コロロン 〜孤独な自転車レース好き〜

2015年2月まで「ツール・ド・フランス」を「ロマンス街道ツアー」みたいな人気旅行企画と勘違いするくらいロードレースに興味がなかった筆者が、一瞬ではハマった自転車レースのことや自転車にまつわる日々を記すブログ(注:私はレース走りません)

ツール・ド・栃木いくぞ!

土曜日、ツール・ド・栃木行くことにしました!!金曜に仕事終わったら新幹線で栃木行って、一泊するんだ!

ゴール付近のとこで、ずっとライブ映像見ながらの解説あるらしいので、そこでみてる予定です。
ジャパンカップのときに持って行った、携帯用のアウトドアチェア持っていきます。あと、寒そうだからほっかいろを買っておこう。四月だけど。

日曜は予定があるので、見られるのは一レースだけですが、それでもラインレースの現地での楽しみ方は学べるはず!
楽しむぞー!


そして、次の日曜の夜はツール・デ・フランドルですね!

ちなみに。
Jsportは前からですが、DAZNでも、ツール・デ・フランドルは放映しないそうです。


……。

イタリア国営放送のネットで、流してくれることをいのる!!

あいまいな記憶。

今日、「去年のミラノ〜サンレモって途中の展開どうだったかなー」と、自分のブログ検索してみたのですが、そもそも書いてなかった!!

はっきりくっきりしっかり、見ていたこと自体は覚えていたのに!
逃げ集団がめちゃくちゃ多かったことも、コース変更になったこともガリビアの落車もデマールの勝利も覚えてるのに、書いてなかった!!


反省。
覚えておきたいレースは、ちゃんとブログ書こうって思いました。

……なんで書かなかったのかなぁ。
最初から最後まで見てたのに。

特に書きたいことなかったのかなぁ。うーむ。

ミラノ〜サンレモ 2017

ミラノ〜サンレモ
歴史ある、5大クラシックレース・モニュメントのひとつ。
その中でも、一番最初にあるレースで、別名、春を告げるレース。
スプリンターの夢。

えっと。
見るの、大変でしたね!!!!(笑)
私は結局、今回はイタリア語のストリーミング放送で見ていました。raiっていう、イタリア国営放送の公式サイト。日本時間の夜10時くらいから、インタビュー番組がはじまってたので、そのまま見てました。
イタリアでのTV放送をそのままウェブ上で流してストリーミング放送をしているようで、見逃しても巻き戻せないし普通に現地のCMが入るのですが(国営放送でもCMは入るらしい)、映像が綺麗でした。


映像が届いたのは、だいたい残り115kmくらいからでした。
逃げは10人。
タイム差は約5分10秒くらい。
うち、5人がイタリア人です。
キャノンデールだけが、2人逃げ集団に入れました。

その後ろに、ほとんどの選手がいる大っきなメイン集団。
こないだまで、横風でちぎれまくった集団ばっかりをパリ〜ニースで見ていたので
「そうだ!メイン集団って、いっぱいいたんだ!」
っていう、新鮮な気持ちになりました。
集団のコントロールは、昨年の優勝者、デマールを擁するエフデジです。

だんだんタイム差をつめて、残り105kmで、約3分30秒差。
……10kmで、1分40秒を詰めている……。
プロトン(集団)のペースが速いのかな。


残り100km。
タイム差2分21秒です。
メイン集団は、クイックステップ・フロアーズが引いています。
今日はクイックステップ・フロアーズのエースは、ガリビア、かな?

クイックステップも、エフデジも、逃げには誰もチームメイトを入れていないので、結構、定石どおりの展開です。


だぞーんは日本語解説がないので、今回ほぼはじめて実際のロードレースの映像見たっていうような人で「逃げ集団の人たちって、そもそも何で逃げてるの?」っていう感覚になった人向けに、レース観戦歴2年に満たない私でもわかる範囲で丁寧に説明しますと……。

サイクルロードレースは、成績は個人につきますが、戦略としてはチーム戦になります。
そして、速度が速いので、風をうけて走ると、とっても疲れてものすごく不利になるスポーツです。

だから普通に考えたら、少ない人数で走る前方に行った、逃げ集団の人たちは、ものすごく不利になります。
後半のメイン集団の方が人数が多く、先頭を交代すればそれほど風の抵抗を受けて走る時間が少なくてすむから、後ろの集団の選手の方が疲れないし、追いつかれてしまう可能性がとっても高いのです。

