コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

あいらいく、はんまーしりーず、べりーまっち!

ジロ真っ只中の中、そして、毎日お昼にドキドキをくれるTOJの日々の中、みなさまいかがおすごしですか?

私は、もうすぐ始まるハンマーシリーズへの期待で胸を躍らせています!


……。
ぬあああ!ごめんなさいごめんなさい!開催中のレース差し置いて、まだ始まってないレースのこと話題にしててごめんなさい!!


もちろん、毎晩ジロ見てるし、お昼休みもTOJ見てて、雨澤選手が勝った第2ステージのときはしばらく会社の自分の席で感動して震えてたけど、でもハンマーシリーズも好きなんだもん!


ハンマーシリーズは、5月25日〜27日でスタヴァンゲルと、6月1日〜6月3日まで、去年と同じリンブルフで行われます。
三日間で行われるレースで、一日目がハンマークライムっていう山の周回レース、二日目がハンマースプリントっていう平地の周回レース、三日目がハンマーチェイスチームタイムトライアルです。

記念すべき第1回目だった昨年のレースは、どれも既存のレースと全然違っていたけれど、特に三日目のハンマーチェイスは、もはや爆笑の代名詞になっていた。
っていうか、私の中ではそうだった。比喩でも大げさでもなく、爆笑しながら見ていた。


それで、始まったばっかりのレースだから、今年ルールかわったのかなーって公式をチェックしてたんですけど、最後のハンマーチェイスだけ、若干タイム差のルールがかわっただけで、あとはそんなに変わってないかなーって感じです。

だから、クライムとスプリントは去年と同様。
とにかく逃げて逃げて逃げまくったチームが勝てる、レースになるはず。

チェイスは、ちょっと変わった。
去年のチェイスは、規定の順位ごとのタイム差以外に、ポイント差を加味したボーナスタイム差あったけど、私の拙い英語力で公式サイトを見た限りは、そのボーナスタイムがなくなったんじゃないかな。書いてない気がする。

まあ、そのボーナスタイム差のせいで、昨年はチームタイムトライアルなのにプロトン形成されてたというカオスな展開だったので。
でも、そしたら今年は、去年のはっちゃけた感じはなくなっちゃうのかな。
ちょっとだけ、残念。



そして!!
今年は、トレック・セガフレードの別府選手が、スタヴァンゲルの方に出場されるそう!!
とっても期待が!!高まる!!
あと、NIPPOヴィーニファンティーニからは小林海選手もスタヴァンゲルに出場されるそうなのですが、最近ツイッター拝見させていただいている限りでは、とても体調が悪そうなので、ちょっと心配。



まあそんなこんなで、ハンマーシリーズ大好きなので、いつか日本にも来てねっていう期待をこめて、
勝手に一人でハンマーシリーズ応援キャンペーンなコロロンなのでした。

サイモンが強くてポエルスが偉かった。

ジロ・デ・イタリア2018第15ステージ。

今日は最後の2級山岳の登りの途中からサイモン・イェーツがアタックして、そこからちっともペースを落とさずに一人でかっとばし続けて快勝しました!

今回のジロ。イェーツ、3勝目。
……ねえ、3勝目だよ3勝目!スプリンターじゃないんだよ!山だよ!山で3勝目だよ!!
3勝とも、全部マリア・ローザ着て勝ってるよ!


追走は、デュムランとピノとポッツォヴィーヴォとカラパスとロペスの5人で追いかけてましたが、デュムとピノがイェーツを追いかけたいアピールをしまくって二人で交代しているのに対して、カラパスはもう昨日自分から新人賞ジャージを奪ったロペスのことしか考えてないのが丸わかり。
カラパスくん。周囲が見れてない。


案の定もうロペスからタイム差を奪うことしか考えてないカラパスは、追走グループの3番手に位置しても絶対に交代に加わらず、ついていくのもやめて5番手までおりてから、アタックをしました。
わかりやすすぎる。
「にがすかぁぁ!」とばかりに、ピノとポッツォヴィーヴォとロペスが追って、マイペース走法のデュムランを残しておいかけてって、今度はその4人で回ろうかみたいな雰囲気になりかけたら、またカラパスが絶対に前に出ずに、もう一回タイミングみてアタックをしかけますが、今度は追いついて来たデュムラン含むみんなに吸収されて、そのまま追走グループでスプリント。
で、競り負けて、結局2位にロペスが入って3位がデュムランだったので、カラパスはボーナスタイム分だけ新人賞ジャージから遠ざかりました。

