コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

書籍『ツール・ド・フランス』の感想と、砂田さんのブログ

またまた、ツール・ド・フランスの本を購入した。
山口和幸 著
ツール・ド・フランス』 (講談社現代新書)

ツール・ド・フランス (講談社現代新書)

ツール・ド・フランス (講談社現代新書)

感想。
なんかね!
以前レビューした、ツール百話が資料集だとしたら、こっちは歴史の教科書みたいだった。

最初はベルナール・イノーの時代から始まって、だんだんと遡っていく書き方をしています。

以前その活用方法をまとめた記事を書いた『ツール100話』(安家 達也著)が、ツールが始まった歴史やそのレースの有名なエピソードを追いつつ、合間に「当時のツールとはなんぞや」って話を盛り込んでいたのに対し、
ツール・ド・フランス』はどちらかというと、「ツールとはなんぞや」「ロードレースとはこんなレースだったのだ!」て話題の合間に、その時代時代を代表する選手のエピソードを入れていってくれるので、時代の流れを逆行していくにもかかわらず、読みやすさには後者に軍配が上がります。

ツール100話』は書籍で買ったんだけど、山口さんの『ツール・ド・フランス』は電子書籍で買ったのね。
自分でいうのもなんだけど、このチョイスはめちゃくちゃ正解だったと思います。

流れで読みたい本は電子書籍で。
あとから該当のページを探したくなる構成の本は書籍で。

ですので、もし今、

「自転車レースって面白そう。でも映像みてもわかんないこと多いから、なにか本にまとまっている、初心者にもわかるように書いてくれている本ないかな」

って迷ってこのブログに辿りついた人がいたら、私はこの『ツール・ド・フランス』をおすすめします。
情報決して少なくない!でも、くじけず読めるよ!!


あと、最近、写真家の砂田弓弦さんのホームページのDiaryを、昔の記事から順に読んでいます。

砂田さんは、日本人で唯一、ツールをオートバイで撮影することを許された世界的なサイクルフォトグラファーです。そんでもって、私が大好きな雑誌『チクリッシモ』の監修をされている方でもあります。

自転車レースって、もちろんツール以外にもたくさんあって、当然だけど全部外国語の名前だし、どれがどの時期にどんな選手をターゲットに行っているレースか、一覧で見ても全然覚えられないんだよね。

でも、砂田さんのDiaryを追っていると、一年を追ってレースの順番通りに、その日にあったレースのできごととか準備の様子を書かれていくものだから、なんとなくあたまに各レースの時期や情報や、昔の選手の名前が入っていくのです。2006年くらいからのをずっと載せてくださっているので、もうそれだけで私から見たら立派な資料!

嗚呼。
私も写真買いたいなあ……。
サガンの今年のツール16日目のダウンヒルか、ゴールのとき胸を叩いていた写真を、部屋の一番いいとこに飾りたい……でも一番小さいサイズ一枚だけとか購入したら、逆にご迷惑かな、とか悩んでいる今日この頃です。


まあ、その前に。
『チクリッシモ』の年間購読の申し込みを真面目に検討中。
読み応えあるから、ほぼ毎回買うの確実なんだもん。

Amazon.co.jpアソシエイト