でも、この第一集団に誰かが入っているチームは、追いかけなくっていいのです。
なぜなら「もし集団がおいつかなければ、先頭にいる仲間が勝ってくれるはず」という戦略になるから。
逃げ切った方が、優勝争う人数少ないですしね。

そうすると、たとえメイン集団が大人数でも、実際にその集団の先頭にたって引かなければならないチームは、チームメイトが誰も逃げられなかったチーム、になるのです。

となると、どうなるか。

もしメイン集団が逃げ集団に追いついたとしても、集団をひくためにいっぱい走って疲れたアシストがみんな疲れちゃったチームと、一人は逃げに入ってたから疲れてたけど、他の選手はみんな力を温存していた選手。

どっちが有利かは、明らかですね?逃げに入っていたチームです。
だから、逃げ集団っていうのができるし、成立するのです。


もちろん、これは一例です。私が最初に覚えた、一番わかりやすいスプリントステージの展開で、他にもいろんなパターンがあります。
逃げに入ってても「おれ絶対にこいつにゴールスプリントでは勝てないよ!」っていう感じの選手が逃げ集団にいたら、集団に飲み込まれてエーススプリンターに任せた方がチームが勝つ確率高いので、逃げ集団にいても全力で逃げない選手がいたりするし、
ワンデイレースじゃなくてステージレースだと、総合順位が関わってくるので、総合順位をあげたいチームとステージ勝利の方が大事なチームで、逃げをそのままほっとくか、何がどうなっても追いつかないといけない!とかの判断がかわるし、
逃げ集団にチームメイトを入れていても「めっちゃうちのエース調子いいから、絶対勝てる!」って集団ひくチームもいるし、
「ここで飛び出して逃げたら俺の足なら勝てる」って逃げて、本当にかっちゃう場合もあります。
いろんな戦略があります。

そんな感じで、いろんな思惑が重なって、逃げ集団っていうのができるし、これがあるからこそレースが面白くなるのです。

今できている逃げは、最後まで逃げ切ってやるっていうよりも、その後の戦略のための、いつか吸収されるための逃げだと思います。長い距離のレースだし。


さてさて。話を戻しまして。


残り70km。
ボーラ・ハンスグローエも引き始めました。ここのチームも逃げてないからね!
タイム差は、2分30秒くらいです。

しばらくこのタイム差を守っている気がするので、このままいくのかなー。


残り64km。
タイム差は2分くらいです。
詰めてるな。ちょっと、ほんとにちょっとずつ。


残り47km。
タイム差1分20秒。
……思ってたより、タイム差詰めるタイミングが速い……。
何キロで吸収するつもりなんだろう。


残り45km。
ここで、メイン集団からアーゼードゥーゼルのグジャールが動きました!
一人メイン集団から飛び出します!
先頭集団、グジャール、メイン集団の順番に。

残り40km。
逃げ集団とグジャールとの差は約1分。そこから15秒遅れてメイン集団です。


残り39km。
逃げ集団とグジャールとの差は、50秒。そこからメイン集団は20秒。
……いや、グジャールのすぐ後ろにいますね。タイム差間違いかな。グジャールは吸収されました。
レース展開、戻る。
ただ、タイム差だけが詰まっている。

残り38km。
逃げとメイン集団との差は、約50秒。
ちょっとずつ、逃げ集団から選手が脱落していきます。
現在、逃げ集団に残っているのは、8人。

残り35km。
また一人脱落。
逃げ集団は、7人に。
メイン集団は、クイックステップの引きです。……速い。あっきらかに速い。

残り34km。
今度はメイン集団、カチューシャが引き出しました。
カチューシャの本日のエースは、クリストフですね!
もうほぼトレイン状態?集団前方にカチューシャの選手がけっこうあがっているようにが見えます。

残り32km。
タイム差34秒!!
メイン集団は、またクイックステップの牽引!
その後ろに、バーレーンメリダのトレインが控えています。

残り30km。
タイム差約30秒。
ずっと海沿いを走っているのですが、横風の陣形にはなっていません。
海風は、そんなに強くないのかな。

残り29km。
タイム差20秒!
集団の先頭は、左右二つに分かれています。
片方はカチューシャ、もう片方はブアニを擁するコフィディス

残り27km。
タイム差0秒。
……でもまだちょっと逃げてる。本当は5秒くらいかな。
もうメイン集団では、ゴールに向けての位置取り合戦が始まっています。

ここで、先頭の中からガスパロムのロブニーがアタック!!
二人だけついてきますが、結局そのまま吸収されます。


残り25km。
吸収がおさまるとほぼ同時に、集団から数人が飛び出した形で、また小さな逃げ集団が形成されます!
その中から、ロット・ソウダルのティム・ウェレンスが先頭に飛び出しました!
アンドローニジョカットリ・シデルメクのカッタネオだけがついていきます!


