コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ヘント~ウェヴェルヘムの事故

今日の昼休み。
昨日のサガンの勝利の様子を各自転車サイトがどのように記載しているのか気になって、
うきうきしながら自転車ニュースのサイトを開きました。



すると、レース内容を紹介する記事の一番最後に、
今回のレースで、ワンティ・グループゴベールのドォモワティエが、亡くなったという文字が……。


…………え?

昨日ずっと見てたけど、
そんな大きな落車、私見逃していたの……?



会社から帰宅して、日本語版だけでは事故が起こったのが何km地点かとか、いくつか違うこと書いてあるページもあったので、海外の自転車情報サイトへ飛びました。

おそらく、概要はこうです。


昨日の、ヘント〜ウェヴェルヘム、
残り115km地点で、ドモワティエが落車し、
そこを、レース関係者のモト(オートバイ)が避けきれず、ひいてしまった、と。




言葉になりません。



先ほど、再度昨日のレース中継の該当地点をプロトンが通過したところを見ましたが、
まったく解説では触れられていませんでした。
映像でも映らなかったし、テレビ画面の下にリタイアの情報も流れなかったようなので、
もしかしたら、情報としてレース中に各国メディアに渡らなかったのかもしれないのですが、
一視聴者でしかない私にはよくわかりません。




昨年の夏からしか、ロードレースを知らない私ですが、
それでも、ちょっとtwitterを除けば、よく選手がつぶやいているのを目にすることができました。

「バイクが危険すぎる」

ロードレースは、平均40~50kmくらいで、自転車を走らせているレースになることが多いです。
その様子をリアルタイムに映すには、同じくらいの速度で走る乗り物が必要です。

だから、基本、異国の視聴者である私たちは、バイクカメラの映像を通じてレースの映像を見ています。

臨場感あふれるレース展開を間近に見られるということは、
全力で自転車を走らせている選手のすぐそばに、バイクが走っているということです。


実際に、昨年もバイクと接触して怪我をする選手もいましたが、
何か対策をとったというニュースは、少なくとも私は聞きませんでした。

そして、その結果、昨日の事故が起きたのでしょう。



私は、レース関係者でも、自転車業界の人間でもないので、
どれだけ海外ロードレースの映像にお金をかけていて、それがいくらで取引されるのかとか、
どれだけの人が関わっているのかとか、
安全を確保しながら現在のレース中継のクオリティを保つことができないのかとか、
正直なんにもわかりません。

何にもわからないのに「もっとこうすればいいのに」みたいなことは、言っちゃいけないと思っています。


だから、せめて私にできることがあるとすれば、
今回のことをきっかけに、バイクの数が減って、バイクに速度制限がかかって、
その結果勢いのある映像や、写真が、今のようには見られなくなったとしても、

今と変わらず、ロードレースを見ることを、好きでいることだと思います。




ドォモワティエは、臓器提供の意思表示をしていました。
3人の命が、救われたそうです。



ドォモワティエ選手のご冥福をお祈りします。

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