コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第14ステージ

みなさま無事ですか?
楽しくブエルタ観戦できる環境にいますか?
もう日本はアトランティスになるんじゃないかって不安になるような今日この頃ですが、被災された方も、遠方で心配しながらじりじりしている方も、このブログにきたときくらい、楽しくレースの話を読んでってくださいね。


先日の第12ステージで、総合1位のマイヨ・ロホは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツから、コフィディスのヘスス・エラダに移動しました。
本当はこの12ステージ、ほとんどレポート書き上げてたんだけど、先頭グループのフィニッシュ直後に、フィニッシュ地点のすぐ先に立ってたオーガナイザーのプレス担当者に選手たちがぶつかって、スカイのディラン・ファンバーレがかなり大きな落車をしました。

ブログを書くなら、この落車に触れない訳にはいかないと思ったのですが、状況的にもすごくひどい落車なのに、なんでか私がかくと「おっちょこちょいなあわてんぼうのおじさんとかわいそうな選手たち」みたいになってしまって、ぜんぜんシリアスな状況が伝わらなそうだったので、ファンバーレの怪我の状況次第で後からアップしようって思ってました。

そして、そのファンバーレは、今日の14ステージをスタートしませんでした。
リタイアです。
だから、12ステージのレポートはあげません。
…………しかし、あの落車でリタイアなんて……。
ただ映像でみてただけの私ですら悔しくてもやもやするのに、スカイの関係者やバールレは本当に怒り心頭だろうなあ……。


そして始まった、本日の第14ステージ。
逃げは6人です。
スカイのミカル・クヴィアトコウスキー。
ロット・ソウダルのトーマス・デヘント。
EFドラパックのマイケル・ウッズ。
BMCのニコラス・ロッシュと、ブレント・ブックウォルター。
バーレーンメリダのイバン・ガルシア。
豪華だね!


タイム差は、だいたい2分半から3分でキープしながらレースが展開していきます。
途中の山頂フィニッシュは、誰もあらそわず、すべてスムーズにデヘントがとっていきました。

残り45kmで、メイン集団をバーレーンのニバリが引いているためか、イバン・ガルシアがさがり、先頭集団が5人に減ります。
このまま5人でまだしばらく逃げ続けると思いきや、二つ目の1級山岳を超えたあと、先頭グループでデヘントがメカトラで止まりました。

すぐに走りだしたのですが、この時点でメイン集団と逃げのタイム差が2分を切っていたので、逃げ集団もデヘントを待ちません。

残り40kmで、先頭4人。追走のデヘントが約35秒遅れ。先頭から1分45秒後ろにメイン集団です。
それぞれ全力で下っていきます。

残り39kmで先頭グループのウッズが落車!!
急なカーブがあって、その途中から大きな木のかげになって、かなり明暗が変わる箇所でした。
ただでさえ危険な下りの急なカーブに、その明るさの落差で、距離感が若干くずれたのでしょうか。
約40秒後にデヘントがそこを通りかかったときに、オフィシャルカーの人が笛ふきながら「ここあぶないー!!」みたいな合図をしていて、デヘントがかなりスピードを落としてそのカーブを下っていました。
そのときにはウッズがいなかったので、もう走り出してはいるようです。


残り35km。
先頭は三人。
クヴィアトコウスキーとロッシュとブックウォルター。
10秒後ろに、先ほど落車してすぐに復帰したウッズ。
さらにその40秒後ろにデヘント。
ニバリが先頭でがんがん下っているメイン集団は、さらにその40秒後ろくらいにいます。
どんどんメイン集団が迫って来ています。

残り30km。
メイン集団、先頭からのタイム差が50秒を切りました。
ニバリの下りはやっぱりすごいな!
下りが終わって、かなり人数がへっていまます。逃げていたウッズを吸収しました。
続いて、ウッズを抜いてて前を走っていた、デヘントも吸収です。

これで、逃げはトップの3人のみになりました。

なお、本日マイヨ・ロホを着ているコフィディスのヘスス・エラダは、先頭から1分45秒くらい遅れています。

そして、ニバリグループはじりじり先頭集団とのタイム差を詰めています。
反対に、じわじわタイム差が開いていく、マイヨ・ロホグループ。


残り26km。
先頭グループで、ブックウォルターが遅れました。これで、先頭はクヴィアトとロッシュの2人です。
しかし、すでに20秒後ろにニバリが率いるメイン集団が控えています。
マイヨ・ロホはもういないけれど、多分このニバリが率いるグループにいる選手の誰かが、今日のレース後の総合1位をとると思うので、ここがメイン集団です。

残り25km。
ロッシュが遅れました!
これで、先頭は単独でクヴィアトコウスキーただ一人!!


残り23km。
先頭はクヴィアトコウスキー。
50秒後ろに、メイン集団。
……一人なのに、どんどんタイム差が開いているのですが……。
クヴィアトって、数日に一度「やっぱりこの人すごいな!」って思わせてくれる選手ですね。

残り20km。
クヴィアトコウスキーが、単独でくだってます。
クヴィアトコウスキーの下りは、なんか、限界に挑戦!!!みたいな下りです。
今日だけなのか、それともいつもなのかわからないのですが。
なんだろう。派手だ。
カーブに合わせた体重移動の動きが、かなりギリギリまでこらえてから大きく移動するからそう見えるのかな。
決して大柄な印象のある選手じゃないのですが、前に誰かがいたら「どけどけーい!!」っていう感じの、迫力のある下りです。

しかし、このありえないくらいのクヴィアトコウスキーの下りにもかかわらず、
メイン集団がこの下りでどんどんタイム差を詰めて来ている……!

だれだ!このメイン集団の下りを引いてるの!
たぶんニバリな気はするのですが、メイン集団の前からの映像が映らないので確証が持てません。

そして、このみんがみんなガンガン行こうぜ状態の下り区間で、ディメンションデータのメインチェスが落車!!
道路から外れて落ちてしまったみたいで、よろよろとした感じで森の中から道路に戻ってきていました。
とりあえず歩けてはいました。

残り11km。
逃げているクヴィアトコウスキーもメイン集団も下りを終えました。
タイム差は、約30秒。
なお、スカイで一番総合タイムのいい現在12位のデラクルスは、このメイン集団から遅れてしまっています。

残り8.5km。
タイム差が20秒を切りました!
ニバリがここで仕事を終えました。
アシストをやろうがエースをやろうが、実力ある選手っていうのは、かっこいいんだなっ!!


残り6km。
クヴィアトコウスキーが登りにはいりました!!
……いや、公式の高低表だと、まだ登らないはずなんだけど、どう見てもクヴィアトの走り方見る限りこれ登り。

残り5km。
クヴィアトコウスキーが吸収されました!これで、逃げはいなくなります!
メイン集団の先頭はボーラ・ハンスグローエのラファウ・マイカです。
そして、クヴィアトが、マイカの後ろに入った!!

…………。
……………………え?

あんだけ一人でずっと逃げてて、このメイン集団の速さに二番手でついていけるの!?
どんだけすごいんだクヴィアトコウスキー。

残り4km。
モラールがピノを引っ張ってアタック!!
一緒にモビスターのリカルド・カラパスとEFドラパックの選手が一人がついていく!!
つーか、ここから坂の斜度がえげつなさすぎる!だから残り4kmからが登りってしてたのか!スペインの坂の定義って、どうなってるんだ!!