残り24km。
カッタネオとウェレンス、吸収されます。
集団は、サンウェブのひき。
あの、ひげは、ゲシュケだ!!?ゲシュケー!


残り20km。
サンウェブの引きは終わり、メイン集団の引きは、UAEエミレーツになっています。
そのまま、下り坂へ!!

残り18km。
ここでアタック!!
ロット・ソウダル、トニー・ギャロパン!!!
そこに、クイックステップ・フロアーズのフィリップ・ジルベールが続いた!!

ここに数人が続き、まだ小さな集団ができます。

メイン集団は、ボーラ・ハンスグローエが、サガンのために差を詰めにかかっています!

残り16km。
先頭はボーラ・ハンスグローエ。
そのすぐ後ろにサガン
……え、ちょっと前にいくの早すぎない?
と、どんどん後ろからボーラの選手が合流して、サガンの前に3人のアシストがつきました。
すぐそのとなりから上がってくる、エフデジのトレイン。

続々とトレインが完成しては前にあがってきます。
今度はBMCとトレック・セガフレードが前へ!
でもボーラは下がらず!


残り13km。
先頭集団でトレインを作るのは、BMCとUAEエミレーツ
きた!クイックステップ・フロアーズがあがってきた!!

残り11km。
集団の先頭はクイックステップのまま。
ボーネンが引きます!!!

残り10km。
先頭はトレック・セガフレードのトレイン!その後ろにエフデジのトレイン。
その隣から、一気にスカイのトレインがあがってきました!
アシストが4人!?いっぱい残していたぞ!

残り8km。
ここでサンウェブの選手がたった一人でスカイの前に出る!

……トム・デュムラン!!?
これは、アタック?アタックなの?
ほんのちょっとずつ差をあけては、振り向いて詰めさせ、また開けては、詰めさせています。

スカイのアシストを疲れさせるのが目的?
なるほど。
TTスペシャリストだと、一番前に出て「ほらほら、いっちゃうよー。いいのー。僕一人で行かせたらおいつけないよー」っていう、端から見てると「一人でいくの寂しいのかな……」って思っちゃうような、楽しいアタックが成立するのね!
そうこうしているうちに、デュムラン吸収。

この時点で、残りは約6.3km。

ここでペーター・サガンが単独アタックしたー!!!
スカイの選手とクイックステップの選手がおいかけます。追いかけてるの誰だ、わかんない。
他の選手は、引き離される……!


残り5km。
先頭はサガン
映像で名前がでました。
サガンの後ろについたクイックステップの選手が、アラフィリップ?!!そしてその後ろのスカイは、クヴィアトコウスキー!!?
この並びを崩さず、下っていきます。


残り3.7km。
後続との差は、11秒!らしい!(イタリア語の実況より)


残り2.5km。
タイム差でた!16秒!
サガン、クヴィアト、アラフィリップの順番!!


残り1.7km。
サガンとクヴィアトで先頭交代回りだす!
でもアラフィリップは後ろから出ない!
出ないのか、出られないのか!個人的には出られないんじゃないかと思うけど果たして!

残り1km。
タイム差18秒。
牽制したら一瞬でおいつかれる!

残り800m。
サガンを先頭に、逃げている3人は大きなカーブを二つまがります。
それぞれ後ろを確認しつつ、でも並びはくずれず、サガン、クヴィアトコウスキー、アラフィリップの順。

さあもうラスト!!
サガンがほんのちょっと後ろのクヴィアトと差をつけた状態で、スプリント突入!。

でもその差をつめていくクヴィアト!その後ろにぴったりついていくアラフィリップ!
クヴィアトがサガンの左から上がっていく!!そのさらに左からアラフィリップ!
ゴール向かって左からサガン、クヴィアト、アラフィリップ。
でもアラフィリップがちょっと届かない!
クヴィアトがあがる……!

ゴール!だれも手を上げない!
でも、これは、スカイのクヴィアトコウスキーの勝利だ!!
サガン2位!!
アラフィリップが3位です!