フルームは今日は遅れてしまって、もうひたすらチームメイトのポエルスが全力で、自分の集団の1分前くらいでいがみあっている追走グループを追い続けてました。


うん、あのね。
今日はレース内容を書きたいんじゃなくてね、
サイモンがものすごく強いね!っていうのと、
追走の雰囲気がいがいがしていたねー、っていうのと、
ポエルスが連日とってもがんばってるね!!って話を書きたかっただけなの。
ここ二日間、コロロンの敢闘賞はポエルスです。


そんなわけで、明日休息日を控えて、現在の状況。

総合1位が、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。
2位がサンウェブのトム・デュムランで、なんと2分11秒差。
3位がバーレーンメリダのドメニコ・ポッツォヴィーヴォで2分28差。
4位がグルパマ・エフデジのティボ・ピノで、2分37秒差。
フルームは、7位になってしまいました。

新人賞は、現在総合5位のアスタナのミゲルアンヘル・ロペス。総合だと5位になりました。
山岳賞は、今日最後の2級山岳を1位通過して、またポイントを重ねたサイモン・イェーツ。
ポイント賞はかわらず、クイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニでした。



そんでもって、明日の休息日があけたら、いよいよ個人タイムトライアルです。
デュムランがここでどこまでイェーツとの総合タイム差を詰められるか……!

ゾンコランはすごかった!

ジロ・デ・イタリア2018、14ステージ。

今日は、フィニッシュ地点手前の約10kmが、ゾンコランという、はじめから終わりまでずっとずっときつい勾配の山で終わるステージでした。
平均勾配11.9パーセント。最大勾配はなんと22パーセント。あはは!!
狭いからなのか、もはやチームカーすらコース上に入れないので、監督とか銘菓ニックが、スペアバイク担いでモトに乗り換えて選手たちについていくという、すごい山。


もうずえっったいに、総合争いの日だと思っていたのですが、予想通り!
ラストはエース同士のガチンコのぶつかり合い、といった感じでした。


エースたちで、早々におくれちゃったのが、アルーとフォルモロ。
残り6kmくらいで、もう先頭からずるずると遅れていってしまいました。

この時点でEFドラパックのマイケル・ウッズが一人飛び出していたのですが、スカイのプエルスがひくメイン集団に吸収されていきます!
プエルスの後ろに、スカイのフルーム。その後ろが、現在総合1位の、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。
サンウェブのデュムランは、この集団の最後尾でついています。

残り5.2km
先頭のプエルスがペースをあげる!
この集団に残っているのは、プエルスとフルーム、イェーツ、エフデジのピノとライヘンバッハ、デュムラン、アスタナのミゲルアンヘル・ロペスバーレーンメリダのポッツォヴィーヴォ、ウッズ、モビスターのカラパス、の10人ですが、ウッズとカラパスは遅れていきます。


残り4.3kmで、ここでプエルスがお仕事終了し、続いて先頭に出たフルームがスピードをあげます!
ついていけたのは、ポッツォヴィーヴォ、イェーツ、ロペスの3人!

そしてフルーム、さらにスピードをあげて、後続を引き離す!!
ちょっと離れて追いかけるのは、ロペス、ポッツォビーボ、イェーツの順!

ちょっとだけ間をあけて、デュムランと後ろにピノが続きます。


残り3.5km
フルームが単独先頭!
12秒差で、イェーツが先頭でポッツォヴィーヴォとロペスの3人。
そのさらに10秒後ろに、デュムランとピノ。こっちはデュムランが引き続けています。

残り3.1km。
イェーツがスピードをあげて、ロペスとポッツォヴィーヴォを引き離します!

これで先頭がフルーム、約10秒後ろにイェーツになります!


残り2.5km。
ポッツォヴィーヴォが遅れて、イェーツを追いかける三番手はロペスのみに!

先頭はフルーム。
10秒後ろにイェーツ。
それから5秒ずつくらい離れて、ロペス、ポッツォヴィーヴォと続きます。

デュムランとピノはさらに遅れて、フルームから35秒くらい遅れています。


残り1.5km。
フルームとイェーツの差が、12秒!
でもイェーツがペースをあげた!
フルームもスピードをあげる!


