コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

フレッシュ・ワロンヌ 2016

ついに。やつが。現れた。

ユイの壁。

平均勾配9.6パーセント。
最大勾配26パーセント。


……あはは!
もう笑うしかないですね。

昨年、私はこの坂を登っている選手を見て、
「ほわー。最大勾配26パーセント」
ってぼーっと見ていて、

そのあと秋にしまなみ海道行って、橋の手前の坂道の看板みて、
「平均勾配2パーセント?ははっ」とかって鼻で笑ってたら、
すっごくきつくてそのあともう坂嫌いになった。


2ぱーせんとで、すごいつらいじゃん。

もはや26パーセントとか想像がつきません。



そんなユイの壁を3周するこのレース。
1周目はぼっとしてたから見逃しちゃったのですが、
2周目は先頭カミングス。そのすぐ後ろに、BMCのディディエ。

おお、カミングスだ!
去年のツール・ド・フランス14ステージで、フランス人のピノーとバルデがばちばち争っている中、すいっと抜いてそのまま優勝しちゃった。あのカミングスだ!!

それを追う追走集団が4人。
その後ろに、集団。


残り27km時点で、カミングスが風のように走り出し、
あっという間にディディエを置き去りに。

ディディエは間もなく、追走集団に吸収されます。
この時点で、メイン集団と先頭の差が、だいたい1分くらい、かな?
残り22kmくらいで、追走集団はメイン集団に吸収されます。

TTみたいな姿勢で、カミングスは一人前方を走り続けています。
背中、長い。
差、44秒。

カミングスもカーブの曲がり方綺麗な選手ですね。
体の傾け方が、カーブ中一定。

残り20kmくらいから、モビスターが集団をコントロール。
残り18kmを切ったあたりで、カミングスを吸収。

完全に個人的な感想ですが、SKYとかトレックが集団コントロールしているとシステマティックな印象をうけるんですけど、モビスターがコントロールすると、見ているこっちにもプレッシャーがでかい感覚がありますね。伝わらないと思うけど、ロードローラーみたいな強さと怖さ。
なぜかは私にもわかりませぬが。

残り13km地点で、エティックス・クイックステップルクセンブルク王者、ボブ・ユンゲルスと、ジャイアントアルペシンのプライドラーが集団から抜け出し、モビスターのヨン・イサゲルが、追いかけます。

あ、カミングスが集団から脱落した。

残り9kmで、この3人を追いかける追走集団形成されます。
ここにも、モビスターが入っている。

でも、残り7km時点でメイン集団に吸収され、され、……あ、され……な、い?
なんかすごく微妙なとこを走っています。

残り6km手前で、プライドラーは先頭から脱落。

そんでもってようやくちゃんと吸収された集団から、ロットのティム・ウェレンスが飛び出して、残り3kmで先頭の二人へと合流。


そして、ユンゲルスが前方にいるのに、
集団の前に出てペースをあげるエティックス。
何故に!?

本日ゲスト解説の新城選手の解説「アラフィリップが調子いいんでしょう」
なるほど。エティックスの『お疲れユンゲルス、こんにちはアラフィリップ作戦』ということか。
残り2km。ユンゲルスとヨン・イサゲルはここで吸収。


残り1.3km。ついに来ましたラストのユイの壁!
バルベルデが現れた!
ホアキンもルイコスタもガスパロットもビスコンティもアラフィリップもダニエル・マーティンも前の方に現れた!
つまり勝ちそうな有力選手みんな前に出た!!

バルベルデがなんとなく先頭でだんだん勾配のきついところへ入っていきます。
そのあとホアキンが一瞬先頭に出て、引き離すかに見えましたが、エティックスのダニエル・マーティンが追撃。すぐにみんなそのあとを追い、ホアキンが遅れる!!

ダニエル・マーティンバルベルデ、アラフィリップの順で登っていきますが、最後のゆるやかなコーナーの手前で、バルベルデが先頭へ。
アラフィリップが懸命についていきますが、届かず!

バルベルデ、3連覇!!

つーよーいー。
すーごーいー。
なんという安定感。
「勝つだろう」と思われて、1番の優勝候補と言われて、そのプレッシャーの中での勝利。最強。

そして、バルベルデへの勝利インタビュー!!
でも、実況、解説陣、ついでに私もスペイン語わかんないから何言っているのかまったくわかりませんでした。(笑)

明日の自転車レース関係サイトの、インタビュー記事を待とうっと。


今日のレースは、ずっと新城選手がゲストで解説をされていました。
質問コーナーみたいな解説のところもたくさんあって興味深かったです。
それと、レースが動いた瞬間、いつもワンテンポ遅れて「この戦略ですかね?」って解説になるのですが、
新城選手は「あ、作戦をこっちに切り替えましたね」とか即答に近いかたちで戦略の解説がでるので、
ついついレースの走りより、耳に集中してしまう観戦って感じでした。

私、ロードレースの速いところが好きだけど、戦略を考えながらみるのも大好きです!!


あと。
きっとものすっごくどうでもいい話題だと思うのですが。

女性のフレッシュ・ワロンヌの表彰式で、
優勝したアンナ・ハンデルブレヘンの着ていたラボバンクーリブのサイクルジャージがめちゃくちゃ可愛かった。
あれ、欲しい。

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