うわああ!
サガンがアタックしたときは、もうサガンに決まった!って思うほど、勢いがありましたが、それを追いかけて行ったのがクヴィアトコウスキーとアラフィリップだとわかった瞬間、鳥肌が立ちました。
最後、すごかった。

前半と後半が、違うレースかって思うくらい、残り45km切ったくらいから、ずっとハラハラしてました。


人によって感想は違うかと思いますが、
盛り上がった後半よりも、ぼーっと見ている前半の方が、特に、日本語の実況や解説が恋しかったですね。
普段から、飽きさせないように、いろいろ考えてくれているんだなって、こういう形でミラノ〜サンレモを見て、改めて実感しました。

さあ。
今度はフランドルか。
……ミラノ〜サンレモは、まだ比較的わかりやすいレース展開だったけど、フランドルはどうだろうか。
不安。でもがんばって見る。

ciclissimo(チクリッシモ)NO.53

先週購入していたチクリッシモ。

ciclissimo No.53 2017年4月号

ciclissimo No.53 2017年4月号

日本で、多分唯一のサイクルロードレース専門誌です。
今回から、タイトルが小文字になって、大幅リニューアル。
メインの記事も縦書きになって、ものすごく読みやすくなりました。


毎年、春先に出る号に、その年の選手・チーム名鑑が載っているので、この号は、ほぼ毎年あっという間に売り切れになってしまうそうです。

今回が、ちょうど、その号でした。

去年は、この選手名鑑を片手に、ジロの優勝者予想とかをやったのですよ!
cororn.hatenablog.com


グランツールで勝利するためには、優秀なアシスト選手が不可欠だから、アシスト選手の強さをなんとか数値化したくって、チクリッシモの選手名鑑に各選手のグランツールの3年分の順位が載っていたので、それを見ながら完走した回数をアシスト選手の力として、その予想に反映させていたのね。


偶然だとは思うのですが、去年これでニバリの勝利が当たったので、今年もこれやってみようと思っていて、まだ出場選手とか決まってないけど、まず選手名鑑のページから開いたのです。
そしたら、
選手名鑑の選手の成績の表示の仕方がかわっていた!!



去年は、3年分のグランツールの順位が、各選手の過去の成績として載っていたのですが、今年は各グランツールに関して、
「出場した回数/4賞受賞年/ステージ勝利数」
という掲載の仕方。

なので、ほとんどの選手が、最初の出場した回数しか埋まっておらず、反対にスター選手は4賞受賞年のところがえらく範囲が広くなっていて、なんだか掲載箇所のバランスが変な感じ。

そりゃこの情報の載せ方じゃあ、ほとんどの選手が、最初の数字しか埋まらないよ……なんでこんな情報の載せ方にしたんだろう。
って読んだ最初は思いました。


でも、
サイクルロードレースって、そういうものですよね。


総合2位、3位も十分素晴らしい成績だし、各ステージの激闘の末の2位とか、オールアウトするくらいのアシストの牽引とか、胸打たれるレースもたくさんたくさんありますが、それでも、結果として残るのは、勝者のみ。

どんなにエースのために貢献して、最後まで走りきっても、
ツールの20位も100位も、その持つ意味としては大差ない。

勝利しなければ意味がない。
総合優勝したり、4賞ジャージを手に入れないと意味がない。
ステージ勝利をしなければ、どんなに貢献していても、記録としては残らない。

それが、いいとか悪いとかじゃなくって、
そういうものとして、各選手は全力で各レースを戦っているんですよね。


だから、
このチクリッシモNO.53の、各選手の成績の載せ方は、
サイクルロードレースの結果として残るもの」により近くしたってことかなと思いました。


そう考えると、この雑誌すごいな。
今回の改定で、縦書きっていう日本語の性質にあったものに変えて、とっても読みやすくなったけど、
同時に中のマインドとしては、レース本場のものを持ってこようしてるのが伝わって来る。

こういう雑誌が存在している時代に、日本でサイクルロードレースを見られている私は、きっととっても幸せものだと思う。

パリ〜ニース 2017 最終ステージ

とうとうやってきた最終ステージ!!

残り51kmで中継開始。
中継始まってたら、いきなりトレック・セガフレードのパンタノが、後ろにコンタドールを連れて、メイン集団のスピードをがんがんあげていました!
もう振り落しにかかっています。

残り50.4km。
パンタノが離脱!!オールアウト!
え、ちょ、まだこのあと1級山岳の山頂あって、もっかい1級山岳あるんだけど!
いいの!?もうコンタドール一人にしていいの!?