つづいて、ロットNLユンボのステフェン・クライスヴァイクが先頭にでた!!
ちなみに斜度は19パーセント!最大17パーセントの坂のはずなんだけど、もう気にしちゃだめ!

そして、クライスヴァイクがじわじわと後続との差をひらいていきます。
カラパスとバルベルデがちょっと間をあけてついていきます。

残り3km。
ヨン・イサギレと、トニー・ギャロパンが遅れていく!!
ヨン〜!!ニバリがあんなに頑張ったのはきっとあなたのためだから、まだ負けないでがんばってー!!

そして、クライスヴァイクがペースをあげた!!
後ろでは、カラパスがさがり、バルベルデが単独。ほんのちょっと間をあけて、後続を率いてミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツが迫っています。

残り2.5km。
後ろが迫ってくると、ペースをあげてまた少し離すクライスヴァイク。
すこしだけ離れた後ろにバルベルエで。
その後ろで、サイモンの横からクイックステップ・フロアーズのエンリク・マスが飛び出しました!!
一人で、バルベルデのところまでおいかけていきます。


残り2.3km
クライスヴァイクにバルベルデとマスが追いついた!
その後ろから、サイモンとモビスターのナイロ・キンタナ、アスタナのミゲル・アンヘル・ロペスも追いついてきました。
EFドラパックのウランがこの攻防についていけずに、若干遅れています!!


残り2.1km
今度はキンタナがアタックしました!すかさずロペスがついていく!!
しかし、残り1.7kmのところで後ろから、クライスヴァイクを先頭にバルベルデ、サイモン、ピノ、マスが追いついてきました。
これで、先頭は7人。

残り1.5km。
もう一度キンタナがアタック!!再度ロペスもついていく!!
今度はさっきよりも速いぞ!さっきのは様子見のアタックだったのか!

後ろでは、クライスヴァイクが先頭で追っていますが、そのすぐ後ろについているのがバルベルデなので、先頭交代は期待できません。バルベルデはキンタナのチームメイトなので、クライスヴァイクに追いついてほしくないはずだからです。

しかし、サイモン・イェーツが一人でそこからとびだしていった!
すかさずクライスヴァイクの背後から離れたバルベルデがチェックに向かう!バルベルデの背後についてピノもいく!遅れてマスとクライスヴァイクも続いていく!

残り1kmで、後ろからみんなサイモンに追いつきました。また7人になった!
砂埃が舞う!!!

……なんで砂埃が舞う?
人が多すぎるのか、それとも舗装が真ん中だけで周辺に砂が多いのか。

そして残り700mでこのグループの先頭になったサイモンが、静かにスピードをあげてじわじわと単独先頭になりました!そのまま一人で差をつけていく!
キンタナが追い、またそれにロペスが続きますが、しかしかなり離れた!
バルベルデピノがキンタナとロペスのところまでなんとか追いついたところで、ロペスがいった!!
先頭のサイモンにおいつこうとペースをあげます!バルベルデがチェックしている。
逃げるイェーツ!
ロペスとバルベルデがほぼ横並びで追いかける!!二人に遅れたキンタナとピノ
ちなみに気づいたら完全に未舗装。まごうことなき未舗装の坂。
そして、カーブを曲がりフィニッシュのゲートが見えた時点で、イェーツが後ろを振り向いた。
後ろで、必死の形相で登って来ているバルベルデとロペス。
しかし、追いつける距離ではない……!
正面に向きなおったサイモンは、すでに笑顔。

両手を大きく広げて、フィニッシュ!!
ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ、ステージ勝利!!
2位はアスタナのミゲル・アンヘル・ロペス。3位はモビスターのアレハンドロ・バルベルデ
この2人は、サイモンから2秒遅れでフィニッシュです。
エフデジのティボ・ピノが、5秒差の4位。後半あれだけの猛攻をしたモビスターのナイロ・キンタナは、最後ついていけずにタイム差7秒の5位。
ロットNLユンボのステフェン・クライスヴァイククが11秒差で6位。クイックステップ・フロアーズのエンリク・マスが7位でサイモンから19秒差でした。

サイモンがステージ勝利をしたことで、最後の4kmの攻防は、力と力のぶつかり合いというよりも、頭脳戦だったのだなあと思いました。
サイモン、確かに最後まで残ってたけど、走り方を見る限り、勝負どころでおいていかれないギリギリのラインで走って、ここぞというところまで待っていた気がします。
キンタナとロペスが飛び出した時も、先頭引いておいかけてたのずっとクライスヴァイクだったし。

……そういう意味で、クライスヴァイクは、結構不器用な走りかたをしますよね。
クライスヴァイクが勝つのって、完全に力技で勝てる状況下のときかなーって気がします。
正反対のイメージなのが、私の中ではロペス。
まだ総合優勝を狙えない若い選手だからこそかもしれないけど、白熱した勝負ほど、つねにじーっと待ってる。


そして、総合順位!
総合1位!!ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ!
2位は、モビスターのアレハンドロ・バルベルデで20秒。3位も同じくモビスターで、47秒差のナイロ・キンタナ。
4位は、アスタナのミゲル・アンヘル・ロペスで、イェーツとのタイム差は1分23秒。
5位が、ステフェン・クライスヴァイク
ポイント賞と複合賞は、モビスターのバルベルデ!!
山岳賞は、まだコフィディスのルイス・マテマルドネスがキープしましたが、2位のデヘントとの山岳ポイント差が10ポイントまで縮みました。

そして敢闘賞。文句ないね!スカイのミカル・クヴィアトコウスキー!!

いよいよ、総合争いが白熱してきましたね!
明日が終わったら、もうその次は休息日で、その次は第3週。
今週がレース以外の大きな事件がいろいろありすぎたからかもしれないけど、なんかあっという間ですね。
サイモンは、今年のジロの教訓を生かして、このマイヨ・ロホをキープできるのでしょうか。
あと、山岳賞のマテマルドネスが今日とても調子がわるそうなのが気になってます。

明日も、山がいっぱいあるステージです。
たくさんあるのに、三分の一くらいの山は、山岳ポイントがつきません。
ただ、きついだけです。
明日はきっと、「なんでこの坂にポイントつかないんだ?」って、多くの人がモニターを見ながら首をかしげることになるでしょう。
私もかしげるでしょう。
ブエルタだからね。

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第9ステージ

今日は、休息日前にどっでーんと現れた、めちゃくちゃしっかりした山岳ステージです。
超級山岳フィニッシュの日です。
「さあ、動け総合!!」ってルビが振ってあるようなステージです。


逃げは結構序盤で決まります。
ツールの平坦ステージほどすんなりじゃないけど、「ああー、いっちゃった。もういっか」みたいな感じでした。

ロット・ソウダルのトーマス・デヘントが中心となってにげて、そのまま逃げが決まりました。
逃げのメンバーは11人です。
毎日こつこつと山岳ポイントを貯めている、コフィディスのルイス・マテマルドネスや、トレック・デガフレードのバウク・モレマ!
それから、先日ステージ優勝した、ディメンションデータのベンジャミン・キングなんかが入っていました。