残り1km!
フルームとイェーツのタイム差が8秒に縮まった!
そのままトンネルに突入!

そして、フルームがトンネルから出た!
すぐにイェーツもトンネルから出てくる!!

そのまますぐにもう一回トンネルに突入!!

もう一度トンネルをぬけた!
もうフルームとイェーツのタイム差は5秒もない!

フルームはシッティングで逃げる!
イェーツは腰をあげてふむ!

残り200m。
詰まらない……!
フルーム逃げる!勾配きつい区間で離す!

そして、カーブを曲がって、一度後ろを振り返ったフルーム。
両手をつきあげて、ガッツポーズ!
ゾンコランを制したのは、スカイのクリス・フルーム!!

2位が、6秒差でサイモン・イェーツ。

23秒差で3位がポッツォヴィーヴォ、4番24秒差のロペス。
ここ、いつの間にか逆転してた。こういうとこ、なんだか経験値の差っていう感じがしますね。
5位がデュムランで37秒差、6位がピノで42秒差で入ってきました。


総合順位!
1位は、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツがキープ!
1分24秒差で2位がサンウェブのトム・デュムラン。3位がバーレーンメリダのドミニコ・ポッツォヴィーヴォで1分37秒差。
4位がグルパマ・エフデジのティボ・ピノで、1分46秒差。
そして、昨日まで総合12位だったスカイのクリス・フルームが、総合5位まであがってきました!
ただ、タイム差は、トップのイェーツと比べると、3分10秒。
まだまだ遠い……!
やっぱり動いた!

ポイント賞ジャージは、クイックステップ・フロアーズの、エリア・ヴィヴィアーニ。
山岳賞ジャージは、サイモン・イェーツ。
新人賞ジャージは、現在総合6位のアスタナのミゲルアンヘル・ロペス
モビスターのカラパスを14秒逆転して、ゲットです!

私、総合で誰に優勝してほしい、みたいなの特にないのですけれど、今日のフルームが単独で先頭になったときには、「まってましたぁぁぁ!!」みたいな気持ちになりました。

このまま終わるフルームじゃないよね!
タイム差では、イェーツが頭一つ抜いてますが、まだTTも残っているし、まだまだどうなるかはわかりません!そんでもって、デュムランがこのままで終わるとも思えない!
まだまだ、ジロはこれからさ!楽しくみよう!

ジロ・デ・イタリア 2018 第9ステージ

今日は14名の逃げがレース冒頭に逃げましたが、今日のステージは総合優勝候補が絶対においついて勝利をとるだろうなと思っていました。
昨日は絶対に最初の逃げによる逃げ切り勝利だって思っていたのに追いつかれたので、今年のジロは集団が強いぞって思ったからです。
なので、メイン集団が本気出すまでぼーっと見ていたので、気づいたら残り22kmで、先頭の逃げは6人まで減っていました。
集団とのタイム差は3分30秒。
アスタナがものすごい勢いでひいていました。

残り18kmくらいで、先頭集団でアンドローニジョカトリ・シデルメクのファウスト・マスナダが飛び出し。単独先頭にたちました。
残り16kmくらいで、ここまでマスナダを放っておいた追走集団からバーレーンメリダのボアロが飛び出して、それに追いつく形で一旦追走のスピードがあがりますが、そこからもう一度ボアロがアタックして。ボアロが単独追走になります。
追走は、バーレーンメリダジョヴァンニ・ヴィスコンティ、ブランビッラ、アージェードゥーゼールのミカエル・シュレル、EFエデュケーションファースト・ドラパックのヒュー・カーシー、トレック・セガフレードのジャンルーカ・ブランビッラの4人です。

残り10kmになりました。
先頭は単独でマスナダです。
それを、29秒遅れて、バーレーンメリダのマヌエーレ・ボアロが追っています。
そのあと、マスナーダから50秒遅れて4名の追走。その後ろがメイン集団。
マスナーダとメイン集団との差は、2分13秒です。


