コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ジロ・デ・イタリア 第1ステージ

いよいよはじまった、ジロ!

ジロ・デ・イタリアは、その名の通り、イタリア一周レースなのですが、今年はオランダからスタートしてイタリアに入ります。

第1ステージはタイムトライアル(TTと略します)でした。
タイムトライアルっていうのは、全員同じコースを順番に一人ずつ走ってその時間を競う競技です。

一人走って、1分あけて、また一人走って、という感じで走ります。

集団で走るロードレースと大きく違う点は、
①風除けになってくれる他の選手がいないので、アシストの助け、とか、かけひきとかが使えない。
②3時間くらいにわたって、一人ずつ走るので、最初に走った人と最後の方に走ったひとで、風向きなどの天候条件がかわってしまう。
③通常のロードレースステージと比べて、距離が極端に短いことが多いので、
(普通のステージは150~200kmくらい。TTは長くても50km前後。今回の第1ステージは10km未満)転んだり、パンクしたら、終わる。
っていう感じです。

同じサイクルロードレースですが、
例えばロードレースの世界選手権で優勝したサガンも、タイムトライアルに出場するときは、あの白地に五色のアルカンシェルジャージを着ることができません。
なぜなら、タイムトライアルのレース中にアルカンシェルジャージを着ることができるのは、世界選手権のタイムトライアルで優勝した選手だけだから、です。



タイムトライアルが得意な選手は、TTスペシャリストと言われます。

私がきゃーきゃー騒いでいるのは、この種類の選手が多いです。
カンチェラーラとか、トニー・マルティンとか。

通常の平坦のステージレースだと、いわゆる独走勝利、という形で、勝利することが多いのと、
高速でカーブを曲がるのが上手いので、カーブの曲がり方が綺麗な選手が多いです。



第1ステージ優勝候補は、第1ステージ地元のトム・デュムランと、今シーズンで引退を表明しているカンチェラーラでした。

でも。
カンチェラーラ
前日から胃腸炎

最後の年のあまりのついてなさに、なんだか私もどういう気持ちで見ていいのかわかりませんでした。走り出したときも、なんか、いつもより、力強さがなかったような感じに見えてしまいました。

そのかわりっていうのも違うけれど、
トム・デュムランはなんというか偉かったなあと思います!

自転車熱があれだけあるオランダで、めちゃくちゃ注目されてプレッシャーもあって、
その中で、見事な走りを見せました!

中継で見ていると、その時点で1位のロットNLユンボのログリッチとまったく同じタイムでのゴール!
TTが短いとはいえど、基本画面に表示されるのは秒単位。見てるこっちには、どっちが早かったのかわからない、コンマの争いだったんです。

結果、1/100秒差で、見事トム・デュムランが優勝!!


第1ステージで優勝したら、現時点で1位なので、デュムランはピンクのジャージを着ることができます。
ジロは、そのレースが始まった時点での総合1位の選手は、マリア・ローザと呼ばれるジャージを着ることができるのです。
それは、たった1日着るだけでも、すごくすごく名誉なことなのです。


で、それに合わせて、
デュムランの自転車のバーテープを、ピンクに巻いている動画とか、
デュムランがピンクのヘルメットかぶっていたりする動画を見て、
ああ、グランツールが始まったんだなあ!って思いました。

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