レース中盤にあった山岳ポイントは、全てマテマルドネスが1位通過しました。
着実に山岳ポイントを貯めています。


この逃げが、山岳ポイントとかでは若干動きが見られるものの、それ以外はずっと全員で協調して逃げ続けます。


動いたのは、先頭の逃げ集団が、残り30km地点にさしかかったあたりでした。
集団とのタイム差8分45秒。
トーマス・デヘントがアタックをしかけます!
これについていくことができたのは、4人。
ディメンションデータのベンジャミン・キング、トレック・セガフレードのバウク・モレマ、BMCのディラン・トゥーンス、カハルラル・セグロスエレヘアーのルイス・ギリェルモ・マス。

ワンテンポ遅れて、後ろからカチューシャのレト・ホレンシュタインが追いつき、これで、先頭は6人のグループになりました。


残り24km。
追走からさらに3人追いついてきました。
コフィディスのルイス・マテマルドネス、ブルゴスBHのジーザス・エズケラ、ロットNLユンボのトム・レーゼルもう一度、先頭集団は9人になります。

残り21km。
またデヘントがスピードをあげて、逃げグループをバラしにかかります。
先頭とメイン集団とのタイム差は約7分。


残り20km。
先頭は7人に減りました。
デヘント、モレマ、キング、トゥーンス、ギリェルモ・マス、ホレンシュタイン、そしてマテマルドネス。

残り19km。
また先頭でアタックがかかります。
ギリェルモ・マスが抜け出し、キングがそれを追いかけて飛び出していきました。
デヘントやモレマたち、他の先頭のメンバーは、特に追わずに逃がしました。

残り18km。
先頭は狭い石畳の登りに入っていきます。
ギリェルモ・マスが遅れて、先頭はキングが単独になりました!
それを、後ろからデヘントを先頭にして5人追走グループが追いかけて来ます。

残り16.5km。
メイン集団では、アスタナが全力で引いています。
みるみる詰まる、先頭と集団とのタイム差。6分30秒。

ただ、キングは一人で快調に走っていきます。
……キング、いいなあ。
さっき抜け出したタイミングの良さといい、石畳の坂で淡々とはしっている感じとか、なんか、いいな。

残り13.5km。
先頭は依然として単独でベンジャミン・キング。すっごい狭い下りを、がんがん一人でくだっています。
ギリェルモ・マスを吸収した6人の追走集団が、1分10秒後ろでそれを追っています。
その後ろに、先頭争いについていけなかった逃げの選手たちが2組2人ずついて、その後ろがメイン集団です。
メイン集団はキングから約6分12秒後ろにいます。

キングは単独でフィニッシュまで辿りつけるかな……。

追走グループの中だとは、超級山岳のような厳しい山岳では、モレマが突出して登れる選手だと思います。
グランツールの山が厳しいステージとかで、もう各チーム総合エースがその腹心クライマーしか残ってないよ!みたいな場所で、確実に残り、さらにアタックをしかけるような選手ですから。
でも、そこまで実績があると、みんながモレマの動向を見守ってるので、マークが厳しいのかもしれません。


残り10km。
先頭のキングと追走グループ6人との差は、1分30秒です。差が開いています。

残り9km。
追走から、ギリェルモ・マスがさりげなーく抜け出しました。
モレマが先頭で追います。ですが、追い切ることなくすぐに別の選手に先頭を交代します。
モレマ、この展開だと動き方が難しくのかな……。

あ。
でも、行った!モレマが行った!完全に飛び出して行った!
マスまで追いついてから一度振り向き、そのままスピードをあげて単独でキングを追いかけて行きました!!

3速から5速にギア入れたみたいに、あっという間に追走グループを置いていきます。


残り7.5km。
キングとモレマとのタイム差は、1分17秒。ぐんぐんタイムが縮まる。

残り7km。
先頭は依然単独のキング。若干ペースが落ちています。
約1分遅れて、モレマ。
モレマに置いていかれた追走の選手たちは、モレマから約35秒くらい離されています。
メイン集団は、キングがら約6分後方にいます。バーレーンメリダが引いていますが、スカイやボーラなんかも前に出て来て集団牽引を交代しています。

残り6km。
キングとモレマのタイム差は約50秒。
モレマも追走の勢いは若干落ちています。でもガッツの迫力はなんか、もう、すごい。
キングはかなりきつそうです。斜度が10〜12パーセントみたいな箇所で、ふらふらしながら登っています。
お腹すいてふらふら、じゃなくて、坂の傾斜がきつすぎてスピード出せなくてふらふら、な感じです。

残り5.5km。
キングとモレマのタイム差は、約40秒。
キングと集団のタイム差は、約5分。集団は、今はボーラが引いています。
モレマも登りきつそうですが、キングと比べると、体の重心が縦にしっかり通ったまんまです。
きつい登りをのぼっているのに、左右への体の振り方も、なんかきれい。
集団では、現在マイヨ・ロホを来ているモラールが遅れていきました。

残り5km。
先頭のキングと追っているモレマのタイム差が、30秒に縮まりました!
メイン集団は、今度はボーラのマイカが引いています。
モラールはすでに、メイン集団から30秒おくれています。

残り4km。
モレマを映すカメラが、同一画面上にキングの後ろ姿を捉えました!
タイム差は28秒!
なお、メイン集団とのタイム差は4分30秒になりました。
メイン集団ではまだボーラが引き続けています。
そして、牽引しているマイカが、スピードをあげた……!?
気づけばメイン集団の人数も、かなり減っていました。30人くらいでしょうか。

残り3km。
キングとモレマのタイム差は、20秒です!
メイン集団ではマイカが引くのをやめ、先頭は一瞬モビスターが引くように見えましたが、スカイのクヴィアトコウスキーが出て引き始めました。
しかしすぐにモビスターに先頭がかわります。そして先頭にでたモビスターのカラパスが、スピードをあげる!
続いてロットNLが先頭に出て引きはじめます。
単独アタックほど派手じゃないですが、他チームの有力な選手を振り落とすような地味な攻撃が続いています。

残り2km!
キングとモレマのタイム差は、19秒。さっきから縮まっていません。
キングは淡々とペダルを漕ぎ、時折振り返ります。走りが安定して来ました。
モレマは、焦ってる気持ちが走りに出ている感じがします。

残り1km。
キング、走りは淡々としてますが、表情はかなりきつそうです。
モレマは、ダンシングを続けていますが、もっときつそうです。
タイム差は、25秒!?
モレマが遅れている……。

残り500m。
キングの表情に、笑顔が見え始めました。
何度も後ろを振り返ります。

残り100mでもう一度振り返るキング。
勝利を確信し、右手をあげて、それから天を指し、両手を広げてガッツポーズ。
それから頭をかかえ、そしてもう一度右手を高くあげる。
ディメンションデータの、ベンジャミン・キング、2勝目!!!
あの状況下で、単独で走りきった!!そんで勝った!逃げ切った!!
すごーい!キングすごーい!!

そして、モレマがフィニッシュ地点にやって来ます。
何度もうな垂れるように頭をさげて、キングから48秒遅れてフィニッシュしました。
ステージ2位。トレック・セガフレードのバウク・モレマ。
今日も追いつけなかった……。なんだか切ない。
でもモレマの走りすきだよ。
苦境に負けず、いつだって全力で戦ってる走り、好きだよ!
今年のブエルタのどっかのステージで、モレマのガッツが報われてほしい……。



一方、私が半分その存在を忘れていたメイン集団では、ケルデルマンが飛び出していました!!
ぴったりはりついて追いついているのはキンタナ!
そして、アスタナのロペス、バーレーンのヨン・イサギレ、EFドラパックのウランがついてきています。
遅れてサイモンが付いてくる!