残り6km
まだ、マスナダは一人で逃げています。
追走から、ヒュー・カーシーがしかけて、ヴィスコンティとシュレルが追います。
本当なら、この追走は協力して前を追いたいはずですがヴィスコンティがいて一つ前にいるボアロと合流するとバーレーンメリダが有力になるので、難しいところだと思います。
しかし、なんとかカーシーが他の選手を引き離して、一人前の選手を追っていきます。

残り5km。
先頭はマスナダ。
1分遅れて、ボアロ。ここにヒュー・カーシーが合流しました。
その30秒後ろにメイン集団。他の逃げていた選手は合流しました。
もう逃げてるのは、この3人だけです。

ヒュー・カーシーがボアロを引き離しました。


残り4.3km。
ボアロがメイン集団に吸収されます!

残り3.6km。
ヒュー・カーシーが吸収されます!
残った先頭のマスナダとメイン集団との差は、50秒!
集団は、ミッチェルトンが引いています。
でもミッチェルトンだけがひいてるわけじゃなくて、アスタナ、バーレーン、ワンウェブ、とならんでいます。
が、デュムランとかはもうアシストがいなくて自分一人でここにいます。

残り3km。
マスナダとメイン集団は20秒を切りました。
もう後ろに見えています。
マスナダがふらふらしています。かなりきつそう。
メイン集団も20人くらいしかいません。


残り2.7km。
マスナダが、メイン集団に吸収されます。
あ!UAEのファビオ・アルがここで遅れた!

マスナダの吸収と同時に、チッコーニが飛び出します。
気づいたら、周りは雪の壁でした。
道の左側だけ、真っ白!不思議な光景です。
メイン集団は、ミッチェルトンがひき続けています。

残り2km。
メイン集団の最後尾ぎりぎりのところにいたフルームが遅れました。チームメイトのエナオが戻ってきて、フルームを集団に戻そうとがんばります。
フルームの後ろについていたモビスターのベタンクールが一緒に引き上げてもらおうとしています。
モビスターでメイン集団に残っているのは、ここで現在新人賞のカラパスだけど、ここで戻すわけにいかないもんね。ここについていくしかない。

残り1.7kmでメイン集団がチッコーネを吸収!!
一方、フルームは追いつきそうにありません。

残り1.5km。
先頭になったメイン集団でピノがアタック!!!
ピノ最近毎日アタックしかけてて、その根性が好き!!

が。ここから電波がこない!!映像こないよ!
どうなったの!!
がんばれ!!

残り1km。
ピノは吸収されたようですが、ここでチッコーネがもう一度アタックしました!
ピノがついていきます。後ろにポッツォヴィーヴォ、サイモン・イェーツ、と続きます。
っていうのを、こう、途切れ途切れの写真を見るように、レース展開を追う。

ピノがっもうチッコーネに追いつくか、っていうところで、続いてポッツォヴィーヴォのアタック!
もう一回チェックにいったピノ
イェーツとチャベス、カラパスがその後ろについていますが、カラパスが遅れた!

そして。
また。
映像が。
来ない。

……。

山だもんね!雪いっぱいのこってたしね!


やっときた映像は一瞬で、もう先頭の選手がフィニッシュしたあとのようで、誰が勝ったのかわからず、画面は再び真っ黒。

ジロの公式ツイートで結果を知る。
1位、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。
2位、エフデジ・グルパマのティボ・ピノ
3位、ミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス
が、タイム差なしだったらしいです!!

他の総合系の選手でいうと、デュムランは1位から12秒遅れて8位、フルームは……デニスよりも遅れてる。1分7秒遅れの23位。

全然最後どうなったのかはわからないけれど、ピノが最近毎日いいところでアタックしているので、好きです。
今までまったく思ったことなかったけど、今年のピノは去年とかのダニエル・マーティンの走りと似た印象を受けます。
ここでそろそろだれが総合がしかけないと……って思ったら、必ずアタックするっていうイメージです。


そんでもって、総合順位。
マリア・ローザは変わらず、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ。
総合2位は、今日順位が上がってミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス。32秒差。
総合3位がサンウェブのトム・デュムラン。38秒差。
総合4位がグルパマ・エフデジのティボ・ピノ。45秒差。
総合5位が、バーレーンメリダのドミニコ・ポッツォヴィーヴォ。57秒差。
ここまでが1分差です。