そして、パンタノ離脱とほぼ同時に、コンタドールがアタック!
ついていけたのは、エナオモントーヤのみ!
現在総合2位のダニエル・マーティンは遅れます。

っていうか、この時点で、みんなアシストを連れてないんだけど!
ここまでで、何があった!?まだ50kmあるよ!!


残り50.1km。
エナオが遅れた!!?
コンタドールは単独で、前にいた逃げの選手をどんどん置いていきます。


残り48km。
先頭は逃げグループが3人。
そこからコンタドールグループまで、19秒差。さっきまで逃げてた選手をどんどん後ろに従え、コンタドールが先頭のグループが形成されています。

そこから、15秒くらい離れたところに、エナオモントーヤのグループ。
これまた、逃げから落ちてきた選手3人と登っています。

その後ろ、エナオから約35秒くらい離れたところに、ダニエル・マーティンとか他のチームのエースがいるグループです。

昨日までの順位では、現在リーダージャージのエナオと、総合3位のコンタドールのタイム差は31秒です。
今日これ、全然逆転あり得る……!!

順々に下りに入っていきます。
コンタドール、がんがん先頭で走っています。


残り46km。
コンタドールが先頭集団に追いつきました!
コンタドールがひき連れた選手に声をかけます。
アシストが誰もいないから、誰かひいてくれって感じです。
あ!チーム・サンウェブのマイケル・マシューズが答えて前に出た!!


残り44km。
コンタドールのグループと、エナオとのタイム差が31秒差。
おおお!!?

まだまだみんな下っていきます。
下りだけで、20kmくらいあるそうです。


残り42km。
先頭集団は、相変わらずマイケル・マシューズが先頭でひいてます。
もはやTTモード。
……マシューズが、チームも国籍も違う、コンタドールのためにここまでするのはなぜだろう……?

一方、エナオは、ちょっと前にスカイの選手と合流したらしく、引いてもらっています。
その後ろから、モビスターの率いるグループが合流。ここに、ダニエル・マーティンがいるようです。
一人そこにスカイの選手がいて、合流すると同時に前にあがりました。
これで、エナオのアシストは、2人。


残り40km
先頭のコンタドールグループでは、UAEの選手も引き始めました!
エナオとのタイム差は39秒です。


残り36km。
コンタドールエナオとのタイム差は、約47秒。
先頭は、UAEの選手が二人とマシューズ、時折コンタドールもひいています。

マイヨ・ジョーヌグループでは、スカイのアシスト2名が、エナオモントーヤのために引いています。


残り30km。
タイム差、約40秒。縮まってきました!
先頭では、UAEのウリッシがひいています。
追走グループは、スカイのみが引いています。


残り26km。
タイム差45秒。
あれ?また離れたぞ。


残り23km。
タイム差41秒。
先頭のコンタドール、1級山岳を登り始めます。
真後ろにつけているのは、エティックスのデラクルス。

あ、マイケル・マシューズと、UAEの二人が遅れた。
……コンタドールに協力してた選手、3人ともみんな遅れた。


残り21.5km。
追走集団、スカイのアシストが二人とも離れました。
エナオが自分でいきます!
後ろはバーレーンメリダのヨン・イサギレ。
その後ろに、アラフィリップ&ダニエル・マーティンのエティックスフロアーズコンビが続きます。


残り20km。
先頭では、コンタドールの猛烈な牽引に、どんどんみんな遅れていきます。
残っているのは、コンタドールと、エティックスのデラクルスと、モビスターのマルク・ソレルのみ。
スペイン人、3人ですね。
タイム差は、53秒。


残り19km。
追走から、リッチー・ポートがアタック!!
ヨン・イサギレがついていきました。
今度は、ダニエル・マーティンがアタック!またヨン・イサギレがいきます。
またまたリッチー・ポート!今度は、エナオモントーヤが追っていきます。

でも、ここでアタック合戦は一旦終了して、またエナオの単独引きになりました。
エナオの後ろには、カチューシャ・アルペシンのザッカリンがついています。


残り17.5km。
タイム差は、57秒。もうちょっと行くと、先頭は山頂で、そのあと2km先がスプリントポイントです。
先頭で、モビスターのソレルがアタック!!
逃げてステージ優勝を目指しにいきました!