ちなみに、その前に逃げていたBMCのトゥーンスがいます。

残り200m。ケルデルマンとロペス若干ほかの選手よりも前にいます。二人でスプリントです。
トゥーンスに続いて、アスタナのロペスが先行してフィニッシュ地点に入りました!ステージ4位です。
続いて、フィニッシュでケルデルマンを刺したキンタナが5位、続いて6位ケルデルマン。
3秒間をあけてウラン、さらに3秒遅れてヨン・イサギレ、さらにさらに3秒後ろからサイモン・イェーツがステージ9位でフィニッシュしました。
バルベルデはサイモンから15秒遅れてフィニッシュです。
また、ボーラのブッフマンが、バルベルデからさらに4秒遅れてフィニッシュしました。


今日の結果をうけて、総合1位のマイヨ・ロホのジャージは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツに移動しました。
2位は、1秒差でモビスターのアレハンドロ・バルベルデ
3位は同じくモビスターのキンタナ、14秒差です。
4位が、本日若干遅れてしまった、ボーラ・ハンスグローエのエマニエル・ブッフマン。16秒差。
ブッフマンから1秒遅れの5位が、バーレーンメリダのヨン・イサギレでした。


ポイント賞と複合賞は、モビスターのバルベルデ
山岳賞は、コフィディスのルイス・マテマルドネスが順調にキープし続けています。
敢闘賞は、カハルラル・セグロスエレヘアーのルイス・ギリェルモ・マスでした。


今日のステージで、大きく総合が動いて、有力な優勝候補の人数が絞れてくるかとおもったのですが、なんだか総合優勝争いの団子状態がさらに詰まった感じになりましたね。
総合1位から10位までで、タイム差48秒だよ。
もっとこう、がっつーんと3人くらいがタイム差稼ぐかと思ってました。

うーむ。正直今年のブエルタ、9ステージまで終わってるのに、誰を軸に総合が動いていくのか、私にはまったくわからんぞ。
今のところはバルベルデ?確かに強いんだけれど、でもなんか、ステージ優勝量産型で、総合争いの中心かっていうと、なんか違うような気がする……。

混戦模様のブエルタ
なのに、ポイント賞、複合賞、山岳賞は今のところほぼ安定している不思議。

明日の休息日をはさんで、レースは二週目に突入していきます。
二週目になれば、さすがにもっと総合優勝争いは絞れてくるかな。
逆に来週の日曜日、もっと総合のタイム差がキュッと縮まってたらどうしよう。
とりあえず、笑おう。

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第8ステージ

今日は平坦ステージです。
そう言いつつ山ばっかりだったりするときもあるのですが、今日はちゃんと平坦っぽい展開でレース終盤まですすんでいきました。
最後までじゃないよ。終盤まで。


逃げは3人でした。
カチューシャ・アルペシンのティアゴ・マシャド。
ブルゴスBHのホルヘ・クベロ。
エウスカディバスクカントリー・ムリアスのエクトル・サエス
そしてこの逃げの選手たちを、お手本のような、逃げをギリギリで吸収するタイム差でメイン集団が追っていました。

残り20km地点で、タイム差は約2分。
平坦ステージにおいては、プロトンは10kmで1分タイム差を縮められるっていうのが大体の基準なので、集団のコントロールがしっかり効いている印象です。

残り13.5km。
タイム差約45秒。

残り10km。
タイム差は36秒。
残り5kmくらいで捕まるかな。
メイン集団は、トレック・セガフレードクイックステップ・フロアーズ、ボーラ・ハンスグローエあたりがひいていました。

残り7kmで逃げの3人からカチューシャのマシャドがアタックしました!
残りの2人はすぐにメイン集団に吸収されます。
逃げ切りはコース内容的にもタイム差的にもかなり難しいと思うのですが、目指せ、敢闘賞!

残り5.8kmで、マシャドが吸収されました。

集団は、各チームのトレインが前に出ている印象です。
エフデジ、アスタナ、アーゼードゥーゼルあたりのトレインが前の方います。

残り4.6km。
ロット・ソウダルのベノートとカンペナールツがアタック!?ボーラのポストルベルガーがチェックし、そのままそのアタックからつづくように、集団がたてに伸びたような形になります。
吸収しつつ、その勢いをつかって集団の速度をあげたような感じでしょうか。

残り2km。
縦にのびていた集団が一旦丸くなりました。
ペースが遅くなったというより、どんどんみんな上がってきています。
サガンが一人で前の方にきて、微妙にうろうろしています。

残り1km。
ロットNLが集団の先頭で、ゲートを通過しました。
しっかりとした登りです。
そして、とても狭い箇所を抜けてヘアピンカーブを通過!
まだ先頭はロットNL!
残り500mでボーラ・ハンスグローエの選手が先頭にたちました。
続いて残り300mくらいから、バーレーンメリダのイバン・ガルシアが先頭へ!
その後ろについたのが、ボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
サガンの後ろがトレック・セガフレードのニッツォーロ、続いてロットNLユンボのファンポッペルと続きます。
後続を引き離すかのように進行方向を左右に振りながら走るガルシアを先頭に、縦に伸びた集団がくねくねしながらフィニッシュを目指す。
ふと、ニッツォーロのとなりに緑のかげが。
マイヨ・プントスのジャージ。
……バルベルデ!?

そのとき、残り100mでついにサガンが動いた!
道路の右側、ガルシアの左手側からガルシアを抜いて、先頭に踊りでる!
サガンの反対側からガルシアを抜いて上がって来たのは、バルベルデ
サガンは道路右側から左へ、バルベルデは逆に左側から右に入っていき、残り75mでサガンが手前の状態で二人がクロスする!
フィニッシュ地点も向かって右がバルベルデ、左がサガン
二人が並び、後ろに他のスプリンターが見える。
けれど残り25mでバルベルデが前にでた!

ステージ優勝!モビスターのアレハンドロ・バルベルデ
2位がボーラ・ハンスグローエのペーター・サガン
3位がロットNLユンボのダニー・ファンポッペル。

バルベルデすごい。
すっっっごく強い。

今日のサガンは、正直勝っちゃうと思った。勝てるサガンだなと思ってた。
そのサガンに、バルベルデ勝っちゃった。
今大会のブエルタ、2勝目です。強いなー!!

そんでもって、総合の成績。

総合1位は、変わらずエフデジのリュディ・モラールのまま!
2位は、今日勝った、モビスターのアレハンドロ・バルベルデ。タイム差は37秒。
3位は、ボーラ・ハンスグローエのエマヌエル・ブッフマン。48秒差。
4位は、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。51秒。
5位が、昨日勝った、アーゼードドゥーゼル・ラ・モンディアルのトニー・ギャロパンで、39秒となってます。
スカイのクヴィアトコウスキーは、タイム差1分6秒差の6位です。

ポイント賞と複合賞は、どちらもモビスターのアレハンドロ・バルベルデ
ちなみに、ポイント賞の2位はペーター・サガンです。
いや、でも、ブエルタのポイント賞は、ツールよりも山よりなポイントのつき方するからな。
山岳賞は、コフィディスのルイス・マテマルドネス。
そして敢闘賞は、ブルゴスBHのホルヘ・クベロでした。
んむー。マシャドじゃなかったかー。


今日、レースが終わってから、ロット・ソウダルのトーマス・デヘントがレース後すぐにツイートをあげてました。
レースの平均スピードと、平均気温の数値が一致してたって。
41だったって。

……あついレースだね、ブエルタは!