ちなみに、クリス・フルームは2分27秒差で、現在11位。

マリア・チクラミーノ(ポイント賞)は変わらず、クイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ。
マリア・アッズーラ(山岳賞)は、今日の勝利でサイモン・イェーツがとりました。
マリア・ビアンカ(新人賞)は、昨日ステージとって、今日も5位に入ったモビスターのリカルド・カラパス。


あとからどっかで今日の残り1km見られるかなあ。
これがクラシックだったら「ぬああ!!映像どっかで見られない!?」ってなるけど、ステージテースだと「まあ、まだ続くし」って思うから、「あはは。ま、いっか」ですむ。

ステージレースのいいところですね。

ジロ・デ・イタリア 2018 第6ステージ

今日は、初めての山頂フォニッシュです!
今日を!楽しみにしていた!

ロードレースを見始めた頃は、山よりもとにかく速いスプリントステージが好きだったのに。
いつのまにか、山頂フィニッシュを楽しみにしている自分がいます。
だってほら!作戦と作戦と実力の争いだから!!

そんな私の期待を裏切らず、アクチュアルスタートを切ってから全然逃げが決まらない状態で延々と走り続けるプロトン
計画と思惑のぶつかり合い。
かなり高速度でレースがすすみ、115kmくらいでようやく逃げがきまります。
その人数、28人。
多い!!ワンデーレースか!!?

まあでも、総合優勝争いに絡むような選手はいないだろうから、前待ちとステージ逃げ切り狙いの選手集団かな。
って思っていたら、そこに入っていたチャベス

……チャベスー!!?
ミッチェルトン・スコットのエース!グランツール表彰台もふっつうに狙えるチャベス!!

他の総合エースがメイン集団に残っている中、ただ一人逃げに紛れ込んだチャベス
これ、チャベス本人逃げ切りってステージ勝利しなくても、この逃げ集団自体がメイン集団から逃げ切ったら、総合のタイム差がつくぞ……。


30kmを切ったくらいで、タイム差が2分を切り始めます。
メイン集団はアスタナが引き始め、逃げ集団はミッチェルトンのヘイグが引いています。
残り17kmでタイム差は1分20秒。
と、ここでメイン集団で落車が発生!ボーラ・ハンスグローエのエース、ダヴィデ・フォルモロ!

残り15kmをきって、先頭グループでロベルト・ヘーシンクがアタック!
グルパマ・エフデジのライヘンバッハが追い、またそこに追いつこうとする選手たちで10名程度の先頭集団になります。

残り12.8km。
今度はBMCのデマルキが、先頭でアタック!イスラエル・サイクリングアカデミーのヘルマンスがついていった!
ちょっと引き離された二番目のグループは7名くらい。チャベスここにいます。
後ろのメイン集団とのタイム差は1分17秒くらい。ほとんどタイム差は変わりません。

12kmを切って、先頭の2人に、スカイのエナオモントーヤ、そしてチャベスがそれに続いて合流します。
その後ろに、4人の選手が追います。

残り11km。
先頭の4人に、追いかけてきた4人が合流し、先頭グループは8人になりました。
さっきがんばってたヘーシンクはちょっと遅れて、でもついて行きそのうち合流します。

でもそういうしているうちに、メイン集団と先頭との差が1分を切ってきました!
メイン集団をひくのは、アスタナのルイスレオン・サンチェス
あーかっこいい!!

先頭ではバルディアーニCSFのチッコーネが単独アタック!追いかける残りの面々。
みんなが追いついてきた残り6kmくらいで、タイム差が40秒を切ってきました!
しかしまたまたチッコーネがアタック!逃げ切りたい気持ちが透けて見えるようだ!

残り5km。
ここに来てチャベスがアタック!!
一気にチッコーネをぬいて先頭にたちます!

先頭のチェベスを追うのは、チッコーネ、エナオモントーヤ、サム・オーメンとヘルマンス!。


残り4km!
先頭のチャベスとメイン集団との差は35秒!

ここでメイン集団が、モントーヤのグループにおいついた!
フルームやデュムランもここにいます。ローハン・デニスはぎりっぎり!集団の後ろギリギリ!