残り16km。
追走が、どんどん活性化しています。
みんなアタックして、アタックして、牽制して、まとまって、アタックして、団子になって……。
ううむ。


残り15km。
先頭のソレルと、エナオとの差は、約1分。
ソレルとコンタドール&デラクルスとの差は、12秒。
ずっとコンタドールの後ろについていたデラクルスが、下りで引き始めました!

……え。なんで。

後ろにいる、チームメイトのダニエル・マーティンの総合順位や、ポイント賞争いをしているアラフィリップのことを考えると、ここでコンタドールに協力したら、後ろの二人が不利なのでは……?
あ!次のスプリントポイントを先に通過して、中間ポイントやボーナスタイムをちょっとでもコンタドールに渡さないようにするのかな!なるほど!


さあきたぞ!スプリントポイント!
コンタドールが2位通過!!

…………。
ど、どういうことだろう。
エティックス・フロアーズは、ダニエル・マーティンの総合表彰台や、アラフィリップの
ポイント賞ジャージでもなく、デラクルスのステージ勝利を今日の目標にしたの……?


残り12km。
先頭は未だ、単独でモビスターのソレル。
それを追う、デラクルスとコンタドール
……デラクルスが、コンタドールのアシストみたいに見えるくらい、ひいているように見えます。
ソレルとこの二人の差は、10秒。

追う、マイヨ・ジョーヌ集団。
ソレルとこの集団との差は、約1分。


残り10km。
デラクルスが、アタック!!よし!これはわかるぞ!ステージ優勝狙いなんだな!コンタドールを置いていきたいんだな!

しかし、離されかけたコンタドール、下りでスピードあげて追いついて行きます。

一方、その後ろのマイヨ・ジョーヌグループでも、エナオがアタックをかけています!
ソレルとエナオとのタイム差が、43秒。
ソレルよりもコンタドールが、数秒後ろにいるので、総合1位争いは熾烈な展開に!!


残り7km。
コンタドールとデラクルスが、先頭のソレルに追いつきました!!
先頭の3人と、エナオモントーヤとの差は、35秒!

エナオの下りの気迫がすごい……!!!
そんなエナオの前に、バーレーンの選手がでて引き始めました。
…………エナオがひいてた時の方が、はやい……。


残り5km。
先頭はコンタドール!そしてデラクルスとソレル。
まわれ!とジェスチャーをするコンタドール。でも、ステージ優勝をしたいはずの二人がまわるわけ……。
………………デラクルス。君は、なぜ先頭交代をするのだ。


残り2.8km
……コンタドールに、デラクルスとソレルが、置いて行かれそうだ。



残り1.8km。
あ。ちぎれた。
2番手にいたデラクルス。後ろにいたソレルごと、コンタドールから、ちぎれた。

コンタドールエナオとのタイム差、29秒。

慌ててソレルがデラクルスの前にでてひきます。
ついていくデラクルス。
ソレルがデラクルスに怒る。
デラクルス、怒られて前にでる。そのままアタック。
ソレル、ちぎれた。

あ!デラクルスが、コンタドールにおいつきました!
そして!!
…………コンタドールの、前を引いている。
デラクルスの目的がわからんぞ!!!?

最後は、デラクルスとコンタドールの一騎打ち……っていうか、その二人のどっちか。
デラクルスがコンタドールの前に出て、後ろのコンタドールを振り返りつつ、余裕をもってそのままゴール!

二人がゴールするとほぼ同時に、後ろに見えたメイン集団!!

エナオの集団がスプリントでゴール!
集団の先頭は、ヨン・イサギレ。
タイム差は、20秒!
集団ゴール扱いになるはずなので、
ボーナスタイムとかを加味すると、
総合優勝は、スカイのエナオモントーヤ!!!
コンタドールは、2秒差の2位になりました。


今日はもうコンタドールが逆転総合優勝をとるだろう!って思ってたので、
先頭がゴールしたときに、エナオの集団ががあそこまで追い上げてきているとは、びっくりしました。

エナオ強いですね!
多分、ツール・ド・フランスでは、このエナオはフルームのアシストに回るんですよね。
本当にスカイの強さは底が見えない。

ただ、コンタドールの魅せる走りも素晴らしかった。
去年のツールは、リタイアっていう不本意な形で終わっているので、今年は是非とも最後まで戦いぬいてほしいです。




……しっかし。
デラクルスの動向が、本当によくわからなかった。

なんであんなに、コンタドールのことを助けているように見える行動ばっかりしてたんだろう。

ステージ争いでのライバルが、コンタドールよりもソレルが強敵だと判断したのか?