明日は、かなりしっかりした山岳ステージで、超級山岳ゴールです。
確実に総合が動く日ですね。
ただ私は、明日は夜飲み会があるだろうから、最初からは見られなそうです。残念。
距離も長いから、スプリントポイントあたりまでは総合が動かない気もするのですが、ブエルタだとたまに、序盤で集団が二つに割れて、総合優勝候補同士が逃げと集団に別れて戦うパターンがあるから、油断できません。

まあ、なにはともあれ、
明日は今日よりも涼しいレースになるといいのになと思います。

41度って。風呂じゃん。

はじめてのオフ会と初海外観戦の予定とお芝居とスケジュール

ブエルタの真っ最中ですが、今日は私の個人的なお話。
コロロンのよもやまばなし。

実は私、一ヶ月くらい前に、サイクルロードレースファンの「オフ会」たるものに参加しました!!
はじめてのオフ会。

私がよく参加している、「プロ観戦者への道」だって、まあ結局見知らぬロードレースファンが集うからオフ会ぽいっちゃオフ会なのですが、しかし、それは「ゲストのトークを聞くのが目的」であることを前提であつまった、その結果の話。
でもオフ会は、知らない人と会ってお話をすること自体が目的なのです。

プロ観でなら、イベント後の懇親会でだれともおしゃべりできなくても、「まあトークきけたからいっか」って言えるじゃないですか。
でも、オフ会で、もし、うまくおしゃべりできなかったら、それはもうまごうことなき純然たる失敗!なわけですよ!

なので、正直、めちゃくちゃ緊張してビビっていたし、参加自体を迷っていました。

だって。
きっと。
サイクルロードレースのオフ会なんて。
『スプリンターの専門家』とか『若手選手研究家』とか『コッピ、バルタリ以降のクライマーの体系図かいてます』みたいな、観戦の歴戦の猛者ばっかりきて、今年のツールについての喧々諤々の大論争が繰り広げられる感じになりそうじゃないですか!!?

そんな中で万が一「コロロンさんは今年のツールどう思いますか?」って聞かれたら、なんて言えばいいか皆目見当もつきませんよ!
このブログのレースレポートだって、要約するとほぼ「今日もみんなかっこよかったです!」しか書いてないようなもんだよ!!?

ただ、もしそんな観戦の猛者が揃うなら正直話を聞いてみたいし、すみっこで気配消していれば、そんな大論争の最中わざわざ私のような新参者の小娘に意見を求めるような展開にもなるまい、という思考回路に至り、勇気をだしてひっそりと主催の方にメッセージをお送りして参加しました。




結果。

全然怖くなかった!
普通に楽しい、サイクルロードレースが話題の飲み会でした!!

まだ見はじめて間もない方や、観戦歴が同じぐらいの方も何名もいらっしゃっていましたし、もちろん観戦歴が私よりもずっと長い方もいらっしゃいましたが、自己紹介からスタートして、今年のツールの話を中心に話題も尽きることがなく、最初から最後までとっても楽しい時間を過ごせました。
また機会があったら参加したいです!



そんでね。
そこでも宣言してきたのですけれど。


わたくし。コロロン。
今年、初めて海外に、ロードレースを見に行きます。

その名も。
ハンマーシリーズ香港!!!

10月14日に香港で一日だけ行われる、2018年のハンマーシリーズ最終戦
お近くのハンマー!!!
香港行ったことないし、ついでに私10月13日誕生日だし、なんかちょうどいいじゃん!!!
そんなわけで、もう飛行機も宿も押さえ、有休もとりました。

ちょっとゆったり目のスケジュールにしたので、何もない観光の日も一日作りました。
ただ、私、基本的に観光って城か遺跡か宗教施設しか行かないのです。
世界史とか日本史が好きな学生だったので、基本的に旅行は「をを!ここが教科書にのってたなんとかの地なのね!!!」って気持ちになるために行くんです。
よって、古ければ古い有名な場所ほど私のテンションはあがる。
できればそこで大きな政権があった場所ほど盛り上がる。


しかし、ちらっと調べたのですが、観光都市としての香港の売りって、現代よりですよね。
百万ドルの夜景とか、お買い物スポットとか、とても都会的なものが多いようです。

やけい……。
……都会の夜景って、何を楽しむものなのでしょうか……?
星空ならわかる。あれがなんとか座で、なんとか星でってところから、ギリシア神話か織姫と彦星の話ができるから!
でも、一人でビルの電気いっぱいみて、何をすればいいの?!!
歌えってこと!?見晴らしいいところで歌っていいってことなの大声で!!?

いや、でも、世界一の夜景って呼ばれるくらいならそんな甘っちょろいものではないのかな。
音楽に合わせた光の芸術ショー的な夜景なのかな。
右はじのビルの彦星的な光と、左はじのビルに輝く織姫的な光の淡い恋物語を、巨大なホテルやショッピング施設のライトアップとBGMを駆使して表現する一大ロマンス・ライティングショー!!
光の瞬きが切なさをあらわし、流れる光の連なりが愛の深さを表現する一大エンターテインメント!!
最後はすべてのビルの光が回転するように流れていき、二人の愛の速さが香港の夜を席巻するのだ!!!
何を書いてるんだかよくわからなくなってきたぞ!!


たぶん、一日レースを全力で楽しんだ翌日は、歴史博物館とか行って終わる気がします。


でね。
こっから、ロードレース関係ないんですけど。


全部、香港観戦の算段をつけたあとで、知り合いの社会人劇団の方から久々に連絡がありました。

「うちの劇団、12月の7日、8日に公演やるのですけれど、コロロンさん、もし都合よければ一緒にやりませんか?」

ぬおお!久々に舞台に出られる!!

自己紹介文のところにも載せてますが、私は普段、会社員として平日働きながら、休日にナレーションや身体表現のレッスンに通い、ナレーターを目指しています。ナレーターっていうのは、結局芝居ができないと良いナレーションなんてできないので、当然お芝居の勉強もしている場合がほとんどです。
だから、私もお芝居好きだし、機会があったら出たいと思っていたのですが、平日は会社で働いていて月に最低4日はレッスンで土日が埋まっているので、なかなかタイミングが合わずにずっと板の上に出る機会がなかったのですね。

でも今回は、そのスケジュールのことをお話しした上で、一緒にやりましょうっていう話になりました。

わーい!!!!


そんなわけで。

芝居の稽古と普段のレッスンで土日がほぼすべて埋まってしまい、9月以降の自転車レース現地観戦は、ハンマー香港と、ジャパンカップロードレースしか見られないことに!!!

ちょっと悲しい気持ちはありますが、でもこれも、自分でつけた優先順位の結果なのです。
選手だっていつも勝利に向けてがんばってるんだから、私だって自分の目標に向けてできること、役にたちそうなことを、一つ一つやっていかなければ。

……稽古場に、自転車で行きたいな。
稽古場行って駐輪場があったら、2回目以降そこで稽古やるときは、折りたたみ自転車もってって、途中の駅から乗ったりしてみよう。
これからちょっとずつ涼しくなるはずだし。

ちなみに、明日が顔合わせ。
今回ご一緒する方々みなさまと、初めて会う日になります。
がんばるぞー!おー!