残り3km!
バーレーンメリダのポッツォヴィーボがアタック!続くロットNLのジョージ・ベネット、ミッチェルトンのサイモン・イェーツ、そしてエフデジのピノ〜!!。
が、やっぱりここできたサンウェブのデュムラン!この4人においついた!
後ろからスカイのフルームやUAEのアルー、モビスターのカラパスも負けじとここに追いついて来ます。
このメイングループのアタックがすごい!!速い!坂なのに!!

残り2km。
先頭のチャベスとメイングループとのタイム差は23秒。

メイン集団、ロペス・モレーノがガンガンいった!


残り1.5km。
ここでアタックかけたのがサイモン・イェーツ!!ものすごいペース!!
ピノーが先頭で追いつこうとするけど、もう全然ついていけません!

残り1km!
チャベス単独先頭!でもすぐにものすっごい速さで後ろから走ってくるイェーツが、もうチャベスに追いつきそう!
後ろのグループはちょっとスピードが置いている!
そして残り500mくらいのところで、チャベスにイェーツが追いつきました!

二人が並んだー!!
あれ、エースはチャベスだけど、総合タイムはイェーツのが今は上だよね?
どっちがとるんだとう……。

あ、でも先頭はチャベスがとった!
ステージ優勝はミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス
チームメイトのサイモン・イェーツはステージ2位!
先にガッツポーズしちゃうサイモンが可愛い!


後続はグルパマ・エフデジのティボ・ピノーが綺麗にアタックして3位!!
4位ジョージ・ベネット、5位バーレーンメリダのポッツォヴィーヴォ。


いろいろあったけど、チャベスは逃げ切り勝利だったんだ!すごいな!

そして、4賞ジャージ。
総合1位のマリア・ローザは、ミッチェルトン・スコットのサイモン・イェーツ!16秒差の2位が、サンウェブのトム・デュムラン。26秒差の3位は、これまたミッチェストン・スコットのエステバン・チャベス
マリア・チクラミーノは、変わらずクイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ。
マリア・アッズーラは、今日の山頂ゴールを制した、ミッチェルトン・スコットのエステバン・チャベス
マリア・ビアンカも動いて、モビスターのリカルド・カラパスがとりました!

いやー、今日よかったなー。面白かった。
総合が動くとは思ったけれど、チャベスが逃げに入ったことで、一気に展開が読めなくなったもの。

フィニッシュ後、チャベスとイェーツが肩組んで喜んでいる様子が、なんかもう無条件に「よかったねー!!」って思える映像でした。

あと、これはかんっっぜんに個人的な感想なのですが。
現役のロードレース選手の中で、一番ピースサインが似合うのはチャベスだと思う。

ジロ・デ・イタリア 2018 第2ステージ

本日は平坦ステージです。

逃げは3人でした。
ロット・フィックスオールのラルスイティング・バク
イスラエルサイクリングアカデミーのギヨーム・ボワヴァン
アンドローニジョカトリ・シデルメクのダヴィデ・バッレリーニ

この3人で逃げて最初の中間スプリントを通過します。
続いて訪れる、ジロ最初の山岳ポイント。
今日ここをとれば山岳賞ジャージ獲得!さあ誰が取る!?
と思ったら、BMCが集団をがんがん引きまくって逃げとタイム差を縮めていき、そこで「今だ!」とばかりに集団から飛び出したエンリーコ・バルビンが、そのまま前に合流し最後まで粘ったボワヴァンを引き離して山岳ポイントを1位通過しました。

……。
なんか、せめてBMCの誰かにとってほしかった気持ち。

でもBMCの目的は山岳賞ではなく、その次の2つ目の中間スプリントのボーナスタイム。
見事これを、現在総合2位のローハン・デニスがとり、この時点で1秒デュムランから逆転し、暫定総合1位になります。
中間スプリントとったあと、チームメイトとわきあいあいしてるデニスの様子がよかったです。

BMCは、来年チーム存続の危機になっているそうです。
ただ、昨年のキャノンデール・ドラパックに比べると、まだ時間があるので、去年のブエルタほどの悲壮感はないのがまだ救いです。去年は本当に見てて切なかった……。

その中間スプリントのあとすぐに、ロットのカンペナールツが飛び出して単独で逃げて行きます。
それがやがて吸収され、今度は残り52kmになって、再びボワヴァンが逃げて行きました。
ボワヴァンはそのまま残り16km地点まで単独で逃げ続け、ゴールスプリントに向けて陣形を整えつつあるメイン集団に吸収されます。