山頂でソレルがアタック決めちゃったから、ソレルに追いつくためにコンタドールと協力しておいつき、ゴール手前数kmのところで、わざとコンタドールから遅れて、ソレルにひかせて疲れさせて、そこからアタックかけてコンタドールにおいついて一緒にまわってソレルを離し、コンタドールおさえてゴール。

……だとしたら、ものすごい駆け引きの能力だな。
明日、どっかで、今日の勝利者インタビュー記事を読もう。

まあでも、
こういう意図の読めない戦略に頭を悩ませるのも、
サイクルロードレースの楽しみ方ですよね!


結果的に今日デラクルスがステージ勝利したおかげで、
エティックス・フロアーズは、ダニエル・マーティンが3位入賞、ジュリアン・アラフィリップが新人賞とポイント賞を受賞、そしてチーム総合優勝も持っていきました。

チームとしては、かなりの成績!



最後まで、わけわかんなくって、楽しかったな!パリ〜ニース

パリ〜ニース 2017 第7ステージ

山の日です。
クイーンステージです。
とっても標高の高い日です。

そんなわけで、ディレクトエネルジーのコカールや、今日ポイント賞ジャージを着ていたエフデジのデマールは、リタイアしました。
ミラノ・サンレモの準備に入るんですかね。


今日も、総合争いの日です。
逃げと、それを追う集団の図。
逃げではUAEエミレーツのウリッシがながい間逃げていました。
ウリッシって、スプリントのイメージが強いのですが、こんな山でも逃げられるんだ……。

集団は、各チームのエースが入った状態で、ずっとまとまって走っていきます。



激しい攻防が始まったのは、残り11km。
しかけたのは、トレック・セガフレード
パンタノのアタックだ!!
ここで、キャノンデールのピエール・ローラン遅れます。

残り10km。
現在総合2位、ロット・ソウダルのトニー・ギャロパン、そしてなんと、アラフィリップも遅れました!!


逃げていたウリッシをかわし、
先頭にたったメイン集団。
残ったのは、先頭を引くパンタノ、その後ろにつく、スカイのエナオのアシストであるニエベ、エース系で残っているのは、スカイのエース、エナオモントーヤ、トレック・セガフレードコンタドール、BMCリッチー・ポート、アスタナのフグルサング。モビスターのゴルカ・インサウスティーはアシスト選手を2名連れてのこっています。あとは、バーレーンメリダのヨン・イサギレや、カチューシャ・アルペシンのザッカリン。
エティックスは、現在総合5位のダニエル・マーティンが残っています。


残り8km。
ここで先頭交代。
パンタノがニエベに何か話しかけて一歩下り、今度は集団をニエベが引き始めます。


残り6km。
パンタノが先頭にもどって、さらにスピードをあげます!
ニエベ、脱落!!

この時点で、先頭集団とリーダージャージ着用中のアラフィリップとは約50秒の差がついているので、タイム的にはエナオが総合1位です。


このパンタノの引きで、集団が割れました!
前に残ったのは、パンタノ、エナオモントーヤコンタドール、リッチー・ポート、フグルサングダニエル・マーティン、ヨン・イサギレの7人。

モビスターの3人やザッカリンはついていけず、遅れてしまします。


残り5km。
パンタノが仕事を終えて、集団を離脱。
もうふらっふら。あれだけ引けばね。すごかった。
集団先頭は、エナオモントーヤ

残り4.4km。
ここで、フグルサングのアタック!
ヨン・イサギレが追いかけます。
すぐにみんな追いついて、みんな様子見な気配に入ります。

4.1km。
今度はヨン・イサギレがアタックをしかけ、でもまともにアタックになる前に潰されます。
その瞬間、ポートがアタックをかけました!!
イサギレが追いかけてつぶします。

残り3.8km。
またもやリッチー・ポート!
今度はコンタドールが反応。
追いついたコンタドールが先頭に出て、がんがん引くスピードをあげます。
エナオとリッチー・ポートがさっとその後ろにつきます。

と、他がついていけてない!!
ちょっと遅れてダニエル・マーティンが追いかけて、さらにマーティンからも遅れて、フグルサングとヨン・イサギレ。


残り3.2km。
またもや、リッチー・ポートがじわじわとスピードをあげる、アタックに見えないアタックをしかけます。これが成功!
置いて行かれたコンタドールエナオが追います。