あ、平日の夜は自由だから、ブエルタのレポートのような感想文は、毎日じゃないと思うけど続けますので!

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第6ステージ

今日は平坦ステージで、3人の逃げができたのですが、その中に。
ポートが。
ポートがいるのです。
BMCのリッチー・ポートが平坦ステージで逃げているのです。


……なぜ?


他の2名の逃げのうち一人は、ブルゴスBHのホルヘ・クベロ。プロコンの若手、そうです目立つため、よくわかる。
もう一人は、現在山岳賞ジャージを着ている、コフィディスのルイス・マテマルドネス。
山岳ポイントをちょっとずつでも増やすためでしょううんよくわかる。

ポートはなんで逃げてるの??


というか、ポートって、逃げたりするんだね。



残り41km
一旦タイム差がぐぐっと近づきました。10秒代!

そんなことより、道路にそういう場所があるのか、みんながぴょんぴょんはねてたのが面白かった。

しかしここからしばらく、また集団と逃げでタイム差が広がる。


再びタイム差が縮まって、そろそろ吸収か?と思われた残り33kmで、クベロのアタック!
敢闘賞狙いか。

一緒に逃げでた2人は、何もせずに見送り、そのまま2人は吸収されました。
……ポートはなんで逃げてたの?

残り29kmで吸収。

みんな横並びにトレインを組んでます。
が、クイックステップはまだ前にいません。
だいたいいつもあのチームは、残り4kmだからね。

ただ、まだあるのにかなりのスピードで位置どりがはじまってます。
残り20km切ってないのに、このペースは珍しいな。

この先に、横風区間でもあるのだろうか。
でもそれなら、横風得意なベルギーチームがもっと積極的に前に出ておかしくない気がするんだけども……。

と、思っていたら、集団の真ん中くらいで落車が発生!
集団が大きく二つにわかれました。


前方集団は、ボーラ・ハンスグローエが全力で牽引しています。
ってことはサガンは前方集団に入ったな。
あと、上空からの映像で、イタリアチャンピオンジャージも前方集団に確認できました。


そして、残り20km。
ボーラが全力でひいた!横風区間
この引きについていけず、前方集団がぶちぶちと千切れていきます。

すごいなこれ……。
15人ずつくらい千切れて、また次が千切れて、たまに戻れて、また千切れて……って感じ。

が、このタイミングで、サンウェブのエース、ケルデルマンがメカトラで遅れた!!

残り17km。
ケルデルマンは、先頭集団から1分30くらい遅れてしまいました。

サガンがいる30人くらいの先頭集団、20秒後ろに15人くらいかな、ちょっと人数少なめの第2走集団、そのさらに20秒後ろくらいに第3集団、そのさらに後ろにケルデルマンがいる形です。


そいて、今度はボーラにかわって、EFドラパックが先頭集団の前方に集まって引き始めました。

残り14kmで、先頭集団と第2集団とのタイム差は、45秒。開いてます。
その10秒後ろに第3グループ。ピノがここにいた!
ケルデルマンは、先頭から1分30秒。まったく縮まらない。

残り12km。
まだEFドラパックが牽引している先頭集団。
第2集団と第3集団は合体しました。ピノがいるこのグループが先頭と1分差。
その30秒後ろにケルデルマンのグループ。
サンウェブの選手たちが一生懸命前に追いつこうとしているんですが、タイム差は縮まりません……。第3集団はまだ一定のタイム差を保っているのですが、第2集団はどんどん先頭から離されていきます。これは、このピノーの集団とケルデルマンの集団も合体しそうだな。

残り8km。
先頭グループのスピードが緩みません。
一方、後ろでは第2と第3ウループがここで合体しました。
タイム差は、約1分40秒。
この後ろのグループは、サンウェブが引くことになりそうです。
確かにピノは、エフデジのエースなのですが、現在マイヨ・ロホを着ているチームメイトのモラールが、先頭集団に残れているので、ケルデルマンほどの絶対に引かなければならない理由はないのです。


先頭が、残り7kmを切りました。
また、集団が斜めになりました。
横風区間だという印です。

残り5kmをきりました。
先頭集団は縦に伸びたり団子になったり、伸縮を繰り返してフィニッシュを目指します。
追いかける追走は、1分35秒後方。


残り4kmを切った!!
……あれ。クイックステップがまだこないぞ。
集団の先頭は、バーレーンメリダが引き始めました。

残り3kmを切って、先頭集団とタイム差は1分30秒。
また先頭集団の牽引はボーラが担います。

そして、先頭が残り1kmのゲートをくぐりました!
ここでクイックステップが先頭に現れた!



早めにアシストの選手が前方からいなくなって、真っ先にスプリントを仕掛けたのはミッチェルトン・スコットのトレンティン!
フィニッシュ地点向かって右側から、スプリント!
そして左側に並んだのが、コフィディスのブアニ!
ブアニがトレンティンに近寄るようなスプリントをして、でもそのままやっぱり反対側にブアニがずれる。
ブアニが若干前に出ている!?
その二人の間から、姿が見えるロットNLのダニー・ファンポッペル。
え、まさか間から抜けるか?と思ったら、そこからもう一度トレンティンよりにスプリントを続けるブアニ。
あわやトレンティンにぶつかる、と思ったところで、トレンティンが、途中でスプリントをやめた……!?
そしてヴァンポッペルは、ブアニが空けた道路の左側からあがってくる!
やめたトレンティンの右側からは、ヴィヴィアーニが一瞬の加速で前に出た!

ステージ優勝、コフィディスのナセル・ブアニ!
2位が、ロットNLのダニー・ファンポッペル。
3位がクイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ。
UAEのシモーネ・コンソン二が4位で、ミッチェルトン・スコットのマッテオ・トレンティンは5位でした。


うーん。うーん。
正直あんまり、すごーい、とかかっくいーとかそういう気持ちにならなかった。
え、あれ、危なっ……て思った瞬間に、トレンティンがやめて手をあげてブアニへの抗議のアクションをとっていたから。

ポッペルよかったなあ。そしてヴィヴィアーニステージ3位だけど、まったく気配ないところから、ヒュンッて気づいたらフィニッシュ地点に現れてたから「……え?3位?」ってなった。


ただまあ、今の段階で公式がブアニに「だめよあんな走り方」って言ってる様子ないし、表彰も無事に終わったので、ブアニが今日のステージ優勝というのは、確定。問題なっしんぐ判断。


そんなこんなで、今日の総合順位。
1位は昨日と変わらず、グルパマ・エフデジのリュディ・モラール。
モラールは、昨日補給禁止区間で補給したかなんかで、昨日タイム差のペナルティをもらっていたようなので、タイム差昨日と変わってます。
2位は41秒差でスカイのミカル・クヴィアトコウスキー。
3位はのエマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ)で、48秒差。
4位はミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツで51秒差。
5位はモビスターのアレハンドロ・バルベルデで53秒差。
昨日6位だったケルデルマンは、総合17位まで落ちていました。

ポイント賞は、スカイのクヴィアトコウスキー。
山岳賞はコフィディスのルイス・マテマルドネス。
複合賞は、スカイのクヴィアトコウスキーに戻りました。
敢闘賞は、今日最後まで逃げ続けたブルゴスBHのホルヘ・クベロでした。



