コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

コッピの走っている姿が見られるDVD買った!!

前回の記事で「ツール100話」という本を読んでいることを書きました。
そのときは特に触れなかったのですが、
この本を読んでいると、本当に本当に、コッピとバルタリの走っている姿を見たくてたまらなくなります。

コッピとバルタリは、
伝説的なイタリア人のロードレース選手です。

すごく対照的な走り方・人生観の人だったらしく、二人とも超大人気。特にコッピは、史上初めてダブル・ツールを達成した選手としても有名です。
どんな走りだったんだろうってものすっごく気になるけど、ただ1950年くらいに活躍した選手らしく、そんなん映像で見れるわけないじゃん、って、完全に諦めてました。

そしたら先日!!
本当に偶然、近所のお店で、この二人の走っている姿が映っているDVDを手に入れたのです!!

『レジェンド・オブ・ツール・ド・フランス
伝説のイタリア人ロードレーサー


(一応リンク貼ったけど、アマゾンは在庫切れみたい。がんばれみんな!中古狙え中古!!)

喜び勇んでおうちで再生しました!

全編外国語だった。

あ、でも、ちゃんと字幕ついていたので大丈夫です。

DVDは、最初バルタリの映像やエピソードから始まります。
熱心なカトリックだったバルタリ。エピソードも、教会やお祈りに関するものが多いです。
走っている白黒の映像は、なんとなくどっしりとした感じ。

バルタリのレース姿とともに話される、当時一緒に走った選手や、ジャーナリストからのエピソード。
ただ、この辺から、少しずつ、コッピの名前が出てきます。
そして、バルタリのエピソードから自然と、コッピの話の流れになるのですが。

正直、このDVD作った人、
絶対絶対コッピ大好きだったと思う!!!

レース映像とナレーションから始まるバルタリに対し、
コッピの話は延びにのばします。

少しずつバルタリに関してのインタビューから話題が変わり、
順々にコッピについて、彼がどんな選手だったかを関係者が答えていきます。
そしてコッピに心酔している彼らの話に合わせて、
少しずつ、本当にすこしずつ、コッピのレース中の映像が流れ出すんです。

なにこの演出!!
てかこのインタビューされている人、みんな本当にコッピが好きすぎて、見てて泣けてくるんだけど……!!!

コッピは、とても手足が長くてスマートです。
走っている姿が、特にその長さが目立ちます。
山岳王でしたが、TTも強かったそうで、なんかもうやっぱり当然なんだけど速い……!

すごく印象的なのは、バルタリのことはみんな
「ちょっと変わってて、いいやつだったよ」
みたいなノリなのですが、
コッピについては
「人間的に素晴らしかった」
「本当の紳士だった」
「弱いものにも、強いものにも、平等に接した」

とかって、なんかもう憧れのヒーロー扱いなんです。

ただのロードレース好きの人がこんな風に語るのなら
「ああ、ファンなんだなあ」で終わります。
でも、インタビュー受けているのって、
ツール・ド・フランスの主催者側の人だったり、
何年も取材していた記者の人だったり、
一緒に練習して戦った選手だったり、
コッピの身近で、同じレースの時間を共有して、
その走りを側で見てきた人たちなんです。

そんな身近な人から、こんな風に言ってもらえるって、
本当に本当に、愛された人だったんだって思うのです。

あ。そうか。
このDVD作った人が、コッピ好きだったんじゃなくて、
みんなコッピが大好きだったんだ。
納得。


鬱や怪我に悩まされ、引退したコッピ。
コッピは、アフリカに旅行にいってマラリアにかかり、40歳の若さで亡くなってしまいます。
このDVDには、その、コッピが死ぬ原因になったアフリカ旅行に一緒にいって、一緒にマラリアにかかった人が、インタビューに答えています。

コッピとの最後の会話を語るその人の姿を見て、
この人にとって、コッピは伝説の選手じゃなくて、仲間でライバルで友達だったんだなって思いました。

そのあと、しばらくジモンディの特集があり、映像がカラーに変わって最後はマルコ・パンターニ祭りみたいな感じになるのですが……。
ごめんなさい。
コッピで頭いっぱいで全然集中して見られませんでした。

ちゃんとあとでゆっくり見よう。

でもその前にもっかいコッピのとこ見よう。

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