すんですね。
今日とりあえず山岳をとると、山岳リーダージャージが着られるので、見所は、ゴールと山岳ってところでした。
つまり、本日中間地点で、
いい感じで逃げてた選手が、山岳ジャージが着られるレース!
そんなわけで、逃げてた3人の山岳賞争いが、一つの山場でした。
逃げてた選手は、3人。
ディメンションデータのフライレ、ニッポヴィーニファンティーニのベルラート、ロットNLユンボのチャリンギ。
中間スプリントの度に、背中で抑えるチャリンギさん。
なんだろう。私、バイクの映像で見てるだけなのに、チャリンギの背中から何かプレッシャーを感じる(笑)
でも、山岳賞ではさすがに背中だけで抑えることはできません。
だってこのポイントとったら確実に明日山岳ジャージ着られるからね!
3人で並んで、4級山岳をのぼります。
1.1kmくらいあるので、結構長いです。
ずっとピリピリしています。
3人綺麗にならんで、横にバイクが並ぶので、
はじめて真横からの映像で、山岳でスプリントをかける瞬間というのを見ることができました。
何かきっかけがあるわけではないのですが、選手の気配でこう、「あ、今、しかけた」ってわかるんですね。
早めにダンシングをしていたフライレが、山岳をとりました!
その時点で、残りは30kmちょっとくらいです。
集団とは差が3分くらいあったので、まだしばらく3人で走ります。
すると、地元のチャリンギが、お客さんを煽る煽る。
耳に手をあてて「声援が小さいなー」と言わんばかり。
チャリンギさん!真剣なレースの最中ですよ!
お客さんの心のつかみ方を心得てますな!!!
合間をぬって、ベルラートがアタックをかけて、フライレとチャリンギにつぶされ、を繰り替えしていくのですが、
残り20kmくらいの集団が追いついてきたタイミングで、チャリンギとフライレが、集団に入るから追うのをやめたって感じで、
今度こそベルラートのアタックが成功!
ベルラートは、残り10kmまで一人でがんばって逃げます。
まだ24歳。頑張れわかもの!
ベルラートを吸収した集団は、一気にラストを目指した集団の位置取り争いへ。
前の方にいた方が転ぶ可能性は低いし、もしゴールを狙うなら前の方にいないと戦えないので、
みんながみんな前にがんばって出ようとするのです。
現在マリア・ローザを着ているデュムランを守っているジャイアント、モビスター、アスタナ、ロットNL、キャノンデール、なんとなく全体的に総合系のチームが集団の主導権をとる位置にあつまります。
本日の大本命、キッテルがいるエティックスがいない……。
ランプレが前に出たそうなんですが、ヴィヴィアーニとランダのためにトレインを組んでるスカイと入り組んでしまい、うまくいきません。
残り5kmをきったあたりで、段々デマールのためにエフデジが前に出てきます。
エティックスは、残り3kmくらいで、ようやく前方へ、
オリカのユアンもあがってきます。
残り1.5kmくらいで、エティックスのトレインが綺麗に前方にトレインをつくりますが、すぐさまエフデジがあがってきます。
トレインが混じり、デマール、後ろにキッテルの並びになります。
そして、キッテルがちょっと早めにしかけます。
すぐさま他の選手が反応しますが、圧倒的な速さで誰もおいつけません。
キッテルは、並み居るスプリンターを一瞬で引き離し、早々とガッツポーズをして、そのままゴール!!
最後のスプリントで、キッテルが走り出した瞬間に「あ、これはキッテル勝つ」って思いました。
なんなんですかね、この感覚。
これが、強いってことなんですかね。
とにかくキッテルが圧倒的に強かったです。
平坦ステージはわかりやすいし、速度速いし面白いな!
今日の時点では、まだデュムランが総合1位ですが、キッテルはボーナスタイムをゲットしたので、1秒差で総合3位になりました。
キッテルは、ヘルメットをとって、帽子をかぶらずに、勝利インタビューをうけていました。
……あれ?
もう!髪が!ちゃんとセットされている……!?
いつの間に。