結構後半がピリピリしていたレースでしたね。
私は、ピリピリの手前の、残り41km地点あたりが好きでした。
道路を横切るように、何かちょっとした盛り上がりみたいなのがあったみたいで、その区間を通るとき、みんながぴょんって順々に跳ねてるように見えたのです。

逃げの三人はね、三人で揃ってジャンプしたように見えたの。
メイン集団はね、ウェーブみたいに、ぴょぴょぴょぴょぴょんっ!って感じだったの。
ちょっと楽しかった。

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第5ステージ

ドラマ「高嶺の花」を最後まで見てからレースを見たら、メインの展開がほとんど終わって、レースの前の方の選手はみんなもうくだっていたことにびっくりしましたコロロンです。

残り23kmくらいの時点で、先頭の逃げは3人でEFドラパックのサイモン・クラークとBMCのアレッサンドロ・デマルキとトレック・セガフレードのバウク・モレマ。
1分くらい後ろに、3人の追走集団。
グルパマ・エフデジのリュディ・モラール。アスタナのダヴィデ・ヴィッレッラ。ロットNLユンボのフローリス・デティエ。
メイン集団ははるか後方、6分以上後ろ。

この時点で、先頭の3人で決まりそうって思いました。
メイン集団が追いつくってのはタイム差的にまずないだろうと思われたので、追走が追いつくか否かってところはあります。
だけど。これ私のかってな印象だけど。
逃げの3人、どんなときも油断しないベテラン勢、みたいな感じ。
「牽制して後ろから追いつかれちゃった、てへっ☆」っていう展開は想像できないです。
かといって、追走の3人も、なんていうか、すべてを投げ打ったような圧倒的な下りを見せるようなイメージはないので、前の選手たちがスピードを緩めない中で下りの逃げで前の3人に追いつくのは至難の技だなあという感じでした。

残り6.5kmで、モレマがアタックをしかける!
が、すぐに追いつかれてしまいます。
そして、これをきっかけに、先頭の3人ではじまる牽制。

……あれ?

だ、大丈夫!こんなに牽制してたって、きっと後ろの状況だってわかってるはずだ、油断して追いつかせるとかないぞ!
そして私は何を応援しているのかよくわからなくなってきたぞ!


よくよく見てると、牽制してるかな〜くらいで、モレマがささっとアタックをしかけはじめそうになると、すぐにぴったりとサイモンがついてデマルキもつく、って感じで、牽制一辺倒で極端にスピードをゆるめるようなことにはなってないです。

残り4.5kmで、今度はデマルキがアタック!
を、クラークがチェックしてモレマがついてくる。
そしてまた牽制。

牽制合戦って言えるほどスピード落ちてないし、アタック合戦というくらい絶え間なくアタックがかかりまくるわけでもない。


牽制とアタックのミルフィーユ。


しかし、残り3km切ってからは、さすがに牽制ばっかりになってアタックが消えました。
すると、あっというまに縮まる、先頭3人と追走3人とのタイム差。


残り1kmで、タイム差が15秒。
BMCのデマルキが、前にだされたような形になりました。
その後ろがクラーク、3番目がモレマです。


後ろからの追走も見えてきましたが、先頭グループは気にせずスプリントに入る!

スプリントかかるとすぐに、頭一つ飛び出だのがクラーク!
後ろにモレマがつきますが、それ以上前には出られません。
デマルキはモレマの後ろにつきますが、モレマからも若干はなされた。

残り25mで、ハンドルから手を離したクラークは、ものすごい勢いでマラカスふってるみたいに両手の拳をふりまわしてガッツポーズ!!!

ステージ優勝!チームEFエデュケーションファースト・ドラパック・p/bキャノンデールの、サイモン・クラーク!!
えふどらが勝ったー!!!
2位が、トレック・セガフレードのバウク・モレマ。
3位はBMCのアレッサンドロ・デマルキでした。
4位から6位が、8秒タイム差ついて追走の3人。

メイン集団は、先頭から4分55秒のタイム差でフィニッシュしました。


サイモンのインタビューが、勝利の興奮がそのまま残ってるインタビューでした。
勝利にはしゃいでるようなリアクションが、見ていてニコってしちゃう感じのインタビューでした。カメラ目線多くて好き。
昨日のキングの勝利インタビューとかは、若干うるっとくる感じでしたが、いろんな喜びのかたちを毎日見られるのも、グランツールのいいところです。


そんでもって、今日の結果をうけての総合の結果!

今日ステージ6位に入った、グルパマ・セフデジのリュディ・モラール、彼が今日の逃げのタイム差によって、総合1位に躍り出ました!
明日マイヨ・ロホを着て走るのは、モラールになります。
2位が、スカイのミカル・クヴィアトコウスキー。タイム差は1分1秒。
そこから7秒おくれた3位が、ボーラ・ハンスグローエのエマヌエル・ブッフマン。
ブッフマン今日のステージ、9位だったのですね。
4位がミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツで、ブッフマンより3秒後ろです。
その2秒後ろの、モビスター、アレハンドロ・バルベルデが総合5位になっています。

ポイント賞は、昨日とかわらずスカイのミカル・クヴィアトコウスキー
山岳賞も、昨日と一緒で、コフィディスのルイス・マテマルドネス。
複合賞はモビスターのアレハンドロ・バルベルデになりました。

バルベルデは、今日特に何か中間スプリントや山岳ポイントをとったわけではないのですが、今日逃げに乗った選手たちが山岳ポイントを稼いで、山岳賞の順位的にバルベルデとクヴィアトコウスキーとのあいだに入った選手がたくさんいたため、結果的にクヴィアトの山岳ポイントの順位が今日一日で下がって、バルベルデがとりました。

敢闘賞は、トレック・セガフレードのバウク・モレマでした。
うん。敢闘してた。


今日は全体的に、さーっと走ってわーって終わったステージでしたね。
中盤の盛り上がるとこみてないからなのか、「うんうん、なるほど、納得」って感じの結果でした。
途中で一人で逃げグループから抜け出せたらモレマが、最後までもつれたらクラークが勝つかなってなんとなーく思ってたので、その通りになったという感じです。


明日は、スプリントステージです!
海沿いだから、若干横風が心配かもしれません。
コースの高低差を見る限りは、本当にスプリントステージになると思います!
思ってるけど、ブエルタだから、思ってるのと違くても、別にいいです!

ブエルタ・ア・エスパーニャ 2018 第4ステージ

今日の逃げは9人でした。
今日もやっぱり、EFドラパックのピエール・ロランとコフィディスのマテマルドネスが逃げていました。
また、アーゼードゥーゼルも逃げに選手を乗せて来ています。ベン・ガスタウアー。
アーゼードゥーゼル、今年のブエルタ毎日逃げに誰か入ってますが、毎日違う選手です。
あとは、昨日レース中盤で集団から飛び出して一旦前方の逃げに合流した、ロット・ソウダルのワライスや、ワールドチームだと、アスタナのニキータ・スタルノフと、ディメンションデータのベンジャミン・キング、ロットNLユンボのラース・ボームが入っていました。



残り60kmくらいでの、先頭グループとメイン集団とのタイム差。
約9分。

メイン集団を引くスカイは、全然スピードをあげる様子がありません。

これ、逃げを捕まえる気ないのかな。



残り30km。
タイム差、9分30秒。
まったくタイム差が縮まっていません。
逃げ切りですな!今日は逃げ切りステージになりますな!!