さてさて。スプリントは誰がくるのか。
私の予想では、スプリントはヴィヴィアーニかニッツォーロが強いのでは、と思っています。次点がサム・ベネット
この春はクイックステップの快進撃が続いていたので、これが途端にジロで崩れるようなことは考え難いっていうのと、ニッツォーロは……今までの実績かなあ。ちゃんと標準合わせてくるだろうなって。


集団がスピードをあげていく中、残り6kmくらいから、カチューシャが先頭に立ち始めました。
マルティンの姿が目立ちます。
トニー・マルティンって、サングラスはずしてること多いですよね。嫌いなのかな。

残り5kmをきって、エフデジが前に立ちました。
クイックステップのトレインはまだまだできません。あのチームはステージレースでスプリント狙う時はかなりトレイン形成が遅めなので、残り2kmとかになってからだと思います。

残り4kmでトニー・マルティンがアタック!!
他のチームメイトが集団を抑えます。おお、うまい!!
それにロットNLの選手が一人ついていく!

これをEFドラパックが引く集団が吸収しながら、3.5kmで今度も同じくカチューシャのジョセ・ゴンサルベスが飛び出しました!
面白いよカチューシャ!
スプリントステージでスプリント勝負狙わずにギリギリのアタック逃げ切り攻撃をくりかえすとか!新しい!

でもカチューシャの攻撃はここでおわり、ボーラ、EFドラパック、トレック、UAE、ロットなどが順々に前に出てきます。

残り2kmで今度はロットのトッシュ・ヴァンデルサンドが飛び出した!!
なんか、さっきのカチューシャの二人とくらべてすんなり前にいっちゃったぞ!
トレック先頭でが全力で追いかけています。

残り1.3km
ヴァンデルサンドを集団が吸収したろことで、集団の先頭はクイックステップのスティバル!
やっぱりこのへんで前にきたよねクイックステップ
さあ、クイックステップの流れが……ってあれ!?ヴィヴィアーニがなんか後ろにいっちゃったよ!
ここでEFドラパックが先頭にでた!ボーラもきた!

そのボーラの脇からどひゅーん!と前に上がってきたのが、ウィリエール・トリエスティーナヤコブ・マレツコ!
一気に先頭に躍り出ます!
しかし、隣をすり抜けて行くマレツコを確認したヴィヴィアーニが、ボーラのトレインから乗り換えて、マレツコの後ろに張り付いた!!

逃げるマレツコ!追うヴィヴィアーニ!さらにそれを追うサム・ベネット
そしてヴィヴィアーニがマレツコを抜いて加速していく……!

勝者、クイックステップ・フロアーズのエリア・ヴィヴィアーニ!!
2位がウィリエール・トリエスティーナヤコブ・マレツコ、3位がボーラ・ハンスグローエのサム・ベネットでした。

ヴィヴィアーニのスプリントよかったな!一度後ろにいっちゃたときは、一瞬ハラハラしてしまったのですが、そこから上手に流れにのって上がってきた、綺麗なスプリントでした。
先日のヘント・ウェヴェルヘムで、サガンに敗れた2位だったとき、体育座りで涙を流す姿を忘れられなかったので、ジロの最初のチャンスで勝利をとってくれたことに、ちょっとほっとしました。

そして総合争いでは、先ほどの中間スプリントのボーナスタイムが効いて、BMCのローハン・デニスがマリア・ローザをとりました!
1秒差で2位がサンウェブのトム・デュムラン。
3秒差で3位がロット・フィックスオール(ソウダル)のヴィクトール・カンペナールツ。
スカイのクリス・フルームは、デニスと38秒差の20位です。

マリア・チクラミーノ(ポイント賞)は、ステージ勝者のエリア・ヴィヴィアーニ。
マリア・アッズーラ(山岳賞)は、バルディアーニCSFのエンリーコ・バルビン。
マリア・ビアンカ(新人賞)は、昨日と変わらず、クイックステップフロアーズのマキシミリアン・シャフマンがとりました。