少し離されたダニエル・マーティンが、単独でその二人を追います。
フグルサングとヨン・イサギレは、もうかなり遅れてしまいます。


一方先頭リッチー・ポート。絶好調。
どんどんスピードをあげていきます。
2.5km地点でかなり差が開きました。

2番手はコンタドール
エナオがその後ろにぴったりついてます。

ダニエル・マーティンは、まだこの二人に追いつけず。
淡々と後ろ姿を追いかけてきます。



残り2.1km。
ポートと、コンタドール&エナオとのタイム差が15秒つきました!

コンタドールがメインで、ときどきエナオも先頭をひきながらおいかけていきます。コンタドールが、ちょっと苦しそう。
ダニエル・マーティンは、まだ一人で追いかけています。
マーティンは、諦めない……!


残り1.3km。
タイム差が25秒差に広がりました!!
ポート速いっ!!


残り800m。
先頭はリッチー・ポート。28秒差遅れて、コンタドールエナオモントーヤ。そこから11秒遅れて、ダニエル・マーティン

そして、エナオコンタドールが、残り500mにさしかかる手前で、コンタドールがアタック!!ついにきたー!!
ポートが上半身ぶれないのに対して、コンタドールは、上半身の勢いを足につなげるようなペダリングに見えます。
ポートが、自転車を思うままに扱ってるように見えるのに対して、コンタドールのダンシングは、自転車までが体の一部みたいで、泳いでるイルカとかを連想するのです。尻尾が自転車。
こうしてみると、同じダンシングでも、全然違う……。

このコンタドールのアタックに、エナオモントーヤ、ついていけません!
どんどん引き離すコンタドール!!

しかし、リッチー・ポートに届くほどの走りではない。
余裕を持って、BMCのリッチー・ポート、1位でゴール!

遅れてゴールしたコンタドールがステージ2位!
ポートとのタイム差、21秒。
そこから11秒遅れて、エナオがゴー……。
って、ああ!!ここで頑張ってきたマーティンがおいついた!!
ゴールライン直前で、エナオの前にダニエル・マーティンが飛び込んで、3位通過!
エナオは4位になりました。




今日までリーダージャージを守っていたアラフィリップは、リッチー・ポートから2分40秒くらい遅れてゴールになりました。


と、いうことで、総合1位は、エナオモントーヤ
2位が、30秒差で、ダニエル・マーティン
コンタドールは、マーティンと1秒差で、総合3位です。

エース同士のばちばち、面白かった!!

レース結果を見ると、リッチー・ポートが頭ひとつ調子が良さそうに見えていましたが、もし、ポートが前半のステージで遅れておらず総合争いに参加できるようなタイムで残っていたら、
今日、ポートがアタックかけて一人で先にいってしまったとき、エナオコンタドールが速い段階で協調して追いかけていたと思うので(ポートが1位でゴールしても今日の時点で総合1位になれるエナオは全力で追走してるようには見えなかった)、また違った展開になったのかなあとか思っています。


あと、一人で耐えてたダニエル・マーティンが偉かったです。
ただ黙々と一人で前を追いかけて走り続ける姿は、なんかすごく応援したくなりました。
今日総合で遅れたアラフィリップは、デマールがリタイアしたので、ポイント賞ジャージを手に入れました。


明日はいよいよ、最終日!ゴールの前に、大きな下りがあるステージです。

……エティックス、どうするんだろう。
現在総合2位のダニエル・マーティンを1位にすることを目標にするのか、それともアラフィリップのポイント賞ジャージ守る方に注力するんだろうか。


今日のダニエル・マーティンの、黙々と一人であきらめずに前の選手を追いかけていく姿がとっても好きだったので、明日も活躍するとこが見たいなあと思います。

でも下りなら、去年ツール・ド・フランス15ステージで覚醒したダウンヒルを見せたパンタノがいるし、そのパンタノに20ステージで下りで勝ったヨン・イサギレもいるんですよね。

ただ、パンタノはコンタドールの総合のために走るだろうから、その前の登りのところでアシストとしての仕事をし終えてしまう可能性もあるのかな。
それとも、パンタノほどのダウンヒル巧者なら、前を引いてもらった方が、コンタドールは走りやすいものなんだろうか……。

まあとにかく、
また明日!!

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