今日は山頂フィニッシュなので、こうなると有利なのはやはりピエール・ロランだと思います。

残り18kmあたりのスプリントポイントで、逃げグループからキングとワライスが飛び出すのですが、このまま2人が後ろに戻らず飛び出した形になります。
置いていかれた追走集団から、アスタナのスタルノフが単身で追いかけ、やがて合流し、先頭は、ワライス、キング、スタルノフの3人に。
連日逃げているロランやマテマルドネスは、追走に取り残されます。


ラストの1級山岳の登りが始まる、残り12kmあたりでの、先頭グループと追走とのタイム差は、約30秒。先頭とメイン集団とのタイム差は約8分差です。
しかし、登りが始まると、ワライスが早々に離脱してしまい、先頭はキングとスタルノフの二人になります。
それを追いかけていく追走グループ。
しかし、ロランだけを残して、一人、また一人と追走が減っていき、やがてロランが一人でワライスに追いつきます。
そして、ワライスを置いて、一人で先頭の逃げ2人を追いかけ始めます。

6.5km。
先頭2人。
追走のピエール・ロラン。タイム差25秒。
5分以上後方のメイン集団は、ロットNLが引いています。
このメイン集団でニバリが遅れました!

残り4.8km。
ロランと先頭とのタイムが詰まりだした!20秒!!


残り4.2km
メイン集団はがんがんロットNLがひいています。
このペースについていけず、カチューシャのザカリン、トレック・セガフレードのモレマが遅れて行きます。

そして、先頭とロランのタイム差は残り15秒になった!!!


残り3km。
タイム差がちょっともどってしまい、先頭のキング&スタルノフと、追走のロランとのタイム差は約25秒に!
メイン集団は、前から降りて来たロットNLのラースボームがひいています!


先頭が残り2.3km。
ここで、メイン集団からサイモン・イェーツが単独で飛び出した!!
メイン集団では、ここまでひいていたロットNLではなく、モビスターが先頭にでて引きはじめました。


残り1.5km。
先頭はまだキングとスタルノフがにげています。
20秒後ろに、ロラン。タイム差、詰まりません!
その3分10秒ほど後ろで、サイモンが単独で走っています。
メイン集団は、その20秒後ろ!


さあ、先頭が残り1kmを切った!
ここまで協調して走っていた先頭の2人ですが、牽制がはじまっています。
先頭がスタルノフ、後ろにぴったりキング。
スタルノフが先頭交代をして欲しそうにしていますが、キングが拒否してます。
そういうしているうちに、先頭2人のスピードがおちて、ここでロランが追いついて来た!
しかし、ロランの姿を見て、慌ててスタルノフがペースをあげる!
キングがそれについていくが、ロランはスピードをあげられない!

残り200mをすぎて、まだ動かないキング。

そして残り150m。
スプリントがはじまった!
キングとスタルノフが一瞬横にならびますが、残り100mで、すでにキングがスタルノフを引き離す!
最後のカーブを曲がって、余裕のキング!
大きくガッツポーズをしてフィニッシュ!!

ステージ優勝、ディメンションデータのベンジャミン・キング!
2位が、最後の1km駆け引きで負けてしまった、アスタナのニキータ・スタルノフ。
キングがスタルノフより強かったというより、うまかったね!
最後まで冷静に振舞って、駆け引きに勝ったって感じでした。

EFドラパックのピエール・ロランは3位。
勝てなかったけど、ロランの走りすきだよ!
毎日逃げに乗るし、ここぞってところで単独でもがんばるロランの走りは、素敵だよ!
ロラン同様、毎日逃げているコフィディスのルイス・マテマルドネスは4位でした。
前の3人に夢中で、後ろに吸収されずにまだがんばってたのに気づいてなかった。
ごめんねマテマルドネス。


一方、総合勢。
サイモン・イェーツが単独でフィニッシュ地点にやってきました。
優勝したキングより、2分48秒遅れてのフィニッシュです。
サイモンのすぐ後ろまで迫り、2秒遅れてフィニッシュにやってきたのは、ボーラ・ハンスグローエのブッフマン。

そして、そこからさらに遅れてやってきたメイン集団。最後の最後に、そこからバルベルデがアタックをしかけ、バルベルデはメイン集団より2秒だけ稼いでゴールしました。
そしてメイン集団もフィニッシュ。
サイモンは今日、クヴィアトコウスキーがいるメイン集団から27秒タイム差を奪いました。


そして、総合順位!
1位は、スカイのミカル・クヴィアトコウスキー。
2位は、ボーラ・ハンスグローエのエマヌエル・ブッフマン。7秒差。
3位はミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツで、クヴィアトコウスキーとは10秒差です。
4位がモビスターのアレハンドロ・バルベルデで12秒差。
5位がサンウェブのウィリコ・ケルデルマンで、25秒差でした。


ポイント賞は、引き続きスカイのミカル・クヴィアトコウスキー。
複合賞もまた、クヴィアトコウスキーがとりました。
山岳賞は、ラスト画面に映らなくても頑張ってた、コフィディスのルイス・マテマルドネスがキープ!
敢闘賞もとりました!
……敢闘賞、ロランがとるかと思っていた。


今日のステージ見て、一番印象に残ったのは、サイモンがすごい元気ってことです。

今日タイム差とったのもの「今のうちに勝負をかけるえ!うぉらぁぁぁぁ!!」って感じじゃなくて、「さて、そろそろタイム差とりにいく時間かな」っていう、かるーい走りで飛んでいったような感じでした。
まだまだ余裕がありそうな走り。
これからのステージに、期待が高まります!

そんな中、マイヨ・ロホをキープし続けているクヴィアトコウスキー。
わからん。調子がいいのか悪いのか、今よりももっとすごくなるのか、うまく想像できないです。

もちろん強いのは知ってます!
どこまでも引き続けられて、山もTTもスプリントもなんでもできるクヴィアトコウスキーなのですが、
いつもなんでもこなせるのが当たり前すぎて、ステージレースを走っているとき、どういう組み立てをするのかいかんせんいまく想像がつかない。

たとえばフルームとかデュムランは、ちょっと山で遅れてもマイペース走法で無理に追いつかないだけだから気にしなくていいとか、キンタナは登り絶好調でのぼるとき、一定ペースじゃなくってペースころころ走りながら走るとか、ニバリはグランツールの三週目がすごく強くなるとか、そういう情報が、クヴィアトコウスキーに対して、私はほとんど持っていないのです。
だって、いつだってなんでもできるんだもん。

なので、私にとっては、こっからこうなりそうってのがまったく浮かばなくって、未知数です。
というか、そもそもスカイのエースの想定でここまで話題を展開しているけど、クヴィアトはエースなのか?


いろいろと疑問はつきませんが、明日はそんなクヴィアトコウスキーが得意な下りがフィニッシュ直前にあるステージになります。
下りが得意っていうと、まず浮かぶのはニバリとサガンなのですが、二人ともちょっと調子側悪そうなのが気になるところ。
あと、バーレーンのヨン・イサギレとかも得意だったイメージですし、サイモンも下り上手かった気がします。

落車はいやだけれど、上手な選手によるダウンヒルの走りはきれいで好きなので、明日もまた楽しみ!

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