ヴィヴィアーニの勝利は勝利でよかったのですが、私、今日のカチューシャのアタックリレーが好きだったな。
ステージレースでの平坦ステージでは、トレインを組んでのスプラインター同士の争いが主流ですが、例えば山岳ステージでの前待ち作戦みたいな感じで、平坦ステージでも新しい戦術が出てこないかなあ……って思っていたので、あの戦い方が今後発展していくことにちょっと期待したいです。

あと、レース内容とは関係ないですが、解説で、マルコさんからジーノ・バルタリの話が聞けたのはよかったです。
バルタリは第二次世界対戦中、強制収容所に送られそういなっているユダヤ人の命を救うため、自転車にユダヤの方々が国外脱出に必要な書類を隠し、トレーニングだと偽って運んでいたそうです。

知りませんでした。
上手に言葉にできませんが、素晴らしい選手がいた、素晴らしい競技を、私は好きになったんだなと思いました。

ジロ・デ・イタリア 2018 第1ステージ

2018年最初のグラン・ツール!ジロ・デ・イタリア第1ステージ!
イェルサレムでの9.7kmのタイムトライアルです。

ニュース以外の映像で、こんなにゆっくりイェルサレムの映像を見る機会なんてあまりなかったので、不思議な気持ちでした。
イェルサレムは、ユダヤ教キリスト教イスラム教のそれぞれの聖地である、嘆きの壁聖墳墓教会岩のドームが、日本でいうディズニーランド内くらいの距離感で存在しているそうです。
ところどころ映るいろんな歴史的建造物も、まずどの宗教と深いかかわりのある建物なのだろうと、英語の文字を一生懸命追っていました。

現地の気温は35度。
暑いです。

暑いタイムトライアルに強いといえば!
そう、BMCレーシングのローハン・デニス!!

序盤に1位のタイムを叩き出し、それが抜かされることなく、後半の総合優勝候補選手たちの走順になります。

かなり惜しかったのが、ロット・フィックスオールのヴィクトール・カンペナールツ!コンマ差でデニスに次ぐ2位につけます!!
ちなみに、このロット・フィックスオールは、いつものロット・ソウダルです。
今回のジロだけ、このチーム名になって、ウェアの色もいつもと違います。
でも、現地の表示はロット・ソウダルになっていました。

……まあ、初日だしね!!

注目なのは、総合優勝候補でタイムトライアルも大得意の、スカイのクリス・フルーム
ただし、どうやら試走で落車してしまっているそうです。
なんだか勝手に親近感。
痛いよね!痛いよねきっと!!
そして、2016年のタイムトライアル世界チャンピオンのカチューシャ・アルペシンのトニー・マルティンと、2017年のタイムトライアルチャンピオンであり、昨年のジロの覇者でもある本日の最終走者トム・デュムラン!

フルームとデュムランは、本日ステージ勝利するかどうかだけでなく、これからの総合争いにつながるタイム差も気になるところです。

中間計測では、デュムランがトップタイムをたたきだします!!
やっぱり速い!!


フルームは、落車の影響か、それともダブルツールを狙う上でのジロの初日なので抑えめに走っているのかはわかりませんが、デニスとは35秒差でゴールしました。

マルティンは、25秒差の8位でゴール!うーん!ふるわず!

そしてデュムラン!やっぱり速い!!すっごく速い!!!
デニスからマイナス2秒のタイムでゴールです。
第1ステージ優勝、サンウェブのトム・デュムラン!!

グランツールのような日数のかかるレースの場合、優勝候補のチームが早めにリーダージャージを手にすると、レース序盤の日程からずっと集団コントロールをメインでしなければならず疲弊するため、避ける傾向もあるのですが、とれるところはきっちりとっていきましたね、デュムラン。

ステージ2位が、2秒差のBMCローハン・デニス。
3位が、デニスと同タイムのロット・フィックスオールのヴィクトール・カンペナールツとなりました。

なお、マリア・ビアンカ(新人賞ジャージ)は、8位に入ったクイックステップ・フロアーズのマキシミリアン・シャフマンが獲得しています。デュムランとは、21秒差ですね。


フルームは、デュムランと37秒差の21位になりました。
このまま終わるわけがない、と思ってはいるものの、今日の試走での落車がこれからのフルームの走りにどう影響を与えるのかが気になるところ……。

まあ、ジロはまだまだ続くので、明日以降を楽しみに、今日はとっとと寝ます。
私も早く、落車の怪我を治さなければ……!

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